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私を抱いた風俗嬢たちの話をしよう3
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293 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 01:56:14.53 ID:JSD9Ai8IO
私は男女の機微について全くわかっていなかった。
友人と
「直線があるとしよう。右端を『好き』、左端を『嫌い』、真ん中を『無関心』としよう。私と骸骨は距離にして1cmくらい右端によっているはずだと思う」
「そんな考えやめろ」
と会話をするくらいだ。
インターネットで彼女の名前を検索して、輝かしいスポーツ実績を調べたり、彼女の男友達に近づいたりもした。
夜が来るたびに骸骨を思った。朝が来るたびに骸骨を考えた。
楽しい未来を考えた。想像力は時を超えるタイムマシンだ。いつも根拠のない未来へ私たちを旅行に連れて行ってくれる。旅行はいつか終わるというのに。
三年時にゼミが始まる。私と骸骨は同じところを志望していた。
クリスマス会では私は骸骨の向かい側に座ることができた。
私は有頂天だった。
このことを私は友人に嬉々として報告していた。
「この時まだ彼は知らなかった。高い山から落ちた時ほど、怪我はひどくなることに」
友人が言ったセリフはすぐに現実のものとなった。
294 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 01:58:06.61 ID:JSD9Ai8IO
一月だった。私はmixiをしていた。
友人の友人はどんな人だろう、とmixiの中をチョウチンアンコウみたいにさまよっていた。
骸骨のページを見つけてしまった。トップは彼氏とのツーショットだった。一年半目だそうだ。
数日後に成人式があった。
打ち上げの幹事を押しつけられた私は、中学の同級生だった女性陣から、面倒だ、気持ち悪いと、高評価を頂いた。
男性として失格。値段にすれば1000だと、身が震えるおほめの言葉を頂いた。
定員の関係で骸骨は希望のゼミに所属でき、私はできなかった。アルバイトも首になった。
友人の先輩である女性から、
「お前さ、恋愛ってギブアンドテイクなわけよ。みっともない格好でみっともない性格なお前、他にやることあんじゃない。母親じゃないの、骸骨は」と当たり前のアドバイスを頂いた。
冬休みが明けると、彼女の初詣と成人式の写真を見せてもらった。
綺麗だった。
美しかった。
何枚も彼氏と一緒に写っていた。幸せそうだった。終わらない幸福がそこにあった。
女性慣れしていなかったのも原因だと、お門違いのことを考えて風俗へ行こうとしていた。
私は男女の機微について全くわかっていなかった。
友人と
「直線があるとしよう。右端を『好き』、左端を『嫌い』、真ん中を『無関心』としよう。私と骸骨は距離にして1cmくらい右端によっているはずだと思う」
「そんな考えやめろ」
と会話をするくらいだ。
インターネットで彼女の名前を検索して、輝かしいスポーツ実績を調べたり、彼女の男友達に近づいたりもした。
夜が来るたびに骸骨を思った。朝が来るたびに骸骨を考えた。
楽しい未来を考えた。想像力は時を超えるタイムマシンだ。いつも根拠のない未来へ私たちを旅行に連れて行ってくれる。旅行はいつか終わるというのに。
三年時にゼミが始まる。私と骸骨は同じところを志望していた。
クリスマス会では私は骸骨の向かい側に座ることができた。
私は有頂天だった。
このことを私は友人に嬉々として報告していた。
「この時まだ彼は知らなかった。高い山から落ちた時ほど、怪我はひどくなることに」
友人が言ったセリフはすぐに現実のものとなった。
294 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 01:58:06.61 ID:JSD9Ai8IO
一月だった。私はmixiをしていた。
友人の友人はどんな人だろう、とmixiの中をチョウチンアンコウみたいにさまよっていた。
骸骨のページを見つけてしまった。トップは彼氏とのツーショットだった。一年半目だそうだ。
数日後に成人式があった。
打ち上げの幹事を押しつけられた私は、中学の同級生だった女性陣から、面倒だ、気持ち悪いと、高評価を頂いた。
男性として失格。値段にすれば1000だと、身が震えるおほめの言葉を頂いた。
定員の関係で骸骨は希望のゼミに所属でき、私はできなかった。アルバイトも首になった。
友人の先輩である女性から、
「お前さ、恋愛ってギブアンドテイクなわけよ。みっともない格好でみっともない性格なお前、他にやることあんじゃない。母親じゃないの、骸骨は」と当たり前のアドバイスを頂いた。
冬休みが明けると、彼女の初詣と成人式の写真を見せてもらった。
綺麗だった。
美しかった。
何枚も彼氏と一緒に写っていた。幸せそうだった。終わらない幸福がそこにあった。
女性慣れしていなかったのも原因だと、お門違いのことを考えて風俗へ行こうとしていた。
295 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:00:00.55 ID:JSD9Ai8IO
私は打たれ弱かった。
何を一人ではしゃいでいたのだろう。祭りの後は想像以上に凄惨なダメージを私に与えた。
振り返り、文章にしてみれば何のこともない出来事だった。
時の流れはバンソウコウだ。程度にもよるが、傷口に勝手に張り付き、傷をいやしてくれる。
しかし諸君、平成男子の心、侮るなかれ。
当時の私は生きるのが怖くなった。
明日が来るのが怖かった。
自分が恥ずかしくなった。
死んでしまおうと思った。
それは、発作的だった。正常な心ではなかった。
ある日ネクタイを首に巻いて、風呂場に向かった。
体を洗うタオルをひっかける棒にネクタイを巻き、体重をかけた。
ドアノブでも人は死ねるという。そのことを思い出しての行動だった。
呼吸ができなくなる中、浴場の鏡の中の自分を見た。
べろ出して、目をゆがめて、醜悪な顔でぶら下がっていた。それを見て気持ちが悪くなった。体重をかけることができなくなった。
死ぬことも私はできないのだ。
296 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:01:51.58 ID:JSD9Ai8IO
冬休みになった。初日だった。
私は性欲も食欲もなく、布団で寝ころんでいた。
骸骨のことを考えた。
今頃彼氏と何をしているのだろうか。
遊びに乏しい私には理解できなかった。
――SEXかなあ。
不埒な考えが頭をよぎった。
私は幼かった。骸骨のことを「他の女性とは違う特別な人」と考えていた。
自分でも気持ちが悪い考えだが、その考えを捨て切れずにいた。
骸骨は私のものではない。骸骨が何をしようと私が口を出すのはおかしい。
もう骸骨のことを忘れたかった。一方的に、利己的に、私は彼女を闇の歴史にしていた。
出会わなければよかった。
嫌いだったらよかった。
−−想像力はいつも時を超えるタイムマシンだ。
私はタイムマシンに乗って、骸骨が彼氏と今までどんなことをしたのかを考えた。
――あんなぁこと。
――こんなぁこと。
――やぁったでしょ。
「うおおおお」
私は最悪だった。勝手に想像して勝手に傷ついていた。
297 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:03:42.87 ID:JSD9Ai8IO
私は異常に女性を美化していた。
SEXはいつもAVの中での出来事だった。身近な人間がそんなことをしていることを考えると、嫌悪の感情を持った。
――お前、この思考回路は性犯罪予備軍だぜ。
と私は自分に言い聞かせた。
しかしタイムマシンは暴走をしていた。
時を超えるだけでなく、AVの世界にまで骸骨と彼氏を連れていった。
「おおおおおお」
自分が嫌だった。脳みそを取り出してしまいたかった。
惚れた女の情事など考えたくもない。
なんとでも思っていなかったら、こんなこと考えずにすんだ。
嫌いだったら、ただの性の対象だけの存在だったら、こんな風には思わなかった。
いっそのこと、いっそのこと――性の対象にしてしまえ。
当時そんな風に非論理的に私は考えた。愚かな、本当に愚かな若造だった。
嫌いになりたい。愛情を消し去りたい。そんな思いで私はおちんちんをしごいた。
――私は骸骨をおかずにオナニーを始めた。
298 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:04:33.15 ID:JSD9Ai8IO
孫悟空よりも高い妄想力を駆使して私はオナニーを始めた。
身近な人でオナニーをするのはこれが初めてだった。
私の妄想が始まった。
――骸骨はOLの服装をしていた。
299 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:06:04.86 ID:JSD9Ai8IO
今でもそうだが、私はAVメーカープレステージの働く女シリーズが大好きだ。
骸骨を入社4年目の広告代理店の事務職という設定にした。
おちんちんは硬くならない。まだ彼女への思いがあるのだろう。
遊ぶ金欲しさにAVに出るという設定だ。
始めはホテルでのソフトSEXだが、職場にやってこられて、ロッカー室でSEX。
終業後の会社内でSEX、おまけに男優から汁をぶちまけられる設定だ。
妄想が始まった。インタビュー、ホテルへ、私服で男優に乳をもまれた。
「ほおおおおお」
そのあと、にこにこしながら男優のおちんちんをさすり、フェラをした。次に膣を刺激されて、胸もとが赤い。
「ああああ」
――そして。
――私の部屋のふすまにノックの音がした。
300 :オー・ハリー・ツムラ ◆Xb1uNrfekw :2012/06/18(月) 02:07:00.09 ID:JSD9Ai8IO
「どうしたあ?」
爺ちゃんだ。
私はなんでもないといった。
私は布団の中で横になっていた。おちんちんは見えていない。
しかしさすが青森で本土決戦に備えていた海兵隊の一人である。
「小さな声でつづけろよぉ」と言ってふすまをしめた。
絶望の中、私は妄想を続けた。
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