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耳の聞こえない彼女と僕の12年間を語る
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45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 09:08:11.65 ID:ZUXcvo6x.net
おっぱいぐらい揉んどけよ…


48 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 14:48:20.31 ID:P03VPnor.net
>>45 
本当ですね笑 

と言いたいところなんですが、彼女は真性のまな板なので、難しいですね。





49 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 15:06:10.47 ID:P03VPnor.net
ここからの人生はちょっとだけ、かおりとは離れることになる。


祖母のサポートの生活は介護という程のものではなくて朝ごはんを買ってきて一緒に食べて、予備校にいって、夕方くらいには帰ってきて一緒にカープの試合を見て 夜は本読んだりして過ごした。


地方の予備校って高校からの繋がりが強くて元々そんなにコミュ力がある方ではなかった1は ずっとぼっちだった、

年齢もみんなより2歳上だし、祖母のこともあったので、自習室とかもほとんど利用しなかったけど逆に、勉強に集中出来る環境ではあった。

かおりのことは ほとんど忘れていたし、女の子がどうのとかっていう気持ちもあんまり無くなっていた。

そうこうしてるうちに8か月が経ち、元々中国地方の大学を受けるつもりだったけど、祖母と親が東京の大学をと勧められた。

本線と全く関係ないけど、1の高校は進学校でもなんでもない どちらかと言うと大学行く人もそんなにいないような高校だ。 

勉強も決して得意ではなかったし、自分でも地頭がよくないなぁというのは常々感じていた。

余計なものがシャットダウンされていて規則正しい生活の中で勉強すると成績は面白いように上がる。

別に面白いとも思ってなかったけど。。。環境って大事なんだと思った。


年末に両親のいる、埼玉に戻って受験の準備をして1月から通り一遍の受験をした。

沢山の大学を受けたわけではないが、春には大学生になることが出来た。


大学生になった春ころ、かおりからメールが来た。

理由はなんだか分らないが、会いたいというような内容だったと思う、

今思い返してみると、まぁそんなひどいことをされた訳ではなかったが ほいほいそのメールを見て会いにいく1は滑稽だし、結局振られたあとも好きだったんだなと思う。


1年ちょっとぶりくらいにあった かおりはなんだか少し派手っぽくなっていて、なんだかちょっとした嫌悪感すら覚えた、

お互いの近況を伝えあって1は大学に入ったことを話、かおりは例のメールの男と今付き合っている話をしていた。


1は急に変な嫉妬心が生まれたり、ここまで読んでこられた方は分ると思うが、1は彼女と性的な関係を持っていなかったが、そいつはしょっちゅうやってるんだろうなぁ とか下衆でばかなことばかり考えていた。

最後に彼女は元気でねとか言って手紙を渡ししてきた。



51 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 15:21:37.96 ID:P03VPnor.net
手紙の内容は 

あの時(メールが発覚して別れることになった時)はごめん、あのあとメール男と付き合った後、一回別れることになって1の気持ちが分った。

つらかったよね。


それが言いたくて今日は呼び出した。

元気でね!



みたいな内容だったと思う。

正直 ハァ? な内容だったけど、それでも彼女に対する気持ちが再燃してしまっていた。


大学生活はそこそこ楽しかった。

年齢こそだいぶ上だったが、部活もやることが出来たし、リア充ではなかったが、男友達何人かが出来た。

この頃の毎日の日課は かおりのmixi の日記をチェックすることだった

彼女は専科を卒業後 大手の通信系会社に就職しており、山の手OLぽっくランチの写真をあげたり、週末は彼や友達と海に行ったみたいなことを書いていた。


かおりの話がしばらく出てこないので飛ばすが、大学2年頃に1にも彼女が出来て昔ほどかおりのことを考えるようになったわけではなかったが、就活をする間近で、彼女から連絡があり、仕事を変えたいというような相談を受けた。

社会人経験ゼロの1に話をしても そんなに意味は無いと思っていたが、彼女は所謂、障害者枠として入社しており、同世代の人間がする仕事よりも、与えられる仕事は単純作業や本当に仕事のサポートばかりでつまらないし、嫌になるというような話をしていた。

話を聞きながら、確かにかおりは耳が聞こえないということはあるけど それ以外は非常に賢い女性だったし、いくら枠がどうのであっても そんな仕事をさせる上司は無能だし見る目が無いなと思っていた。

実際、自分が就活をしたり就職をしたあとだったら、採用時の職種や枠というのが ずっとついてまわるものだと分っていたが その時は本気でそういうことを思っていた。



52 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 15:29:25.05 ID:P03VPnor.net
1も就職をして静岡にある事業所で働くことになった。

大学時代から付き合っている彼女と遠距離恋愛をすることになったが この頃かおりが結婚したことを知った。

手話サークルの共通の友達から聞いた話だったが どうやらメール男ではなくて出来ちゃった結婚らしい。


1は その後大学時代から付き合った人と別れることになり、その頃一度かおりに メールを送った、

結婚のお祝いの言葉と一緒にいった箱根旅行の思い出を書いた気がする。

彼女は細かいことまでは忘れたが箱根に行ったことと楽しかったことは覚えてる。

1も幸せになって下さいというような返信をもらった。



53 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 15:41:21.40 ID:P03VPnor.net
3年して1は静岡から東京に転勤になった。

東京に帰ることになったことを かおりにメールしたら かおりから もうダメかもしれないとかいうメールが返ってきた。

5年ぶりくらいに新宿で会うことになり、半休を取ってお昼過ぎに新宿のカフェで会うことになった。

東南口で久しぶりにあったかおりは 確かに もうだめかもしれないっていう表情をしながら、顔色もよくなく、もともと太ってはいなかったが、頬がこけてすぐに痩せたなぁと分るような感じだった。

個室のあるカフェみたいな所で話をしていたけど、最初は あたりさわりの無い話をしていたが、彼女が茶封筒を渡して、口で説明するのが難しいからこれを見て欲しいと言われた。

勿論 旦那とうまくいっていないのかなぁということくらい想像がついていたが、ファイルには、DVについての説明と一緒に旦那と知り合った経緯や交際時のこと、現在の性生活まで結構生々しく書いてあった、

旦那のDVは結構ひどくて首をしめたり、鼻血が出るまで平手打ちをしたり 完全にアウトな内容だった。

多分 誰かが離婚の資料にしたり、役所に提出してシェルターに入る為のものとして作ったんだろうなとは思った。





56 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 16:20:26.08 ID:P03VPnor.net
14時くらいから17時くらいまで色々話を聞いていて、DV関係のシェルターを紹介してくれる団体を探して彼女にそれを伝えた、

電話で予約を取り、一緒に行っていいかと聞いたが どうやら異性は一緒に入れないらしかった、

といっても もうこのころは手話とかほとんど忘れていて、手話通訳としての役割は果たせないような状況だったが、、、



彼女が心配っていうのもあったけど、なんだか良い恰好したいっていうのもあったんだと思う。

協力できることは協力したし、彼女が実際に家を出るって決意をした時、貯金を旦那が管理をしているということだったので、50万円を貸した。

4月頃だったと思う

彼女たちは旦那が出張に行く日に家を出ることを決めて、1はレンタカーを借りて、会社には休暇届を出した、

シェルターは距離的には彼女達が住んでいる場所から さほど遠くなかったが、生活に使用する線の違う場所だった、

彼女は会社に退職願いを出して。会社へは、事情を説明して、退社のことは旦那には伝えないことにしてもらった。

時々、その旦那は会社に連絡をしてくるような人間だったので、、、


昼ごろ合流をする予定だったので1は午前中にレンタカーをして吉野家で昼食を取り彼女の家に向かった 

彼女のアパートは4階建ての3階でエレベータはなかったので、荷物の搬出は少しだけ大変なことが予想されたが、かおりも荷物はある程度少なくしていたので、作業は1時間もしないだろうと考えていた。

アパートの入り口に車を停めて降りた所で見知らぬ男から声をかけられた。

「かおり旦那だけど。」

タバコを吸っている男性はにやにやしながらこっちを見ていた

1は正直、後にも先にもこんなに悪い意味でドキドキしたことが無いくらいにドキドキした。正直心臓が止まるかと思うくらいドキドキした。



58 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 16:55:18.06 ID:P03VPnor.net
浅はかだった、DVをするような旦那だ、束縛も強いと言っていた 

彼女の携帯を何かしらの方法で見れるようにしていることを考えておくべきだった。

むこうは「あんた1さん?」って言ってきて、よく見たらというか よく見なくても60台位のおじさんとおばさんがかおり旦那の横にいた。


かおり旦那が何かを言う前に その中年女性が1に対して「人んちの嫁をたぶらかして、恥ずかしくないのか!」みたいなことを言われた、

向こうは向こうで興奮しているし、こっちもこっちで混乱しているので あんまり覚えてないが、とりあえず、中に入って話をしろと言ってきた。


少しずつ冷静になってくると なぜか なんでこんな男とかおりは結婚したんだろうとか、なんでこんな面倒な目に俺が合うんだとか、自分で足をつっこんでおいて変な怒りの感情ばかりがこみ上げて来た、

「とにかくDVは犯罪です。彼女をシェルターに連れて行きます」と言ってアパートの階段を上ろうとした所をかおり旦那に制され手で押され1が地面にしりもちをつく形になった。

「今すぐ警察呼びます」と言ったら かおり旦那の両親が、なまりまじりの怒号でなんだか言っていたが もう聞いてはいなかった。



60 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 17:04:41.88 ID:P03VPnor.net
スレの最初にも書いたが1は小柄で、強引にかおりを連れて出ていけるわけもなく、警察を呼ぶことにした。

かおり旦那と、かおり義父、義母は無理やりアパートから彼女を連れ出そうとしていたが、チェーンをかけて出ずに警察を待った。

15分位で警察が到着して、最初は かおり旦那側の主張と1の主張があまりに違ったので、理解を得るのに時間が必要だったが、

色々と説明をしていくうちに、かおりと娘の保護については警察が役所と連携して責任をもってする旨、今後の連絡は かおりが弁護士を通してする旨を話をして、ことなきを得た。

1は警察にあなたがいると話が厄介なので、お帰り下さいと言われた。



61 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2016/07/23(土) 17:22:56.74 ID:P03VPnor.net
お昼すぎだったはずなのに すべての話が終わって1がレンタカーを返したのは夜8時頃だった、

なんだか、妙な無力感と悲しい気持ちになってその日人生ではじめて風俗に行った。

誰かに近くにいてほしいというか、肌のぬくもりが欲しかった。


次の日に、かおりからメールがあった、

これからシェルターに入るので2週間から3週間連絡が取れないということ、昨日を含めて色々と迷惑をかけたことへの謝罪だった。


警察の人も連絡をくれると言っていたが結局連絡が来ることはなかった。

家を出る相談をしている中で、かおりは ことが落ち着いたらもう一度1とやり直したいと言っていた。


彼女が次に連絡をくれたのは1ヶ月くらい経った後だった、シェルターを出て今は別の施設にいるということだった。

前の携帯電話は解約をして、友達の名義で新しい携帯を持っているということだった。

その施設には日中であれば訪問が可能ということだったので、連絡をもらった次の土曜日に訪問をすることにした。


東横線沿線の駅から徒歩20分くらいかかる所だったと思う、外から見たら、老人ホームみたいな雰囲気の施設のロビーでかおりと その時はじめて かおりの子供と対面した。

当時3歳〜4歳くらいだったと思う。

最初人見知りをしていたが、子供好きな一とはすぐ仲良く遊ぶことが出来た、

かおりはそれ見ながら 1の子供だったらよかったなぁと言っていたが、正直子供が かおり旦那によく似ていたこともあり、この子をかおりと自分の子としてなんてことは思えなかった。


かおりは顔色もよく、ちゃんと寝て食べれているようなので、安心して帰った。

2週間後にまた施設を訪問した時にアンパンマンのグミやらお菓子を買っていったら、かおり子は やたら喜んでいた。

この施設にいれる期間は決まっているらしくあと3週間したら出ていくという話をしていた、

彼女は1の家に来たそうなことを言っていたが、どうしてもそれを言う気にはなれなかった、




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:修羅場・人間関係, 青春,
 


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