童貞と共に人として大切な何かを亡くした話6(事務所立ち上げ編)
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392 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:42:53.67 ID:fECmB/nH0
美貴「仕事と家庭どっちが大事なの?」
今まで美貴はこんな事を言った事が無かった。天秤にかける物じゃない事を理解して居たから。
結婚してから何度も美貴は その言葉を我慢してきたんだと思う。
でも、美貴の限界が来てしまった。
美貴「なんでそこまでEDがやらなきゃいけないの?」
俺「困ってる人放っておけるか?結衣達のこれからの人生どうすんだ?無責任な事は出来ないだろ?」
美貴「そんなの知らないし、第一私の人生は?」
お互い口を開けば喧嘩。
この頃の美貴は、よく夜中に台所やトイレで泣いていた。
俺は、まだ美貴を十分に愛していたし、美貴の辛さも理解してるつもりだったが、自分の事で手一杯だった。
美貴にまで気を使ってる余裕は無かった。
家に居ると常に美貴と喧嘩になってしまう為 俺は余計に家に寄り付かなくなり仕事に没頭。
そうすると美貴のストレスが溜まって喧嘩が増える悪循環。
393 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:44:59.11 ID:fECmB/nH0
そんな時、ある打ち合わせの最中、大垣がポツリと言った。
大垣「タレントに情移すなよ」
俺「なんの事?最近喧嘩してるけどカミさん一筋だぜ」
大垣「なら良いけどね。辛い思いするのはED君だ」
俺は本当に誰に対しても特別な感情は無かった。
同じ事務所の同僚、友達として俺の出来る限りの事をしているだけだった。
そもそも、結衣も咲も夏も全員俺の好みじゃない。
これが香だったら間違いも有るかもと正直少し思ったのは内緒だ。
大垣「それかいっその事、ヤッちゃって惚れさせて言う事きかせなよ」
俺「もっと無いわー」
マジで無いわ。まあ、きっと大垣も本気で言った訳じゃないんだろうなって思った。
ただ、素人マネージャーの上に、元々事務所を始める前からの友達だったりしたせいで丁度良い距離感が分からなかったのは事実だった。
マネージャーとタレントでもないし友達でもない。
勿論恋人とかなんてあり得ん。どれもしっくりと来ない現状に戸惑うだけだった。
美貴「仕事と家庭どっちが大事なの?」
今まで美貴はこんな事を言った事が無かった。天秤にかける物じゃない事を理解して居たから。
結婚してから何度も美貴は その言葉を我慢してきたんだと思う。
でも、美貴の限界が来てしまった。
美貴「なんでそこまでEDがやらなきゃいけないの?」
俺「困ってる人放っておけるか?結衣達のこれからの人生どうすんだ?無責任な事は出来ないだろ?」
美貴「そんなの知らないし、第一私の人生は?」
お互い口を開けば喧嘩。
この頃の美貴は、よく夜中に台所やトイレで泣いていた。
俺は、まだ美貴を十分に愛していたし、美貴の辛さも理解してるつもりだったが、自分の事で手一杯だった。
美貴にまで気を使ってる余裕は無かった。
家に居ると常に美貴と喧嘩になってしまう為 俺は余計に家に寄り付かなくなり仕事に没頭。
そうすると美貴のストレスが溜まって喧嘩が増える悪循環。
393 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:44:59.11 ID:fECmB/nH0
そんな時、ある打ち合わせの最中、大垣がポツリと言った。
大垣「タレントに情移すなよ」
俺「なんの事?最近喧嘩してるけどカミさん一筋だぜ」
大垣「なら良いけどね。辛い思いするのはED君だ」
俺は本当に誰に対しても特別な感情は無かった。
同じ事務所の同僚、友達として俺の出来る限りの事をしているだけだった。
そもそも、結衣も咲も夏も全員俺の好みじゃない。
これが香だったら間違いも有るかもと正直少し思ったのは内緒だ。
大垣「それかいっその事、ヤッちゃって惚れさせて言う事きかせなよ」
俺「もっと無いわー」
マジで無いわ。まあ、きっと大垣も本気で言った訳じゃないんだろうなって思った。
ただ、素人マネージャーの上に、元々事務所を始める前からの友達だったりしたせいで丁度良い距離感が分からなかったのは事実だった。
マネージャーとタレントでもないし友達でもない。
勿論恋人とかなんてあり得ん。どれもしっくりと来ない現状に戸惑うだけだった。
394 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:46:18.47 ID:fECmB/nH0
この頃から、ディレクターとしての作業以外は結衣と居る事が殆どになっていた。
夏は、まだ夏自身方向性に迷っている事もあったり まだタレントとしての武器が無かった。
だから、焦らず芝居や歌のレッスンに集中させた。
スタイルの良い咲は、グラビアの需要としては結衣よりも高い。オッパイは偉大である。
出来る事なら沢山仕事をやらせたかったが咲の性格を考えると、あまり仕事を詰め込んだら、また逃げ出す。
仕方が無いので、ここぞという仕事以外は放置していた。
結衣はグラビアがメインだが、見た目が中学生や高校生に見える為 そういった役のモデルや芝居の仕事なんかもよく来ていた。
それに結衣は意外とトークが上手いので、バラエティなんかの仕事も ちょこちょこと入る。
ただ、どれも殆ど売り上げにはならない。
その分、何で稼ぐかとなると撮影会だった。
395 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:47:40.11 ID:fECmB/nH0
撮影会は月に一度位の頻度で参加する。これ以上でも以下でも客が離れてしまう。
正直、撮影会を嫌がる女の子は多い。
まあ、キモヲタに囲まれて一日中作り笑いを続けなきゃならない。
まあ、俺もアイドルだったら嫌だと思う。
でも結衣は撮影会が本当に大好きだった。
結衣「撮影会大好きなんだ」
俺「珍しいね」
結衣「だってファンの人と一日中一緒に楽しめるじゃん」
俺「そうだね」
結衣「こんな私を応援してくれて本当に有難いと思う。私が一度芸能界辞めても待っててくれて、おかえりって迎えてくれたのは本当に嬉しかった」
俺「良いファンに恵まれたね」
結衣「うん。本当に恵まれてると思う」
結衣は本当にファンの人達が大好きで撮影会でも作り笑いじゃない笑顔でちゃんと笑える。
まあ、結衣のファンは見た目こそ若干オタっぽいけど本当に普通の常識人で良い人達ばっかりだったから結衣が引かなかったってのもあると思うけど…
ちゃんとファンの有り難みを知っている結衣のファンが この先一人でも増えれば良いなと心底思った。
そして それが俺の仕事だとも思った。
ファンの人達は殆どの人が結衣のデビューの頃からの追っかけで俺より結衣に詳しい。
そんな結衣とファンのやりとりに少し寂しい気がしたのも事実だった。
396 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:50:20.06 ID:fECmB/nH0
結衣と一緒に居る時間が増えると、結衣が どんどんと俺に懐いてきた。
俺が現場についていけない場合は、現場に行きたくないと駄々をこねたり仕事の無い日でも必ず電話が掛かってくる。
しかも一日一回どころか、暇さえあれば電話してくるような状態。
まあ、話しの殆どは聞き流しているから 電話そのものは大して負担じゃなかった。
問題は美貴だった。
常にひっきりなしに掛かってくる結衣からの電話。
電話が鳴る度に美貴の表情が羅刹へと変わる。
電話の最中、常に大きな溜息をつく美貴…
gkbrする俺。
美貴が怖くて結衣の言葉が全然入ってこない俺。
俺「カミさん怒るから電話切るぞ」
結衣「それでね…」
俺「だからさ…」
結衣「そしたらね…」
ダメだ、こいつ全然俺の話し聞いてない…
その後、何度目かのトライで少し強引に電話を切った俺。
397 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:51:30.68 ID:fECmB/nH0
電話を切ると、美貴の表情は完全に豪鬼だった。
俺「怒ってます?」
美貴「怒ってないように見える?旦那が他の女と毎日電話して喜ぶ女が何処に居るの?」
俺「ごもっともです…でも…」
美貴「でもじゃない!」
怖い…怖いよ…ママン…
あの優しかった美貴は何処に行ってしまったの?
美貴「どうなの?あの結衣って女とデキてんの?」
俺「完全な誤解だ。何一つやましい事は無い。手すら握った事も無い」
本当にやましい気持ちは無かった。
浮気なんか少しも考えた事はなかったし、俺は美貴が大好きだった。
結衣も一回り近く歳の離れた俺になんか興味無い。
一生懸命美貴に誤解だと伝えるが納得のいかない美貴。
その日は そのまま美貴は不貞寝した。
その後も美貴は俺と結衣を疑い続けて ほぼ毎日のように、浮気してるんじゃないかと俺に詰め寄って来るようになった。
そして、何度説明しても分かってはくれない美貴に対し俺も少しずつ不満が溜まっていった。
398 :ED ◆WayzE/RKE2 :2011/05/28(土) 23:52:52.18 ID:fECmB/nH0
もうこの頃になってくると結衣は完全に俺にベッタリ状態。常に俺の後にくっついて来る。
そんな中、俺、大垣、結衣、夏、香の5人で飲みに行く事に…
まずは綺麗目な居酒屋で軽く飲んでからカラオケ。
香はミュージカルの経験もあるだけに無茶苦茶歌が上手い。
女の子3人は、歳の離れた大垣や俺に気を使ってなのか何故か懐メロメイン。
歌うのは松田聖子や松任谷由実とか…
気を使ってるのかもしれないけど間違ってるから…
そこら辺は、俺らもタイムリーに知らないからさ…
そんなにオッサンじゃないから…
女の子達の優しさが余計に痛い…
>>次のページへ続く
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