チ●コがきっかけで人生が変わった
自分語りなのでサゲるわ暇なやつきいてけ
俺は粗チンだ
MAX8センチちょいでマジで小さい
普段は膨らませるまえの水風船みたいのがぴょろっと股間についてる程度
それに気がついたのは中学上がってすぐのことだった
下ネタまじりでしゃべっててたまたまそういう話になって
俺が明らかに小さいんじゃないかという話になった
その場は冗談ということにしたけど、俺は何となく気になって、しっかり測ってみることにした
6センチ
それが俺のちんこの大きさだった
標準は14センチ
その事実にどうしようもなく不安になった
どんなに頑張っても、俺のちんこはその半分もなかったからだ
それから俺は下ネタが大嫌いになった。
時は過ぎて中学二年生
俺のちんこが小さいという話は、ネタともマジともつかない微妙なラインでぽつぽつと噂され続けていた
俺はできるだけその話題に触れないようにしていたけれど、その事がもしかしたら周りの興味を誘っていたかもしれないと思う
転機は中学の修学旅行で訪れた
みんな知ってるとおり修学旅行だとみんなまとめて大浴場に行くことがあると思うんだけど
俺はちんこ見られたくない一心で、大浴場には行かなかった。
部屋のシャワーで済ます予定だったからだ
そしてそこで俺は取り返しのつかないミスをした
シャワーを浴びる時に、ユニットバスの鍵をかけ忘れていた。
同じ部屋に泊まっていたお調子者の越智君が、俺がシャワーを浴びているところに突撃してきた
俺が粗チンだという証拠を得た越智君ははしゃいでそれをみんなにふれまわった
晩飯までの一時間の間に、その噂はクラス中に広まっていた
俺は夕食の会場に行かなかった
先生から事情を聞かれたが、体調不良と言い張った
粗チンがばれたなんて言えるはずもなかった
先生は困りきって、しまいには機嫌が悪いくらいでなんだと怒りさえした
俺はもう絶望的な気持ちになって、みんなが寝るまで待とうとロビーのトイレに入ってそのまま10時近くまで泣いていた
つらいよな…
どうなったんだ?
消灯時間になって、さすがにそろそろ部屋に戻ろうとしたとき、クラスの女子、佐藤と会った。
会いたくない人には会ってしまうものだ
佐藤は俺を見るなり、泣いてたの?と聞いてきた
そりゃバレバレだった筈だ、目は真っ赤でまだ涙も乾いていないくらいだったから
俺は答えられなかった、
そしたら佐藤は、越智君と何かあった?と聞いてきた
もう終わりだと思った。
泣き止んだはずだったのにまた涙がどっと出てきて、情けないと分かっていたのに泣いた、
女の子の前で泣いた
佐藤はびびったような顔をしたけど、ちょっとこっち、と俺の手を引っ張って、俺は引きずられるように佐藤に付いて上の階に上がっていった
そのとき俺らが泊まっていたのは2階の部屋だったけれど、佐藤は一番上の6階まで俺を連れていった
後から分かったことだけど佐藤のお母さんはホテルで働いていた経験があるらしく、先生の見回りが最上階にこないことも知っていたようだった
連れて行かれてからも俺はずっと泣いていた
佐藤は気まずそうにしていたけど、越智君が俺の粗チンの話を言いふらしてまわっていたことを俺に説明してくれた
俺はもう消えたいような気持ちで、下ネタ好きの女子だった横田がノリノリで越智君と粗チンの話をしていたっていうどうでもいいくだりを聞いた
そして佐藤は一通り説明しおわった後、しばらく黙っていたけれど、小さい声で「いいじゃんね、別に大きさなんてどうでも」と言った
俺は涙を拭きながら、たぶん憎まれ口叩いたと思う
だって粗チンを女の子にフォローされるってプライド死ぬほど傷つくしな
佐藤は何も言い返さなかった、俺は自分がますます情けなくなった。
そしてたった今悪口を叩いたその口で、ごめん、と言った
それから佐藤は、慰めるでもなく、責めるでもなく、そこにいてくれた、
俺はもう佐藤に情けないところ全部ぶちまけてしまって放心していた。