日曜日部活が終わると大急ぎで家に帰り着替えると待ち合わせの駅に10分も前に着きました。
約束の2時の5分前にU君が来ました。
「よぉ!早いな まだ5分前だぞw」
「えっ、あれっ、U君目悪いの?」
「あぁ、これダテメガネw」
「すぐそこに来るまでわかんなかったw」
「だろ、これ結構変装になるぞw、つかお前センスいいじゃんw」
「そんなことないよ・・・」
初めて見る私服のU君は すごくカッコよくてとても同級生に見えません。
私は精一杯オシャレしたつもりだったけど、自分の格好に自信がありませんでした。
「じゃ、行くか」
「え、どこ?」
「まぁ、ついてこいよw」
「ところで、お前んち親に言わずに髪勝手に切ったとかで怒られる?」
「そんなことないけど・・・・なんで?」
「んじゃ問題ないな」
5分くらい歩いて着いたのは美容室でした。
「え?あ、あの・・・」
「いいからとりあえず入れよw」
女の店員さんが出てきました。
お店の人はYさんといってU君のいとこで年は7つ違いらしいです。
「こんにちわ」
「えっ、ちょっと、U君?・・・・・」
「どーする?お前のこと いろいろ話してるけどお前次第だw」
「急に言われても・・・・・・・」
「大丈夫だから まかせてくれないかな?あなたの要望聞くし もちろんお金も要らないから・・・・ねw?」
初めてのデートで こんなのありえないとか思ったけどYさんも優しそうな人だし まかせることにしました。
「Y姉、頼むねw終わるとき携帯鳴らして?」
「はいはーい」
「よけいなことしゃべんなよ?」
「さぁ、どうかなぁ~w」
U君は お店から出て行こうとします。
「えっ、ちょ、ちょっと、U君・・・・・・」
「大丈夫、大丈夫、じゃあなw」
私は美容室とかは まだ早いと言われ高1になっても髪は いつも母に切ってもらっていて こういった所は初めてなので すごく緊張しました。
鏡の中の自分が少しずつ変わって行くのをチラチラ見ながらもYさんが楽しくお話してくれたので安心しました。