慌ててエンジンをかけ窓を開けたものの何を言えばいいか分からず黙ってしまった
相変わらず派手な雰囲気はあったが髪も大人しい色だし化粧っけもない
「まさかと思ったら やっぱカツオだwww」
A子は まるで昨日も会ったかのように笑った
「カツオ、昨日もいただろ?」
「なんで知ってry」
「カツオの車覚えてたからね」
泣きたくなった
酷いフリ方をした事をA子は気にした様子もなく笑顔で余計に謝りたくなった
A子のバストサイズはどれくらいなんだ
それによって話は まるで変わってくる
>>83
EかF
構わん、続けろ
A子曰わく2、3日前から気付いてはいたらしい
しかし同じ車が たまたまいるだけと思ってなかなか声を掛けられなかったとのこと
「で、こんなとこで何してんの?www」
言える訳ないだろ!クソ!
黙ってたらA子も何も聞かなかった
そしたら いつの間にか泣いてた
俺が
「ちょ!カツオ!?」
「ず...ずまん゛」
ガチで泣いた
溜まってた鬱憤を晴らすように泣いた
A子がタオルハンカチを差し出してくれて遠慮なく拭くといい匂いがして嫁の放り出した洗濯物を思い出し余計に泣けた
「落ち着け!おーちーつーけー!」
肩を強めに叩かれ、相変わらずのA子に漸く笑ってしまった
「待ってて」
A子が そう言って走り出し少し先の自販機で何かを買って戻ってきた
「ほい」
「ありがとう...」
渡された微糖のコーヒーは俺が昔よく飲んでた同じ物だった
なんで覚えてんだよorz
「お前、結婚した?」
「いいや。相変わらず」
心のどこかでホッとした
そうだよな、こんな外見だけのガサツな女、なかなか貰い手ないよなと自分に言い訳してみる
それでも決定打が欲しくて俺は、付き合っていた時には許してもらえなかったある事を頼んだ
「一度でいいからお前の部屋を見せてくれ!」
「は?」
当たり前の反応だ
しかし ガサツなA子の生活状況を見て俺はまだB子を選んで良かったと安心したかった
実際つき合っていた頃、A子は一人暮らしをしていながら「部屋が散らかってるから」と一度も招待してくれなかった
知らない方が良いこともあるんだぜw