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HIVの彼女と俺の話
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45 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:37:19.00 ID:aa8HKjZZ0
漫画のモテキみたい


48 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:38:17.50 ID:2XgQnOVE0
>>45
俺はモテてないぞw



46 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:37:27.21 ID:2XgQnOVE0
アキ「おいおい2人で楽しそうだねぇ、何してたんだい?」

いやらしい目つきで笑っているw

俺「ごめんごめん、探したんだけど見つからなくてさー」

アツシ「無事合流できたし、とりあえず○○ステージ行こうぜ!」

4人で次の目的のステージに向かう途中、アキが俺の脇腹を何度も肘でクイッっとしてくるオッサンみたいないやらしい目つきでw

意外女子アキwwww

俺は不思議な気持ちだったな

女性不振であった俺がこんなにも普通に仲よさげにできている事が自分でも信じられなかった



49 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:38:48.32 ID:2XgQnOVE0
そんなこんなで夏フェス終了

車に乗って帰路につく

途中、眠っているアキが俺の肩に寄りかかってきた

一瞬ゾワッとしたけど我慢して頑張ったよ

シャンプーのすごく良い香りが香ってきた

俺思うんだけど、女性ってなんであんなに良い香りがするんだろうなw



50 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:39:18.84 ID:2XgQnOVE0
ファミレスに寄って夕食をすませて、女子2人を自宅近くまで送り俺とアツシも家に帰った

楽しかったけどものすごく疲れていた

慣れない女子との夏フェスだったし、1日中騒いだからやっぱりすごく疲れた

今日はありがとう!と、3人にメールを一斉送信で送った

今と違ってラインなんてなかったし、個別で送るのも面倒だったから一斉送信で送ったら、これがきっかけで、4人で連絡を取るときのデフォにいつの間にかなっていた



51 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:39:51.98 ID:2XgQnOVE0
『みなさん、再来週の土曜日はあいてますかぁ?ピクニックに行こう!』

と、誰かが発信すれば、他3人が

『賛成!』

『いいねぇピクニック!!!』

というように、俺たち4人はすごく仲良くなっていったんだ


ラインがある今はグループトークなんて当たり前だと思うけど5年前のこの当時に普通のメールでこういう連絡の取り方をしているのは稀だったんじゃないかな?


全員が全員に一斉送信だから携帯が鳴りっぱなしなんて事も多々あったけどw





56 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:42:01.70 ID:IV9YmpjK0
>>51
バイトあがりに何十件もたまってたりするよなwww


58 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:43:15.46 ID:2XgQnOVE0
>>56
そうそうw

新着67件とかw



52 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:40:28.72 ID:2XgQnOVE0
それから俺とアツシが大学を卒業するまでの2年間、事あるごとに集まった

誕生日を祝ったり、旅行に行ったりもした

妻夫木と柴崎コウのオレンジデイズ的なキャンパスライフと言ってもいいかもしれないw

アキとミホは同じ女子大

俺とアツシは別大学だったからそんな頻繁に集まったりはしてないけど

だいたい月に2回は集まって飲んだりどこかへ行ったりしてたかな

この頃には俺の女性不振もすっかり引っ込んでいたと思う



53 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:09.68 ID:2XgQnOVE0
カラオケやボーリングはもちろん、スノボーに海水浴。遊びという遊びはやりつくした

フェスももちろん行った

これが本当の仲間なんだな。って、素直に心の底から思える4人組だった

しかも4人が4人とも彼氏彼女が居ないという、傍から見たら不思議な集まりだったと思う

実は居たのかは、それとも本当に居ないのかは分からないけど


春から俺とアツシは就活をしていた

と言いつつも俺は家がやっている会社を継ぐ予定だったしアツシも家を継ぐことになったから、就活という就活はなかったかな

東京の実家暮らしの大学生で実家の会社を継ぐって言うと、なんか変な罵声浴びそうだけどw



54 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:47.85 ID:2XgQnOVE0
アキとミホが大学4年になって、俺とアツシが社会人になっても予定さえあれば飲んだりしていた

さすがに遠出する回数は減ったけど月に2回くらいは集まっていたと思う

ミホは実家暮らしだし地元がこっちだから、地元で就活をしていたし卒業して就職しても今まで通り集まることはできる

けど、アキは実家が岡山で就職は地元ですると決めていたらしい

いつも通りに4人で飲んでいるときに突然そう打ち明けられたから、その時はものすごく驚いた

驚いたけど、これが大人になるって事なんだな…と無理やり悟ったのを覚えてる



55 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:41:50.45 ID:UVCPxKLN0
こういうのいつも読んでて思うんだが、昔の会話とかおぼえてるものなの?

とかいいつつ読むの好きなんだけどね。


57 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:42:36.31 ID:2XgQnOVE0
>>55
覚えてる

俺が特別かもしれないけど

小学生の運動会の時の会話とかも結構覚えてたりする



59 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:43:56.28 ID:2XgQnOVE0
めでたい事にアキもミホも無事に内定をもらって、卒業までの間は変わらずに沢山遊んだよ

この先4人で集まるのも難しくなってしまうと考えると胸が締め付けられるように辛かった

俺の今までの人生の中でも、これからの人生の中でも、濃くて色あせない一生忘れることが出来ない時間はこの4人での時間だったし、他の3人も同じように感じてくれている

少なくとも俺はそう感じていた




60 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:44:40.76 ID:2XgQnOVE0
楽しい期間はあっという間に過ぎる

いよいよ東京で集まれる最後の日が来た

丁度今くらいの時期かな、3月の中旬から下旬だった気がする

さみしくなるから最後っぽくしたくないというアキの要望で、普通に居酒屋に入って飲むことにしたんだ

始めのうちは4人とも普通に和気藹々と話していたんだけど、ある時急にミホがヒックヒック泣き出しちゃって汗

それを期に全員もらい泣きで大号泣した

居酒屋のスタッフさんが心配してくれて、おしぼりを何回も何回も交換してくれたのを覚えてる

あの居酒屋の店員さんに今もう一度会いたいなw



61 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:45:27.58 ID:2XgQnOVE0
「これで終わりじゃないから!俺たちはきっとお爺ちゃんお婆ちゃんになっても友達。」って、アツシが言ってたのを鮮明に覚えてる

アツシ…マジでイケメンw

アキは次の日の10時の新幹線で東京を出発する予定

終電ギリギリまで飲んで普通にバイバイした

3人で新幹線見送るよ!と、言ったけど「いや、最後じゃないから…大丈夫!余計に悲しくなっちゃうからさっ」と言うアキに、俺たち3人は何も言えなかった

アキがそうして欲しいと言うのならそうするしかないから



62 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:46:35.65 ID:2XgQnOVE0
久々にこんなに泣いたなwってくらい目を腫らして帰った

寂しさもあったけど、それよりもアキへの応援の気持ちで胸がいっぱいだった

皆こうして大人になっていくけど、俺たちの間柄が疎遠になるような事はないだろうと確信していたし、いつサプライズで岡山に行こうかなぁと考えていたくらいだった


次の日の朝、携帯電話の着信音で目が覚めた

いつの間にか眠ってしまっていたらしい

着信はミホからだった

メールではなく電話。珍しいな…なんて思いながら電話に出ると

「もしもし?おはよう!今は家?どこにいるの?」





64 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:47:55.67 ID:2XgQnOVE0
ミホは物凄く慌てている様子だった

俺「おはよう。どうしたんだよ、そんなに慌てて」

ミホ「アキに何の相談も無しにこんな事言っていいのかすごく迷ったんだけど…」

俺「ん?なんの事?」

ミホ「アキには黙っててほしいって言われてるし…」



65 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:48:47.95 ID:2XgQnOVE0
ミホ「アキ…、アキね…俺君の事がずっと好きだったんだよ」

え?

言葉が出なかった。


全く予想してなかったミホの発言に頭が真っ白になった。

いやいや…、そんな訳ないでしょ!とか、そうやって言い返すことすら出来なかった

無言。

ミホ「何、黙ってるの!時計見て!今何時?時間ないよ!早く東京駅向かってあげて!!!!」

ミホの言葉に慌てて時計を見たら9時15分

バイクかっ飛ばせばなんとか間に合う時間

俺「ミホ…、ありがとう」

ミホ「うん。…頑張って!」



67 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:49:47.03 ID:2XgQnOVE0
俺は何も考えずにただ財布と上着だけ持ってバイクに跨り東京駅を目指した

ミホから言われなければ気が付きもしなかった

女性恐怖症であった俺が女性の淡い気持ちになんて気が付くはずがない

ドキドキしながら東京駅に全速力で向かう自分に対しても、ある事を思い始めた

俺はアキの事が好きだったのかもしれない…。

自分でも全く自覚してなかった。



あとあと聞くと、ミホとアツシからしたらずーっと気が付いていたらしい

俺とアキが、お互いがお互いを意識し合っていた事に

俺の、約5年ぶりの恋だった。



70 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:51:01.25 ID:2XgQnOVE0
こういう時の赤信号の多さと長さは異常

30kmオーバー上等でかっ飛ばしてたけど、今から思い返せばよく捕まらなかったと思う

時間的にはなんとかギリギリ間に合った

入場券を買ってホームに駆け上ったは良いけど、何号車かわからないし待合室にいるかもしれないし



74 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:52:45.34 ID:2XgQnOVE0
アキが居た

なんて言葉をかけたらいいのか分からなかった

でも、言葉なんていらなかった



俺は無意識にアキの手を握っていた

まるで時間が止まったかのような感覚が俺たちの周りを取り巻いていた



76 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:53:58.37 ID:2XgQnOVE0
新幹線が到着した

俺とアキは発車ベルが鳴ってドアが閉まるギリギリまで手を握り合っていた

会ってからまだ一言も会話してない

それでも不思議とお互いの気持ちが分かり合えている気がした

不思議な感覚だった

ドアが閉まって窓越しにアキが見える

アキは俺に向かって

(ありがとう)と言った

正確に言うと声は聞こえてないから本当にそう言ったのかどうかは分からないけど

俺には【ありがとう】という言葉がちゃんと届いたよ


あとあと分かったことだけど、夏フェスの帰り道に眠って俺に寄りかかってきたのは実は起きていてわざとだったらしい…

小悪魔テクニック怖すぎwww



77 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:55:19.14 ID:2XgQnOVE0
俺は1ヵ月に1度は岡山に行こうと誓った

アキも来れるときは東京に来ると言っていたし

アキが東京に来た時にはもちろん4人で集まって学生の頃の思い出話で盛り上がったりするつもりだった

4人の関係性は本当に自然に今まで通りにしたかったんだ

すごく居心地がいい仲間としてね

そうやってみんな大人になっていく中でも変わらず集まって馬鹿な話をすることが出来る仲間っていうのはすごく大切なもの

今だからこそ すごくそう感じる



79 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:56:46.32 ID:2XgQnOVE0
本当は岡山に引っ越したいくらいの気持ちだったけど、そんな訳にもいかないのがこの世の中

俺はこの間に遠距離恋愛している人たちを本気で尊敬したよ

ハッキリ言って拷問に近いw

アキが岡山に帰ってから1ヵ月経ったころ

俺は土日を利用して岡山に向かった

東京から岡山への旅これから慣れていかなくちゃいけないし、アキに会えると思うと新幹線での移動の時間も全く苦ではなかった

1ヵ月ぶりにアキに会えるってだけでドキドキした

今まではこんな感覚ではなかったけど

確かに今思い返してみれば早く約束の集まる日にならないかなぁ…って毎回思ってたわ



81 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:58:09.62 ID:2XgQnOVE0
岡山に到着してアキに連絡をすると、駅まで迎えに来てくれていたらしく改札口ですぐに会えた

久々に見るアキは最高に可愛かった

でも心なしか以前より痩せた気がする

俺「夕食はすませたの?」

アキは無言で首を横に振った

俺「どこかで食べる?」

アキ「うーん、私お腹減ってないし俺君ホテルとってあるでしょ?ゆっくりしたいな。ごめんね」

なんだか元気がないアキ

そんなことは気にも留めず鼻息荒くなる俺wwwwww



82 :名も無き被検体774号+:2013/03/26(火) 12:59:03.66 ID:2XgQnOVE0
部屋に着くなりアキはすぐに座り込んだ

アキ「俺君…話があるんだ。ちょっといいかな」

俺「どうしたの?」

アキの顔色が悪い

この世の終わりみたいな表情をしていた

(俺、ふられるのかな…)と頭によぎった

やっぱり遠距離恋愛っていうのは無理なのか
と悟った俺

しかし予想とは全く別次元の言葉がアキの口から出てきた



アキ「私、HIVなんだよね…」




>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:, 純愛, 病気・障がい,
 


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