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学生時代の謎の寝取られ事件とその黒幕の話
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235 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:20 ID:P9axuk8I
そして夏休みも明けてついに後期が始まった。

4年になると授業はほとんどない。

必修の課目が数科目あるだけであとはゼミがあるくらいだ。

1週間のうち学校に行くのは2日くらいだ。

しかし、俺のゼミは割と自主研究が多くて週に4日間くらい学校に行く事もあった。


あいかわらず山本は自主ゼミには出なかったがゼミには出席してきた。




236 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:39 ID:P9axuk8I
俺は、ゼミが終わると真っ先に山本の下へ駆け寄った。

「話したい事があるから頼むからきいてくれ」

「お前とはもう口をききたくない」

「お前の気持ちは凄く分かる、どんなに謝っても許してもらえるとは思わないが謝らずにはいられない」

「じゃ、勝手に謝ってろよ」

山本は冷ややかに言った。

「しかも、お前は村上とよろしくやってるみたいじゃねぇかよ」

「・・・」

俺は二の句も次げずにいた。



238 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:41 ID:P9axuk8I
「違うんだ・・・」

「何が違うんだよ、お前の顔など二度と見たくない」

山本はそういうと部屋を出て行った。

「もう、山本なんか放っておきなよ」

村上は俺の腕をつかむとそう言った。

他のゼミ生たちは好奇の目で俺たちのことを見ていたのが気になったので俺は村上の手を振り解いて山本の後を追った。

村上が何か言っていたが俺は何も聞いていなかった。




239 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:44 ID:P9axuk8I
俺は山本が階段を下りているところで奴に追いついた。

「頼むから聞くだけでも聞いて欲しい」

「忙しいんだよ」

「殴りたければ好きなだけ殴ってもいい、だから俺の話を聞いて欲しい」

「俺は忙しいし、お前の事など殴る価値もない」

「お前の気持ちは分かるが頼むから聞いて欲しい」




241 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:48 ID:P9axuk8I
俺があまりにもしつこいから奴もとうとうじゃ、歩きながら話せよといってくれた。

俺は、まず、あの別荘での事件の事から話し始めた。

モノポリーをやりながら飲んでいるうちに急に眠くなったので眠気覚ましにデッキで潮風にあたりながらタバコでも吸おうとした。

タバコをくわえながらデッキチェアーに腰掛けたとこまでは覚えているがその後は全く記憶にない。

何故、そこから2階の部屋に行ったのかも覚えていないと。不思議でしょうがないと。

1日目も何故、いつのまにかに部屋に帰ったのか覚えていないと。




243 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:53 ID:P9axuk8I
「一日目はお前が酷く酔っ払って、同じく酔った英子をお前が抱えて部屋に行ったんだよ」

山本は面白くなさそうにそう言い放った・・・

英子?こいつ、何故、俺の英子の事を呼び捨てにしてやがんだ???

俺は少々というかかなりむかついたが、その後の事も奴に聞いた。

「2日目はデッキチェアーでお前が寝ちまったから、俺と村上でお前の事2階まで運んだんだよ」

「その後はしばらく3人で飲んでいたんだけれどもいつのまにか俺たちも寝ちまって気がついたら俺と英子だけがリビングでひっくり返って寝ていた。俺は嫌な予感がして2階に上がったら思ったとおり真っ裸でお前らが寝ていたんだ」




244 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 17:57 ID:P9axuk8I
「ちょっと待ってくれよ、俺が先につぶれて寝ていて、村上が俺の寝床に忍び込んだという事は考えられないか?」

俺は何とかならないかとよく考えずに軽口をたたいてしまった。

「お前は、ここまできてまだしらばっくれるつもりかよ!」

「お前はお前の部屋に寝かしたんだよ。ちゃんと服も着てた」

「だが、翌朝お前は真っ裸で隣の俺らが寝る部屋にいたんだよ」

「どう考えてもお前が村上の寝ている横に忍び込んだとしか思えないだろ」

山本の怒りは本気のようだった。




245 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:02 ID:P9axuk8I
「ごめん、本当に申し訳ないことをした」

「お前は村上とよろしくやってんじゃねぇか」

「イヤ、そんなつもりじゃないんだ。お前と村上の間をとりなおしてやるから頼むから許してくれ」

「いまさらあんな女とやり直す気は毛頭ない」

「そんなこというなよ、あいつ、頭はいいし、卒論とか手伝ってもらえるじゃんか」

「俺はお前と違って卒論なんて既に終わってんだよ、まぁ村上には手伝ってもらったがな」

「そうだろ、村上がいればいい論文がかけるよな。卒試も教えてもらえるだろ、考え直せよ」

「お前に汚された女にはもう用はねぇよ」

「・・・」



246 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:05 ID:P9axuk8I
「お前もしつこい奴だな、俺にはもう新しい女ができたんだよ」

「・・・」

俺はこの時非常に嫌な予感がした。

まさか・・・

「・・・お前、まさか、え、英子と付き合ってんじゃないだろうな」

「そのとおりだよ、お前にはもう関係のない話だがな・・・」

「ちょっと待てよ、いくらなんでもそりゃないんじゃないか?お前は俺の一番の友達だと思ってんのにお前、よくそんな事できるな」

「何言ってんだか」



248 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:17 ID:P9axuk8I
この時の衝撃はかなり酷かった。

しかし、言う事は全て山本のほうがまともだった。

確かに、俺の方が山本の彼女に手を出した。

しかも英子と一つ屋根の下で過ごしていたにもかかわらず・・・

当然、その現場にも山本もいた。

お互い裏切られたもの同士、かなり落ち込んだ状態で車で行動をともにしていたらそういう関係になるのも無理はない。

俺に山本を批判する権利などなかった。

しかも、その後、俺は自分の意志で村上と寝ている。






249 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:22 ID:P9axuk8I
「何言ってんだか」

山本のこのセリフはかなり堪えた。

俺はバカかもしれない。自分の事ばかり考えていた。英子の気持ちも山本の気持ちも考えていなかった。

英子にしてみれば自分の彼氏が自分というものがありながらしかも同じ空間にいたのに他の女と真っ裸で寝ている姿を見たのだ、ショックはかなりでかかっただろう。




250 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:26 ID:P9axuk8I
山本も信じていた自分の親友に彼女を寝取られたのだ。怒って当然だ。

それをどの面下げて彼女との仲を取り直してくれと頼めるのだろうか・・・

しかも、山本と英子が付き合っているとは・・・

俺は悲嘆にくれた。

英子とはここのところものすごく親密になってきたし卒業して仕事にも慣れたら婚約してもいいなぁとか思ったりしていた。

山本とは卒業後も一生付き合える友達だと思っていた。




251 :山本の友人 ◆2BKt7TrzAk :03/02/07 18:30 ID:P9axuk8I
俺はこのままかけがえのないものを二つ同時に失うのは我慢できなかった。

「二兎を追うものは一兎も得ず」

俺はこの時点で英子の事はきっぱりと諦めて山本との付き合いを大事にしたいと思った。

「山本、本当に許してくれ。俺は、英子の事はきっぱりと諦める。英子にも本当に申し訳のないことをしたと伝えて欲しい」

「・・・」

今度は山本が無言になった。

「俺は、女のことで山本との友情をこわしたくない。村上に手を出した俺が言うのもずうずうしい話だが、俺のことを許して欲しい」




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:修羅場・人間関係, 寝取られ,
 


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