中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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112 :846:05/03/08 00:10:58 ID:mCefqdJF
決めた。
今日の夜に直美ちゃんに思いをぶつけてみよう。
そう思うと、怖くなってきた。
段々と、体に冷たい汗が流れ出るのを感じた。
気持ち悪くなり、思わず温室の中で吐いた。とても苦しかった。ただ気持ち悪くて苦しいのではなく、何か胸の中につっかえているような感じだった。
今、あきらめてまた今度にすれば気分の悪さはすぐに無くなる。けど、そうするとダラダラと長引くだけだ。
電話した、「今晩、二人だけで会いたいんだけど、大丈夫?」
なんだか寒くなり、背筋がブルッとした。足の震えが止まらず、その震えは声も震えさせた。
「うん、いいよ〜」
意外に明るい声で返事が返ってきた。
何とか約束は取り付けた、後は心の準備をするだけだ。
仕事は早めに切り上げて、昼寝した。
あまり寝付けずに、すぐに目が覚めてしまった。
仕方なく、買ってそのままだった油温計を取り付けることにした。
いざ、やろうと思ったがなんだか集中出来ずにやめた。また部屋に戻り、ごろ寝した。
そうこうしているうちに、夕方になった。
風呂に入り、やはり念入りに体を磨いて、臭いもチェックした。
つけることのない香水を少しだけかけてみた。が、なんだかバカ臭くなってタオルでぬぐってしまった。
つづく
ちょっと、晩ご飯食べて風呂入って来ます。
117 :846:05/03/08 01:46:29 ID:mCefqdJF
つづき
いつもの場所に、約束した時間の20分前を狙って出かけた。実際は、もっと早く着いた。
ヘルメットを脱ぐと顔から滝のような汗が流れていた。グローブの中も汗でぐしゃぐしゃになっていた。
じっとしていると、どうにかなりそうだったので煙草を吸った。今日に限ってはとても不味くて吸えたものでは無かった。
その辺をぶらぶら歩いたり、燃料タンクのフタを開けて覗いてみたりした。
そして、遠くから直美ちゃんのバイクのエンジン音が近づいてきた。その時、緊張でもう足が震えだしていた。
あの時の緊張は どんな時よりも緊張していたと思う。立っていられなくなりそうでバイクに跨った。
チカチカとウィンカーを付けて直美ちゃんが入ってきた。
彼女は、俺のすぐ近くにバイクを停めた。
「今日、バイク洗ってきたよ〜。何か綺麗でしょ?」
元気いっぱいの笑顔だった。
今日、その元気いっぱいの笑顔を俺は持続させることが出来るのだろうか?自分も笑顔で笑いかけるなかそう思った。
「なぁ・・・。実はさぁ、話があるんだけどいい?」
直美ちゃんはキョトンとして、黙って頷いた。
「俺さ、直美の事好きなんだ。
最近になって もう我慢できなくなって・・・。
それで今こうして話してるんだ」
言ってしまった。もう後には戻ることは出来なくなった。
「え?ちょ・・・」
直美ちゃんは明らかに困惑していた。
「大好きなんだ」
更に言った。
更に困惑してる様子だった。
何分くらいだったろうか、そこで会話は途切れてしまい、二人とも沈黙してるだけだった。
しかし、沈黙は打ち破られた。
「あのね、実は最近のあんたの様子ちょっとおかしいってことだけは気付いてたよ・・・」
直美ちゃんは、ちょっと悲しそうな顔で言った。うつむいていた。俺は ただそこで足を震わせながら聞いた。
「なんだか、いつも話してる時と違って緊張した感じだったし」
確かにそうだ。直美ちゃんと話すと、何を話していいのか迷ったりすることが多々あった。
「それは私とつき合いたいってことなのかな?」
話は突然方向が変わった。
「できれば、そうしたいんだけど どうかな?」
頑張ってこれだけしか言うことが出来なかった。グローブを握った手から汗がしたたるのがはっきりと分かった。
つづく
294 :846:05/03/12 02:28:00 ID:4d/k9/I3
仕事が忙しくてなかなか書けませんでした。もう少しで終りなので、宜しくおつきあい願います。
>>117からの続き
直美ちゃんは何か難しいことを考えるような顔で、黙ってしまった。
俺も、どうすることも出来ずにだまって立っていた。
2分くらいたったと思ったとき、直美ちゃんが沈黙を破った。
「実はね私、隠し事してたの」
俺は隠し事などどうでもよくて、とにかく返事を聞きたかった、が黙って話を聞くしかなかった。
「私はつき合ってる人いるの・・・。」
返事は意外なほど早く分かってしまった。
体から力が抜けるかと思えばそうでも無かった。
「高志とね、つき合ってるの・・・。」
残念だとか、悔しいとかそう言う気持は無くて、ただ単に驚いた。衝撃だった。
「え?いつ頃から?」
直美ちゃんは、相変わらず難しい顔をして答えた。
「1ヶ月くらい前からかな。高志に告白されたの。
最初は隠してたんだけど、ミカちゃんと久志は私たちのことに感づいてたから、話したの。
でも、ヒロユキ(俺)は気付いてなかったから、言うのにタイミングが掴めなくて・・・。
でも、ミカちゃんと久志が付き合うことになってたから、その時に言おうと思ってたんだけど・・・」
高志と直美ちゃんがつき合ってる事は さほどショックではなかった。
だが、自分一人だけに何も知らせてもらえなかったのが、とても悲しかった。
「そっかぁ・・・」
言葉が見つからない。
少し笑って悔しそうにしてみたかったが、それも出来なかった。
だから、自分で自分がどんな表情をしていたのか分からない。
「ごめんね。黙ってて・・・。だから、ヒロユキとはつき合えない・・・。本当にごめん」
謝られると、何故か急に自分が惨めになり涙が出そうになった。
「謝らなくてもいいって・・・」
震える手で直美ちゃんの肩を叩いた。
つづく
決めた。
今日の夜に直美ちゃんに思いをぶつけてみよう。
そう思うと、怖くなってきた。
段々と、体に冷たい汗が流れ出るのを感じた。
気持ち悪くなり、思わず温室の中で吐いた。とても苦しかった。ただ気持ち悪くて苦しいのではなく、何か胸の中につっかえているような感じだった。
今、あきらめてまた今度にすれば気分の悪さはすぐに無くなる。けど、そうするとダラダラと長引くだけだ。
電話した、「今晩、二人だけで会いたいんだけど、大丈夫?」
なんだか寒くなり、背筋がブルッとした。足の震えが止まらず、その震えは声も震えさせた。
「うん、いいよ〜」
意外に明るい声で返事が返ってきた。
何とか約束は取り付けた、後は心の準備をするだけだ。
仕事は早めに切り上げて、昼寝した。
あまり寝付けずに、すぐに目が覚めてしまった。
仕方なく、買ってそのままだった油温計を取り付けることにした。
いざ、やろうと思ったがなんだか集中出来ずにやめた。また部屋に戻り、ごろ寝した。
そうこうしているうちに、夕方になった。
風呂に入り、やはり念入りに体を磨いて、臭いもチェックした。
つけることのない香水を少しだけかけてみた。が、なんだかバカ臭くなってタオルでぬぐってしまった。
つづく
ちょっと、晩ご飯食べて風呂入って来ます。
117 :846:05/03/08 01:46:29 ID:mCefqdJF
つづき
いつもの場所に、約束した時間の20分前を狙って出かけた。実際は、もっと早く着いた。
ヘルメットを脱ぐと顔から滝のような汗が流れていた。グローブの中も汗でぐしゃぐしゃになっていた。
じっとしていると、どうにかなりそうだったので煙草を吸った。今日に限ってはとても不味くて吸えたものでは無かった。
その辺をぶらぶら歩いたり、燃料タンクのフタを開けて覗いてみたりした。
そして、遠くから直美ちゃんのバイクのエンジン音が近づいてきた。その時、緊張でもう足が震えだしていた。
あの時の緊張は どんな時よりも緊張していたと思う。立っていられなくなりそうでバイクに跨った。
チカチカとウィンカーを付けて直美ちゃんが入ってきた。
彼女は、俺のすぐ近くにバイクを停めた。
「今日、バイク洗ってきたよ〜。何か綺麗でしょ?」
元気いっぱいの笑顔だった。
今日、その元気いっぱいの笑顔を俺は持続させることが出来るのだろうか?自分も笑顔で笑いかけるなかそう思った。
「なぁ・・・。実はさぁ、話があるんだけどいい?」
直美ちゃんはキョトンとして、黙って頷いた。
「俺さ、直美の事好きなんだ。
最近になって もう我慢できなくなって・・・。
それで今こうして話してるんだ」
言ってしまった。もう後には戻ることは出来なくなった。
「え?ちょ・・・」
直美ちゃんは明らかに困惑していた。
「大好きなんだ」
更に言った。
更に困惑してる様子だった。
何分くらいだったろうか、そこで会話は途切れてしまい、二人とも沈黙してるだけだった。
しかし、沈黙は打ち破られた。
「あのね、実は最近のあんたの様子ちょっとおかしいってことだけは気付いてたよ・・・」
直美ちゃんは、ちょっと悲しそうな顔で言った。うつむいていた。俺は ただそこで足を震わせながら聞いた。
「なんだか、いつも話してる時と違って緊張した感じだったし」
確かにそうだ。直美ちゃんと話すと、何を話していいのか迷ったりすることが多々あった。
「それは私とつき合いたいってことなのかな?」
話は突然方向が変わった。
「できれば、そうしたいんだけど どうかな?」
頑張ってこれだけしか言うことが出来なかった。グローブを握った手から汗がしたたるのがはっきりと分かった。
つづく
294 :846:05/03/12 02:28:00 ID:4d/k9/I3
仕事が忙しくてなかなか書けませんでした。もう少しで終りなので、宜しくおつきあい願います。
>>117からの続き
直美ちゃんは何か難しいことを考えるような顔で、黙ってしまった。
俺も、どうすることも出来ずにだまって立っていた。
2分くらいたったと思ったとき、直美ちゃんが沈黙を破った。
「実はね私、隠し事してたの」
俺は隠し事などどうでもよくて、とにかく返事を聞きたかった、が黙って話を聞くしかなかった。
「私はつき合ってる人いるの・・・。」
返事は意外なほど早く分かってしまった。
体から力が抜けるかと思えばそうでも無かった。
「高志とね、つき合ってるの・・・。」
残念だとか、悔しいとかそう言う気持は無くて、ただ単に驚いた。衝撃だった。
「え?いつ頃から?」
直美ちゃんは、相変わらず難しい顔をして答えた。
「1ヶ月くらい前からかな。高志に告白されたの。
最初は隠してたんだけど、ミカちゃんと久志は私たちのことに感づいてたから、話したの。
でも、ヒロユキ(俺)は気付いてなかったから、言うのにタイミングが掴めなくて・・・。
でも、ミカちゃんと久志が付き合うことになってたから、その時に言おうと思ってたんだけど・・・」
高志と直美ちゃんがつき合ってる事は さほどショックではなかった。
だが、自分一人だけに何も知らせてもらえなかったのが、とても悲しかった。
「そっかぁ・・・」
言葉が見つからない。
少し笑って悔しそうにしてみたかったが、それも出来なかった。
だから、自分で自分がどんな表情をしていたのか分からない。
「ごめんね。黙ってて・・・。だから、ヒロユキとはつき合えない・・・。本当にごめん」
謝られると、何故か急に自分が惨めになり涙が出そうになった。
「謝らなくてもいいって・・・」
震える手で直美ちゃんの肩を叩いた。
つづく
301 :846:05/03/12 03:06:01 ID:4d/k9/I3
直美ちゃんは、目に涙を溜めていた。
「ごめんね、本当にごめんね」
この言葉を何度も聞いた。それを聞くたびに、自分の心が締め付けられた。
「でも、これからみんなの仲がぎくしゃくしたりしないかな?そうなったら、私のせいだよね・・・」
とうとう泣き出してしまった。
「大丈夫、大丈夫・・・。そんなこと絶対にないから、俺も気を付けるから」
ただ、そう言って手を握ってあげることしか出来なかった。
家に帰り、部屋に入ると いきなり涙が出てきた。布団に潜り込み、声を押し殺して泣いた。
振られた悲しさ、自分だけに知らされなかった事実。
とにかく混乱していた。
直美ちゃんに告白する前に、『きっと成功するはず。直美ちゃんは きっとつき合ってくれる』
そんな甘えが心の中に少なからずあった。
それを思い出すと、恥ずかしさと情けなさで更に泣けた。
つづく
302 :846:05/03/12 03:09:21 ID:4d/k9/I3
そして また土曜日がやってきた。
何も知らない高志から電話がかかってきた。
「いつもの場所で7時集合でいいか?」
用事があるからと断った。
部屋で煙草を吸いながら ぼーっとしていた。
吸いなれない煙草を既に その日は2箱吸っていた(ひと箱半くらいだったか、定かでない)。
喉がガラガラになり痛み出していた。
酒もあまり飲めないのだが、ワイルドターキーを買ってきた。それを飲もうとしたが、酒を飲んだ後の辛さを考えると飲めなかった。
机に突っ伏してまた泣いてた。
後ろからドアの開く音がして、振り向くと姉だった。
姉は、俺の泣いている顔を見るとドアを閉じた。
ドア越しに「泣くな、がんばれ」とだけ言って姉は下へ降りていった。
今度は そんな家族の気遣いが嬉しくて泣いた。
泣いてばかりだった。
泣き疲れて寝ていると電話が鳴り、飛び起きた。ミカちゃんからだった。
「ねぇ?用事終わった?終わったら いつもの場所で花火してるから来なよ」
行く気は勿論なかった。
他のみんなに どんな顔で会えばいいか分からなかった。
「来れる?」
そう聞かれて、「行けるよ」と返事をしてしまった。
いつもの場所に行くと花火をしてる様子は無かった。
高志が近づいてきた。
「ごめんな、秘密にしてて、本当にタイミング逃してしまって・・・。また、お前に悪いことしてしまった。ごめん、許してくれ」
腰を90°に曲げて、高志は頭をさげた。
みんなも同じように、俺に頭を下げた。
昨日の話も みんな知っていた。
「いいって!いいって!それくらいどうってことないから」
無理矢理わらってみせた。
310 :774RR:05/03/12 10:44:46 ID:/IAC3Cw5
なんてこった…。
つらい、つらすぎる。
除者、か。
311 :774RR:05/03/12 11:07:35 ID:Lg3nyWhD
>>846
なんかそれ本当に友達なのか? と思った。
女も女で おまいの面子立てて黙ってるぐらいすりゃいいのにさ。
冗談でも人の生業バカにするような奴らみたいだし。
なんかグダグダじゃん…
312 :774RR:05/03/12 11:41:26 ID:LFG6knvm
>>846さん
あんまりだ…状況があまりに辛すぎる…。
心中お察しします…orz
317 :774RR:05/03/12 18:12:00 ID:Lx8wzSPe
しっかし846に対する対応が残酷すぎて涙でてくる…
頼むネタだと言ってくれ
--------------------
352 :846:05/03/13 02:26:45 ID:A6Onm8YN
>>302からのつづき
それから花火をした。
それなりに楽しかったが心の底から楽しむことは出来なかった。
「飲み物買ってくるけど何がいい?」
そう言って俺は、バイクでコンビニに逃げた。
コンビニは明るくて誰も知っている人間はいなかった。だから、なんだか休まるような気がした。取りあえず、バイクの雑誌を立ち読みし始めた。
そんなものを読んでも気が晴れるはずもなかった。
腕時計を見ると、すでに20分も経過していた。
すぐに飲み物を買ってまた戻った。
「遅かったなぁ」と言われたので
「知り合いと会って立ち話してた」
とごまかした。
それから1時間ほどバイクの話をして帰った。
当然、あまり突っ込んで話をすることが出来ず、ただ聞き手に専念した。
家に帰り、作りかけのプラモを作った。
俺は どうすればいいんだろう?ぼんやりとそう思った。
確かに5人という数は割り切れないからなぁ・・・。
俺は邪魔だろうか?
そんな思いばかりが ぐるぐるしていた。
考えても答えは見つからず、段々と自分に腹が立ってきた。
作りかけていたクラウザーのプラモを、床に叩きつけて壊してしまった(後に修復したと思われ)。
そして、吸いなれない煙草をスパスパ吸った。
気持ち悪くなり そのまま寝てしまった。
つづく
355 :846:05/03/13 02:55:51 ID:A6Onm8YN
それから、数週間たった。
その間、彼らとは会わなかった。
仕事が忙しいとか、色々と理由を考えて断り続けた。
電話も鳴らなくなり、少し寂しい感じもしたが、あまり苦にはならなかった。
金曜日の夜(だったと思う)電話が鳴った。
「こんばんは、元気だった?」
ミカちゃんだった。
元気だよ、とそれだけ答えた。
「明日、花火大会あるから、みんなで見に行こうって話してたんだけど来るよね?」
まだ、忘れられて無かったようだ。
「そっかぁ、じゃ行くかな」
明るい声を作り出して答えた。
そろそろ顔を出してもいいかな?と考えていた矢先だったから、いいタイミングと言えばいいタイミングだった。
けど、溝がまた深くなっていたりするのが気がかりだった。
土曜日の夕方。
久しぶりに、お出掛けの儀式を始めた。珍しく香水など付けてみた。ドラッグストアで安売りしていたものだ。
いつもとは違う場所で集合ということになっていたので、そこに向かった。
着くと もういつもの面々が待っていた。
「久しぶりだな!」と、元気な声が飛んできた。
「あ!マフラー変えた?」
直美ちゃんも寄ってきた。
溝は深くはなっていなかったようだった。
普段通りの会話が続いた。
「うん、思い切って付けてみた。あまり うるさく無いからいいんだよ」
俺も何故か吹っ切れたように、普通に会話することができた。
そして、花火大会の会場に向かった。
人気の無い少し離れた場所だった。
そこに誰かが(久志だったはず。彼はマメなので こういう事に気が回る)持ってきたシートを敷いて花火を楽しんだ。
段々いいムードになってきたのか、他の4人は距離を縮めて座っていた。
俺は真ん中に座ってるだけだった。
居たたまれなくなった。
それに気付いたのか、ミカちゃんと直美ちゃんが話しを振ってくれた。それがまた嬉しかった。
高志と久志も話に加わった。
俺は忘れられていなかったんだ・・・。
そう思うと無性に嬉しくなった。
つづく
>>次のページへ続く
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