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「機械と少年」
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105 :名も無き被検体774号+:2013/10/13(日) 16:12:42.42 ID:PO1hlRnO0
>>1的にリートと勇を二次キャラでたとえると誰?




107 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 00:14:02.16 ID:WmLlU7j1P
>>105
二次キャラ詳しくないからイメージに合致するのないのよね・・・
メインキャラの容姿は自分の中でも不安定でシーンごとに微妙に違ったり







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108 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 00:21:42.53 ID:WmLlU7j1P
基地周辺

ルノート「準備はいいか?」

勇「あ、歩きづらい・・・」

足に長い板を付けて歩くのは難しい

ルノート「ははは、我慢我慢。んじゃ、説明した通りにやって見な」

勇「了解・・・」

両足には板を背中には推進スラスターを背負い、
左手にスラスターのコントローラを握っている

勇「では・・・まずは弱めに・・・」

コントローラのスイッチを押し込む
ギュゥゥゥゥゥゥゥン・・・
背中の機械が唸り始めた

勇「・・・行きます!」

点火スイッチを押した
ボォォォォォ!!!
スラスターが火を吹いた

勇「おぉぉぉ!?」





109 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 00:27:03.64 ID:WmLlU7j1P
背中を誰かに押されるように前に進む

勇「よ・・・予想より速い・・・!」

顔は忍者のようにマスクで覆っているので
寒くはないがマスク越しに冷たさは伝わってくる

ルノート『少し好きに動き回って見な』

数刻前に説明された通りに右足を少し角度をつけて踏ん張ってみる
するとすんなりと進行方向が変わり回転出来た

勇「おぉ・・・!」

その時気を抜いてしまった
バランスを崩してひっくり返り数回転して止まった

勇「いってぇ・・・」

シュザザーッ

ルノート「大丈夫か?」

勇「なんとか・・・」

雪にまみれて全身真っ白だ





110 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 00:31:02.83 ID:WmLlU7j1P
勇「・・・あれ?スラスターが止まってる?」

ルノート「ああ、これにはセンサーが付いていてな。
     転倒と判断されたら自動でスラスターが止まるんだ」

なるほど、これなら転倒しても安心だ

勇「よっ・・・」

立とうとするのだが上手くいかない

ルノート「ほら!頑張れ!」

勇「っ!・・・おりゃっ・・・!」

不安定な足場に四苦八苦しながらようやく立ち上がる

勇「難しいですね・・・」

ルノート「そうだよな。でもお前は随分筋がいいぞ」

勇「それは、どうも」

ルノート「でもあっちの女の子の方が・・・ね?」

勇「え?」





111 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 00:34:09.26 ID:WmLlU7j1P
見ると遠くの方でやけに上手い奴がいる
あの藍色の髪は・・・リートだ

リート『なんか出来ました!!』

ルノート「すげ・・・初めてじゃないでしょ・・・あれ」

勇「・・・多分初めてのはず・・・」

自由自在に乗り回すリートは輝いていた

勇「くっそ・・・負けられるか・・・」

ルノート「え?」

勇「もう一度行きます!」

ルノート「あ、うん。どうぞ」

こうして丸一日このスキーの練習に費やしたわけである







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119 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 22:22:53.99 ID:WmLlU7j1P
勇「ぐあぁ・・・腰が・・・腕が・・・足が・・・」

いつも鍛えていたはずの足腰でもさすがに今日の訓練は堪えた

リート「楽しかったですね〜」

勇「なんでそんなにうまいんだ?」

リート「なんででしょうね?最初はすぐに転んでしまったんですけど
    それ以来感覚がつかめたというか・・・」

勇「流石ロボだな。学習が早い」

俺たちは今食堂に来ていた
リートは食べないが様々な地域の食事を勉強したいとこうして
食堂まで来ることが多い
流石の俺も今日は食べない訳にはいかないので
こうしてカツ丼をかきこんでいる

「君が・・・スティーアから来た砂漠のルーキーだね?」

声をかけてきたのは前髪がゲゲゲ風に
目にかかっているキザな男だ

リート「えぇっと・・・」

ルノート「違う違う、ルーキー君はそっちの男!」

「おっと失礼。君がスティーアの」

勇「天霧勇。あんたは?」

風吹「私はここの隊長をやっている。実村風吹だ」

勇「実村・・・」

ふとあの無愛想な副官を思い出した

風吹「スティーアには私の妹がいたはずだが・・・面識はあるかな?」

リート「あ、実村さんってあの副官の!」

勇「あれ?妹のほうが役職高いぞ?」

ルノート「・・・それはな」

風吹「残念ながら現代の常識では私の美学を理解できないようでな」

ルノート「あの人実力は本物なんだけど 変なところでこだわりがあったりして
     何回か命令違反とかで昇進取り消しになってたりするんだ」

リート「・・・え〜」

ルノート「じ、実力は本物だから!」





120 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/10/14(月) 22:36:53.65 ID:WmLlU7j1P
勇「いわゆる変人なのか」

風吹「変人とは言ってくれるね、勇。
   君もずいぶん立派なこけっぷりだったよ」

くそ・・・・
この兄妹はどちらも俺は苦手だ

風吹「妹からはなかなかに優秀な人物だと聞いているが・・・
   それは例の新型ヴィントのおかげなのかな?」

リート「勇さんはとびっきり優秀です!」

風吹「君の話はあまり聞かなかったけど。
   厨房担当なんだろ?なんでここにいるの?」

リート「それは・・・」

勇「こいつは優秀な狙撃手だ。
  1キロ離れたところからでもお前のその隠れた左目を撃ちぬける」

ルノート「ちょ、3人ともやめなって」

風吹「そこまで言うなら君たちの実力見せてもらいたいな」

勇「っ!?」

風吹「屋外でスキー装備の模擬戦だ。
   ・・・まぁ模擬戦といっても1対2のしょぼいものだけどね」

リート「1対2?」

勇「いや、俺一人でやる」

風吹「おいおい、君はまだまともにスキーにすら乗れないんだろ?
   戦いにすらならないよ」

勇「あまり俺を見くびるな・・・」

風吹「・・・っ!?」

勇の目は本気だった

風吹「・・・わかったよ。では明日の正午。これは決闘だ」

勇「わかった」

そう言い残して風吹は食堂を出て行った

「おい、勇とやら。大丈夫なのか?」

ルノート「さっき言った通りあの人の実力は本物だ!
     このままでは恥をかくだけだ!」

勇「・・・何とかする。リート、すまないが少し付き合ってくれ」

リート「練習ですね?了解ですっ!」






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