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6歳の娘がクリスマスにサンタに宛てた手紙を覗いてみたら
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45 :名無しさん@おーぷん :2016/01/03(日)12:07:04 ID:aTY(主)
学生時代、書類の手続きで1年半ぶりに実家に帰った時のこと。

本当は泊まる予定だったんだが、次の日に遊ぶ予定が入ってしまったので結局日帰りにしてしまった。

母にサインやら捺印やらをしてもらい、帰ろうとして玄関で靴紐を結んでいると、父が会社から帰ってきた。

口数が少なく、何かにつけて小言や私や母の愚痴を言う父親のことが苦手で、一緒に居ると息苦しさを感じていたの私は、父が帰宅する前に帰ってしまいたいというのも、日帰り、ひいては通えない距離の学校を選んだの理由の一つだった。

父が、「お前、泊まるんじゃなかったのか」と訊いたので、

「ちょっと忙しいから」とぶっきらぼうに答えると、手に持っていたドーナツの箱を私に差し出し、「これやるから、電車の中で食え。道中長いだろうから」と言った。

駅に着くと、電車は行ったばかりのようで人気がなく、30分は待たされるようだった。

小腹が減ったので、父からもらったドーナツの箱を開けた。

3個ずつ3種類入っていた。

家族3人でお茶するつもりだったんだなぁ。

でも、私が9個貰っても食べきれないよ。

箱の中を覗き込みながら苦笑した。


その直後。

あぁ、あの人は凄く不器用なだけなんだろうな―。

ふとそう思うと、涙がぼろぼろ出てきた。

様々な感情や思い出が泡のように浮かんでは消えるけど、どれもこれも切なかったり苦かったりばっかりで。

手持ちのポケットティッシュが無くなっても、ハンカチが洗濯して干す前みたいに濡れても涙は止まらなくて、結局、一本あとの電車が来るまで駅のベンチでずっと泣き続けていた。



47 :名無しさん@おーぷん :2016/01/03(日)12:07:54 ID:aTY(主)
私の家は、俗に言う父子家庭でした。

お父さんはとにかく家事が出来ませんでした。

それはもう、笑っちゃうくらい。

お弁当に入れる卵焼きさえ、いつも黒焦げでした。

私はそんはお弁当を友達に見られるのが嫌でいつも隠れて捨てていました。

包丁なんてまともに使えないくせに、無理してウインナーをタコの形に切るんです。

りんごがあれば うさぎの形に。

ニンジンなんかは、とっても歪なハートの形に。

いつもお父さんは朝早く起きて、私のためにお弁当を作るんです。

私が誕生日を迎えた日にも相変わらず、お父さんはお弁当を渡してきました。

私はいらないと言ったのですが、それでも無理矢理持たされました。


しかし、その日も結局、友達に見られたくないという恥ずかしさから、私は登校中に それを捨てました。

そして何事もなく学校が終わり、家に帰宅すると、「どうだった?今日の弁当」

お父さんがどこか浮き足だった様子で、私にそんなことを聞いてくるのです。

「ハッピーバースデーって文字の形、海苔で作るの大変だった」

お父さんはにこにこと、嬉しそうに言いました。

それを聞いて、私は泣きました。

私のために毎日欠かさず、一生懸命作ってくれたお弁当。


それから、私は毎日お父さんのお弁当が楽しみになりました。

ボロボロのタコウインナー。

傷だらけのりんごのうさぎ。

欠けたハート型のにんじん。

どれもこれも、私の大好物になりました。

友達に思い切り自慢してやりましたよ。

私の大好きなお弁当だ!って。


それから時間は経って。

今では、娘の顔さえ忘れるほど年取ったお父さんに、今日も私はお弁当を届けています。

いつも、全部食べてくれてありがとう。

お父さんのお弁当、また食べたいよ。



48 :名無しさん@おーぷん :2016/01/03(日)12:08:50 ID:aTY(主)
こんな季節になると思い出すな。

小一のころに親が離婚して、俺の家は母子家庭になった。

それから母ちゃんは俺を育てるために いつも仕事で忙しかった。

毎日、夜遅くまで働いてさ。一緒に食事することもほとんどなくなった。

でも、クリスマスの日は母ちゃん早く仕事切り上げて、一緒にケーキを食べる約束したんだよ。

俺すごく楽しみにしてた。早く母ちゃん帰ってこないかなって。

でも、母ちゃんはいつまでたっても帰ってこなかった。

腹が減って、眠くなっても俺はずっと待ち続けた。

日付も変わった頃、母ちゃんは帰ってきた。

「ごめんね・・・。○○。仕事が忙しくて・・・。本当はすぐに帰ってきてあげたかったんだけど・・・ごめんね・・・。あ、ケーキ買ってきたから、一緒に食べよう!」って。

俺、怒りと悲しさで、泣き叫びながら、母ちゃんからケーキ奪ってそのまま踏み潰した。

母ちゃんも泣いてた。



51 :名無しさん@おーぷん :2016/01/03(日)12:14:08 ID:aTY(主)
幼い頃に父が亡くなり、母は再婚もせずに俺を育ててくれた。


J('ー`)し
(  )\('∀`)
||  (_ _)ヾ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


学もなく、技術もなかった母は、個人商店の手伝いみたいな仕事で生計を立てていた。


┌─────────┐
│  個 人. 商 店  │
└─────────┘
│  J('ー`)し     |
│   (  )    ┌─|
│   ||    │ i|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



それでも当時住んでいた土地は、まだ人情が残っていたので何とか母子二人で質素に暮らしていけた。






│ J('ー`)し_____________
/ ̄ ̄ (  )  ('∀`)
/     ||  (_ _)ヾ



娯楽をする余裕なんてなく、日曜日は母の手作りの弁当を持って、近所の河原とかに遊びに行っていた。


///////ww   w  ww
//////w ww        J('ー`)し
/////w w ww. ('∀`)  □ノ(  )
////w w  w  ( ヘヘ    ||
///w  ww ww  w

給料をもらった次の日曜日にはクリームパンとコーラを買ってくれた

J('ー`)し        ワーイ コーラ ダ
(  )ヽ□ ヽ('∀`)ノ クリームパン ダ
||     (_ _)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




52 :名無しさん@おーぷん :2016/01/03(日)12:14:28 ID:aTY(主)
ある日、母が勤め先からプロ野球のチケットを2枚もらってきた



J('∀`)し
(ヽロロ   ヽ('∀`)/
||    (_ _)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



俺は生れて初めてのプロ野球観戦に興奮し、母はいつもより少しだけ豪華な弁当を作ってくれた。



J('∀`)し
t─┐ノ( ノ)     ヾ('∀`)ノロロ
│■| |    .  (_ _)

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



野球場に着き、チケットを見せて入ろうとすると、係員に止められた



──┐
│                _[係]
│   J(;'Д`)し       (`Д´ )
│     (  )\('д`) ロロヾ(  )
│     ||  (_ _)ヾ    / └
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



母がもらったのは招待券ではなく優待券だった。

チケット売り場で1人1000円ずつ払ってチケットを買わなければいけないと言われた。



──┐
│                _[係]
│   J( ;'A`)し       (`Д´ )
│     (  )\( 'A`) ロロヾ(  )
│     ||  (_ _)ヾ     ||
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄







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