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リアルでシンデレラストーリー体験をした
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24 :12:2006/09/09(土) 22:55:04
部活がすんで西門のとこに行くと ほんとにU君がいました。

「おっせーぞw」

「ご、ごめんなさい」

U君の顔を見るとは口調とは逆に笑ってました。

一緒に並んで歩くだけで心臓がドキドキしてるのが自分で分りました。

「あのな、お前の彼氏になったら言ってやろうと思ってたんだけどな・・・」

「お前さ自分のことブスだと思ってるだろ?」

「だってそうだし・・・・」

「そーいうのはさ、人が勝手に言ってりゃいい話で自分が思ったらダメじゃね?」



25 :12:2006/09/09(土) 22:59:09
「まぁいいや、本題なんだけどさ、

うちの学校宿題多いし、厳しいソフトテニス部だから分らんでもないけどさ

女の子なんだからさ、髪をしっかりブラシしてくるとか、もっとオシャレに気を使うとかしろよw」


「俺、席お前の後ろじゃん?朝、髪が跳ねてるのよく見るぞww」


「でさ、お前かなり色白だろ?でも年中部活で日焼けしてんじゃん?

そーいう肌のケアとかもさ 女の子なんだからしっかりしろって。

それだけでも、かなり可愛くなると思うぞw」


「あの・・・・・・どうしてあたしなのかな・・・・・」


「はぁ?」


「あたしみたいなブスじゃなくてもっとかわいい子にも告白されたこともあるでしょ?性格だって暗いし・・・・」


「うーん・・・・・・・今説明すんのメンドクセw」


「・・・・・・・U君・・・・・・・・からかってんの?・・」



26 :12:2006/09/09(土) 23:02:40
「俺が信用できんてことか・・」

「そうじゃないけど・・・・・・」

「あのな、お前俺のこと どれくらい知ってんのか知らんけど、俺、お前のこと結構知ってるぞw」

「えっ?」

「まぁいいや、そのうち話すよ。で、日曜日 部活は?」

「えっ、あぁ、朝から1時まで」

「そのあとは?」

「なにもないけど・・・・・」

「じゃデートだw」

「えっ、あの、でも・・・・」

「2時にF駅な?」

「う、うん・・・・・」


U君らしいと言えばそうなんだけど、強引に決められちゃいました。


「じゃそんときに、なんでお前なのか話すかな・・・w」

「え?」

「俺も信用してもらいたいしなw」


U君と付き合うことになって、クラスや部活のみんなに知られて、日曜日デートすることになって。。。。。

その日は私にとっては忘れられない1日になってました。



27 :12:2006/09/09(土) 23:07:07
日曜日部活が終わると大急ぎで家に帰り着替えると待ち合わせの駅に10分も前に着きました。

約束の2時の5分前にU君が来ました。

「よぉ!早いな まだ5分前だぞw」

「えっ、あれっ、U君目悪いの?」

「あぁ、これダテメガネw」

「すぐそこに来るまでわかんなかったw」

「だろ、これ結構変装になるぞw、つかお前センスいいじゃんw」

「そんなことないよ・・・」


初めて見る私服のU君は すごくカッコよくてとても同級生に見えません。

私は精一杯オシャレしたつもりだったけど、自分の格好に自信がありませんでした。



28 :12:2006/09/09(土) 23:09:05
「じゃ、行くか」

「え、どこ?」

「まぁ、ついてこいよw」

「ところで、お前んち親に言わずに髪勝手に切ったとかで怒られる?」

「そんなことないけど・・・・なんで?」

「んじゃ問題ないな」

5分くらい歩いて着いたのは美容室でした。

「え?あ、あの・・・」

「いいからとりあえず入れよw」


女の店員さんが出てきました。



29 :12:2006/09/09(土) 23:13:21
お店の人はYさんといってU君のいとこで年は7つ違いらしいです。

「こんにちわ」

「えっ、ちょっと、U君?・・・・・」

「どーする?お前のこと いろいろ話してるけどお前次第だw」

「急に言われても・・・・・・・」

「大丈夫だから まかせてくれないかな?あなたの要望聞くし もちろんお金も要らないから・・・・ねw?」


初めてのデートで こんなのありえないとか思ったけどYさんも優しそうな人だし まかせることにしました。



30 :12:2006/09/09(土) 23:15:38
「Y姉、頼むねw終わるとき携帯鳴らして?」

「はいはーい」

「よけいなことしゃべんなよ?」

「さぁ、どうかなぁ~w」


U君は お店から出て行こうとします。


「えっ、ちょ、ちょっと、U君・・・・・・」

「大丈夫、大丈夫、じゃあなw」


私は美容室とかは まだ早いと言われ高1になっても髪は いつも母に切ってもらっていて こういった所は初めてなので すごく緊張しました。

鏡の中の自分が少しずつ変わって行くのをチラチラ見ながらもYさんが楽しくお話してくれたので安心しました。



31 :12:2006/09/09(土) 23:18:42
私の知らなかったU君のことも いろいろ教えてもらいました。

U君と家が近所で昔からよく知っててU君もいつもここで髪を切ってること。

ちょっと、とっつきにくそうだけど、実は根は単純な性格なこと。

「理想の彼女は優しい子」って言ってたこと。


それから 日焼けの対処やお肌のケアや簡単なメイクのやり方までいろいろ教えてもらい Yさんお勧めのコンパクトまで もらってしまいました。

私の家は兄が2人なのでオシャレとかに全然疎くて何にも知らない自分がすごく恥かしかったです。

U君がオシャレなのが なんとなく分ったような気がしました。

自分だけみんなの知らないU君をほんの少しかもしんないけど知ったような気がしました。



32 :12:2006/09/09(土) 23:20:24
「お疲れ様。どう?かわいいでしょ?ww」

Yさんに言われて鏡を見ると今まで見たことのない自分になっててなんだか恥かしくて まともに見れませんでした。

しばらくして、携帯で呼ばれたU君が来ました。

「おおぉぉぉ~かわいいじゃぁあぁんwww」

「えっ、ホ・ホント?」

「おぉーマジマジw恐えぇぇ、やっぱ女は恐ぇよなぁww」

「あの、ありがとうございました」


Yさんにお礼を言うとYさんが言いました。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, ちょっといい話,
 


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