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153 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:02:26.60 ID:dx1tKYFs0
忍野は持ち前の洞察力で、違和感とか、そういうのに敏感に反応しちゃうらしい。

ちょっとでも違和感を感じると、何かあるなって思っちゃうし。

おまけに行動力もあるから その違和感の正体を突き止めちゃう。

そのせいで 知りたくない事も知ってしまうし、だから嘘をつく人間には極力関わらないようにしてきたらしい。

俺と千石のときの事が良い例なんだけど。忍野は千石の正体とか突き止めたとき「よけな事をしてすんません」と謝っていたし。

おまけに自分は平気で嘘をつけちゃう人間だから、それを見破れそうな人も苦手だとか。

こっちは不良にハッタリをかました時が良い例だな。。。

忍野は自分の高スペックな能力と、自分の行動力を持て余してるらしい。

本人も自分のそういう能力に関しては自惚れてるし、武器だと思ってるって言ってた。身を守る術でもあるしと。



155 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:12:17.50 ID:dx1tKYFs0
俺「でも忍野、俺だって普通に嘘くらいつくぞ?」

忍野「知っとりますよw でも宮迫はんの嘘は100%見抜ける自信があるんでw 貝木もですけどww」

俺「失礼だなおい!」

忍野「千石はんに関して その自信があらへんのですよ」

俺「でも前は めっちゃ少ない情報から見抜いたじゃん」

忍野「あれは千石はんの嘘に私情が混じってたからですわ。逆に私情を隠す為の嘘とかつかれたら、きっと僕でも騙されますな」

俺「騙されるのが怖いのか?」

忍野「そりゃ怖いですやろw でも中途半端な嘘の方が怖いですわ。隠すならちゃんと隠せや。この話、間違うても貝木にはせんで下さい、あいつ たぶん僕に惚れとるんで、えろう心配する思うんでw」


自惚れじゃなくて 本当に惚れてるあたりが凄くムカついた。。。



156 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:15:50.57 ID:AIUUUth80
忍野はやっぱ気付いてたんだな


157 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:19:53.51 ID:dx1tKYFs0
数日後、貝木と俺のおごりでまた飲みに行く事になった。千石も混ぜて。

貝木「ほら忍野、ペース落ちてるやんw もっと飲めw」

千石「そうですよ、女の私より遅いってどういう事ですか?」

忍野「。。。。。宮迫はん」

俺「なに?」

忍野「僕、宮迫はんの嘘なら100%見破れる言いましたよね?」

俺「うん」

忍野「貝木と千石はんに前話した事 普通にゆうたですやろ?」

俺「言ってないよ」

忍野「もうええわ。。。酔いつぶれたら介抱頼んますよ。もうやけくそや」


とか言って忍野がめっちゃお酒飲んでた。

実際 俺は普通に貝木にも千石にも話した。

貝木はアホだから「酒飲んだら間違いなく醜態をさらす!一度晒したら もう怖いものなんてあらへんわwwww」とか言ってた。つまりこれは貝木の案。



158 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:33:25.63 ID:dx1tKYFs0
貝木には普通に話したけど、千石にも話そうって言ったのは貝木だった。

千石がプレッシャーになれば お酒の回りも早くなって本音が出るだろうという発想らしい。

それで、実は貝木は前に一度 忍野に告白したことがあったらしい。

そしたら「馬鹿は好きやけど、だからこそ貝木とは付き合えん」って断られたそうだ。

まったく酷いふり方だ。

それでまだ好きだって言う貝木も かなり一途でいい子だとは思うが。。。


でも 忍野の話を聞いた後に この話を聞くと結構言ってる意味は分かるんだよな。

忍野は嘘が上手いから。嘘をつく気になれないくらいに忍野の嘘を見抜けなくちゃダメだってことだと思う。

馬鹿といるのは楽しいけど。僕は馬鹿じゃないから貝木は疲れるよってこと。

まあ、俺の勝手な想像なんだけどw

貝木がそう解釈してたから 俺もそう思った。



159 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:43:21.60 ID:dx1tKYFs0
一時間後


貝木「ahahahaha!!!」

忍野「お前が先に出来上がって どないすんねん!!w」

貝木「知らんわw たのしーわーw 千石ちゃんあとはませた!!!私は飲む!」


千石「wwwまかされた!w」

忍野「なんや?wまた性懲りもなく僕に挑む気かいな?w」

千石「今度は負けませんからw」


忍野も千石も、下手を打たないってだけで実際は結構酔ってる。

貝木は もう、うん。

こうして見ると二人は かなり相性良さそうだなと思って やきもちを妬いたりもした。


千石「そもそも、なんで宮迫さんには素直なんですか?w」

先手を打ったのは千石。もうよく分からない展開だった。

てか貝木、お前は今日告白するつもりだったんだろう。。。



160 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 06:54:03.04 ID:dx1tKYFs0
忍野「それは千石はんが一番ようっしとるやろうーw」

千石「いや。。。それは、はい」

俺「どういう意味?w」

忍野「宮迫はんの場合、嘘つくのがバカらしゅうなるんですわw」

千石「私が言うのもなんですけど、そうなんですよ。。。」

俺「いや、だから意味が分からないってw」

忍野「だって宮迫はん、演じてても、素でも。どっちでもええですやろ?w 幼少期の事とかあるんやと思うんですけど。側に追ってくれたら どっちでもええってゆうか」


確かに それはあるかもしれない。俺は基本的には鷹文しか友達はいなかったし。

側にいてくれるって言うのは無条件で嬉しかったからな。

忍野「あれや、宮迫はんには嫌われないっていう確信があんねん。だから僕は無条件で尽くすし、そのかわり無条件で側に置いてもらう。そんな感じや。千石はんもそうやろ?」

千石「そこで私にふりますか!?」



161 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 07:01:20.63 ID:dx1tKYFs0
俺は別に褒められた人生を歩んで来た訳でもないし。

どうやって二人からそんな信頼を勝ち得たのかは さっぱり分からない。

でも、恥ずかしかったが凄く嬉しかったのは覚えてる。


そこで、一人淡々とお酒を飲み続けてた貝木が口を開く。

貝木「私だって無条件で忍野のそばにおりたいって思っとるもん!」

これには流石に千石もびっくりしてた。

もちろん俺も。

このタイミングで告白!?


忍野「おい、こら貝木w お前の飲み過ぎやw」

貝木「いいじゃん!本音だもん!!」

忍野「僕より先に本音言って どないすんねんw あとは千石はん任せてお前は寝ときw」

貝木「やーだーー!!!!」


貝木またもや泥酔。。。だだをこねる小学生みたいになってた。



162 :名も無き被検体774号+:2012/12/07(金) 07:10:14.24 ID:dx1tKYFs0
忍野「前にゆうたやろ、僕はお前とは付き合えんて」

貝木「知らん!!いいから付き合え!」

忍野「むちゃくちゃやぞこの女www しかも交際を強要するってw」

貝木「だって好きなんだもーーんーーー。。。。」

忍野「今度は泣き上戸かいな!!」

貝木おそるべし。完璧に俺たちの存在忘れてるわ。。。


忍野「宮迫はんなんとかしてくださいよ!」

俺「むりだ。。。」

千石「お得意の嘘で ごまかせば良いんじゃないですか?w」

忍野「ここに来て攻撃かいな!?僕にどうしろゆうねん。お情けで付き合うたらそれで満足か?」

貝木「お情けやーーーだーーーー!!!!」

忍野「じゃあどないしろ言うねん!?」

貝木「私を好きになれ!」


この話は数日の間に起きてるから、会話ばかりになってしまうが勘弁してくれ。。。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:青春, これはすごい,
 


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