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俺の墓場までもっていく秘密となった体験談
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498 :262:2005/06/03(金) 19:09:37 ID:5MbwNKzA0
Sさんは大抵、俺の部屋に来るときはノーブラだった。

時にはパンティを履かないでくることもある。俺も雄の性で、服の下で揺れる乳房を見ると、むらむらしてくる。

そんな時、彼女は優しく俺を受け入れてくれた。この一月半、マスターベーションなどする必要がなかった。

彼女は化粧も薄めにしていた。それが俺の好みだったから。

彼女はできるだけ俺に合わせようとしてくれていたのだと、今は分かる。彼女なりに俺に愛情を注いでくれていたのだ。

しかし、それは彼女なりのやり方で、俺の希望とは違っていた。しばしば来て、部屋を掃除したり、食事を作ってくれたり。

また、彼女は自分の好みで部屋の小物を買い始めていた。少しづつ、殺風景な男の部屋が変わりつつあった。



499 :262:2005/06/03(金) 19:19:35 ID:5MbwNKzA0
そうは言っても、彼女に捕まるということは、22歳の男が、37歳の女性と結婚することを意味する。

イヤ、結婚とは言っていないが、たとえ同棲であったとしても、一体何事かと思われる関係だろう。

人の目は、うるさい。また、親や親族は、友人は俺のことを一体どう思うだろうか。

彼女がセックスと妊娠を武器に得ようとしている若い男。それは彼女にとっては、大切な玩具だったのかもしれない。


彼女の怒りをまともに受け止めることはできなかった。いきなりこんな状況になったら、誰でも動揺するだろう。

俺は、返事をしなかった。「落ち着け、落ち着け」と自らに語りかけつつ、早鐘を打つ心臓が静まるのを待った。視線を合わせることもできない。

「一体、誰なのよ!!!」彼女は叫ぶようにして俺に切り込んだ。

俺は周りを見回した。散らばっているのは机の中のもののようだ。本などはそれほどでもないが、やはり書棚から放り出されている。

女の嫉妬をまともに俺は受け止めてしまっていた。



500 :262:2005/06/03(金) 19:28:08 ID:5MbwNKzA0
俺は黙っていた。彼女の前には俺の日記がある。普通日記を読むか。人のプライバシーに、土足で踏み込むか。

手には手紙がある。よく見つけたものだ。愛の確認の言葉も、もちろん入っているやつだ。

日記を読んだのなら、Mちゃんが誰であるか彼女には承知のはずだ。

また、日記には幸いに、ここ二ヶ月以上の記載が無かった。書く気がしなかったためだ。

俺がSさんに対してどう思っているか、禁断の部分は書かれていない。

故に、彼女は俺の愛情を信じ、俺が彼女に対して浮気をしたと思っているようだった。

この大きな食い違いは一体何なのか。俺は人生に絶望しかけていたのだが、彼女はそんな事などサラサラ知らず、ただMちゃんに対して嫉妬している。

俺の根底が腐り始めているのを、Sさんは全く気付いていなかったのだ。

所詮女だな、と今では思う。解りあえないんだな、と思うのだ。



501 :262:2005/06/03(金) 19:36:15 ID:5MbwNKzA0
日記を読まれたと意識したことで、俺は瞬間的に冷えた。人生の仁義を、彼女が裏切ったと思ったのだ。

やってはならないことをした彼女に、俺は最後のところまで話をもって行こうと決心した。破滅も恐くない。今の状態自体が破滅への着実なステップだったから。


俺は、彼女に「日記を読んだね」と言った。

ちなみに、Mでのことだが、彼氏のアパートで日記を読んでしまい、怒り狂った彼に犯された子がいた。

彼氏もMの人間だった。そんな事をする奴には見えなかったのだが、俺には彼の気持ちが解かった。

日記をつけたことの無い人間には、その辺りの心の動きは解るまい。


とにかく、俺も日記を読まれたことで腹が決まったのだった。



507 :262:2005/06/03(金) 21:36:06 ID:5MbwNKzA0
もう、行くところまで行くしかない。絶対に引くまい、修羅場を回避すまいと心に決めた。

彼女は、俺の問い掛けに「どうだっていいでしょ。それよりMちゃんて誰よ!!!」

俺は「日記を読んだんなら、解るはずだろ!」ときつい言い方を返した。

彼女は少しひるんだ。俺がきつい言い方をすることは滅多に無かったからだろう。切れるということも無かった。少なくとも、それを表面には出さないように注意していた。

「読んでの通りさ。よい子だよ。」

「彼女のことが好きなのね」

俺は頷いた。彼女は、再び目をむいた。

「私を騙していたのね」

「騙してなんかいない、騙すって、どういうことだ!」


「私を愛しているって、私は最高の女性だって、何度も何度も言ってくれたじゃないの!!」



509 :262:2005/06/03(金) 21:47:05 ID:5MbwNKzA0
相手の土俵には上がらない。

「それより、何故日記を読んだんだ。何故手紙を読んだんだ。やってよいことと悪いことがあるんじゃないのか」

彼女は目をそらせた。

理屈が通っているか、どちらに道理があるかなど構っていられない。

「不安があったからって、疑っているからって、日記や手紙を読んでいいのかい」

そこで良心がとがめたのであろうSさんも、俺達旧世代の価値観を持っている人間だった。

今ではメールなど読み放題みたいだし、私信を読むことが恥ずかしい行為だという常識も無いようなので、こういう攻め立て方って取れないだろうと思う。

「私を抱いている間に、彼女を抱いていたなんて・・・・卑怯よ。不潔よ」

ご主人を裏切っているSさんも同じ事だと思うのだが、感情が激するままに言葉が出始める。



511 :262:2005/06/03(金) 21:58:21 ID:5MbwNKzA0
次々に俺に浴びせられる機関銃のような彼女の言葉、時には聞くに堪えないような言葉。

俺はできるだけ冷静に対処した。理屈にならない理屈を言いながらも。

乱雑になっている部屋を見ると、心がシーンと冷えてゆくような感じがした。お互いに感情的にはなっているが、怒鳴り合いにはなっていない。

2人とも声はあくまで押し殺していた。

感情が高ぶるままに、彼女は涙をこぼしはじめ、しくしく泣き始める。

「ヒック、ヒック」と方を震わせていたかと思うと、「エッ、エッ、エッ」とその場にへたり込んで、腕で目を覆い、ボロボロ涙を流し始めた。

波だがぽたぽたと畳の上に落ちる。「エーン、エーン」と声を押し殺しながらも、絶望感に打ちひしがれた姿、幸福を奪い取られた少女の様な姿がそこにあった。



513 :262:2005/06/03(金) 22:10:50 ID:5MbwNKzA0
ああ、俺は彼女が可哀想に、愛おしく思えてしまうほど、彼女は幼女のように泣いていた。

化粧がどんどん取れる。鼻の頭と目じり、頬の一部から化粧が取れていった。

「私だって・・・私だって・・・・言えないことがあるんだよ!!!」

俺は彼女の側に行き、肩に手をかけた。

ここで、仲直りの言葉を口にしてしまうと、一生離れられなくなると思ったので、俺は黙っていた。

彼女の細い肩は、フルフル震えていた。

俺は、感情を押し殺して

「部屋を片付けよう。このままでは困るんだ」


彼女は涙で一杯になった目を前方に向けたまま、コクリと頷いた。

ヒックヒックしゃくり上げながら、「ご免なさい、ご免なさい」と言いながら部屋を片付ける。



515 :262:2005/06/03(金) 22:26:33 ID:5MbwNKzA0
俺も一緒に片付けた。お互いに視線を合わせないようにしながら、ゆっくりとだが黙々と働いた。

彼女が何かを片付けていたとき、再びへたり込んで、シクシク泣き始めた。

何を手にしていたのだろうか、俺には解らない。が、彼女はそれを泣きながらハンドバッグにしまい込んだ。

俺にはそれが何かは解らなかったが、たとえ俺の大切なものであっても彼女にあげてもよいと思った。大切な思い出の品になるのだろうから・・・・

今になって解ることって、沢山ある。どうして彼女があんな姿を取ったのか、どうして泣いたのか、その場の状況を思い出すと、彼女の心の状態が読めてくるのだ。当時はほとんど解らなかった彼女の心が。


そうすると、彼女のぶつぶつ途切れたような、関係ないように見えた行動が、俺の中で一つになってくる。

だから、彼女の行動の描写に、今まで解らなかった連続性を持たせることができる。



516 :262:2005/06/03(金) 22:38:06 ID:5MbwNKzA0
ここに書き込むことで、今まで思い出そうともしなかったことを、できなかったことを思い出さざるを得なくなり、Sさんとの思い出に新しい意味を見出すことができ、有難く思う。

きっと彼女は恐かったのだ。必ず来るだろう別れの時が。

俺が不安に思っている以上に、彼女ははらはらしながら、俺とのひとときを細心の注意をもって作り上げてきたのだろう。

そして、それが崩れる時が来た。彼女はそれを察知したのだろう。

俺は、そのようなことはその時分にも考えないでもなかった。ただ、Sさんの切ないまでの胸の内を、当時は実感として感じられなかった。

今は、Sさんの心がある程度解る。今、俺はSさんの心中を思い、涙が出てくるのを止められない。



517 :262:2005/06/03(金) 22:48:40 ID:5MbwNKzA0
実際にSさんと話し合っていたこと、Mちゃんとのことなど、何一つ解決していなかった。

2人の話は平行線のまま進んでいた。

が、その内容よりも、雰囲気で俺の心を彼女は読み取ったのだろう。もう元には戻れない、終わりの時が来たと彼女は悟ったのだろう。

終わりを迎えることの哀しさ、切なさで彼女は涙が止まらなくなったのだと思う。

その時も彼女はノーブラだった。片付ける間にも彼女の乳房は揺れていた。かすかな乳首のぽっちもわかる。柔らかい乳首だった。

部屋を片付け終わるときには、彼女は泣き止んでいた。

俺は黙って紅茶を入れるためにヤカンに火をかけた。彼女は黙って俺の姿を見ていた。



520 :262:2005/06/03(金) 23:16:08 ID:5MbwNKzA0
俺は自分が彼女を受け入れる言葉を言ってしまいそうで、恐かった。

俺は黙っていた。彼女も黙っていた。

俺は何かを話さなくては、と気が焦っていたのだが、何を話せただろう。俺はMちゃんを選びたいと既に言ってしまっていた。

紅茶を入れる俺の姿を彼女は見ていた。俺が視線をあげると、彼女は視線を逸らせた。

何か激しい感情を彼女が押し殺しているのを俺は感じた。

彼女が何を言ってくるだろうか、一体どうすればよいのだろうか、等々俺は考えを巡らせていた。

「もう、お終いね・・・」彼女が言った。

「そうだね」


「楽しかったわ・・・」

「俺も」


彼女はまた涙ぐんだ。彼女は紅茶を一杯飲んで、ハンドバッグを開けた。バッグから出した合鍵を机の上に置く。

「これ、返すわ」

「うん」

余りにあっけなく事が運んでゆくので、俺は信じられなかった。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春,
 


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