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僕とオタと姫様の物語
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244 名前70 ◆DyYEhjFjFU   投稿04/09/02(木) 19:05
ファイルをダウンローしてメー

に注釈けずよろしく。



それにも一体なんだろう?

どうも ただの真画面

液晶のせ微妙合い見えないだけなか?


女は寝ていとはいえ、傍らにるのに、なかのかもし

それとも浅い罪悪感のせ、大胆になっていたとか普段はっと細なはずだ。


そのき寝るはの彼くっと起き

なん前触れも、機械仕掛けで動くが内部時計に反して動きはじめ

退りに突過ぎて声を出す西も、そのを動くこともできった。

もちろんPCにはフロッピィが刺ままで、寧な像まで表示して。真黒だけど


くらいは飲みめたかもしれなかった

は目を開けているのか、閉ているの判然と湿ないのような とんとした目でたり見回、それから ぼくめると

だめじゃく消さないと」

使言っ

「け。消す?なにを?」

彼女てもゆくりとき上、ベッドからりると ぼくの頭ゅっと抱き 、優しく額にキスし四つん這になって前進しなが、部屋中のンセントを探した。



245 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/09/02(木) 19:07
「りか。りか?」

何が起こったのか さっぱりわからなかった。

彼女は どう見ても意識がないように見えた。

確かに自立で歩いてはいるんだけど。


しばらくして、これって夢遊病ってやつ?と乏しい知識の中から今の状況を上手く説明する言葉を なんとか探し出してみる。

「りか。なんでコンセント抜くの?何かまずいのかな?」

これじゃ不審者は ぼくの方だ。

彼女は まるで そうするのが当り前のように、部屋の隅を戦闘中の兵隊みたいに這いまわっている。

「雷のときはね、コンセント抜かないといけないんだよ。わかった?」

PCのアダプタだけは足の指で押さえて抜かせなかった。

そういえば、寝言を言ってる人に話しかけちゃいけないとか、なんとか…返事だったっけ?

そんなことを思い出して、気味が悪くなった。


冷蔵庫のパワーが落とされ、サイドスタンドが消され、部屋は折り畳んだPCから漏れる光だけになった。

「さあ、大丈夫だよ。もう泣かないんだよ」

彼女は そう言うと、ぼくをあやすように抱きしめてくれた。

そう。あやすように、だ。

少なくとも、年上の男に接する感じじゃなかった。まるで ぼくを小さな子供だとでも思ってるみたいだった。

さっき服とブラを脱がせたせいで、彼女の乳房がじかに顔に触れる。

ぼくは複雑な心境で彼女を抱きしめ、ベッドに運んだ。

それから彼女は泣き出した。


長く泣き続けたために、やがて目を覚ましてしまい 再度ぼくを目の前に認めたあと、「ヒロ?」と確認するように言い、次は自分が子供みたいに しがみついてきた。




246 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/09/02(木) 19:10
「ごめん」と彼女は言った。

「怖い夢だったのかな?」

「怖いっていうか…わたし歩き回ったりしちゃった?」

ぼくは正直に、歩き回って部屋中のコンセントを全て抜いたと説明した。

疲れてるときとか、お酒をたくさん飲んだ夜は よく歩きまわるのだと彼女は言った。

見られたことを恥ずかしいと思っているのか、やったことを後悔しているのか分からなかったけど、その時の彼女は何かを深く思いつめてるようだった。


それから。子供。

「そう。子供。男の子なのかな?上手く言えないけど そんな気がした。君の?」

一瞬、彼女の両腕の筋肉がわずかに収縮したように感じた。


「ううん。弟」

「小さいんだね。まだ」

「ううん。小さいままなの。死んじゃったから」

「病気だったのかな?あ、答えたくなかったらいいよ。いろいろ聞いちゃ まずいしね」

彼女は鼻をすすり続け、そして ぼくから離れようとしなかった。

離れるのが まるで悪いことみたいに、むしろ彼女がしっかり ぼくを抱きしめてた。

「でも、ヒロは お客さんだしさ…」

「構わないよ。もう充分驚かされてる。ふつうの客なら怒ってるでしょ」

彼女は ちょっと笑って、だよね、と言った。

「殺されたの」

「え?殺された?誰に?」

「おじいちゃんと、おばあちゃん」

彼女は喉から溢れようとする声を押さえ切れずに、肩を振るわせた。

目が真っ赤で鼻水が出てて、そんな顔を見られまいとしてか、また しがみついてきた。


「インフルエンザだったの。

でも病院に連れてってもらえなくて、寝てれば直るって言われて。

でもね、おかしかったの、ずっと熱が下がらなかったし、そんな状態が二日も続いたのね。

わたし そのとき240円しか持ってなくて、それでも なんとか弟を病院に連れて行かなきゃって思って

でも、どこの病院に行ったらいいかなんて分からなくて、タクシーに乗ろうとしても ぜんぜん相手にしてもらえなくて、すごい寒い夜だったの。

寒いのに弟の体は熱くて、子供でも水を飲ませなくちゃって思ったんだよね。

ポカリスエットを自販で買って飲ませようとしたんだけど もう、ちっとも飲んでくれなかった。

呼びかけても目も開いてくんなかった。」


彼女は一気にまくしたてると、それから大声で わあわあと泣き始めた。



247 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/09/02(木) 19:13
ぼくは彼女をベッドに横たえることが、なぜか不謹慎な気がしてベッドとベッドの間の床に座って長いこと彼女を抱きしめてた。

彼女を抱きしめたまま、フロントに電話してコーヒーをポットで頼み ついでにレモネードをひとつ注文した。


「ヒロっていうんだよ。弟。

ヒロと同じ名前…わたしが殺したって言われた。

そうだよね。あのまま部屋で おとなしく寝てたら、もしかしたら熱は下がったかもしれなかったよね。

わたしも死んじゃえばよかった…」


彼女が泣き止んだ頃には空は明るくなりはじめてて、4日の朝。

ふたりでコーヒーを飲みながら、お互いの身の上話をした。

話題を、ぼくが意識して外したから。


彼女が泣くのは、なんていうか、条件反射のようになっているように思えた。

もう何年もたっぷり泣いてきたんだろうし、罪はあがなえただろ。とっくに。

もっとも罪なんて あればの話だけど。


可哀想な姫様。

彼女は最後に こう言ってくれた。

「ヒロが大きくなってたら、ヒロみたいに優しい男の子になってたかな」

ぼくは笑った。

優しくなんかないよ。ぼくだって お金で君を買おうとした。その他大勢の男達と何もかわらないんだよ。




260 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/09/03(金) 18:31
コートのポケットに放りこんでたケータイが ぐぐぐと振るえた。

ぼくにもたれて、うとうとしていた彼女が さっとまぶたを開く。

ぼくは まったく気づかないでいたけど、彼女の動作でメールと分かった。

オタからメールかな。


 >ざけんなよ。お袋ぴんぴんしてるじゃねーかよ。

 >おまえひとつ貸しな。ぜってぇ ひとつ貸しな。


弟だ。

家に帰ってもらえたようでよかった。

だけど、彼女といるときは勘弁してくれ。

いい年して「ぜってぇ」なんて言葉使ってるんじゃないよ。DQNな文章。頭が痛くなる。


彼女がメールを読むぼくの無表情に心配したのか、仕事?と聞いた。

弟からだよ、と口にして、しまったと後悔した。

なんていうタイミングの悪さだろう。ついさっきまで彼女は弟を思い出して泣いてたっていうのに。


ところが、次の言葉をさがして ぼけっと立ったままでいるぼくを逆に彼女が気遣ってくれた。

汗かいたからシャワー浴びると言って、ベッドのシーツに潜りこみクロゼットに手だけ伸ばしてハンガーからバスローブをつまみだした。素早い小動物の動き。

真っ白な長い脚が絨毯の上で数回跳ね、彼女は すぐにバスルームに消えた。

裸でいたくせに、汗なんてかいてるはずないのにな。


バスルームからシャワーの音が聞こえてくると ぼくは散らかった部屋を掃除しはじめた。

彼女が抜いてまわったコンセントを元にもどし 彼女が買い集めた買い物袋、そこから飛び出して部屋中に広がった包装紙を拾い集め ベッドメイクし、

そして最後に 折り畳んだPCからフロッピィを抜き出して彼女のバッグに しまった。

「ああ、そうだ、昨日ね」

ぼくは大きな声でバスルームの彼女に話かける。

「君が案内してくれた店。そこの女の子からフロッピィ一枚渡されたよ。君のバッグに入れてくれた」

バスルールで反響した篭った声が すぐに返ってきた。

「うーん。わかったぁ。ありがとう」

特に動揺する様子もない声。焦りもなく、ごく普通の彼女の返事。

彼女は中身が何か知らないのかもな。あれこれ思案しながら、彼女の衣類をバスルームの入り口に置く。

綺麗に畳まれた四角い色の層を見つめながら もちろん昨夜ぼくが畳んだのだけど ふつう、男って こういうことをするものなのかな?とぼんやり考えたりした。



261 名前:70 ◆DyYEhjFjFU   投稿日:04/09/03(金) 18:33
バスルームからアラブ人みたくタオルを巻いた頭をひょっこり突き出すと彼女は まず部屋を見、

それから足元に畳まれたブラと衣類があることに気づいて にこっと笑い、そして げらげら笑いはじめた。

バスルームに反響する彼女の笑い声。

「ヒロってさ。変わってるよね。几帳面なのは すぐに わかったけど」

ああ、やっぱり おかしかったんだな。

商売女の下着を畳んでしまう男ってことで、彼女の脳内で分析が始まってるに違いない。

自分では親切なつもりで気遣ったんだけど、同時にどこか おかしいとも気づいてる。


結果的には かなり可笑しい行動。

つまり いつものぼくの行動。

クライアントを気遣ったつもりの行動が、いつのまにか要領の悪い男の烙印に変化する。

「ヒロぉ。聞いてる?」

「うん。あのさ、別に君の下着に触りたかったわけじゃないんだよ…つまり」

「じゃなくて。あのね。わたし こんなことしばらくやってるでしょ。

男の人って わたしに優しくしてくれてる風でいて、実は そうでもなかったりするの。

わたしがベッドに投げたコートに平気で腰を降ろすし、平気で わたしの靴を踏んづける人もいる。

下着持ってかれるなんて しょっちゅうだし」


プラスチックの化粧品のキャップか何かがバスルームの床で跳ねてコン、コーンと響く。あっ、と彼女の声。

「わたしなんて所詮そんな存在。

ホテルに備え付けの便利機能。

そりゃ、ちょこっとは値も張るかもしれないけど…」

彼女は ぱたぱたとバスルームから駆け出してきて、ぼくにジャンプした。ベッドが大きく揺れる。

「なんか うれしかったよ。ヒロ。すごーーくうれしかった」




>>次のページへ続く





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カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:純愛, 泣ける話, 胸キュン, 青春, これはすごい, 相手の過去,
 

 
 
 
 
 

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