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妻と結婚するまでの話
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260 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 06:16:21 ID:HZ1RQiC10
そんな状況と彩に甘えてか、就職活動が上手くいかないジレンマとゼミのストレスを多少は彩にぶつけていたと思う。

彩は そんな俺のイライラを感じながらも黙って受け止めてくれていた。

・・・・・と俺は思っていた。

ある日までは。



262 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 06:26:51 ID:HZ1RQiC10
ある夜、会社帰りに俺のアパートに立ち寄った彩。

俺は すでにゼミの仲間と夕飯を食べてきていたが、彩は何も食べておらず「おなかすいた。なんか買ってくる!」といって一人で近くのコンビニへ出て行った。


俺はテレビを見ていた。

すると何処からともなく携帯のバイブレーションの音が聞こえる。自分の携帯を取り出すと鳴っていない。

ふと床に目を落とすと彩の携帯があった。



263 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 06:34:12 ID:HZ1RQiC10
彩は携帯大好き人間で携帯を自分の身から外すことなんてほとんどない。

俺は珍しいなと思いながら、携帯を拾い台の上に置いた。音は一時鳴って止まった。

さらに1分後再び彩の携帯が鳴った。

俺は無視していたが、なんか気になって彩の携帯を空けた。

携帯の着信の文字は『島村さん』。たしか彩の話では、会社の男の先輩だったよな。

その人がこんな遅くに彩の携帯に。何故ゆえ?なにか胸騒ぎがした。



264 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 06:39:28 ID:HZ1RQiC10
人の携帯を見るのは最低とは思ったが、俺は自分を止められなかった。

まず、彩の着信履歴を見てみる。2日前の11:30に島村からの着信があった。胸の鼓動が速くなる。

次にメールチェック。

早くやらなきゃ彩が帰ってくる。

使い慣れない携帯の操作にてこずりながらも着信メールにたどり着いた。




265 : えっちな18禁さん 投稿日:2007/11/02(金) 06:41:24 ID:Rn02nbTe0
今までで一番ドキドキする


266 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 06:53:29 ID:HZ1RQiC10
昨日の夜の日付。

内容は このような感じだったと思う。


〇〇さん(彩の苗字)今日もお仕事お疲れさま。昨日は2次会つき合ってくれてありがとう。

仕事もプライベートもお互い いろいろと辛いことあるよね。俺もがんばるから、彩ちゃんも前向きにがんばれ。

辛いことがあったら言ってね。いつでも愚痴でもなんでも聞くから。

あっ 今度元気付けに昨日話していたうまい沖縄料理の店連れて行ってあげるからね。

それではおやすみ。



267 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 07:00:36 ID:HZ1RQiC10
俺の鼓動がさらに速くなった。もう一度読み返す。


『2次会』

『プライベートも』

『沖縄料理』

この文字が気になった。一昨日、会社の飲み会があったのは知っている。その日は彩から電話はかかってこなかったし、俺もしていない。


2次会は二人でいったのか?

プライベートとは俺とのことか?

沖縄料理は二人で行くつもりなのか?



268 : 692 投稿日:2007/11/02(金) 07:04:34 ID:HZ1RQiC10
彩の返信は?

すかさず返信メールを捜す。あった!


そのとき、ドアが開く音が。

「ただいま!」いつもと同じように明るい彩の声。

俺は慌てて彩の携帯を元の床の位置に置いて、何ごともなかったかのようにテレビに目を遣った。



282 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:21:27 ID:umC15VPo0
彩は部屋に戻ってくると、買ってきたおにぎりをほおばりだした。

気になりだしたら、収まらないのが人間の心理か。俺は彩の携帯のメールの内容が気になって気になって落ち着かなかった。

でも彩の前で開く訳にもいかない。何とか見る方法はないだろうか。

そのとき、再び彩の携帯が震えだした。



283 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:26:49 ID:umC15VPo0
島村からか?

彩は買ってきたお茶を飲みながら、携帯に見向きもしない。


「彩、携帯鳴ってるぞ!」

「いいよ。後で確認するから」

普段であれば全く気にかけない彩の言葉も勘ぐりから悪い方向へ考えてしまう。

『見なくても島村とわかっているのか』

『俺の前では話すことができない会話をしているのか』




285 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:32:29 ID:umC15VPo0
ますます彩の携帯のメールが気になりだした。

そんな俺に全く関せず彩は買ってきた女性のファッション雑誌を読んでいる。

そうだ風呂に入れさせればいいんだ。その間にチェックしてしまえば。


俺「彩、疲れたろ風呂いれたるから、入っていけよ」

彩「明日会社早いから、もうちょっとしたら帰るからいいよ」

作戦失敗。



286 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:39:50 ID:umC15VPo0
『今日はえっちしないで帰るつもりか?』

彩の雑誌を取り上げ、強引にキスをする。

彩「どうしたの?」

無言でキスを続け、右手で彩の胸を触る。そして股間へ。

不意に彩が離れた。



288 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:45:24 ID:umC15VPo0
彩「今日はあの日だからダメだよ〜」

俺「そっか、仕方ねーな」

そう言いながらも本当かと疑ってしまう。

『島村のこと考えて、俺とは えっちしたくないんじゃないか?』

その日、彩はいつもより早い電車で帰っていった。

結局、その日は彩の携帯の返信メールはチェックできなかった。



289 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:52:19 ID:umC15VPo0
彩が帰ってから、俺は悶々としていた。

彩と島村の行動を想像する。


会社の1次会のあと、少し酔った彩。

島村が強引に彩を2次会に誘う。

彩も嫌じゃなさそう。

薄暗いバーのカウンター。

話の内容は上司やお局様のこと。

そしてプライベートなことへ。

お互いの彼氏、彼女のことを愚痴りあう。



291 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 05:59:01 ID:umC15VPo0
さり気なく、彩の方へ視線を移す島村。

シャツを押し上げている豊満な胸に気がつく。

『こいつ、制服じゃ気づかなかったけど意外と胸でかいな』

さらに彩にお酒を勧める。ちょっと強めのカクテル。



293 : 692 投稿日:2007/11/03(土) 06:09:16 ID:umC15VPo0
場面は変わり、店の外。

駅へ向かう二人。

彩は少し酔っぱらったようで、足元がふらついている。

ふらついた彩を支える島村。

密着する二人。島村の手は彩の胸をさり気なく触る。

歩きながら、彩の胸の感触を楽しむ島村。

さすがにこの後、ホテルとはいかないだろう。でもキスぐらいしたのではないのか。


在らぬ想像が俺の中を駆け巡る。

今日、彩とえっちできなかったからか、その妄想に俺は興奮していた。




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春,
 


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