風俗嬢に本気で恋をして悩んでいます
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134: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:50:29 ID:vrJ
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その日は彼女の希望で東京スカイツリーに行くことになっていた。
会うのは2週間ぶり。
でも、その間も毎日LINEでやり取りはしていた。
付き合う、付き合わない、の話は出ていない。
2週間、他愛もないやり取りを繰り返していた。
LINEのやり取り自体は楽しかった。
ただ、心の中のもやもやは晴れないままだった。
135: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:51:00 ID:vrJ
今日はもっと深い話がしたい。
彼女のことをもっと知りたい。
藍「お待たせ」
待ち合わせ場所でそんなことを考えていると、彼女が声をかけてきた。
1「久しぶり」
藍「2週間ぶりだね」
嬉しそうに笑うと、彼女は手を握ってきた。
藍「2週間、さびしかったぞ」
136: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:51:37 ID:vrJ
嬉しかった。
あのまま自分から離れていってしまうのではないかと思っていたので彼女からそんな言葉が聞けるとは思わなかった。
1「俺もだよ」
少し照れくさかったが、そう応えた。
彼女はハッキリ返事をするわけでもなく笑顔でうなずいていた。
藍「行こっ」
彼女は握った手を引っ張り、歩き出した。
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その日は彼女の希望で東京スカイツリーに行くことになっていた。
会うのは2週間ぶり。
でも、その間も毎日LINEでやり取りはしていた。
付き合う、付き合わない、の話は出ていない。
2週間、他愛もないやり取りを繰り返していた。
LINEのやり取り自体は楽しかった。
ただ、心の中のもやもやは晴れないままだった。
135: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:51:00 ID:vrJ
今日はもっと深い話がしたい。
彼女のことをもっと知りたい。
藍「お待たせ」
待ち合わせ場所でそんなことを考えていると、彼女が声をかけてきた。
1「久しぶり」
藍「2週間ぶりだね」
嬉しそうに笑うと、彼女は手を握ってきた。
藍「2週間、さびしかったぞ」
136: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:51:37 ID:vrJ
嬉しかった。
あのまま自分から離れていってしまうのではないかと思っていたので彼女からそんな言葉が聞けるとは思わなかった。
1「俺もだよ」
少し照れくさかったが、そう応えた。
彼女はハッキリ返事をするわけでもなく笑顔でうなずいていた。
藍「行こっ」
彼女は握った手を引っ張り、歩き出した。
137: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:52:53 ID:vrJ
スカイツリーに行くのは初めてだ。
たしかソラマチという商業施設が併設されているのは知っている。
ソラマチに入ると、奥の方まで店が並んでいた。
藍「せっかくだから、いろいろ見て周ろう」
嬉しそうに彼女が言った。
138: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:53:13 ID:vrJ
藍「ほら、行くよ」
と、先に進もうとする彼女。
年上風に吹かれてばかりなのも、なんだか悔しい。
1「うん、行こう」
そう言って彼女の手をとって、彼女の半歩前に出た。
139: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:53:27 ID:vrJ
たこ焼きを食べたり、お土産屋に行ったり、出来るだけこちらから行き先を提案してみた。
藍「なんか今日は積極的だね。どうしたの」
1「なんでもないよ」
彼女の笑みを見ていると、なんだか自分の思考が見透かされている気がした。
140: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:53:58 ID:vrJ
1「ちょっと休もうか」
ソラマチにはテラスのようなところがあった。
いくつかテーブルも用意されており、そのうちの1つが空いていたので、そこに座ることにした。
藍「風が気持ちいいね」
1「うん、この風が無かったら暑さで死んでるかも」
気温はそれなりに高かったが、ときおり吹く風が心地良かった。
1「ちょっと飲み物買ってくるね」
141: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:54:35 ID:vrJ
少し離れたところに自動販売機があったのでお茶を買った。
ふと、テーブルの方へ目をやると、彼女の座っている姿が見える。
スマホをいじるわけでもなく、ただ景色を眺めているようだった。
142: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:55:10 ID:vrJ
こうしてみると、彼女が風俗で働いているなんて嘘のようだ。
出会った場所が別の場所であったら、自分はきっとその事実を知らなかっただろうし、想像もしなかっただろう。
もし そのことを隠されていて、後で知った、とかだったらショック死してしまうかもしれない。
そういう意味では、風俗で働いているという事実を知っている分まだ良かったのだろうか…。
と、無理やりポジティブに考えるようにしてみた。
143: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:55:58 ID:vrJ
1「買ってきたよ」
藍「ありがと」
1「もうちょっとしたら、展望台行こっか」
藍「たしか整理券とか必要じゃなかったっけ?」
1「事前にチケット買ってあるから大丈夫」
藍「頼りになる〜」
ちょっと冗談っぽく彼女が言った。
本当にそう思っているのか、茶化しているのか…。
144: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:56:41 ID:vrJ
指定された時間に入場口へと向かった。
事前にチケットを買っていたためか、エレベーターに乗るまで、そう時間はかからなかった。
展望デッキまで行き、外を眺める。
天気が良く、遠くの景色まで見渡すことができた。
藍「高いねー」
1「そうだね」
藍「ここから飛び降りたらどうなるかな」
1「多分地面に到達する前に気絶すると思う」
こんな妙なやりとりをしている時間が、とても楽しい。
二人だけの時間だ。
145: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:58:18 ID:vrJ
藍「夜景とかも綺麗そうだね」
1「夜まで居る?」
藍「夜まではちょっと長いかなw」
1「そろそろ降りる?」
藍「うん」
そしてまたエレベーターに乗り、地上まで降りた。
146: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:58:36 ID:vrJ
1「いい景色だったね」
藍「うん」
1「この後どうしよっか」
藍「お腹空いた」
1「まだ午後4時なんだけどw」
藍「だってお昼、ちゃんと食べてないし」
そういえばそうだ。
ソラマチで買い食いする前提でお昼集合にしたが、そこまでしっかり食べたわけでもない。
147: ↓1◆Gsf67KLP6U:16/05/23(月) 19:58:59 ID:vrJ
1「じゃあどこか食べに行こうか。今の時間ならお店も空いていて良いかもね」
藍「ラーメン食べたい!」
ラーメン希望だったのでラーメン屋に行った。
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