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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう
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57 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 22:44:57.96 ID:Npy6DyzhO
片山津は昨日で三回目だ。

片山津のシステムは、インターネットで風俗嬢をみて予約してSEXする、というもののようだ。

川崎堀之内—とある大手グループ—のように手軽にはいけない。時として写真すら見せてもらえない時がある。

おまけに写真もインターネットと同じ。

写真を店内で見ようが、インターネット予約しようが同じなのだ。

正直不満足であるが、やはり女の体をなめたい。

だから私は片山津へ行くのだ。


私は昨日ある店にフリーで入った。

写真を見た。「巨乳 ぽっちゃり 20代前半」。その歌文句抱えた金髪ギャルの写真を見かけた。

写真にはモザイクがなかった。

私の浅はかな経験から、地雷嬢と判断した。

普段なら私は絶対指名はしない。


しかし その時の私はおかしかった。

冒険をしたくなった。


私はこれまでの生涯を振り返った。

なんの冒険もない、起伏もない、ありきたりな平凡な人生だった。



58 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 22:53:21.32 ID:Npy6DyzhO
私にとって最初の異性は母だった。

母は いつも離婚届を居間のテーブルに広げていた。

掃除・洗濯はしてくれた記憶はなかった。

いつも臭いと みんなから言われていた。

洗濯を自分でしようとしたが、母はそれを嫌がった。

食事は いつもご飯に納豆。夕飯はスーパーの半額の惣菜だった。

小学生の時、私は容姿と不潔さを理由にいじめられ、中学でも同じく。

高校でも不良にからめれ体の一部を骨折、不登校・ひきこもりを経て大学に進学。

「もっと勉強していいところ行けばよかったんだ」

と母に言われた。

それは私の努力不足だ。

学校に通うのが精いっぱいだった、と言い訳しかできなかった私のせいだ。

トイレしか居場所がなかった負け犬のいいわけだった。

バイト先では低学歴と揶揄され、同級生はみな学歴コンプレックス。


成人式では「あんたの値段は1000円だ。男として扱われるにゃ100万だよな」と中学の同級生の女性に言われた。

卒業論文執筆に失敗し、ゼミ教授から「お前は四年間成長できなかった。四年間無駄だった」と当たり前の評価を頂いた。

不景気による就職難と私自身の市場価値のなさでなかなか職にありつけず。

幸いにも正社員の職を得られたが、会社の先輩方からは

「なんでこんなひどい会社入ったの?そんなに就職難なの」

「大卒なら もっといいとこいけたんじゃない?」

「新卒で入る会社ではない」

と厚いアドバイスを頂いた。


私は若かった。何も知らなかった。

世の中上記で述べた「普通の人生」じゃつまらないと思っていた。

勇気を出したかった。

冒険を、己の意志でこんなんに立ち向かう。

そんな誰もが幼い時に経験しておくべき経験を私は今頃になって手にいれたくなった。


——私は、その地雷壌を指名した。



59 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 22:58:06.87 ID:Npy6DyzhO
五時すぎたった。

雨のせいで片山津温泉の空は、日本の未来と同じ色をしていた。


数分待った。

案内され地雷嬢にあった。


−−私の予感は的中した。

そこに女性はいなかった。


肉の塊が そこにあった。



60 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 23:02:30.96 ID:Npy6DyzhO
肉の塊に、目があった、鼻があった、口があった、耳があった。

「こんにちわ!今日はよろしく!」

明るい雰囲気で私を迎えた。

生きている生き物だった。


しかし私は彼女が人間に見えなかった。

肉。たんぱく質。脂質。

その集合体以外の何ものでもなかった。



61 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 23:17:15.13 ID:Npy6DyzhO
しかし私の心は晴れ晴れとしていた。

「なんで爽やかに笑ってるの?」と、肉に尋ねられた。

嗚呼、これが冒険。

私はこの時、困難の中で己を試す求道者だった。

困難を乗り越えてこそ人は成長出来る。

私にそのチャンスがやってきた。

平凡な人生に終止符を打ち、一回り成長出来るそのチャンスが、今舞い降りて来たのだ。



肉は大阪から出荷されてきたと、部屋に入って自ら語りだした。

「今日暑いからパンツ履いてないんだよ!」

と彼女はスカートを捲った。

ノーパンだった。

陰毛は周囲のたっぷりついた霜降り肉が擦れたせいで、薄くなっていた。

−−デブは肉のせいでワキ毛なんかが薄くなるんだぜ。

私より体重が20キロ弟が以前、サイゼリアでハンバーグを二口で平らげた後、何の脈絡もなく吐いた格言を想いだした。



62 :名も無き被検体774号+:2012/06/10(日) 23:17:28.32 ID:5ePJ/TC60
お前実は風俗行っても楽しんでないだろwwwwww

苦行かよ!


63 :名も無き被検体774号+:2012/06/10(日) 23:19:32.98 ID:tYQEeucl0
かなり面白い


64 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/10(日) 23:26:36.24 ID:Npy6DyzhO
私の挑戦が始まった。

壁を乗り越えたら、その壁は自分を守る楯になる、と言う。

なるほど、確かに素晴らしい楯に彼女はなるだろう。

私より30キロは重そうだった。

腹はたるんでいた。

まるで妊婦だ。臨月で5人は入っていそうだった。

そして汗臭かった。



「ウニャー」と豚の分際で猫の真似をして私のチンチンを撫でてきた。

硬くなられない。

よかった。前もって私は、「俺、なかなか勃たないんだよね」と伝えておいて。


「お風呂入ろう」

彼女は私を風呂に導いた。

初め風呂の水は、たっぷりあった。風呂の中で立つと、私の太もも真ん中まであった。


彼女と風呂に入ると水がナイアガラの滝よりも勢い良く、タイルの上に、ベッドに流れ込んだ。

「あー!ごめんね。ベッド少し濡れちゃった」

大丈夫。

私は予測していた。風呂から上がると、私の膝より下まで水位が下がっていた。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:面白, 風俗,
 


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