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誤解の代償
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近くの喫茶店に入っても、物静かで紳士的な態度は何時もと変わり有りません。

「志保さん、何か有ったの?今日は少しだけ明るかったけれど、それでも たまに暗い顔していたよ。家庭の事なら僕が口を出せる事では無いけれど、もし相談出来る事なら言ってみてよ。そのほうが気が楽になると思うけど。」

勿論わたしは、課長に言える筈も無く、

「ありがとう御座います。休みの日には、主人の所へ行ったりして疲れが溜まっているんだと思います。ご心配掛けて申し訳御座いません。」

その日は、そんな話だけで家に帰りました。


その週の内にまたお茶に誘われ、

「今週も、ご主人の所へ行くの?こんな事、僕が言える立場じゃ無いんだけれど、疲れているのなら止めた方が良いと思うんだ。

その内に仕事で失敗してしまうと大変なのは自分自身だからね。

それと良かったら、金曜日に仕事が終ったら一寸付き合ってくれないかな。話が有るんだ。」

「分かりました。」

仕事を失敗したら等と言われたら、そう言うしか仕方が有りませんでしたが、私の事を心配してくれる課長に、悪い気はしませんでした。

金曜日に課長の行きつけの居酒屋で、私は以外な事を聞きました。

「実はね、僕の所、別居しているんだよ・・・。言い難いけれど僕の浮気がばれちゃてね。

志保さんを心配している場合じゃ無いんだけどね。

でも、僕の所は何とか謝って許してもらえそうだ。

本当に馬鹿な事をしてしまったよ。

実は僕が何故こんな話をしたかと言うと、志保さんの元気が無いのはご主人が浮気したからじゃ無いかと思って。

違ったらご免ね。ご主人単身赴任だそうだから少し心配に成っちゃてね。」


「・・・・・・・・・」


余りに図星なので、言葉が出て来ません。
「そうなんでしょう?」

私は酔いのせいも有り 頷いてしまいましたが、まだ、自分が疑っているだけで確証が無い事を言うと、

「何故疑ったの。何か理由が無いと疑わないと思うんだ。変な話僕は経験者だから少しは分かると思うよ。」

余り深刻にでは無く軽い感じで言うのが、私の言葉を出やすくさせました。

感じていた疑問を言うと、

「それは間違い無いな。こんな綺麗な奥さんがいるのに。男ってどうしょうも無いね。」

口に出した分、気持が少し楽になった様に感じましたが、その反面、貴方が浮気していると疑う気持ちが大きく成長して行きました。


その日も課長は、余り遅い時間にはならない様に帰してくれ、浮気をしたのは悪い事だけれど、本当に反省しているようで好感を持ちました。


その後も仕事帰りに何度も逢っていましたが、課長は紳士的で下心が有る様に感じませんでした。

その頃になると、あなたが絶対浮気をしていると思い込み出した私は、あなたの所に行くよりも課長と逢っている時間の方が何か充実している様に感じてしまいました。


そんな或る日、仕事中に課長が暗い顔をしているのが気になりました。

その日 仕事が終ると課長から「また付き合って欲しい。今日は時間大丈夫かな?」と誘って来て、心配していた私は断るつもりは有りません。


その日は、食事をした後に珍しく2軒梯子して2軒目でようやく課長が、暗い顔をしていた理由を話してくれました。

「・・・あいつとやり直せると思っていたんだが駄目みたいなんだ。やっぱり僕の事を許せ無い様だ。これから僕は・・・。悪いのは僕だから仕方が無いんだけど寂しいよ・・・」

本当に寂しそうで落ち込んでいる課長を見ていると、私に出来る事は何か無いかしらと思い、

「志保さん。悪いんだけど もう少し付き合ってくれないか?」

もうかなり遅い時間になっていましたが、断りませんでした。

お店を出ると私の肩に手をまわして来て、抵抗しない私に唇を重ねて来ました。

「これから何処かに行こうか?」

課長が初めて私を、女として誘って来ました。

1度唇を許したからなのか、余り抵抗を感じる事が有りませんでしたが、

「課長、まだ奥様と どうなるか分かりませんよ。そんな時に何を言ってるんですか。それに、今日は途中で主人に″飲み会が有るから遅くなる”って、電話入れておきましたが、朝に電話を掛けて来るかも知れないから。」

そう言って断りました。

「そうだね。ご主人に心配掛けるのも悪いしね。」

会社では弱音を吐かない課長が、本当に寂しそうで母性本能とでも言うのか良く分かりませんが、何かいとおしくなり、それが何を意味するのか分からなかった訳では有りませんでしたが、

「家に来て飲み直しますか?」

私から誘ってしまいました。


その夜は、私にとって忘れられないものになりましたが、朝、目を覚ますと貴方に対して罪悪感でいっぱいになりました。

でも、『貴方も浮気しているのだから。』

そう自分に言い聞かせて、その内に何度も関係を持ってしまいました。

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妻の話を聞いていて、私は絶望のどん底に叩き落とされた様な気持ちでした。

私に対する態度を見ていて、もしも不倫をしているならば、もう相手の事を愛しているのだろうと思っていましたが、何か事情が有って そうなってしまったと言う事も考えられます。

そんな、淡い期待も吹き飛んでしまいました。

『私にとって忘れられないもの』

その言葉が全てを物語っています。


こうなっては、今更何を言ってもしょうがない事です。

嫉妬、虚しさ、寂しさ、怒り、色々な感情が湧き起りましたが、もうどうしようも無い事です。


ただ、このまま黙って引き下がる事は出来ません。

「僕とお前の家に何故引き込んだ。僕に対して どれ程、屈辱的な事か分からない訳は無いだろう?
その上お前は、あの男を庇ったよな。とことん馬鹿にしてくれた。

お前とあの男は絶対許さない。法律的にも社会的にも責任は取ってもらうのは当然だが、それ以上の事もさせてもらう。

まずは この家は売る事にする。お前とあいつが乳繰り合ってた所には住めないからな。

売れた金の半分はやるから、残りのローンはお前が払え。

僕とあいつの奥さんに慰謝料を払って、家のローンもとなると大変だろうが、もう僕には関係無い。

仕事は早く探した方が良いぞ。今の会社は当然首だろうからな。

それと、僕の浮気を疑っている様だが、本当に何も無いよ。

確かに、誤魔化そうとしたのは悪かった。あの時は、そうでも言わないと変に疑われる様な気がした。謝るよ。

でも何も無い。明日でも、あの日 部屋に来た人を呼ぶから自分で聞いてみろ。それでも疑うのならしょうが無いけれどな。」


妻を寝取られた私に言う事が出来るのは、これが精一杯でした。

「・・・庇うなんて。あの人を庇うつもりなんか無かった。でも私怖くて・・・・。ごめんなさい・・・。

あの人を家に入れたのは、貴方が何時も電話を掛けて来るから・・・。貴方に知られたく無かったから・・・。

貴方は私に嘘を言う事が無かった。だから、あの時凄くショックで、寂しかった・・・・。

言い訳になってしまうけれど、貴方に復讐する事で自分の気持ちを保ちたかった・・・・」


妻は泣き伏せてしまい、言葉がもう出そうも有りませんでした。


「僕は何もしていないよ。でも今更そんな事どうでも良いじゃないか。お前もその方が良いだろう。」

妻は泣き腫らした目で、虚ろに私を見ながら

「・・・・そんな事ないわ。私は貴方以外の人と一緒になるなんて考えた事無いもの。

だから私辛くて・・・。気が変になる位辛くて・・・・。貴方・・もう許してくれないわよね。

でも嫌、このままでは嫌、絶対に嫌。私に、私にもう少し時間を下さい。

お願いします。お願いします。・・もう少し時間を・・・」

妻は何を言っているのでしょう。男を愛しているのなら、私と別れる方が都合が良い筈です。

お金の事が心配で、何とか時間稼ぎを考えているのでしょうか。妻の真意が分かりません。

「志保、時間は無い、もう時間は無いよ。今後の事は、明日話そう。」

言いたい事も、聞きたい事もまだ有りましたが、もう話し合う気力が私には残っていませんでした。

妻の真意は分かりませんが、今の私の気持ちは到底許す気にはなれません。

妻と過した思い出等、これから私を苦しめる多くの事が襲って来るのでしょうが、その時の正直な気持ちです。


泣き伏している妻を残して、汚れた寝室ではなく娘の使っていた部屋に入りました。

気持ちの中を嵐が渦巻き、なかなか眠る事が出来ずにいましたが、何時の間にか眠ってしまった様です。

何かの気配に目を覚ますと、私に寄り添う様に妻が横になって泣いていました。

私が寝たふりをしていると、

「貴方ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・。」

妻は呟く様に言っています。

先程の妻の話では、明らかにあの男を愛していると思いました。

今迄の妻の態度も、いくら私を疑っていたからと言っても、余りに冷たいものでした。

どうしてこんな事を言うのか、理解出来ませんでした。


妻の気持ちを考えているうちに、また眠ってしまった様です。

妻も泣き疲れたのか、私の横で寝息を立てています。

私はそっと起き出そうとすると妻も眼を覚まし、

「貴方、私・・・」

何か言い出す前に、私がさえぎりました。

「もう何も言わなくて良い。」


>>次のページへ続く
 
 


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