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忘れられない小学生の頃から好きだった子の思い出
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772 :428:2007/10/18(木) 14:34:40 ID:+YDE76H70
糸のほころびは些細なことだったと思う。
最近ゆっくり会えていないね、という話をぞんざいに扱ってしまい。
空気が重くなる、少し言い合いをしてしまう。
電話を切った後も何か釈然としない思い。
その週の土日の試合会場に彼女の姿はなかった。
それでも毎日はやってくる。
忙しい日常に飲み込まれて会えない日々が続く、だんだんと疎遠になる。
ほつれた糸が流れていく、一度疎遠になってしまうと止まらない。
素直になれたらいいのになれない、一本電話をする勇気があれば、ただ「ごめんね」と言えたならば。
四年前の秋に突然咲いた桜は春を待たずに。
中学が終わるころには自然消滅、の状態になっていた。
773 :428:2007/10/18(木) 14:36:55 ID:+YDE76H70
前にも書いたとおり、今のように携帯電話が普及している時代だったなら。
メールができる状態だったなら。
人生に「タラレバ」を繰り返しても仕方がない、仕方がないけれども考えてしまう。
確かに見えた未来はもろいもので。
構築する間に崩れ落ちて。
僕がなくした君の夢
君がなくした僕の夢
そして僕がなくした僕の夢
でも、二人は終わらなかった。
物語が再び始まるのは7年後のことだった。
774 :428:2007/10/18(木) 14:39:25 ID:+YDE76H70
というわけで、どっかのスレに消えます。
さて、どこにしようか。
エロ系の描写が苦手なんで違う板になるのではないかと。
今までありがとうございました。
過去の思い出なんでかなりの脚色と、現在の思考を注入している部分がありましたが、基本的にこんな流れでした。
さて、仕事に戻ります。
糸のほころびは些細なことだったと思う。
最近ゆっくり会えていないね、という話をぞんざいに扱ってしまい。
空気が重くなる、少し言い合いをしてしまう。
電話を切った後も何か釈然としない思い。
その週の土日の試合会場に彼女の姿はなかった。
それでも毎日はやってくる。
忙しい日常に飲み込まれて会えない日々が続く、だんだんと疎遠になる。
ほつれた糸が流れていく、一度疎遠になってしまうと止まらない。
素直になれたらいいのになれない、一本電話をする勇気があれば、ただ「ごめんね」と言えたならば。
四年前の秋に突然咲いた桜は春を待たずに。
中学が終わるころには自然消滅、の状態になっていた。
773 :428:2007/10/18(木) 14:36:55 ID:+YDE76H70
前にも書いたとおり、今のように携帯電話が普及している時代だったなら。
メールができる状態だったなら。
人生に「タラレバ」を繰り返しても仕方がない、仕方がないけれども考えてしまう。
確かに見えた未来はもろいもので。
構築する間に崩れ落ちて。
僕がなくした君の夢
君がなくした僕の夢
そして僕がなくした僕の夢
でも、二人は終わらなかった。
物語が再び始まるのは7年後のことだった。
774 :428:2007/10/18(木) 14:39:25 ID:+YDE76H70
というわけで、どっかのスレに消えます。
さて、どこにしようか。
エロ系の描写が苦手なんで違う板になるのではないかと。
今までありがとうございました。
過去の思い出なんでかなりの脚色と、現在の思考を注入している部分がありましたが、基本的にこんな流れでした。
さて、仕事に戻ります。
777 :えっちな18禁さん:2007/10/18(木) 15:25:57 ID:8X9Q24Fr0
詩人すぎワロタ
779 :えっちな18禁さん:2007/10/18(木) 15:41:46 ID:kvj6Aa6i0
428さん
今のお年を聞きたい
781 :428:2007/10/18(木) 16:46:33 ID:Ml+QJv8BO
>>779
三十歳です。
--------------------
357 :他スレ428:2007/10/22(月) 17:12:54 ID:bWAcz5Xx
ちなみに舞台背景で表現がややこしいので書いちゃうと
私が小学校にいたのは京都の某市です。
358 :428:2007/10/22(月) 17:29:17 ID:bWAcz5Xx
7年が過ぎて。
俺は大学生になっていた。
日々、目標もなくだらだら過ごしていた頃。
夢も、希望も、友達も、何もなく。
陸上も高校で辞めていた。
無気力、そして喪失感がいつも付きまとって。
この感覚はどこからくるのか。失われし時間に対してか、それとも漠然とした不安か。
京都市内の大学に入って一人暮らしをしていたものの、彼女と連絡を取ることはなかった。
というより、今更彼女に連絡を取ってどうするのか。
吹き飛んだ砂の城を寄せ集めてまた同じものは作れまい。無気力が、さらに自分の自信などを奪って。
359 :428:2007/10/22(月) 17:30:24 ID:bWAcz5Xx
4年生。お決まりの就職活動のシーズン。
氷河期、ということもあったのだろうが、この無気力人間に差し伸べる手はなかった。
まるで他人事のようにいつしか諦めて。
冬が終わって卒業の時を迎える前にもまだ立ちすくんで。
不安がすべてにリアルを感じられないのはなぜだろうか。
今、本当にここにいるのが自分かどうか、それすらもあいまいになって。
そんなとき、実家から連絡があった。
電話の内容は「同窓会のはがきがきてるよ」ということだった。
今の姿を誰に見せられるだろうか。誰かに笑われたりしないだろうか。
そう考えつつも、出席にしたのはやはり彼女にもしかしたら会えるかも、との期待。
ただ、それも不安があるといえばある。
彼女に責められたりしないだろうか、今更、何を話せばいいんだろうか。どこから話せばいいのだろうか。
つまらない悩みというのは間違いなかった。
360 :428:2007/10/22(月) 17:32:56 ID:bWAcz5Xx
日がすぎて、そして当日になる。
昔住んだ町の駅に降り立つも脚が動かない。怖いという感情。
いまさら、彼女に会ってどうするのか。そんなに気軽に話せるわけないだろうに。
思い出の風景が目に浮かぶ余裕のないままに。
あの日々の記憶、それでさえも。
桜が咲くにはまだ早い時期で。
少しでも咲いていたならば何かが変わっていたのだろうか。
タバコが次から次へとなくなっていく。
結局、30分ほど遅れて会場の居酒屋へといった。
373 :428:2007/10/24(水) 14:05:48 ID:6n5jayae
「おせーよー」なんて声が飛ぶ。
懐かしい顔が並ぶ。
その中にひとつ、愛しかった顔を見つけて。
眼と眼が合う、思わず目をそらして、あいている席に座る。
どうして逃げてしまうのか。
どうして素直になれないのか。
いつもどおり勇気のないままに。
決意なんてものは空回り。
時がすこしずつ過ぎていく。
酒もすすみ会話がはずむ。
誰がどこに就職して、だとか院にすすむだとか。
はぐれた人間には辛く、話の輪に加わることのないままに。
ふと気がつくと、隣に彼女がきていた。
374 :428:2007/10/24(水) 14:06:49 ID:6n5jayae
久しぶりね
ああ、久しぶりやね
会話が続かない。
7年すぎて、本当は話したいことがたくさんあるはずなのに、本当は言いたいことがあったはずなのに、言葉が生まれてこない。
あたしね
沈黙を破ったのは彼女だった。
結婚したの、1年前に
気が遠くなるほどの白い感覚。
この静寂の間はなんなのか。
突如として何も聞こえなくなって。
そうなんや
精一杯の声。
でも、どうあがいても「おめでとう」という言葉が続かない。
>>次のページへ続く
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