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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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875 :774RR:05/03/03 01:44:20 ID:INfm6H81
何気ない一言が人を傷つけることがあるのが恐ろしいですね。
何気ない一言が人を勇気付けることもあると思っておこう。
877 :774RR:05/03/03 03:48:32 ID:51G1w1m5
植物いじくんのは楽しいよな。
おいらは室内植物専門だけども・・・。
何気ない一言が人を傷つけることがあるのが恐ろしいですね。
何気ない一言が人を勇気付けることもあると思っておこう。
877 :774RR:05/03/03 03:48:32 ID:51G1w1m5
植物いじくんのは楽しいよな。
おいらは室内植物専門だけども・・・。
888 :846:05/03/03 23:03:19 ID:wX9WMdbM
こんばんは。
続きからです。
それからは普通に会って話しを出来るようになった。あの時の話をする人は誰もいなくなっていた。
高志もいつもの調子をとりつつも、一言一言考えて言葉を喋るようになっていたと思う。
その日、タンデムの練習をしようと言うことになった。各自、後ろに乗せて峠を走る。
高志はタンデムシートが無いので、俺のバイクを貸した。
まずは、高志が直美ちゃんを乗せて峠を下りていった。
そして、間隔を開けて、久志とミカちゃんが降りていった。
一人残ってしまったので、しばらく煙草を吸ったり、お菓子を食べて暇をつぶしていた。
そして、久志とミカちゃんが戻ってきた。そこで、あれやこれやとタンデム論議を交わした。
その時の時刻は、確か10時ちょっと過ぎだったと思う。
それからまた話をしていたが、直美ちゃんと高志をは なかなか帰ってこなかった。
各自、バイクには無線機w取り付けていたから、呼び出してみたが返事は無かった。
「確か、県道の方に行ったと思ったけど」と久志が言った。
コンビニでも行ったかな?と思った。
それから、数分して二人は帰ってきた。やはりコンビニで飲み物を買っていた。転んだのかと思いちょっと心配していた。
その日の土曜日は楽しく過ごせた。
仕事で東京に行くため、飛行機に乗っていた。
乗ってる間、新聞を読んだりして暇をつぶしていた。
ふと直美ちゃんの事を思い出した。特に何を思う訳でもなく、ただ顔が浮かんだだけだった。
それから、東京で仕事をして次に山形に向かった。
新幹線に乗っていた。車内販売で、いつものメンバーに薄皮まんじゅうを買った。
直美ちゃんの顔がまた浮かび、直美ちゃんには別のおみやげを買った。何故かその時、某有名なシュウマイを買った。
何でシュウマイなんだっけ?と後で激しく後悔したした、何で彼女だけには別に買ったんだろう?と思うと、凄く恥ずかしくてたまらなかった。
隣の席の人に笑われたような気がして、トイレに逃げた。
つづく
905 :774RR:05/03/04 11:30:48 ID:+FTeiThD
>>888
高志と直美ちゃんとの間では別に何も無かったのかな、激しく気になる・・・。
891 :846:05/03/03 23:19:30 ID:wX9WMdbM
それから、家に帰った。
まんじゅうは次の土曜日にみんなに渡そうと思ったが、シュウマイは どうしようと思った。
女の子にシュウマイ渡してどうするんだろう・・・。と、かなり不安になった。女の子にはもっとふさわしい物があるんだろうなぁ、と思いつつもその日は寝た。
取りあえず、シュウマイとまんじゅうは仕事場に隠しておいた。
二日後、仕事をしてると役場の軽自動車がやってきた。軽からは直美ちゃんが出てきた。
「はい、防除便り」と回しものを渡された。
ちょうど、休憩時間だったから、コーヒー出そうとした。仕事以外で女の子と二人になることは無かったので緊張した。
あまりに緊張して、コーヒーメーカーのコーヒーの入った壺?を落として割ったのを覚えてる。ケラケラと笑う彼女に、はははっと笑ってみせた。
取りあえず、お茶を出して話をしていた。
シュウマイの事を思い出して、渡そうか悩んだ。
渡してしまった。
「これ、仕事で東京行ったから・・・。おみやげ」
直美ちゃんはキョトンとしてたが、喜んでくれた。
直美ちゃんが帰った後に事務をお願いしているミユキさんに「何でシュウマイ??」と突っ込まれ、やはり後悔した。
土曜日の夕方に電話がかかってきた。
「集まるぞ、いつもの場所な!」と、高志からだった。
「仕事終わったか?終わるまで待つぞ」と気遣ってくれてる様子だった。
この日の仕事は午前だけだったから、風呂に入ってから行くと伝えて すぐに風呂に入って出かけた。
まんじゅうと水筒に入れたお茶を持って いつもの場所に行くと、まだ誰もいなかった。早く来すぎたようだった。
それからぽつりぽつりといつもの面々が集まって来た。全員集まったところで、まんじゅうとお茶を出した。喜んでくれたようだった。
しかし、直美ちゃんにだけシュウマイをあげた事を思い出して、ここでもまた後悔した。
でも直美ちゃんは何も言わずに、普通だった。安心した。
つづく
ちょっとお風呂入ってきます。まだ晩飯食べてないので、ついでにご飯食べてきます。
897 :846:05/03/04 01:00:22 ID:n7xajYXK
その日は、お尻の動かし方を練習した。
町に一つだけある喫茶店に移動した。未だに純喫茶と書いてある古い喫茶店だが、走った後の一服によく利用していた。
「あんたって何作ってるんだっけ?」とミカちゃんに聞かれた。
一瞬、全員の顔が凍り付いた。
何故か、俺の仕事のことは喋ってはいけないような、暗黙の了解ができあがっていたようだった。でも、なんとか明るく振る舞い仕事の話をした。
「多肉植物とサボテンがメインだよ」と、話した。
「他には?」と、ミカちゃんがらんらんと目を輝かせながら聞いてきた。
「母の日のカーネーションと自分で食べる用のトマトとか・・・」
高志が心配そうな顔で、他の顔ぶれをキョロキョロしていた。
「トマト嫌いな人いる?」
直美ちゃんが唐突に言い放った。
「俺はダメだな〜〜」と高志が答えた。
二人は話を必死に変えようとしていたのだろう。他の二人もトマト嫌い論を話し始めた。
一転して場は明るくなった。
仕事の話をもっとしたかったけど、仕方ないな。と、思いトマトの話をしていた。
野菜の話が盛り上がり、帰ったのは1時過ぎだった。
寝る前に、温室の見回りをした。
それから、事務所兼休憩所で何かを飲んで(麦茶かなんかだった)をぼーっとしていた。
直美って優しいんだなぁとか、高志は結構ぶきっちょなんだなぁとか、考えていた。
その時からだったと思う、直美ちゃんの事を好きなり始めたのは。
そうして思慕していると、眠くなったので そのまま寝た。
日曜日、いつものメンバーに海までツーリングしようと誘われたが、仕事があったので断った。
直美ちゃんに会いたかったけど仕方なかった。
ここが農業の辛いとこで、遊びたい時に遊びに行けなかったり、連休が無かったりがザラだ。
とにかく、仕事をした。誰も今日はいないから、一人で作物を管理する。
そんな時でも直美ちゃんのことは忘れられなかった。
彼女が隣にいたり、奥の鉢が置いてあるベンチの脇に立っていたり・・・。妄想だった。
そこまで人を好きになるという事は、今まで経験したことがなくて何とも言えない気持になった。
でも、そんな気持になれるのが とても心地よかった。仕事に張り合いが出るから。
つづく
899 :846:05/03/04 01:23:02 ID:n7xajYXK
午後からまた仕事をしていた。大概の仕事は終わらせたので、時間が余った。
何をするでもなく、外に置いてある森永ホモ牛乳のベンチに腰掛けて、脳内会議モードに浸った。
今頃、海で遊んでるんだろうか?今日は天気がいいし、暑いから気持ちいいだろうな、とか考えていた。アホっぽく思い、バイクの手入れをすることにした。
オイルを交換してる時電話が鳴った。
「仕事まだしてる?」
ミカちゃんからだった。
「今から来れる?」と聞かれ、大丈夫と答えた。
海まで40分弱、バイクを飛ばして出かけた。
みんな水着で泳いでいた。
「何だ海パン持ってこなかったのか?」と、言われハッとした。仕方なく、かき氷を食べながら海を見ていた。
直美ちゃんの水着姿・・・。普段ならやましい気持で見るのだが、そんな風には見れなかった。可愛いとか、綺麗とかそんな思いも無くただじっと見ているだけだった。
心地いい気持から、何故か自分に腹が立ち、無性に情けなくなった。
日が沈んできて、みんなで かき氷を突いていた。
「高志って、腹筋割れてるんだねぇ」とミカちゃん(だったと思う)が話し始めた。
「高校で重量挙げやってたよな」と、何とか俺も会話に入った。
「あんた部活何だっけ?」と、直美ちゃんに聞かれた。
「山岳部だったよ」と答えた。
また笑われるかと思ったが、今度は大丈夫だった。
その時点で直美ちゃんと目を合わせて話をすることが出来なくなっていた。それでも直美ちゃんと話しをしていたかったから、おかしいなぁと思った。
そして、帰りは一人だけ別の道を回り道して帰った。
適当に、整備したてだから、馴らして帰ると誤魔化した。
一緒に走っていると、余計な事を考えて事故を起こしそうだったから。
つづく
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