三十路の喪女に彼氏ができたときのお話
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167 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:06:41.11 ID:LZSY7jKs.net
「待て待て待て待て、ちょっと待ってよ!なんでそーなる!?」
「だって結婚したいと思ってるのなら、結婚願望ない俺と付き合っててもしかたないでしょ」
「べつにM君とどうとかってつもりで言ったわけじゃないよ!?」
「俺とどうとか思ってないのなら、余計俺と付き合っててもしかたないよね」
なにその「はい論破」!?
正論なのに、全然納得できないよ!
168 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:07:02.91 ID:LZSY7jKs.net
「そんなことないよ!?M君に結婚願望ないからって、それが別れる理由にはならないよ!?」
「あのさ、こういうのって、需要と供給なんじゃないかな」
今度は経済用語ですか!?
「結婚願望のある人同士が付き合うのが、効率いいんじゃない?」
「私、効率いいか悪いかで人と付き合ってないもん!」
「だけどいずれは結婚したいのなら、結婚願望のない俺なんかとは別れて他の男と付き合ったほうが喪子にとってはいいんじゃない?」
「結婚だけが付き合う理由じゃないよ!そんなの、付き合った結果で結婚するかどうかじゃん!」
「だから、結婚願望のない俺じゃ、その結果がはじめから見えてるでしょ」
ぐはっ! そうくるのか…
「待て待て待て待て、ちょっと待ってよ!なんでそーなる!?」
「だって結婚したいと思ってるのなら、結婚願望ない俺と付き合っててもしかたないでしょ」
「べつにM君とどうとかってつもりで言ったわけじゃないよ!?」
「俺とどうとか思ってないのなら、余計俺と付き合っててもしかたないよね」
なにその「はい論破」!?
正論なのに、全然納得できないよ!
168 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:07:02.91 ID:LZSY7jKs.net
「そんなことないよ!?M君に結婚願望ないからって、それが別れる理由にはならないよ!?」
「あのさ、こういうのって、需要と供給なんじゃないかな」
今度は経済用語ですか!?
「結婚願望のある人同士が付き合うのが、効率いいんじゃない?」
「私、効率いいか悪いかで人と付き合ってないもん!」
「だけどいずれは結婚したいのなら、結婚願望のない俺なんかとは別れて他の男と付き合ったほうが喪子にとってはいいんじゃない?」
「結婚だけが付き合う理由じゃないよ!そんなの、付き合った結果で結婚するかどうかじゃん!」
「だから、結婚願望のない俺じゃ、その結果がはじめから見えてるでしょ」
ぐはっ! そうくるのか…
169 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:07:25.38 ID:LZSY7jKs.net
「でもそんなの、今しなくてもいい話じゃない。私が結婚したいと思ったら、そのとき考えればいいことで…」
「いずれしなくちゃならないなら、今してもいいんじゃないかな。俺、自分のわがままに喪子を付き合わせることはできない」
「なによそれ………M君の言ってること、なんかおかしいよ」
「どこが?」
「だってさ…私だってもういい歳だし、結婚話が出るのは自然じゃない。
でもM君は、自分に結婚願望ないことなんて、始めからわかってたでしょ?
なのに、どうして最初の時じゃなく、今なの?
しかもそれが私のためだって言うの?全然意味わかんないよ、そんなの。
ひょっとして、これはあれ?一年経つと別れたくなっちゃうっていうやつ?」
170 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:07:49.20 ID:LZSY7jKs.net
M君の顔から、すーっと表情が消えた。
わかってもらえるかな? それまでも無表情ではあったんだけど、なんていうか、無表情って表情まで消えた感じだった。
正直言って、怖かった。私、いまM君の地雷踏み抜いたんだってわかった。
「そうだね、最初に言っておいたよね、俺はこういうことするって。でも、それでもいいって言ったのは、喪子だよね?」
ん?どこかで聞いたな、このセリフ。
…………あー。
M君、それは言ったら駄目だよ。それを言ったら、おしまいになっちゃうよ…
171 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:08:15.29 ID:LZSY7jKs.net
「…よし!それじゃあ私、帰るわ!」
それ以外、なんにも思いつかなかった。
「そうだよ、私あのとき言ったもんね、これは私の選択だって。だからM君は、なんにも悪くないもんね!」
こういうのも売り言葉に買い言葉って言うのかな。
私は とにかくその場から離れたくてしかたなかった。初めて見るM君の冷たい態度が怖かったし、悲しかったし
それに最初の話からすれば、いま彼は、私を憎悪してるんだから。
……………どうして私が憎悪されなくちゃならないのかなあ……?
172 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:08:43.29 ID:LZSY7jKs.net
家に帰ると、母から「あれ、早かったね」とかなんとか声をかけられた。
その瞬間、私の涙腺は信じられないほど大爆発した。
「なに!?どうしたの!」
「ぎゃーす!ぎゃーす!」
「なにがあったの!?どうしたの!?」
「ぎゃーす!ぎゃーす!」
「………あーあーまったく…そんな子どものときみたいな顔して泣いてー」
何十年かぶりで母に抱きしめられた。
173 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:09:09.84 ID:LZSY7jKs.net
「おがあざん!ぐやじいよー!!!」
「うんうん、付き合ってれば色々あるよねえ」
「でも、もうだめだー!おわりだー!!!」
「うんうん、人の心は難しいよねえ。
でもお母さんは知ってるよ、喪子はとっても頑張ってたよ。
M君と付き合ってから、喪子はうんときれいになったよ」
三十女が、母親にしがみついて泣いた。
もうグロ注意って感じ。ほんとごめんなさい。
しかも一部親バカ発言も書いた。ほんとごめんなさい。
でも、母親って本当に偉大だよね。
そうされてると、たいしたこと言われたわけでもないのに落ち着いちゃうんだ。
さすがお母さん、私を産んだ人。
そしてM君は、この安心感を知らずに生きてきたんだなあ…。
174 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:09:47.17 ID:LZSY7jKs.net
O君は、電話口で声を詰まらせている私を、また家に呼んでくれた。
私は二人に謝った。
せっかくあんなにアドバイスもらったのに、なにもできませんでした。ごめんなさい…
「そんなことがあったんですかー。でもそれ、喪子さんは何にも悪くないですよねえ」
「そ、そうでしょうか…」
「喪子さん、あんなに気をつけてたのにMさんに乗せられちゃいましたね。すごい、感心しちゃう。あざやかだなあ」
「そんなところに感心しないでくださいよお。私は これまでの彼女と違って、いろんなこと知ってたはずなのに…一年のジンクス、破れなかったなあ…」
175 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:10:11.16 ID:LZSY7jKs.net
「やっぱり別れるんだ?」
O君の声が、心なしか沈んでいる。
「だって、別れるしかないもん…」
「でも喧嘩して仲直りするって、男女の付き合いの基本じゃないか」
「だけど、普通の喧嘩じゃないんだよ?私、いまM君から憎悪されてるんだから…」
「今回、あいつは自覚的に変わろうとしてたわけだし いまごろ、やっちまった!ってなってるんじゃないかね?」
「でも、別れることで彼の不安は解消されるんでしょ?だったら私、M君のために別れるよ……」
176 :1@\(^o^)/:2017/01/03(火) 21:10:47.31 ID:LZSY7jKs.net
「喪子さん!」
Sさんが、強い口調になった。
「別れるのなら、Mさんのためじゃなくて、自分のためになさい!」
「ふお!?」
「Mさんは、いつものMさんのセオリーどおりに動いています。でも喪子さんが、それにあわせなきゃならない決まりなんてありません。
別れるなら別れるで、喪子さん自身が納得できる理由で別れればいいんです。
納得できない消化不良のまま別れてしまうと、その消化不良を解消しようとして他の人と同じような恋愛を繰り返すことになっちゃいますよ?」
「だ、だめんずうぉーかー…」
「そういうことです。喪子さんが、あんな顔だけの屁理屈男、もういいやってのならいいんですけど」
うわあ…Sさんにかかるとひどい言われようだな、M君。
>>次のページへ続く
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