ゲームに本気になりすぎた話
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36 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/05(土) 23:50:58.86 ID:3TA8jdn+.net
それから俺と彼女は喧嘩と仲直りを繰り返しながらも、同じゲームをやり続け、これ以上は相当厳しいというぐらいまでスコアを伸ばすことに成功した。
この時もまた終盤に緊張した俺は大きなミスをしたが彼女のフォローもあって目標達成することが出来た。
彼女がパートナーでなければ不可能な記録だったと思う。
俺はまた歓喜し、彼女もとても嬉しそうにしていた。
38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/05(土) 23:55:36.12 ID:3TA8jdn+.net
しかし、その一か月ぐらい後だったか、彼女の様子がおかしい日があった。
彼女はいつも「だーりんちゃお〜」と第一声で可愛く挨拶してくれ、それに対して俺が「〇〇、ちゃお!」と返すのが定番だった。
だがこの日は初っ端から彼女は驚く程テンションが低かった。
何があったか聞いてみたものの、「でも助けてくれないでしょ?」と言われ動揺してしまった。
恐らく助けるというのは会うという意味だと思った俺は考えた。正直言ってまだ会える状態じゃなかった。
悩んだ末に出した答えは、三か月以内に会う、というものだった。
結局何があったのかは教えてもらえなかったが会うと言い切ったことで、彼女も徐々に明るさを取り戻していった。
この時より前だったか後だったかはっきりしないが、「ごめんね、もう消えたほうがいいって分かってるんだけどね」とラインで彼女が言ってきたこともあった。その言葉に俺はとても悲しくなってしまい、少し涙を流してしまった。
この気持ちを忘れないようスクショに撮っておき、彼女の為に頑張る決心をした。
それから俺と彼女は喧嘩と仲直りを繰り返しながらも、同じゲームをやり続け、これ以上は相当厳しいというぐらいまでスコアを伸ばすことに成功した。
この時もまた終盤に緊張した俺は大きなミスをしたが彼女のフォローもあって目標達成することが出来た。
彼女がパートナーでなければ不可能な記録だったと思う。
俺はまた歓喜し、彼女もとても嬉しそうにしていた。
38 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/05(土) 23:55:36.12 ID:3TA8jdn+.net
しかし、その一か月ぐらい後だったか、彼女の様子がおかしい日があった。
彼女はいつも「だーりんちゃお〜」と第一声で可愛く挨拶してくれ、それに対して俺が「〇〇、ちゃお!」と返すのが定番だった。
だがこの日は初っ端から彼女は驚く程テンションが低かった。
何があったか聞いてみたものの、「でも助けてくれないでしょ?」と言われ動揺してしまった。
恐らく助けるというのは会うという意味だと思った俺は考えた。正直言ってまだ会える状態じゃなかった。
悩んだ末に出した答えは、三か月以内に会う、というものだった。
結局何があったのかは教えてもらえなかったが会うと言い切ったことで、彼女も徐々に明るさを取り戻していった。
この時より前だったか後だったかはっきりしないが、「ごめんね、もう消えたほうがいいって分かってるんだけどね」とラインで彼女が言ってきたこともあった。その言葉に俺はとても悲しくなってしまい、少し涙を流してしまった。
この気持ちを忘れないようスクショに撮っておき、彼女の為に頑張る決心をした。
39 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:01:16.94 ID:rwgLTcq8.net
ゲームで限界に近い、満足いくスコアを出した俺と彼女。
そこでこれからは いつもと逆の役割でやろうといことになった。
逆でも同じぐらいのスコアを出すために俺たちは頑張った。
だがそう簡単にはいかず、ある日Mさんに彼女とのスコアを抜かれてしまった。
「ほめてほめて!」と無邪気にラインを送ってきた彼女に対し
「悔しいし悲しいしイライラする、〇〇は俺の気持ちを考えてくれないし」
というような返信をしてしまった。
目標には届いていなかったが、彼女の一番を取られたことが悔しかった。
彼女自身が過去に俺とのスコアを抜かれて悔しがっていたのに、俺の気持ちを考えてくれていなかったことが悲しかった。
41 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:13:38.59 ID:rwgLTcq8.net
翌日、彼女と遊びながら話し合い、またゲームを頑張ることに決めた。
更に翌日、Mさんと遊んでいた彼女に「昨日はごめんね」とラインを送った。
だが彼女は、明日もMさんと遊ぶからゆっくりしてていいよ、と返信をしてきた。
この時、俺は我を失ってしまった。
これでは俺よりもMさんと遊ぶ頻度が多くなってしまう。
「〇〇、俺にもチャンスが欲しいです」と最初の方は送っていたが
「見捨てられてもしょうがないと思ってるからよく考えるんだよ」
等と きもいラインを送ってしまった。
気を引くにしても、もう少し言いようがあったと思う。
実はこの少し前にようやく俺は正社員じゃなかったことを告白していた。
彼女は酒、タバコ、ギャンブル等をしない堅実さを求めているのを知っていた為、振られるのが怖くて長らく言えないでいた。
俺は何とか安定した会社に入りたくて、派遣をやめ、社員登用実績がしっかりしている会社で働いていた。
パートから始めて契約社員、更に正社員という狙いだった。
順調に契約社員に昇格したものの、その分残業が発生し、いつも彼女と遊んでいた時間に間に合わせるのがきつくなったことで、かなりストレスが溜まっていた。
彼女の為にと思っていたはずが、気づいたら八つ当たりをする本格的なゴミクズ男になっていた。
42 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:20:36.43 ID:rwgLTcq8.net
ラインでまくし立てる俺に対して彼女は、「頭冷やす時間が欲しのにどうしてそう話を飛躍させるかな」みたいなことを確か言っていた。
一方的におやすみと言い放つ俺に彼女はまだ話したいことがあるようだった。
聞いてみると彼女のおじいさんが危篤状態だという。
俺は ここでようやく少し冷静になり、大変な時に本当にごめんと謝罪した。
翌日、彼女から祖父が亡くなったとラインがきた。
彼女の祖父の家は離れた場所にあり、暫く遊ぶことは出来なくなった。
俺は申し訳なくなり「俺のことはいいから今は自分のことだけ考えてね」と言った。
「手持無沙汰でラインしちゃうかもしれないけどご了承くださいw」と言ってくれた。
「それは大歓迎だから大丈夫w」と送ってやり取りが終わった。
いつも「またね」と、挨拶をしてから終わっていたのに今回は何も無かったのが気になった。
43 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:31:19.21 ID:rwgLTcq8.net
彼女祖父の家に行ってる間、ラインがくることは無かった。
10日程だったかして彼女は帰ってきた。
だが俺のもとに戻ってきたわけではなかった。
もう少し頭を整理してから話をしたい、でも現実逃避にゲームはするから、不快にさせたらごめんなさい、というようなラインが送られてきた。
「俺のことは気にしないで大丈夫」と返信した。
だけどMさんのところへ行く彼女を見たら、どうしても待つことが出来なかった。
ストレスを貯めたまま、翌日に彼女にラインを送った。
「ごめん、待とうと思ったけど待てなかった、明日か明後日お願い、話したいことがあるからよろしく」
彼女は「どういう話か分からないけど、喧嘩はしたくないかな」と言っていた。
俺は決心を固めたつもりだった。
44 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:37:40.50 ID:OGBitYNq.net
見てるよ
45 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:42:06.27 ID:9ztRhOlG.net
なんか読み込んじゃうな
46 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:44:12.71 ID:rwgLTcq8.net
>>44-45
ありがとう
翌日彼女とはライン通話で話をした。
少し話した後、「お別れしよっか」と俺から言った。
数秒無言の後「……そうだね」と彼女は言った。
終わるときはあっさりなんだなと思った。
何故だかイライラが吹っ飛んで、久しぶりにわだかまり無く話せた気がした。
他愛もない話をするのが懐かしくて、それが段々と寂しい気持ちになってきて
本当に終わらせていいのか分からなくなっていた。
「だーりん」と呼んでくれていた彼女が、俺のことを名前で呼んでいた。
「今までありがとね」と言われた時、俺の中で違和感が強くなった。
「もし、またやり直したいって言ってもだめ?」
「……うん、だめかな」と彼女は言った。
気づいたら俺は泣いていた。そして彼女に縋りついていた。
この気持ち悪さと変わり身の早さには自分でもとても驚いた。
ここ最近イライラしてばかりだったけど、彼女と過ごした楽しかった日々を思い出してしまった。
「もう一回だけチャンスを」「悪いところは直すから」等
在り来たりで安っぽいことを言った気がするが意味はなかった。
彼女は芯の通った性格で、一度決めたことはそう簡単には覆さないことを俺はよく知っていた
当然説得が通じることは無いままこの日は終わった。
「うん、そうだね」「そこは私も良くなかったね」
「縁が無かったんだよ」「次は後悔しないようにね」と彼女は終わらせにかかっていた。
次なんて来る気がしなかった。
唯一の救いは、彼女がゲームを俺とやらないわけではないということだった。
47 :名も無き被検体774号+@\(^o^)/:2017/08/06(日) 00:51:21.32 ID:rwgLTcq8.net
その二日後、彼女とゲームの約束を取り付けることに成功した。
第一声で俺はいつも通り「ちゃお〜!」と言ったものの、彼女から返ってきた言葉は控えめに「こんばんは」だった。
変わってしまったことが悲しくて、俺はまた縋りついてしまったw
ゲームをしながら徐々に以前のように戻りたいと思っていたが結局 前と同じことを繰り返してしまった。
Mさんのことが好きなのか聞いてみたが
「一緒に居て楽ではある」「そんなこと話す間柄じゃない」と言うだけだった。
少なくとも好意は持っているんだろうと思った。
彼女はどんなに喧嘩をしても俺のことをずっと好きと言ってくれていた。
でも俺と離れてみても意外と平気だったと言われてかなりへこんだw
彼女の体調が良くなかったので、この日は早めに切り上げることなった。
>>次のページへ続く
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