先生を好きになった話
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57 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 12:39:20.00 ID:HXEO5afsa.net
ところどころID変わってるスマン
スマホから投下しててPC以外はよくわからないから許して
3月になり卒業式シーズン、夜間高校の先輩も何人か卒業するが まだようやく手が動き出した頃で出席できなかった。
その週の土曜日、R先生がようやく来てくれた。
R先生「ごめんAくん全然来れなくて」
俺「まあこの時期忙しいだろうから仕方ないって思ってたよ」
R先生「うん、卒業式もそうなんだけどね…」
先生は寂しそうな顔をした。嫌な予感はしたが俺がここでテンパっても仕方がない。現実を受け止めようと覚悟し、先生をまっすぐ見た。
俺「異動?」
R先生「…うん」
俺「どこ?」
R先生「○市」
俺「遠いね。引っ越すの?」
R先生「そうだね。今のアパートは解約する」
俺「寂しくなるけど俺はRちゃんのこと忘れないよ。たくさん思い出できたし頑張れる」
R先生「遠すぎて本当に会えなくなっちゃうし面会も来れなくなる」
俺「大丈夫。冷蔵庫開けて大きい包みが入ってるから取り出して」
それはホワイトデーのお返しに用意しておいたチョコレートを入れてある箱。先生の名前も書いておいた。でないと見舞品泥棒の妹に食べられるからw
俺「お返しだよ。いつもありがとう」
R先生「やばい泣いちゃう!w」
俺「ネットで調べて母さんに買ってもらったけどねw手作り無理だからw」
R先生「開けるね」
先生は静かにそして丁寧に箱を開け始めた。
58 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 12:51:18.50 ID:HXEO5afsa.net
中には数種類のチョコレートがたくさん入っていた。
R先生「美味しそう!一緒に食べよーw」
先生はホワイトチョコを俺に食べさせてくれた。ここで もう一つサプライズを考えていた。
俺「Rちゃん待って、食べさせてあげる」
そう言って俺はゆっくりだが手を動かし端にあるチョコレートを摘んだ。先生は驚いた顔で手で口を覆い、瞳を潤ませていた。
R先生「手が動いてる…」
俺「サプライズだよ。Rちゃんにも一回やられているからねw」
先生の口にゆっくりと手を伸ばし口に入れてあげた。食べながら静かに流し始めた先生は、俺にはにかみながらも「美味しい」と笑顔を見せた。
しかし何かを思い出したかのようにはっとした表情を見せ、俺にまた顔を向けた。
R先生「手が動くならLINE返せw 何日無視されてると思ってるのw」
俺「返しちゃうと今日のこれができないよw」
R先生「あーあ、黙ってたんだ。喧嘩だ喧嘩」
俺「バカだwwww」
R先生「wwww」
その日は比較的ゆっくり話が出来て、昼過ぎから夕方まで話していた。
R先生「話しすぎたw もうそろそろ帰るね」
俺「うん、Rちゃんありがとう。またね」
R先生「…」
先生はドアに向かっていたが、突然こっちにまた戻ってきて俺を強く抱きしめた。
心臓が破裂するかと思うくらい緊張した。静まり返った病室で、先生の心臓の音も伝わってきそうな緊張感だった。
俺を話すと先生は涙を流しながら「またね」と手を振って笑顔を見せ、病室を後にした。俺はしばらく放心状態だった。
59 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:03:39.08 ID:HXEO5afsa.net
抱きしめられた時は「え?なに?」と思うと同時に静かな病室が異空間のように感じた。
抱きしめ返すことはできなかったが、確かに先生の感触は残っていた。
看護師が入ってくるまで俺はドアを見つめたまま病室の時計の秒針の音だけが耳を通り抜けていた。
落ち着きを取り戻した俺は先生に内緒で この日の夜から もう一つサプライズを計画し始めた。
看護師に手伝ってもらい、車椅子に乗り自分で漕ぐ練習を始めた。
離任式に突然登場しようというものだった。他の先生方の協力も必要になる。俺は学校に電話して計画の提案をした。
両親にも伝え、全面協力のもと、俺の計画は着々と進んでいった。
あと2週間で車椅子を漕げるように回復しないといけない。長い日は1日5時間以上練習した。
そして当日までに何とか間に合った俺は夕方前に病院を出た。
少し日が落ちわずかに薄暗い夜、久しぶりの外の空気だが、それも どうでもよくなるほど高揚感でいっぱいだった。
冬の風、初めて心地よく感じ、寒さなど身に染みることはなく意気込んで出発した。
ところどころID変わってるスマン
スマホから投下しててPC以外はよくわからないから許して
3月になり卒業式シーズン、夜間高校の先輩も何人か卒業するが まだようやく手が動き出した頃で出席できなかった。
その週の土曜日、R先生がようやく来てくれた。
R先生「ごめんAくん全然来れなくて」
俺「まあこの時期忙しいだろうから仕方ないって思ってたよ」
R先生「うん、卒業式もそうなんだけどね…」
先生は寂しそうな顔をした。嫌な予感はしたが俺がここでテンパっても仕方がない。現実を受け止めようと覚悟し、先生をまっすぐ見た。
俺「異動?」
R先生「…うん」
俺「どこ?」
R先生「○市」
俺「遠いね。引っ越すの?」
R先生「そうだね。今のアパートは解約する」
俺「寂しくなるけど俺はRちゃんのこと忘れないよ。たくさん思い出できたし頑張れる」
R先生「遠すぎて本当に会えなくなっちゃうし面会も来れなくなる」
俺「大丈夫。冷蔵庫開けて大きい包みが入ってるから取り出して」
それはホワイトデーのお返しに用意しておいたチョコレートを入れてある箱。先生の名前も書いておいた。でないと見舞品泥棒の妹に食べられるからw
俺「お返しだよ。いつもありがとう」
R先生「やばい泣いちゃう!w」
俺「ネットで調べて母さんに買ってもらったけどねw手作り無理だからw」
R先生「開けるね」
先生は静かにそして丁寧に箱を開け始めた。
58 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 12:51:18.50 ID:HXEO5afsa.net
中には数種類のチョコレートがたくさん入っていた。
R先生「美味しそう!一緒に食べよーw」
先生はホワイトチョコを俺に食べさせてくれた。ここで もう一つサプライズを考えていた。
俺「Rちゃん待って、食べさせてあげる」
そう言って俺はゆっくりだが手を動かし端にあるチョコレートを摘んだ。先生は驚いた顔で手で口を覆い、瞳を潤ませていた。
R先生「手が動いてる…」
俺「サプライズだよ。Rちゃんにも一回やられているからねw」
先生の口にゆっくりと手を伸ばし口に入れてあげた。食べながら静かに流し始めた先生は、俺にはにかみながらも「美味しい」と笑顔を見せた。
しかし何かを思い出したかのようにはっとした表情を見せ、俺にまた顔を向けた。
R先生「手が動くならLINE返せw 何日無視されてると思ってるのw」
俺「返しちゃうと今日のこれができないよw」
R先生「あーあ、黙ってたんだ。喧嘩だ喧嘩」
俺「バカだwwww」
R先生「wwww」
その日は比較的ゆっくり話が出来て、昼過ぎから夕方まで話していた。
R先生「話しすぎたw もうそろそろ帰るね」
俺「うん、Rちゃんありがとう。またね」
R先生「…」
先生はドアに向かっていたが、突然こっちにまた戻ってきて俺を強く抱きしめた。
心臓が破裂するかと思うくらい緊張した。静まり返った病室で、先生の心臓の音も伝わってきそうな緊張感だった。
俺を話すと先生は涙を流しながら「またね」と手を振って笑顔を見せ、病室を後にした。俺はしばらく放心状態だった。
59 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:03:39.08 ID:HXEO5afsa.net
抱きしめられた時は「え?なに?」と思うと同時に静かな病室が異空間のように感じた。
抱きしめ返すことはできなかったが、確かに先生の感触は残っていた。
看護師が入ってくるまで俺はドアを見つめたまま病室の時計の秒針の音だけが耳を通り抜けていた。
落ち着きを取り戻した俺は先生に内緒で この日の夜から もう一つサプライズを計画し始めた。
看護師に手伝ってもらい、車椅子に乗り自分で漕ぐ練習を始めた。
離任式に突然登場しようというものだった。他の先生方の協力も必要になる。俺は学校に電話して計画の提案をした。
両親にも伝え、全面協力のもと、俺の計画は着々と進んでいった。
あと2週間で車椅子を漕げるように回復しないといけない。長い日は1日5時間以上練習した。
そして当日までに何とか間に合った俺は夕方前に病院を出た。
少し日が落ちわずかに薄暗い夜、久しぶりの外の空気だが、それも どうでもよくなるほど高揚感でいっぱいだった。
冬の風、初めて心地よく感じ、寒さなど身に染みることはなく意気込んで出発した。
60 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:26:25.93 ID:HXEO5afsa.net
学校に着くと教頭先生が迎えてくれた。
怪我の心配もしてくれつつ、待機場所に指定してある事務室に連れて行ってもらった。
式が始まる直前に入室して驚かせようという算段だった。
先生や生徒が着席し、今始まろうとしているとき、静かにドアを開けた。
漫画やアニメの主人公の登場シーンはこんな感じなんだろうか。そう思えるほど会場が静まり返り、俺に視線が集まった。
車椅子を漕いで自分の席に行き、何事もなかったようにそのまま参加しようとした。
生徒や先生たち笑顔、R先生だけキョトンとしており先生は全てを察した。
R先生「俺くんやりやがったなw」
マイクで俺にそう告げると俺は笑顔で手を振ってやった。
いつも強気な先生、挨拶を淡々と済ませ、みんなからの拍手を受けながら自分の席に戻った。
視線はすぐに俺の元へ。目を見開いて威嚇してきたw 後でやられると感じたがそれも幸せだった。
先生と会うのは今日が最後かもしれない。俺は最高の1日にしようと心に決めてきた。もちろん先生にとっても。
退場前に車椅子の後ろのポケットからスズランの花束を取り出し先生に手渡した。
初めて教官室でやられたように頭を雑に撫で回された。目には少し涙が見えた気がする。
式が終わると俺は早く病院に戻らないといけなかったため、早めに撤退した。先生とは話すことなく お別れになった。
寂しいようだが自分なりにはこれでよかったのだ。踏ん切りがつくかはわからない。でも確かに俺は先生を好きになってよかった。そう思えた。
病院への道中自然と涙が溢れた。この涙の意味は自分でもわからないが、嫌なものではなかった気がする。
窓から見える暗い夜道を眺めながら気づくと眠りに落ちていた。
61 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:34:18.13 ID:HXEO5afsa.net
病院に到着し、病室に戻ると一気に現実を突きつけられた気がした。
先生のために一生懸命頑張ったリハビリも、もうあとはただの自分のため。
燃え尽き症候群というのだろうか、虚無感は大きかった。
看護師に着替えを手伝ってもらいながら今日のことを話した。
俺「無事成功しました」
看護師「よかったね!先生喜んでくれた?」
俺「たぶん喜んでくれたと勝手に思ってます」
看護師「話してこなかったの?」
俺「外出許可の時間ギリギリだったので」
看護師「そんなの律儀に守るなよ〜w告白してないの??」
俺「するわけないじゃないですかw」
看護師「学校変わるなら生徒と教師じゃないんだし言えばよかったのに!」
俺「先生は俺のことそういう目で見てませんから」
看護師「意気地なしwナースステーションでの話盛り上がらないよ〜」
俺「知りませんよw」
確かに今考えてみれば玉砕覚悟で言ってもよかったかもしれないと思った。
ダメだったら諦めもついただろう。
しかし言葉にすることで先生と本当に離れてしまうことを恐れて行動できなかったのだ。
看護師の言う通り意気地なしのヘタレだったのだ。
63 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:41:58.04 ID:HXEO5afsa.net
翌日の朝、俺は携帯を見ずに寝てしまったため朝確認した。
すると先生からLINEが来ていた
「Aくん粋なことするじゃないかw てかまた黙ってあんなことして。喧嘩だw
花束ありがとう。大事にするよ。
またお見舞い行きたいから まだ退院しないでねw これからもお互い頑張ろう!」
俺はもう先生には会えないのかもしれないと思うとこのLINEを見て涙が溢れた。
それを見て看護師がLINEを覗き見しようとしてきたから阻止した。
あの日常が無くなっても穴ができないくらい毎日頑張ろうと意気込んだ。
それから3ヶ月のリハビリの末、俺は退院できることになった。
先生とはLINEはしていたが、見舞いに来ることはなかった。
65 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:49:49.30 ID:HXEO5afsa.net
先生は新しい学校で忙しい日を送っているようだった。
LINEが返ってくる頻度も次第に少なくなり、俺もテニスができるように回復するためリハビリと通院をしていた。
ある日会うチャンスができた。
俺のテニスの試合の会場と先生が顧問をしている部活の試合会場が一緒だった。
復帰戦で気合が入っていたが、俄然やる気が出た。
先生からもLINEが来た
R先生「Aくん明日こっちに試合に来てるんだよね!」
俺「そうだよ。復帰戦だから頑張るよ」
R先生「わたしたち午前で終わりだから昼から応援しに行く!」
俺「昼まで残れるかなw 頑張るね」
これで予選落ちすることは許されなくなった。
それにその試合には強豪大学のコーチが視察に来ると言う話を聞いていた。
緊張で夜はほとんど眠れなかった。
66 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 13:59:43.13 ID:w6QBnApi0.net
公立高校の教諭って毎年そんなに頻繁に転勤するもんなのか?
リアリティが感じられねえな
68 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 14:02:41.82 ID:HXEO5afsa.net
>>66
俺もあまり聞いたことない
もしかしたら講師だったのかもしれない。正規雇用じゃなかったら1年ごとに異動させられるって父親が言ってた
67 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 14:01:06.99 ID:HXEO5afsa.net
結果から言うと予選通過後に1回戦で敗退した。
負けた試合の途中から先生は応援に来てくれていた。
試合後に話しかけられた。
R先生「久しぶり!」
俺「久しぶりだね。相変わらず元気そう」
R先生「元気だよ!てかもうテニスしてるなんて回復力すごいね!w 若いって素晴らしいw」
俺「Rちゃんも若いけどね」
R先生「あ、今日は美人って言ってくれないんだwwww」
俺「忘れてたw」
俺は平常心を装うのに必死で少し会話は上の空だった。
もう会えないと思っていた大好きな先生がまた自分の目の前で話してる。
この事実だけで絶頂期とすら思えてきた。
R先生「Aくんまだ卒業まで1年あるんだよね」
俺「そう、夜間高校は4年で卒業だからね」
R先生「進路はどうするの?」
俺「進学就職どちらも考えてます」
本当は就職したかった。
先生に告白してOKを貰えたらとか想像して、大学に行ってたら先生は その間にどこかに行ってしまうんじゃないかと考えていた。
70 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 14:14:12.66 ID:HXEO5afsa.net
それから先生と会うこともなく俺は4年、本格的に進路について考え始めていた。
LINEの頻度は かなり減っていて、月に1,2回ほどしか連絡を取らないようになっていた。
俺の中では大学に行ってみたいと思う反面、先生のことが忘れられずにいた。
狭間で気持ちが揺れる中、担任から話があると言われた。
学校に行くと知らない人が2人俺を見て頭を下げてきた。
担任「○○大学テニス部のコーチのJさんとKさんだ。挨拶しなさい」
俺「初めまして、俺です」
J「初めまして、Jです。突然ごめんね」
聞いた大学は かなり有名でテニスしている人なら誰もが知る大学だった。
J「俺くん、率直に言うと君を推薦でうちに来れないかと言う話をしにきたんだ。部活動として実績のない夜間高校の生徒さんのスカウトは異例でry」
この辺は割愛するが、俺はスカウトの目に留まれたことが嬉しかった。
しかし、やはり先生のことが気がかりだった。
このままでいいのか、後悔はしないのか。たくさんのことを考えた。
途中そんなことを考えていると話を聞けていないことが多々あった。
両親にも説明すると言われ、後日 家に来ることが決まった。
その大学なら就職も安泰だろうし両親は彼らが来る日を待ち侘びていた。
その日の夜、俺は先生に電話をかけてみた。
先生はすぐに出た。
69 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 14:03:37.86 ID:w6QBnApi0.net
しかも好きな男子生徒と同じ年度に定時制に転入なんて天文学的な確率じゃね?
71 :名も無き被検体774号+:2021/12/21(火) 14:25:01.76 ID:HXEO5afsa.net
>>69
あんまり言うとバレちゃうけど そうでもないんだよ。
まあ当時は俺も奇跡だ運命だなんて思った
ちなみに俺が卒業する時の教頭は俺の全日制のときの古典の先生だよ。
R先生「Aくんから電話なんて珍しいwどうしたの?」
俺「そう?Rちゃんに報告があってね」
俺は卑怯なことをしようとしていた。
先生の反応を見て落ち込むようなら多分俺に好意があるんだろうと思い、就職するようにしようと考えていた。
応援してくるようなら脈なしだろうと思い進学を決意しようとしていた。
R先生「えーなになに気になるw」
俺「○大からスカウト来た…。今度家にも来るらしい」
先生の反応がどちらになるのか少し怖気付いてしまい、変な話し方になってしまったが、探りを入れるように話したつもりだった。
R先生「えー!すごい!!おめでとう!!」
俺は少し落胆した。わかっていたつもりだったんだ。でも いざその時になると落ち込むもんだな。
俺は そのあと適当に会話を済ませ、15分ほど話して電話を切った。
そして泣いた。
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