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風俗嬢だった過去を持つ彼女が語った衝撃的な体験談
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156 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:14:41.81 ID:Q9KBD7kY0
マドカの様子を伺いつつ、ソレにはまだ、今は触れないでおこうと思う。
もう一つ気になっていたことがあったので、そっちのほうから問い質してみる。
「あのさ、ちょっと気になったんだけど」
「はい…」
「1冊目って、体験入店も含めて、たぶん2ヶ月くらいの中身だよね?」
「うん…」
俺は最初のページと、最後のページの日付を何気なく目にしてて、それを覚えていたんだ。
「2年くらいデリやってたって最初に聞いたんだけど、単純計算で、ノート12冊ないとおかしくないか?」
マドカはスゲー驚いた顔してて、俺はこれは地雷を踏んでしまったと思った。
その時 俺は、マドカが予めノートの中身を見返して自分に都合の悪いものが書いてあるノートは既に処分した上で、目の前にある数冊を残したのではないかと、そう勘繰った。
でも、もしその予想が的中していたとしたら、マドカから次のような反応は返ってこないはずだった。
157 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:16:32.74 ID:Q9KBD7kY0
「ヒロシ…頭良いね、鋭いっ!!!」
マドカはビシッと俺を指差して、カッコよくポーズを決めてた。
俺はポカーンとしてたけど。
「あ、ごめん。空気読めって感じだよね…」
「いや、だいじょぶw」
正直助かった。重苦しかった雰囲気を一瞬だけ能天気になったマドカが打ち払ってくれた。
「どういうこと?説明求む」
「わかった」
マドカは1冊目のノートを再びめくり始めて、その手は中盤あたりで止まった。
そこは、罫線が引かれ始め顧客管理ノートとしての体裁を整え始めたあたりのページ。
「こことか」
「これとか」
「こういうのとか」
マドカはページをめくりながら、『お客様の特徴』って書いてる欄を時々俺に指し示す。
マドカの様子を伺いつつ、ソレにはまだ、今は触れないでおこうと思う。
もう一つ気になっていたことがあったので、そっちのほうから問い質してみる。
「あのさ、ちょっと気になったんだけど」
「はい…」
「1冊目って、体験入店も含めて、たぶん2ヶ月くらいの中身だよね?」
「うん…」
俺は最初のページと、最後のページの日付を何気なく目にしてて、それを覚えていたんだ。
「2年くらいデリやってたって最初に聞いたんだけど、単純計算で、ノート12冊ないとおかしくないか?」
マドカはスゲー驚いた顔してて、俺はこれは地雷を踏んでしまったと思った。
その時 俺は、マドカが予めノートの中身を見返して自分に都合の悪いものが書いてあるノートは既に処分した上で、目の前にある数冊を残したのではないかと、そう勘繰った。
でも、もしその予想が的中していたとしたら、マドカから次のような反応は返ってこないはずだった。
157 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:16:32.74 ID:Q9KBD7kY0
「ヒロシ…頭良いね、鋭いっ!!!」
マドカはビシッと俺を指差して、カッコよくポーズを決めてた。
俺はポカーンとしてたけど。
「あ、ごめん。空気読めって感じだよね…」
「いや、だいじょぶw」
正直助かった。重苦しかった雰囲気を一瞬だけ能天気になったマドカが打ち払ってくれた。
「どういうこと?説明求む」
「わかった」
マドカは1冊目のノートを再びめくり始めて、その手は中盤あたりで止まった。
そこは、罫線が引かれ始め顧客管理ノートとしての体裁を整え始めたあたりのページ。
「こことか」
「これとか」
「こういうのとか」
マドカはページをめくりながら、『お客様の特徴』って書いてる欄を時々俺に指し示す。
158 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:18:49.48 ID:Q9KBD7kY0
そこには
『話しかけても無言 ×』
『クサい…ワキガ? ×』
『痛い ×』
などと書いてあった。
時にはいきなり『×』のみ書いてあったり、デカい字で『ヘタクソっ!!! ×』とか辛辣だった。
「ヘタクソってw」
「笑いごとじゃないよ、それは私が痛かったって意味だぞ」
「あ、ごめん、ごめんな」
「うん。それに本当に我慢できないときは、痛いです、ってちゃんと言うし」
やっぱり楽な仕事ではない。俺は理解不足であった自分を戒めた。
「ヒロシはさ、たぶんこういうとこばかり見てたでしょ」
マドカがそう言って指差したところには『フェ1』って記入してあった。
「特に回数とか、そんなとこばっか見ちゃってさ。バーカ」
図星である。マドカがどうやってイカせたのか、何回イカせたのか、それは何分コースだったのか。俺は そういうところを主に見ていた。悶々としながら。
159 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:22:03.06 ID:Q9KBD7kY0
「そのうち『NG』ってのが出てくると思うんだけど」
「うん」
マドカが最後の方までページをめくって、ようやくその単語が記入してあるページがあった。
『とにかく無理 NG』
「生理的に受け付けないって意味かなコレ?」
「俺に聞かれてもwww」
「あはwww まぁ何かしらの理由で次回からNGに登録してもらってたんだよ」
「登録?」
「受付する店の電話番号あるでしょ?まぁほとんど店が携帯で受けるんだけど」
「うん」
「一度利用したお客さんの番号は全部登録されるの」
「ふーん」
「で、私がNGでお願いしたお客さんは、電話帳の登録名を『○○さん(マドカNG)』にしておく」
「ソイツから電話が来て、またマドカを指名するような場合は予約で一杯ですってなるわけだ」
「そうそう。または、本日急遽お休みです、とか。理由はどうあれ、とにかく私は行かなくて済む」
「お客さんによっては複数の女の子がNGにしてたり、店自体がNGにして、着信拒否したりするわけ」
なるほど理解。
160 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:23:15.73 ID:Q9KBD7kY0
「ああ、ここにもあるね」
最後のページにもその単語はあった。
『ヘタクソ、痛い NG』
痛いっていう文字は、なんだかすごく俺も心が痛かった。
でもそれと同時に、ちょっと別な疑問を俺に投げかけてくる。
「あの…もしかして、ヘタクソじゃないお客さん…ってのもメモってたりする?」
遠まわしな表現をしたつもりだったけど、すぐにピンとくるものがあったらしい。
マドカは俺のほうは一切見ることなく、ノートに目を落としたまま静かにこう言った。
「それは、2冊目のノートを見る覚悟があるなら、そのときにちゃんと正直に教える」
俺達はフリダシに戻ってきた。
もちろん「見る」と答えたし、ノートを全部見ないまま燃やして処分してしまうなどという選択肢は、俺には最初からなかった。
161 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:24:52.28 ID:Q9KBD7kY0
「じゃ、2人で一緒に見ようね」
別に喧嘩したつもりはなかったけど、マドカのその言葉に、仲直りしたかのような安堵を覚えた。
その安堵は決して長続きしなかったけども。
「ちょっと飲み物持ってくる」
いつの間にか2人ともコップが空っぽになってた。
きっと緊張のために、喉が乾いてしかたなかったのかもしれない。
「1冊目のノートなら、もう俺が勝手に見てもいい?」
冷蔵庫に向かってたマドカが振り返って、一瞬の間を置いてから、「いいよ」と答えた。
パラパラとページをめくりながら特定の項目をチェックする。
すると、60分コースの客と、90分コースの客が、ほぼ1回しかイってない。
120分以上のコースになるとさすがに2回って客がいたけど、それでも平均1.5回にも届いてない気がした。
162 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:26:27.73 ID:Q9KBD7kY0
マドカが言っていた通り、発射ゼロのお客さんも確かにチラホラいた。
どうやら、まだ1冊目のノートの時点では、掲示板で絶賛されるほどの高水準な仕事は出来ていなかったらしい。
それは俺を すごーく安心させたけど、マドカのコメントが『もうちょっと頑張れた気がする』『なんか申し訳なかった』とか書いてある日もあって、それが俺をムシャクシャさせた。
マドカの話だと、短いコースを選ぶ客の方がエロく、ロングのお客さんは逆に回数が少ないようなニュアンスのことを言っていた。
俺はこのあたりも2冊目以降は注目しようと虎視眈々だった。
お茶のペットボトルを片手に戻ってきたマドカが「ちんちんは?」って聞いてくる。
「ギンギン」って俺は答えて、マドカが割と真面目な表情で、
「2冊目のノートでちんちん縮んじゃったらどうしよう…そんなのやだなぁ…」って不安そうに笑った。
163 :ヒロシ:2013/05/12(日) 02:28:35.73 ID:Q9KBD7kY0
「パイズリしてもらうから大丈夫」
「ずいぶん それにこだわるねw」
「あたりめーだよ、オマエなぁ…」
「ごめんなさい、ごめんなさい」
マドカが本当に怯えるようにして謝ってたので、俺はグッとこらえた。
「あ、忘れてた。ノートが少ないんじゃないかっていう、その理由」
「あ、そうだ」
「でも、薄々気付いてはいるよね?ヒロシ鋭かったし」
「いやまったく」
何となく気付き始めてはいたが、マドカの言葉で言ってもらうことに意義がある。
「だからさ、NGのお客さんが増えるわけだよ」
「だよね」
「それと、最初の方の私は、出来るだけ早くお金稼いでやめたいって思ってたから」
「うん」
「ある意味張り切り過ぎて、働きすぎていたのだ」
「どのくらい?」
「生理のとき以外毎日…オープン〜ラストみたいな」
「まじか…」
「でもそれじゃ、体がもたないし、NGの客を増やしつつ」
「うん」
「時間も夕方まで、とか、夕方から、とか、そういう出勤時間にしたら自然とちょうどよい感じになった」
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