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ある日突然敷地内に引っ越してきた嫁
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977 :969:2010/01/21(木) 01:04:26
嫁は最初
「ごめんね、うちの親が変なこといって」と謝っていたが、俺と一緒だと安心できるから許してくれてよかったって喜んでいた。

嫁としては、俺の近くに住めば何かと頼れる程度に考えて大学を選んだらしいが(どんな動機だよ)

まさか一緒に住むことになるとは思っていなかったようだ。


そんなこんなで同棲が始まってしまったわけだが、最初はやっぱりギクシャクした。

だって下着とか洗濯機の中で見つけちゃったりしてたしね。

当時童貞だった俺には正直そういうのは拷問だったが、ここでいろいろな信頼を裏切るわけには行かないと理性全開でのりきった。


段々この生活にも慣れてきたころ、半年後くらいだったかな。

嫁がサークルの飲み会に行ったきりなかなか帰ってこない日があった。

いつもなら早々に帰ってくるか、遅くなるなら連絡が必ずあるんだが、その日はなんもなかった。

まあ子供じゃないし、とおもって放っておいた。心配だったけど。

十二時回ったころに、携帯がなった。

嫁の携帯からだった。

が、出てみると嫁ではなかった。

嫁の友達と電話相手は名乗り、嫁が酔っているので迎えに来て欲しいということだった。

場所はマンションから近かったので、すぐにむかった。


嫁友「あ、嫁ちゃんの彼氏さんですか?すいません、飲ませすぎてしまいました」


俺「ああ、いいよ、こういうのは自己責任だから」


嫁友「酔いさめてから帰そうと思ったんですけど、ちょっと今日の飲み会に危ないのがいたんで」


俺「あー…危ないのってお持ち帰りとかそういうの?そうなんだ、ありがとありがと」


嫁友「嫁ちゃん、彼氏がいるって言ってるのに危なかったんですよ」


彼氏彼氏ってほんとは違うんだけどなー。とかおもいつつ、嫁を負ぶって帰った。

その帰り道。


嫁「ねー、俺ちゃん、彼氏って否定しないんだねー」


俺「あ、おきてたのかお前。重いから降りろ」


嫁「やー!」


とかいいながらすごい首筋に抱きついてくる。正直、女の子に体押し付けられるとかないから、興奮した。平静装ったけど。


嫁「ねー、俺ちゃんは彼女は作らないの?」


俺「てめー、けんか売ってるのか。俺みたいなのが作れるわけないだろ」


嫁「えー、結構いい男だよー?」


俺「酔っ払いに言われたってうれしかねぇよ」


嫁「えー」



979 :969:2010/01/21(木) 01:17:14
今までいろいろ話しはしたけど、こういう恋の話とかはしたことがなかったから、俺は困っていた。

だって俺童貞だったし。嫁は普通というか、可愛い? 顔立ちをしてたから彼氏くらいいるだろと思ってた。

まあ劣等感ですね。


嫁「あんまり酔ってないよ」


俺「うそこけ。さっきまで寝てたじゃねぇか」


嫁「酔った振りだよ。あのね、怒らないで聞いてね」


俺「やだ」


嫁「(無視)酔った振りしたら、俺ちゃん来てくれるかなーって思って」


俺「そんなことする意味が分かりません」


嫁「……ねえ、俺ちゃん」(耳元でささやくように)


俺「なんだよ、くすぐってぇ!」


嫁「…好き」


俺「……ほらよってらっしゃる」


正直、もうどうしていいかわからないくらいてんぱっていた。

この時した会話は今でも全部覚えてくらい強烈に印象に残っている。

それくらい強烈な告白だった。



家に帰ってからも、ちょいちょいと話をした。

とりあえず冗談の告白ではないと。

酔った勢いではあるけども。


ずーっと好きって気持ちがあったとか、お兄ちゃんじゃなくて異性としてみていたとか。

そんなん気づきませんでしたよ。ええ、鈍感です。


まあそのときの会話は長くなるから端折りますが、結局、 次の日に付き合うことになりました。

俺も女として見始めていたのを認めました。

んで、次に実家に帰れたときに嫁母と両親に報告。


嫁母&両親「やっぱりwwwwwww」


やっぱりってなに!? くそっ、やっぱりってなんだ!

どうも嫁母は嫁が俺に好意を持ってるのは知ってたらしい。

俺が帰省するとテンションあがるし、帰ってこないと不機嫌になる。

父の死のときも、葬式の後俺がいなくなってから急に元気がなくなって、その後、俺が様子を見に行くたびに元気になっていたと。

大学を決めたあたりでこれはもう、仕組んでやるしかないなと思ったらしい。


俺は絶対に気づいてないと思ったとか。

なぜなら親父にそっくりだから、きっと親父と一緒で鈍感だろうとうちの母親が言ったらしい。

もうなんだかねー、悔しかったけど、まあ公認されて安心したかな。




980 :969:2010/01/21(木) 01:23:08
そんなこんなで、おととし無事に嫁が大学を卒業したところで実家の家業を継ぐことを決意。

一年前の二月、結婚して嫁は俺の嫁になりました。

俺は家業をついで、仕事を覚えてる真っ最中。

嫁は実家のある県の学校でがんばっている。

新婚さんは二人で暮らせと、敷地内に新しく小屋みたいな家を建てて、今はそこで暮らしていたり。

あんまり時間かかるのもあれだとおもって、後半すげー急いだ。ごめん。

前半は必要なことだけ書こうと思ってたのに、正直要らない部分ばっかりだと読み直して思うわ…

えーと、以上です。

いろいろ文章おかしかったりするところがあるかもしれないけど、脳内補完してください。

wktkしてくれたみんな、ありがとう!


-------------------------


11 名前:前スレ969 投稿日:2010/01/21(木) 21:32:45
前スレでは軽く書いたが、実際はいろいろな部分でもっといろいろあった。

嫁は父の死から一年半くらい沈み続けていたし、正直元のように明るくなるまでには相当時間がかかった。

あと同棲の話も、親の勝手な行動に納得行かなかった俺はすごい抵抗した。

妹のような存在とはいえ少なくとも四年は一緒に生活(実際は六年になったけど)するなんて想像できなかったし、たぶん無理だろうと思ったからだ。

とはいえ二月末ということもあり、引越しを決めるなら早くしなきゃいけなかったし、段々嫁母の言葉も真剣みが増してきて、結局二日くらいで承諾した覚えがある。

ちなみに嫁に電話口で

「そんなに私と暮らすの、いや?」って言われたのが折れた一番の要因だけどね。

そんなん言われたらもうどうしようもなかったw

可愛く言われてちょっとどきっとしたし。

同棲自体もそんなに平穏無事に日々を過ごしたわけじゃなかった。


なかなか生活時間も合わなかったし

(俺は朝早かったり残業あったりして、嫁は夜間のバイトもやっていた)

慣れない二人きりの生活に、お互いよく喧嘩もした。

喧嘩すると大体嫁が出て行って、時々俺が出て行くこともあった。

あのころ喧嘩に巻き込まれて、宿泊先にされていた同期や友人には感謝している。






>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:純愛, 青春,
 


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