風俗嬢に本気で恋をして悩んでいます
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77: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 15:58:50 ID:bt4
ゾウのコーナーに行くと、飼育係に背中の掃除をされながら、気持ちよさそうに横たわっているゾウがいた。
1「ゾウって結構長生きだよね。」
藍「60年くらいだっけ?」
1「多分そのくらい」
藍「私ゾウより早く死ぬかもw」
1「なにそれw」
藍「自分のこと、あまり大事にできないからさ、ちょっと不安なの」
彼女は笑ってはいたが、声のトーンがこれまでと変わったのが分かった。自分は彼女の多くを知らない。
その言葉に対して、どんな言葉をかけていいのか分からなかった。
それと同時に自分と彼女の関係の薄っぺらさが露呈されたような気がして一人で勝手にショックを受けていた。
1「ちょっとずつでもいいから、大事にしていこうよ」
そう返事をするのが精いっぱいだった。
78: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:03:20 ID:bt4
その後は他愛もない会話をしながら園内をまわった。
サル山の前では彼女はしばらくサルの様子を眺めていた。
どうやらサル山がお気に入りらしい。
社会の縮図を見ている気分になるのだという
79: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:12:28 ID:bt4
動物園を出る頃には、既に閉園時間ギリギリになっていた。
藍「けっこう長いこと居たね」
1「そうだね。4、5時間くらい?」
藍「私たち動物園満喫しすぎw」
楽しい時間はあっという間だ。でもまだ一緒に居たい。
80: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:17:10 ID:bt4
藍「この後どうしようか?」
この言葉を聞いて少し安心した。まだ解散宣言はされていない。
1「とりあえずご飯でも食べに行く?」
藍「うん」
ゾウのコーナーに行くと、飼育係に背中の掃除をされながら、気持ちよさそうに横たわっているゾウがいた。
1「ゾウって結構長生きだよね。」
藍「60年くらいだっけ?」
1「多分そのくらい」
藍「私ゾウより早く死ぬかもw」
1「なにそれw」
藍「自分のこと、あまり大事にできないからさ、ちょっと不安なの」
彼女は笑ってはいたが、声のトーンがこれまでと変わったのが分かった。自分は彼女の多くを知らない。
その言葉に対して、どんな言葉をかけていいのか分からなかった。
それと同時に自分と彼女の関係の薄っぺらさが露呈されたような気がして一人で勝手にショックを受けていた。
1「ちょっとずつでもいいから、大事にしていこうよ」
そう返事をするのが精いっぱいだった。
78: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:03:20 ID:bt4
その後は他愛もない会話をしながら園内をまわった。
サル山の前では彼女はしばらくサルの様子を眺めていた。
どうやらサル山がお気に入りらしい。
社会の縮図を見ている気分になるのだという
79: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:12:28 ID:bt4
動物園を出る頃には、既に閉園時間ギリギリになっていた。
藍「けっこう長いこと居たね」
1「そうだね。4、5時間くらい?」
藍「私たち動物園満喫しすぎw」
楽しい時間はあっという間だ。でもまだ一緒に居たい。
80: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:17:10 ID:bt4
藍「この後どうしようか?」
この言葉を聞いて少し安心した。まだ解散宣言はされていない。
1「とりあえずご飯でも食べに行く?」
藍「うん」
81: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:18:26 ID:bt4
上野周辺でご飯が食べられそうなところを探した。
1「何食べたい?」
藍「カレー」
カレー希望だったのでカレー屋へ行った。
82: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:19:05 ID:bt4
そこのカレー屋でもいろいろな話をした。
好き嫌いの話。
子供の頃の話。
学生時代の話。
仕事の話。
カレーを食べ終わる頃には、また一歩彼女と距離が縮まった気がして嬉しくなっていた。
そんな気持ちでカレー屋を出た。
83: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:20:19 ID:bt4
時刻は19時過ぎ。
時間はまだありそうだ。
この後は軽くお茶して解散かな。でも彼女の時間は大丈夫だろうか…。
そう考えていると、
藍「まだ結構時間あるね」
こちらから聞く前に、そう言われてしまった。
これが年上風なのか…?
84: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:21:12 ID:bt4
1「そうだね。どこかでお茶でもする?」
藍「んー…」
賛成とも反対ともとれる微妙な反応が返ってきた。
藍「ちょっと散歩しよっか!」
突然の散歩の提案に少し驚いたが、一緒に居られるのであれば何だって良い。
1「いいよ、散歩しよう」
85: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:21:48 ID:bt4
手をつなぎながら散歩をした。
ただ、それまでと違って会話が減った。
「明日仕事行きたくないー」とか「時間過ぎるのが早すぎる」とか そんな感じの繰り返しだった。
86: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:23:34 ID:bt4
そして、意を決したように彼女が言った。
藍「この後どうしよっか?」
上野動物園を出た後もこんな会話があったが その時とは違い、明らかにひとつの答えを求めている気がした。
若干の沈黙の後、そのまま彼女が話し続けた。
藍「どこかカフェに入るか、そういうところに行くか」
87: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/08(日) 16:24:49 ID:bt4
---
すみません、ちょっと用事が出来てしまったので一旦中断します。
また後で書きにきます。
88: ↓名無し:16/05/08(日) 21:48:42 ID:DR6
1氏、読んでるよー。
何か、1氏は人柄が良さげだよね。
この恋、うまくいきそうな予感。
89: ↓名無し:16/05/09(月) 07:15:56 ID:2Sr
1氏読んでますよ。良い感じですね。本当応援してます!
90: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/09(月) 20:51:23 ID:TBH
>>88
>>89
ありがとうございます。
うまくいくよう頑張ります!
91: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/09(月) 20:52:30 ID:TBH
再開します。
---
一瞬、耳を疑った。
『そういうところ』が何を指しているかは分かったが、そんなことは全然想定していなかった。
付き合っていないのに『そういうところ』に行くのはいかがなものか? これが大人の恋愛なのか?
92: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/09(月) 20:53:34 ID:TBH
藍「行かないの?」
いろいろと考えていると、彼女からまた声がかかった。
どうやら行く気満々らしい。
1「うーん…でもなぁ…」
歯切れの悪い返事しか出てこない。
しっかりしろ、自分!
藍「とりあえず歩こ」
そういうと彼女は手を引っ張り、歩き出した。
93: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/09(月) 20:53:58 ID:TBH
歩いている間、ほとんど会話は無かった。
いろいろなことが浮かんだ。
彼女はいつもこんな感じなのだろうか。
付き合ってもいない男と『そういうところ』に行くのだろうか。
自分のことをどう思っているのか、と。
そうこうしているうちに、『そういうところ』の入口の前に来てしまった。
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