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浮気をした彼女に罠を張り、証人となった大勢の友達の前で見事に悪事を露呈させた結果
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54 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:06:32 ID:IdI
それと同時進行に、俺は友達の輪を広げることにも力を入れた
いつしか友達は増え、更には彼女の友達とも仲良くなれた
そしてついに、時は訪れた
55 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:10:53 ID:oa5
はよ
それと同時進行に、俺は友達の輪を広げることにも力を入れた
いつしか友達は増え、更には彼女の友達とも仲良くなれた
そしてついに、時は訪れた
55 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:10:53 ID:oa5
はよ
56 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:11:39 ID:IdI
その日は、彼女のバイトの日
俺は敢えて その日を狙い、友達みんなでボーリング、カラオケに行った
時刻は夜10時前
自転車で帰っていたみんなに、俺は提案した
この時間に彼女のバイトが終わるから、みんなで迎えに行こう
当然、それに反論する奴はいなかった
バイト先に着いたのは、夜10時ころ
みんなでバイト先の近くで隠れ、彼女へのドッキリ作戦を決行すべく待つ
そして、彼女は店から出て来た
やはり男と一緒に
しかも だいぶん二人の仲は進行していたようで、おあつらえ向きにも従業員出入り口を出た瞬間に熱いキスをかましていた
その時の、彼女の友達の「え……」という呟きは未だに脳裏に刻まれている
そして例のごとく、彼女は男と車で消える
しかし その日呆然としていたのは、俺ではなかった
俺の友達と、彼女の友達だった
俺は一人、ほくそ笑んでいた
57 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:16:20 ID:IdI
次の平日、教室は異様な雰囲気に包まれていた
彼女を取り囲む、俺と俺の友達、そして彼女の友達
その中心にいる彼女は、終始俯いていた
「あんた、マジで最低だね」
彼女の友達は、言い捨てるように彼女に言う
「お前さ、〇〇(俺)の気持ち考えたことあんの?こいつがどれだけ本気だったのか、分かってんの?」
俺の友達は、ブチギレていた
バッシングを受ける度に、彼女は小さく身震いする
それが凄まじく愉快で、俺は頬を噛み、にやける顔を必死に抑えていた
58 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:22:29 ID:IdI
本来の計画としては、彼女が男の車に乗る→心配でみんなで後を追う→偶然を装い、男のアパートへと行く→彼女の喘ぎ声を聞かせる
というものだったが、いきなりのキスという嬉しい誤算のおかげで手っ取り早く済んでいた
俺は彼女に、トドメを刺すことにした
「お前さ、あいつの家に行った?」
「行ってない!送ってもらっただけ!」
彼女は光の速さでそう答える
「いやいや、嘘つくなよ。お前、アイツんちに行ったじゃん。俺さ、あれから一人であの車探したんだよ。そしたら偶然見つけてさ、〇〇ってアパート」
アパート名を出した瞬間、彼女は凍り付いた
「外まで聞こえてたよ。喘ぎ声」
そして友人たちはドン引く
「うっわ……マジかよ……」
「キモイんだけど。ねえ、あんたキモイんだけど」
友人たちは更に追い打ちをかける
彼女はというと、耐え切れず泣き出してしまっていた
59 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:32:35 ID:IdI
その段階で、予定よりも上手く行き過ぎていた
このままでは彼女を追い詰めすぎてしまう
そう思った俺は、すかさずフォローを入れた
「……でもさ、ようするに、お前は あいつの方が好きになったんだろ?それが言い出せなくて、あんな形になってたんだろ?」
彼女は小さく頷く
自分で そう言わせておいてなんだが、ショックだった
「それならきちんと言って欲しかった。好きな人が出来たからって、ちゃんと言って欲しかったよ。それなら、こんな後味悪い終わり方もしなくて良かったのに」
「ごめんなさい……ごめんなさい……」
彼女は泣きながら、俺に謝っていた
「あいつと、うまくいくといいな。頑張れよ」
俺はあえて優しく声をかける
彼女は何度も頷いていた
そして友達と彼女の友達も、暖かく俺を見ていた
彼女の友達が泣いたのにはびっくりしたけど
こうして俺は、浮気されながらも優しく身を引き、元彼女の新たな恋を応援するという健気な男という立場を確立させることに成功した
だがその時、彼女は知らなかった
その時点で、男は既に店を辞め、遠くへ逃げ出しているであろうことを
60 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:42:07 ID:IdI
俺は事前に、店に電話していた
そして従業員であるあの憎き男に名指しで繋いでもらった
「もしもし?」
不機嫌そうな男の声
俺は、事前に作っていたメモのとおりに話す
「あ、〇〇(男)さんですか?」
「ああ?そうですけど?なんすか?」
「いや、実はね、俺、知ってるんですよ。あんたが高校生に手を出してること」
「……は?」
男の声は、明らかに動揺していた
「女子高生を家に連れ込んで夜遅くまでセックス……これって、犯罪ですよね?青少年育成法ですっけ?実はね、もう証拠もあるんですよ。あとは警察に持っていけば、逮捕されますよ?」
「いや、意味わかんないんすけど。え?え?なんすか?」
激しく動揺する男
俺は必死に笑いをこらえていた
「まあ、今は保留しておきます。ただ、俺はあなたの顔を知ってますから。顔見たら、もしかしたら頭来てそのまま警察に行くかもしれませんけど」
「いや……マジ、勘弁してください」
男は小声で弱々しく言っていた
「あんまり目立つことはしない方がいいですよ?では……」
そして電話を切った
男は想像以上にヘタレだった
警察って言葉と、逮捕って言葉に凄まじく反応していた
そんなヘタレの考えることなど、逃げるという選択肢しかない……俺は、そう確信した
今考えたら、かなり危ない橋だったけど
61 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:48:22 ID:IdI
結局 男は、その店を辞めて どこかへ引っ越したようだった
もちろん、彼女に何も言わないまま
ある日 彼女が電話してきた
相手の男が店を辞めたと
挙句、もう一度やり直したいとかほざいてきやがった
当然、答えはNO
正義は俺にあると言わんばかりに、彼女にボロカス言った
そして男を失い、彼氏を失い、友達を失った彼女は、結局卒業までボッチだった
俺は奇しくも これを期に友達となかなか楽しい学校生活を送ることが出来たとさ
ただ一つだけ、この時のことを振り返ると、今でも後悔することがある
あの時 彼女ともう一度付き合っていれば
俺は童貞を卒業出来ていた、と
おわり
64 :名無しさん@おーぷん :2015/07/18(土)03:50:57 ID:C5Z
結局童貞ワロタ
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