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鬼畜
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「続けて欲しいのだろ?このまま逝きたいのだろ?何処が気持ち良くて、逝きそうなのか言え?」


「オマ・・・・・・オマン」

彼女が恥ずかしい言葉を口にしようとした時、我に返った息子が、その言葉を遮る様に叫びながら入ってきました。


「母さん!やめろー!」

この言葉を聞かなければ、彼女はあと数秒で達していたでしょう。

彼女は慌てて起き上がり、声のした方向を見て息子だと気付くと、目に涙が溜まっていきました。


「いやー、どうして?いやー」


「お前は本当に親不孝な息子だな。もう少しでママは逝けそうだったのに」


「母さん、どうして」


「いやー、こんなのいやー」

彼女は脱がされたスカートを掴むと、前を隠すように押えながら私から離れ、蹲って狂ったように泣いています。


「お前が来たせいで、ママが泣いてしまっただろ。これを見てみろ。

これは今日2枚目のパンティーだぞ。

お前が来るまでは、こんなに汚すほど喜んでいたのだぞ」


私が立ち上がって、テーブルの上のパンティーを手に取り、愛液で濡れた部分を拡げて見せてやると、彼は突然殴り掛かってきました。

私は かわさずに殴られてやり、すぐに殴り返してやると、彼はよろけて座り込んでしまいました。


「どうした!かかって来い!」
私は負ける気がしませんでした。何故なら彼と私では、今まで背負って来た物や、壊された物の大きさから来る怒りの度合が違うからです。


「親父を呼べ。親父も交えて、今後の事を話し合おうじゃないか」


「やめて!それだけは、やめて!あの人に知られれば、どの様な理由が有っても絶対に許してくれない」


息子が答える前に、彼女が泣きながら叫びました。


「よし、俺が電話してやろう」


「やめろー!プライドの高い親父は、絶対に母さんを許しはしない。

そんな事を話されたら、僕の家庭が無茶苦茶になってしまう。

家族がばらばらになってしまう」


「勝手な事を言うな!

俺の家庭を無茶苦茶にしたのは誰だ!

俺の家族をばらばらにしたのは誰だ!

俺達には、幼い子供までいるのだぞ!」


「僕は、愛して、いたから」


「愛していたら何をしてもいいのか?

それなら言うが、俺もお前のママを愛してしまった。

これでいいか?愛しているから、ママに何をしても文句は無いな?

愛しているから、お前の家族をズタズタに引き裂いても文句は無いな?」


彼は泣きながら飛び出して行き、彼女を見ると、魂が抜けてしまったかの様な焦点の合わない虚ろな目で、じっと床を見詰めています。


私は狂っていたのでしょう。

そんな彼女が可哀想とも思えずに、横から見える白いお尻に欲情してしまい、急いで下半身だけ裸になると、彼女に覆い被さっていきました。


--------------------

母と子供達が帰って来たのは予定よりもかなり遅く、夕食の時間を遠に過ぎています。

「遅くなってしまって、ごめんなさい」

母を見ると、眠ってしまった息子を抱いています。


「お母さん、お姉ちゃんは何処ですか?」

母がドアの方を見ると、眠ってしまった娘を抱いた妻が入ってきて、無言で深々と頭を下げてから、母と連れ立って子供を寝かせに行き、すぐに戻って来た2人は私の前に並んで土下座しています。


「どういうつもりで戻って来た?忘れ物でも取りに来たのか?」


「ごめんなさい。この家において下さい。お願いします」


「それなら俺が、子供達を連れて出て行く」


「お願い。子供達とは離れられない」


「子供達とは?やっと正直になれたな。

俺とはもう一緒に居たくないが、子供達とは一緒に暮らしたい。

出来れば俺一人を放り出し、その代わりに大好きな彼をここに住まわせ、毎晩抱いてもらえれば言う事無しか」


妻が泣いて話せなくなると、代わりに母が口を開きました。
「裕子が愛しているのは、哲也さんだけです。

ずっと話し合って来ましたが、その事がよく分かりました。

あんな事をしてしまって、信じろと言っても無理なのは分かるけど、裕子は魔がさしただけで、本当に愛しているのは哲也さんです」


「お母さん、娘を庇いたいのは分かりますが、泥棒も捕まると『魔がさしただけだ』と必ず言うのですよ。

デートを楽しんだぐらいなら、浮かれて魔がさしたで済むかも知れないが、本当に俺の事を愛していたら、他の男に抱かれる事など出来なかったはずだ」


そう言いながら、自分でも矛盾を感じていました。

何故なら、私は愛してもいない彼の母親を抱けたのです。

男と女では違うと、その考えを否定しながらも、私が一番気にしているのは妻の言った『彰君が好き』という言葉だと気付きました。


いつしか母も泣き出し、散々世話になった母の涙には、弱い私が寝室に逃げ込むと、妻も後を追って入って来ました


「一生懸命償います。一生あなたには逆らいません。あなたが望む事は何でもします」


「今更、どうやって償う?

俺の望む事は裕子の身体が、奴に抱かれる前のきれいな身体に戻る事だ。

俺を裏切って奴に抱かれていた事実を消して来い。

それが出来れば許してやる」


「出来ません。それは出来ないから、他の事で。他の事なら何でもします」


「よし。それなら今から、奴を殺して来い。早く行け」


妻は俯いて、涙を流しています。


「好きな彼を、殺せるわけが無いか。『私は彰君が好き』か」


何も言わずに俯いている妻を見ていて、私は離婚出来ないと思いました。

私を裏切った妻を、今までの様に愛していける自信など有りませんでしたが、このまま別れて妻が自由に成り、また彼に抱かれるかも知れないと思うと耐えられないのです。

結局、まだ妻に対して未練が有るのでしょう。

その証拠に、妻がどの様に彼に抱かれていたのか、知りたくて仕方がありません。

彼がどの様に妻を感じさせ、妻はどの様な反応を見せたのか、知らずには居られないのです。


本当に離婚する気なら、今更どうでも良い事なのに、彼との事を根掘り葉掘り聞き出そうとしていました。


「家族を裏切り、隠れて何をしていたのか分からない女を、ここに置いておく気は無い。

正直に話したからと言って、離婚の意思が変わるとも思えないが」


「何でも話します」


一番重要な身体の関係を隠していた事以外、妻が彼と親密に成って行った経緯は、以前、妻が話した通りだったようです。


「どうしてだ!どうして俺を裏切った」


「それまで私には、家庭が1番でした。


1番と言うよりパートで外に出ていても、私には家族が全てでした。

それが大学に行きだしてから、徐々に学校が1番で家庭が2番になってしまいました。

他の人達は、自由に喫茶店に行って仲間と話し、自由に映画を観に行き、何の気兼ねもなく異性と会話を交わす。

しかし私は、歳も違うし、何より私には夫も子供もいます」


「そんな事は、最初から分かっていただろ」



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:復讐・倍返し  |  タグ:浮気・不倫, これはひどい,
 


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