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風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
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309 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:30:06.46 ID:uXy/2ltg0
「私はお金も払ってもらうし、仕事だから、頑張ってイかせてた」

「うん」

「でも自分がイっちゃうのは絶対ありえない!って思ってたの」

「なぜ?」

「だって相手は見ず知らずの人だし。さっき会ったばかりだし」

「は?」

「え?」

「つか、それは客側からマドカを見ても同じことだろ?」


自分でも、なんか言葉にトゲがあるなって、気付いてた。


「そ、それはそうだけど」

「初対面でも、現金を介して、そういう役割を果たすんだろ?」

「う、うん…」

「そういう仕事だったんだろうが」


ちょっとだけキレ始めた俺に、マドカは違和感を感じ、怯えてたように思う。

そして、俺はさっきから自分がなんでイライラしてるのか、その理由に気付き始めた。



310 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 00:30:52.95 ID:uXy/2ltg0
「それにさ、オマエ、俺と初めて会ったときだって、そうなったじゃねぇかよ…」

「はぁあああああ!?『それ』と『これ』とを一緒にしないでよ!! アッタマきた!!!」

テンポ、テンションだけではなく、マドカの怒りのボルテージも急上昇。

冒頭で書いたとおり、俺がマドカと初めてヤったとき、彼女は処女だった。

でも、その行為中に俺はマドカを何度かイカせたりもして、マドカは初めて味わうその感覚を「こんなに気持ちいいのかぁ、ビックリだなぁ」って子供っぽい表現で教えてくれた。

そして、俺とマドカがそういう関係に至ったのは、サークルの集まりで初めて出会ってからわずか数時間後のことだった。

初対面ですぐ、って意味ではデリと大差ないのだ。

俺はそこに気付いたときに絶望的な気持ちになった。



321 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:39:47.97 ID:uXy/2ltg0
マドカは、金を稼ぐために色んな事をしたし、金を払った男たちも色んな事をマドカにしたんだろう。

俺は金こそ払わないけど、金を払った客たちと同じようなことを、マドカにするしマドカからしてもらえる。

初めて会った時もすぐヤった。

数年後に再会した時も、それほど時間はかからずに、セックスした。

面識があり、かつてヤったことがあるから、その延長戦みたいなもんで、俺とマドカはまたそういう関係になっただけのような気もする。

それって、デリで言うところのリピーターみたいだな、と俺は思ってしまった。

そう考えると、俺と客の明確な差ってなんだろうって、自信がなくなってきてた。



322 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:40:17.83 ID:uXy/2ltg0
怒りに震えるマドカ。その目はちょっと潤んでいるようにも見えた。

「マドカ?」

「もういい。帰って。やっぱりダメだ。一緒にはいられない」

書き忘れてたけど、マドカの部屋で過ごしてた。

テーブルの上のタバコは俺のもの。タバコに火を灯す。

それは、俺は帰ったりしないという意思表示。

「一応、聞くけど。『それ』と『これ』とを一緒にしないで』の言葉の意味」

「うるさい」

「『それ』ってなに?っていうか『誰』?」

「…ヒロシだよ」

「んじゃ『これ』ていうのは?」

「デリのお客さん達…」

「どうちがうの?」

「違うに決まってるじゃん。うっさいな、もういいってば」

「ちゃんと答えて」

「ヒロシとは好きだったから そうなったに決まってるでしょぉおおおぉ」



323 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:42:34.39 ID:uXy/2ltg0
俺は泣いた。好きだったからそうなった、というその一言で。

俺はその他大勢の客とは違うんだぁあああ、って大声で叫びたかった。

それまで怒ってたマドカも急に泣いた。

2人とも少しずつ少しずつ溜め込んでいたダメージが一気に溢れた。


「ありがと。そう言って欲しかったんだ俺」

「…え?」

「いや、俺と客との決定的な差を、見い出したかったもので」

「…は?」

「それにマドカの本音を聞きたかったし。ワザとあんなこと言ったゴメン」

「・・・。」

マドカは、キョトンとしてて。その表情からは、憑き物が取れた、的なモノが読み取れた。



324 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:46:01.57 ID:uXy/2ltg0
俺は淡々と語るマドカが機械的でちょっと怖いときがあって、それは覚悟を決めた大人の女性の姿だったのかもしれないけど、それが逆に不満だった。

マドカが俺のことを好きで、一緒にいたいと思ってくれている事は伝わってきてたけど、直接マドカの口からは「好きだからずっと一緒にいたい」とは絶対に言ってくれなかった。

「選んで」とか「判断材料にして」とか、そして時には「色々知っちゃったらヒロシは私とエッチしたくなくなる」みたいな事まで言うし。

そうじゃなくて、もっと感情を剥き出しにして欲しかったんだ。

そんなに構えずに「これからも一緒にいたい」って言って欲しかったし、「選んで」なんて言い回しを使わず、むしろ「私を捨てないで」って縋り付いてくれたほうが、どんなに気が楽だったことか。



325 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:47:45.37 ID:uXy/2ltg0
まぁ、当時の俺が、マドカにとってそれだけ頼りない男だったってことなんだろうけど(´・ω・`)

「なんで、好き、とか そういう感情だしてくれないの?」

「だって私デリしてたし」

「元デリ嬢は人を好きになっちゃダメなのか?」

「色々嫌な思いさせるし」

「過去は過去だろ。マドカだって過去を恥じる気はないって言ってただろ」

「嘘だもん」

「嘘かよ、じゃ言わないで秘密にしてればよかったじゃん」

「それもイヤなんだもん」


マドカも随分と複雑な感情を抱えている。話したくないけど、話したい。

そして受け入れてもらいたい。

でも受け入れてくれるわけがない。

永遠とそのループでマドカは雁字搦めになっているような気がした。



326 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:48:20.78 ID:uXy/2ltg0
「あのさ、マドカ」

「…はい」

マドカは涙と鼻水でクシャクシャになってた。

「元デリ嬢ってことに関して、ずいぶん負い目を感じてるようだけど」

「うん」

「そんなこと言ったら、その他大勢の元デリ嬢に対して失礼だ」

「・・・。」

「と、俺は思う。そういう仕事をしていた、または今もしている女性への偏見だし」

「・・・。」

「マドカ自身もそういう偏見を持って彼女たちを見ていることになる」

「・・・。」

「そして自分自身をも縛ってるよね、たぶん。いや、間違いなく」

「うん…」

何言ってるのか自分でもよくわかんなかったけど、デリ嬢にも、元デリ嬢って肩書きにも俺は偏見など持っていなかったし、体張って生きていく強さみたいなものを感じてた。

「自分とその家族の為にやれる事を無我夢中でやった(>>33)」って真剣に語ったマドカが 俺はとてもカッコイイと思ってたし、そういうとこに惹かれたことも伝えた。



327 :ヒロシ ◆AiN4bQQxT3wW :2013/05/18(土) 06:48:56.09 ID:uXy/2ltg0
「それに、俺さ」

「うん」

「なんか受け入れる自信、あるんだよね」

「変態だから?」

「ちょw その言い方やだw まぁ、そうなのかもしれないけど」

「うんw」

「うまく言えないけど、マドカの過去を受け入れるのに、最適の人材というか」

「人材w」

「ちょっと興奮しちゃったりとか…病気かな?」

「末期だよねw」

マドカの口数も少しづつ増えだして、俺をちょっとからかってくれるのが心地よい。

「なんか俺のそういうとこも、マドカに受け入れて欲しいというか…」

「とっくに受け入れてます。ってゆうか、ヒロシのそういうとこに ちょっと期待してたり…」

こうして、俺の寝取られM属性は、ちょっぴりマドカの公認となる。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:相手の過去, 寝取られ, 風俗,
 


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