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死んだじいちゃんが古武道の達人で、3人兄弟、真冬でも毎朝5時に起こされて鍛錬させられてた
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884 :おさかなくわえた名無しさん:04/11/14 15:25:46 ID:0FEO2soF
死んだじいちゃんが古武道の達人で、3人兄弟、真冬でも毎朝5時に起こされて鍛錬させられてた。
親父は温厚な性格というか、暴力を頭から否定するタイプ。
じいちゃんはそんな親父(要は自分の息子)を「軟弱者」となじっていたりした。
5歳くらいから10歳くらいまで毎朝の鍛錬は続いたけど、特に道場とかがある武道じゃなかったし(名前すら覚えてない、もしかしてじいちゃんの我流?)、段を取得したり試合に出たりとかはしなかった。
ただただ、毎朝眠い目をこすりながら鍛錬してた。
そんなじいちゃんも亡くなって、毎朝の鍛錬から解放され、俺は親父に似たのか、暴力沙汰は一切苦手のヘタレとして青春を過ごした(ええ、使いパシリでパンとかも買いに行きましたよ)。
何とか社会人になって、恋人ができて、幸せな日々が続いてたんだけど、彼女と呑みに行った帰りに、5〜6人のガキんちょが特殊警棒とかナイフとかちらつかせて「女を借りる」とか言ってきた。
相変わらず暴力沙汰は大嫌いだったから、何とか話を付けようと(何なら金くらいやろうかと)思っていたら、その中の一人がいきなり金属バットで殴りかかってきた。
そしたら何だか身体が自然に動いて、斜め後方に下がりながら相手の手首を掴みバットを振り下ろしてきた力を利用して、捕まえた手首を軸に一回転投げ。
あれ?とか思ってると、何かわめきながら次から次へと襲いかかってくる。
死んだじいちゃんの亡霊が憑依したみたいに、身体が自然に、面白いくらいに動く。
無意識に相手の みぞおちに正拳。後ろから羽交い締めにしようとした相手には裏拳で鼻の下の急所へ一撃。
全員ほぼ一撃で、道路に転がった(「シュレック」のレオナ姫みたいな感じですか)。
嫌な爽快感に包まれてると警官が来て現行犯逮捕。
過剰防衛ということで、示談金100万円くらいを払わされて(実家の親に泣きついた)、いちおう起訴猶予処分にはなったけど、野蛮な人間は嫌いだと彼女には振られました。
これもみな、古武道なんて身体にたたき込んだジジィのせいだ。
今頃地獄で笑ってるかも知れない。
890 :おさかなくわえた名無しさん:04/11/14 16:24:53 ID:MFkLrKO2
おれは強烈に>>884を支持する!
887 :おさかなくわえた名無しさん:04/11/14 15:42:39 ID:pWdG12is
過剰防衛なの?彼女にふられるの?なんて話だ!
888 :おさかなくわえた名無しさん:04/11/14 15:58:58 ID:tIK6dfaD
過剰防衛で示談金まで払ったのに振られてしまうとは(ノд`)
893 :884:04/11/14 16:47:07 ID:0FEO2soF
皆さんどうも。補足というか説明というか。
まず、日本の法律では、いくら売られた喧嘩でも手を出したら両成敗。
相手を怪我させたら傷害。
さらにこちらが武道の有段者の場合は凶器と見なされるそうです。
このケースだと、「相手と話し合う余地があったはず」とのこと。
たとえば、もう彼女が輪姦されそうになってたりした場合には、ある程度は情状されるらしい。
幸い、前にも書いたように段位とか持ってなかったから良かったものの、下手したら実刑食らってました。
示談金は、やっぱり相場みたいなのがあって、怪我の程度によるそうです。
このときは一人が腰を骨折して、もう一人は鼻、あと一人は靱帯断裂とかで、本来なら(俺が)実刑を食らってもおかしくないケースだとか。
だから、いちおうは情状酌量があったみたいですね。
示談金を支払って示談が成立していること、こちらが反省の態度を見せていること、被害者(あいつら)側に落ち度が十分にあったこと、の3点で起訴猶予となりました。
目撃者がたくさん証言してくれて助かりました。
で、肝心の振られた理由。
彼女は暴力はもちろん、格闘技とか、その辺の類が一切ダメで、私はひ弱そうな文学青年(笑)みたいなイメージだったので好きになってくれたとか。
学生時代のパシリの話とかしても笑って聞き流すような、平和主義者だったんですよ。
彼女曰く、「不良少年をなぎ倒しているときのあなたは、たしかに笑っていた。背筋が薄ら寒くなった」とのこと。あれは俺じゃなくて、憑依したジジィの悪霊の仕業だと説明しても無駄でした。
くそジジィ。
地獄で会ったら絶対に殺します。