どうやって証拠を掴むか考えながらベッドに横になりましたが、浮かんでくるのは、妻の白い裸体が他の男によって貫かれている姿です。
妻が男に跨り、腰を振っている姿です。
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4月6日(日)
悔しさで、とうとう眠れず、朝まで何回も電話し続けましたが、妻が電話に出たのは、もう朝の8時を過ぎていました。
「何処かに行っていたのか?夕べ9時頃に電話したが出なかったな。携帯も切られていたし。」
7時から朝まで、何回も電話した事を隠して聞くと。
「・・・・・・・ごめんなさい。あなただったの?
ちょうどトイレに入っていて、電話が鳴っているので急いで出たけれど間に合わなくて。
携帯が切れている?充電不足で電池が切れているのかな?
見てみます。・・・・・・それより何か急用でも有ったのですか?」
「いや。急に美鈴の声が聞きたくなって・・・・・。」
「いい歳をして何を言っているの?変な人。」
あの誠実だった妻が、簡単に嘘を言える女になってしまった事へも、強い怒りを覚えました。
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4月12日(土)
昼過ぎの新幹線で帰ってきました。
夕食は、久し振りに2人で外食して、帰りに車を止めて、キスをしようとしましたが。
「ちょっと。こんな所でやめてよ。人に見られたらどうするの?私達そんなに若くないのに。」
家に帰って風呂に入り、妻を誘うと。
「あなた。本当にごめんなさい。あれが来ちゃったの。」
「いつもは22日前後のはずだろ。本当なのか?」
「ええ。やっぱり更年期かな?不規則になるって聞くし。本当にごめんね。」
私は、キスだけでもと思い、強引に妻に抱き付いてキスをしようとすると、妻は私の顔を両手で押して、キスを拒みました。
「ごめんね。その気になってしまうから。今度ね。」
「もういい。もう寝る。」
何故か妻は涙を流していました。
妻は、浮気相手を愛してしまい、私とはキスさえも嫌なのだろうかと思うと、嫉妬、悔しさ、怒りで体が震えました。
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4月13日(日)
今日は、朝から同僚に会うと嘘を言い、電話帳で調べた興信所に行きました。
1件目は、どうも胡散臭そうだったので説明だけ聞いて保留にし、
2件目に行くと、最初に行った所より感じが良く料金も少し安いのですが、それでも 結構な金額です。
今週の月曜から日曜まで頼むつもりでしたが、余りに高額で、妻に内緒では どうにもなりません。
男と会う日が特定出来れば 小額で済むと言われ、結局、次の金曜日と土曜日の2日間だけお願いしました。
勿論、日曜日までずれ込めば 延長してもらいます。
「さっき携帯に電話が掛かって、何か仕事上のトラブルが有ったようなので、来週は帰れない。
美鈴に来て欲しいが、違う支社に出向く事になるだろうから 来ても会えないと思う。
新幹線代も勿体無いから 来週は来なくていいぞ。
電話を掛ける事も出来ないかも知れないから、何か有ったら 携帯に電話してくれ。」
そう言い残して、赴任先に帰りました。
これで妻は自由に行動出来るはずです。
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