仲間内でみんながみんな片思いしあってた思い出話
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30 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:18:39.99 ID:8WsrSH1N0
その帰り、夏が雪を家まで送り届けると意気込んでいたけど、雪が断った。
おこぼれで私が夏に送ってもらう特権を手に入れたw
雪を思って反省会してる夏の隣で、ずっとドキドキしていた。
浴衣褒めてくれないかな。
また「馬子にも衣装だ」って言ってくれないかな。
私のこと見てくれないかな。
願いも虚しく、夏は雪の話だけをして、「じゃ」と私に背を向けた。
落胆しながら背中を見送ってたら、夏が振り向いた。
「ちゃんと手当しろよー」
そう言って手を振って去っていった。
下駄の鼻緒で靴擦れしていた私を、気遣ってくれた。
最後に少し胸が高揚して、救われた気持ちになっていた。
31 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:22:26.64 ID:8WsrSH1N0
それからも夏休みは何度か四人で遊んで、二学期になった。
学祭の準備で慌ただしい時期だった。
私はと言うと、相変わらず夏に恋をして、夏の恋を応援している振りをしていた。
電車や廊下で夏と会えるのをドキドキしながら期待して、雪の話でニヤつく夏を見て落胆して。
自分の気持ちが限界に近くて、雪への嫉妬も感じていた。
ニコニコとハルの話をする雪に、勝手だけど「無神経」と思ったこともある。
雪は何も悪くないのにね…
32 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:24:34.59 ID:ZIfGtwAQ0
いいねえ
33 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:25:35.31 ID:8WsrSH1N0
ちょびっと離れる(`・ω・´)
35 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:30:13.37 ID:ZIfGtwAQ0
待ってるよー
36 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:33:33.15 ID:8WsrSH1N0
と思ったけど、お風呂先約がいたので もう少し書き続ける(`・ω・´)
保守ありがとう(`・ω・´)
その帰り、夏が雪を家まで送り届けると意気込んでいたけど、雪が断った。
おこぼれで私が夏に送ってもらう特権を手に入れたw
雪を思って反省会してる夏の隣で、ずっとドキドキしていた。
浴衣褒めてくれないかな。
また「馬子にも衣装だ」って言ってくれないかな。
私のこと見てくれないかな。
願いも虚しく、夏は雪の話だけをして、「じゃ」と私に背を向けた。
落胆しながら背中を見送ってたら、夏が振り向いた。
「ちゃんと手当しろよー」
そう言って手を振って去っていった。
下駄の鼻緒で靴擦れしていた私を、気遣ってくれた。
最後に少し胸が高揚して、救われた気持ちになっていた。
31 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:22:26.64 ID:8WsrSH1N0
それからも夏休みは何度か四人で遊んで、二学期になった。
学祭の準備で慌ただしい時期だった。
私はと言うと、相変わらず夏に恋をして、夏の恋を応援している振りをしていた。
電車や廊下で夏と会えるのをドキドキしながら期待して、雪の話でニヤつく夏を見て落胆して。
自分の気持ちが限界に近くて、雪への嫉妬も感じていた。
ニコニコとハルの話をする雪に、勝手だけど「無神経」と思ったこともある。
雪は何も悪くないのにね…
32 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:24:34.59 ID:ZIfGtwAQ0
いいねえ
33 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:25:35.31 ID:8WsrSH1N0
ちょびっと離れる(`・ω・´)
35 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:30:13.37 ID:ZIfGtwAQ0
待ってるよー
36 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:33:33.15 ID:8WsrSH1N0
と思ったけど、お風呂先約がいたので もう少し書き続ける(`・ω・´)
保守ありがとう(`・ω・´)
37 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:34:34.67 ID:8WsrSH1N0
学祭が近付いていたある日、夏と電車の中で鉢合わせて一緒に下校した。
例によって私は内心喜んでいたけれど、またガックリ落胆させられた。
夏が、学祭で みんなの前で雪に告白すると意気込んでいたからだ。
学祭のイベントで、「未成年の主張」なるものがあって、メインステージに立ち、観客の前で何かを叫ぶというものだった。
それにエントリーするのだと。
なるほど、お祭り男の考えつきそうなことだ。
でも反応に困ってしまった。
そんなことしたら、大勢の観客の前で夏が振られてしまう。
そんなのあまりに酷だ。
でも…雪がほだされる可能性は…?
進展しないハルに見切りをつけて、夏に心変わりする可能性は…? ゼロだと言い切れる?
言い切れなかった。
こんなに魅力的な男を振る女なんていないだろ、くらいに思っていた。
40 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:38:21.49 ID:8WsrSH1N0
だから私は、当日まで「考え直せ」とやんわり伝え続けた。
けれど その日は来た。
自分のクラスの催しなんか どうでも良かった。
夏の告白のことばかり考えていた。
本番の時間が近付いていた。
そんな時、夏が私を訪ねてきた。
「やばい、めっちゃ緊張する」
夏は私の前で武者震いしていた。
珍しく、顔から笑みが消えていたんだ。
「どうしても告るん?」
最後のあがきで、そう訊ねた私。
夏の返事は意外なものだった。
「やっぱ、やめようかな」
41 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:41:28.18 ID:8WsrSH1N0
無理に作った笑顔で、夏は答えた。
いざ夏にそう言われると、「それでいいのか」と自分に問いかける自分がいた。
目の前で自信なさげに俯く夏に、私は「うん、やめときなよ」と言ってしまうのか。
雪の心変わりが怖いから?そんなの夏にも雪にも失礼だ。
何というか、自分はズルイと思った。だから言ったんだ。
「いやいや、もうエントリーしてんだから、言ってこいよw」
「でも」とグズつく夏に、「長い片思いに決着つけてこい!!」って、自分の耳が痛いことを言い放った。
単純な夏は「そうやな!」って力強く立ち上がって。
「じゃ行ってくるわ!」って「あんがとー(ありがとう)」って言って、走って行ってしまった。
その後ろ姿を見ながら、爽快感と絶望感が、ごちゃ混ぜになった。
全身がカタカタと震えてしまった。
42 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:43:27.30 ID:8WsrSH1N0
お風呂行ってくるね(`・ω・´)
43 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:44:49.96 ID:gv6kyMaM0
いってらっしゃい
待ってます
44 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 21:45:23.29 ID:DDmXJZbB0
行ってらー
47 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:14:22.23 ID:m0kNzr3Y0
いいねー先がきになる
48 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:25:18.06 ID:zYe/9aOY0
たのしみ
49 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:30:00.68 ID:8WsrSH1N0
ただいま(`・ω・´)
ぬるんぬるんかいてゆく
50 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:35:18.63 ID:8WsrSH1N0
時間になって、夏との約束通り、雪とハルを連れて会場へ向かった。
学祭のメインイベントということもあって、ギャラリーは会場いっぱいに溢れていた。
メインステージで叫ばれるのかと思いきや、三階の校舎の窓から叫ぶシナリオになっていた。
その三階の校舎を見上げて、今頃夏はスタンバってるのかと思うと、不思議と吹っ切れてきた。
「夏、がんばれ」そう思っていた。
夏に告白されとも知らず、隣でワクワクしている雪に、「ちゃんと聞いてあげてね」と声をかけた。
事情を知っているであろうハルも、雪を見ながら頷いていた。
52 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:40:51.72 ID:8WsrSH1N0
一年生から順番に回っていき、その中には夏と同じように告白する生徒もいた。
告白された生徒はメインステージに上がって答えを出すんだけど、なんとOKされて会場が沸いた。
これには、夏もきっと勇気づけられたんじゃないかなって思った。
そして夏の名前が発表された。
窓から、夏が顔を出した。
ガッチガチに緊張してるのが下からでも解って、三人で顔を見合わせて笑った。
私は雪の肩に手を回した。
雪はキョトンとしたけれど、すぐに笑顔で夏を見つめた。
53 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:45:43.10 ID:8WsrSH1N0
夏のドキドキが私にも移ったように、ドキドキしていた。
いつまでも叫ばない夏に、会場が少しざわついた。
私達は、がんばれがんばれと、夏に向けて呟いた。
ようやく、夏が口を開いた。
「雪ーーーーーーーー!!!!」
雪が小さく「えっ」と声を上げた。
私はより力を込めて雪の肩を握った。
さぁ、くるぞ。
54 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:47:51.45 ID:ZIfGtwAQ0
文章に臨場感があるね
55 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:49:58.10 ID:8WsrSH1N0
「ハルーーーーーーーーー!!!!」
ん?
「アキーーーーーーーーー!!!!」
あれ??
「俺ら永久に不滅なりィィィィィィィイアアアアアアアアアッーーーー!!!!」
56 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:50:44.21 ID:zYe/9aOY0
そうきたかwww
57 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:51:50.35 ID:ZIfGtwAQ0
夏きち意外とへタレだったのか?w
58 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:52:43.04 ID:8WsrSH1N0
一瞬の間の後、ハァハァと夏の呼吸の音だけが会場に響き渡り、私達三人はポカンとしていた。
司会者が「会場に今の方々いらっしゃいますか?」と訊ねてきたけど、まだまだ私はポカン続行中だった。
すると、いつもは大人しい雪が
「いぇーーーーーーーーーい!!!!」って声上げた。
そしたらハルも「おおおおおおおおおお!!!」って叫んでて、意外な二人の大声に我に返って、笑ってしまった。
私の笑い声で、会場からチラホラ笑い声聞こえて、「あ、以上です」って言う夏の声で一斉に拍手が湧き起こった。
夏は最後だけヘラヘラしながら手を振って、引っ込んでいった。
雪は興奮した様子で
「びっくりした!!びっくりした!!」と繰り返していて、
ハルと私は顔を見合わせて少し笑った。
60 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 22:56:55.44 ID:8WsrSH1N0
そしてイベントの結果発表。
夏の雄叫びはBEST3にも入らなかったw
それにも私たち三人は笑いあった。
私は一人、夏を探した。すぐに見つかったけどw
夏の教室でクラスメートに囲まれてケラケラ笑ってた。
私に気付いた夏は、ばつが悪そうに笑った。
63 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:01:09.40 ID:8WsrSH1N0
二人で階段に座って、しばらく黙り込んでた。
磨り硝子から差し込むオレンジ色が、後ろから夏を照らしていた。
日が落ちるの早くなったな、とぼんやり思いながら、「なんで言うのやめたん?」早速直球を投げたw
夏はヘラヘラ笑って、黙り込んで、頭を抱えた。
「土壇場でビビった…」
蚊の泣くような声で そう呟いた夏の肩が震え始めた。
「告れんかった…」「情けねぇ」って嗚咽混じりに呟く夏。
ビックリしたけど、夏の足の間にポツポツ落ちていく涙の滴を見てたら、何故かこっちも視界が滲んだ。
64 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:03:01.26 ID:8WsrSH1N0
「ぜっがぐ応援じでぐれだのにごめん」って言うから、「泣くほどのことでもないでしょ!振られたら泣け!」って肩ポンポンしながら返した。
「うん」って頷きながら、「でも告るのこえぇー」って、夏は少し泣き止んで言った。
「解る…」としか言えなかった。
「え、解る?」って聞かれて、意味もなく頭はたいたw
夏に笑顔が戻ったから、「でも、嬉しかったよ、俺ら永久に不滅なりってヤツ」そう伝えられた。
「スベッてたけどw」って付け加えると、アアアアアア…って呻いてたw
65 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:04:20.39 ID:8WsrSH1N0
少し暗くなった頃、ハルと雪もやってきた。
雪が「ありがとー」って言いながら夏に駆け寄ってた。
夏は またばつが悪そうに笑ってたけど、どこか嬉しそうだった。
でも多分一番喜んでたのは雪だ。雪はこういう、友情を感じられる言動に滅法弱いから。
ハルはヌボーっとしながらも笑ってた。
そんな高2の学祭だった。
66 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:06:06.94 ID:QKJVj6GO0
俺もこんな青春してぇ………
67 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:09:05.30 ID:8WsrSH1N0
それから今まで通りの日常に戻って、12月に入った頃だったかな。
変わらない関係に、ついに痺れを切らした人間がいた。
意外にも雪だった。
「頑張ってメールしても絶対返事返してくれるし、何度か二人で帰ったこともあるし、賭けてみる…
私ハル君に告白する。」
覚悟を決めた雪の行動は早かった。
次の日の放課後にはハルを空き教室に呼び出して、告白した。
私は教室でドキドキしながら待つしかなかった。
その時、雪の言葉をずっと思い返してた。
68 :名も無き被検体774号+:2013/03/23(土) 23:13:23.55 ID:8WsrSH1N0
「私、ハル君に告白する」の前に、雪は言った。
「勘違いやったら言ってくれて構わんのやけど、
夏君って、私のこと好き?」
突然の振りに私は言葉に詰まってしまって、雪はそれで全てを察したようだった。
「やっぱりそうか」と呟く雪に、「バレバレよね、あいつ…」としか言えない私。
「だいぶ気付かない振りしてたんだけど、やっぱりかぁ」
雪はいつから気付いてたんだろう。
「でも、私、ちゃんと断るからね」
雪が私と目をそらしながら言った。
動揺してしまった私は「なんで私に言うん?」と強い口調で雪に訊ねた。
私は、夏が好きだということを、雪に伝えてなかった。
何故か、言えなかったんだ。
自分では上手く隠せているつもりだった。
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