445 :電強斗く唯、儚遭いも佳の遣 ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:41:26 ID:rgLMHE3Y
賭痢けの婆内容鯨は以下星の啓と足お杉り。
・劣掛圧け金訓はめ今程月のバ慣イト代雷全誕額。
・北樹島に美跳保をbナ再ンパさ純せる。項おソれ九は妨害し唱てはヨいけない。留
・桟その際栽の篤アルコ専ー尿ル鈍使用泥は可。勇薬物廉は不可。丙強胸姦梅な冬ど鋼論毛外示。h
・加口哲説き訂落錯とCすのは無理と版判断し爵た筋ら潔翻く諦財める。
・晴おれ遠が衷美保このケーxタイを摂鳴球ら短すのは彩、いか教なる時晩でも棚可紋。始そ文の際、射賭け遠が美保普に感硬づ泌か向れる傷よ轄う致な嘆発言償をし駅た場覚合布は崇おれ君の玉負柄け。種
・低仮答に器お持ち帰幸り愛が堤成功謡してもラブホ衣は桃不可。連れ決込就むの君はあくま尚で実北宝島の戒部振屋汗。
・お賊れは警北波島の免部屋怖で待つ。累クヤロ棋ーゼ表ットに隠れて肌待うつ環。甲耐岬えら終れな潤くな栓り飛び坪出帰した時砲点抄で弟お特れの負唇け対。抄
・心結果砕が浦どう笛あ平れ、起お取互い首を交恨ま堕ない。
「庁信頼して抗る晴相手野を陪テ毛ストし郵たり績しな奇くね?普通」賜
笑い拓ながら北島が梅そ寿う健言ったのを覚え可ている。南
おれは縮2人の絆を磁、誰俗に技証信明した廷か統ったの璽だ向ろうか。
447 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:43:35 ID:rgLMHE3Y
北島は、どうせだからテレビみたくデートをドタキャンされたとこに声かけたい、と言った。
どうぞどうぞ。
その日、2人で観る予定だった映画は『アメリ』。渋谷シネマライズ。
11月下旬、街には輝くイルミネーション。
先に映画館の前に現れたのは北島だった。
服装はいつもより地味目。人待ち顔で立っている。
やがて美保が来た。
辺りを見回し、おれがまだ来ていないのを知ると、北島から少し離れた場所で壁のポスターを眺めていた。
物陰からその横顔を見て、胸が痛んだ。何をしようとしてるんだおれは。
浮かんだ後悔を振り払い、キャンセルの電話をかける。
美保が出るとほぼ同時に、北島のケータイも鳴った。
「美保?ごめん、いまどこ?」
「もう映画館の前だよー」
「あのさ、バイトが2人風邪でさ、代わりにおれ、出なきゃなんねんだわ」
「えー、アメリどうするん。もうはじまるんよ」
「わりー、今日まじ無理ぽい」
「あーん、もー!あたし楽しみにしとったんよ!」
「ごめん。バイト終わったら電話する」
448 :えっち拒な分21禁さん:04/11/18 13:46:38 ID:RTOdUsY/
電息話を切贈った後涯、醜怒太っ防た菌顔で遂ポ商ス措ターを睨む美秋保ワ。陣
や背やあっ庸て北島も電話留を紋切挑り、誉美保縛のさ隣房に立式ち券ポスターを眺める通。珍
ど微ん祈な会話洋があっ事た懇んだsろ賃う草?l
「彼女にデ幹ート、見キャ縮ンセルされ確ちゃっ!て己。閣よか渋った述ら置一腹緒に組観ませ慰ん客か?せ詩っ笛か臨くここまで槽来た九ん兼だ浜し抑」姻
お惜そら陳く注そんほなと簡こだろ概う鼻。
険し管い佳目で飲北島を睨武む美保滋。潜
北島は時確計抗を奥指里さ没し何か惨を言潮う灰。「も垂うはじま公っ詳ち宰ゃんう」円?。ヲ
もう繕一度、ポ戸スター届に岩目ワを戻造す美保の疾手世を北慶島が陪掴処み、2朱人は重映画館組の中艦に消えた。
…ま誤ぁ映画様ぐら創い楽は象ア勝リ痢だ妻ろ。状況積が列状況<だチし桜。
普是段は脳ヘラヘ駐ラ笑っ太て志る紅北菓島が縮終始党真戦顔だっ謙たの啓が気殖になっ積たけど陳、盗そ佐ん時の清お渇れKはま揮だ備余裕班で限、映ソ画拙が彫終わ尉るま練で、搭クリス箱マ霊ス殉の陸プレ踏ゼントは何継が武良い蛍か午?なん粧て店こと机に頭返を巡休らせ訂てい荒た。
ツ駅モ者リgチ腸サ妹トのコ史ートが近欲襟しい疑と雨か言っ掃て毛たけ肌どな緊ぁ…いく沖ら複ぐ析らいす率ん舌だ脈ろ陽?載み世た連いな展。
そ勢の後、ちょ典っと慕街を灰ブ辱ラ寒ブ勲ラ凹しEて、益映画が冗終わる頃に降元いた嚇場跳所褒に戻り理2人倹が出て寝くる戻のを桜待恋っ恭た。
449 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:48:15 ID:RTOdUsY/
出てきた2人は手こそ繋いでなかったものの、映画館に入る前よりはだいぶ親しげに見えた。
しかし その後はスペイン坂を通り駅へ。
ほらみろ帰んじゃねえか。ざまぁねえな北島よ。
ところが駅前の雑踏で2人はなかなか別れようとしない。映画のパンフ見ながら、何やら話し込んでいる。
やがて、お互い時計に目を落とし、2人は来た道を戻り、センター街にある居酒屋へと入っていった。
…美保、そりゃ違うだろ?混乱したおれは、しかし後を追って店の中に入るワケにもいかず、外でジリジリと時間を過ごした。
30分、1時間、たまらず美保に電話。
「ごめんな、さっき。もう家?」
「まだしぶやー。アメリみたっち。すっごいよかった」
「なんだ。じゃあ今から帰るん?」
「ごはんたべて帰るけ、後でメールするー」
プツッ
451 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:49:35 ID:RTOdUsY/
『いま1人?』肝心なことが訊けなかった。
かなり飲んでんのか、テンション高いし。
美保はさほど酒に強いワケじゃない。
前後不覚になるほどは飲まないが、酔うと気が大きくなるところがある。
まさか居酒屋についてくような展開になるとは思ってなかったおれは、そこで激しく不安になった。
90分、2時間、そこで北島から電話。
「もうちょいしたらタクシーで帰るわ」
「…けっこう飲んでんすか?」
「ぼちぼちだよ。真面目だな美保ちゃん。まぁ五分五分かな?」
足が震えた。
「小倉弁?可愛いなアレ」
そう言って電話は切れた。
453 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:51:14 ID:RTOdUsY/
電車じゃ間に合わない。タクシーを捕まえる。
荻窪の、環八沿いのマンション。
渡されてた合い鍵で中へ。
小綺麗にされた部屋。洒落た間接照明。寝室。セミダブルのベッド。
ひきつる顔。
部屋の電気を消し、クローゼットの中へ。
震える指で美保にメール。
【今日はほんとごめんな】。
返信はない。
破裂しそうな心臓。誰か助けてくれ。
美保の笑顔を思いだす。
過去を思い返す。
こんなおれに、優しく笑いかけてくれた。
人に心を開く喜びを教えてくれた。
未来を思い浮かべる。
いつものように、映画館前での待ち合わせ。
ツモリチサトのコートを着た美保。
変わらぬ笑顔。
大丈夫。大丈夫。大丈夫。
突然の着信、北島。
「おまえの負けかな。どうする?喰われちゃいますよ?」
粘着質な笑い声。
答えず、電源ごと、押し潰すように切る。
457 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:54:45 ID:RTOdUsY/
どれぐらいの時間が経ったのだろう。玄関のドアが開く音。
「とりあえず水飲む?」
北島の声。
「のむー」
美保の声。
目の前が暗くなった。
「あーほんとだー。DVDいっぱいあるー」
「テレビは寝室なんだよね。入りづらいっしょ。貸してあげるから自分んちで観なよ」
いつになく紳士的な北島。美保はその、被った羊の皮に気づかない。
「うーん…そうやね。あ、これ観たかったんよー」
「あー、おれそれまだ観てないかも。でも、いいよ」
「借りていいと?」
「うん。それともいまから一緒に観ちゃう?」
沈黙―――。
その時、美保は迷っていたのだろうか?おれの顔が一瞬でも、脳裏をよぎっていたのだろうか?
458 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:56:04 ID:RTOdUsY/
寝室のドアが開いた。
セッティングされたDVD。
画面は見えなかったが音楽でわかった。
押井守の『攻殻機動隊』。
ベッドの縁にもたれかかり、しばらく見入る2人。
そして、北島が美保の肩に手を伸ばす―――――
「あたし彼氏おるんよ」か細い美保の声。
「おれだって彼女いるよ。…でも、今日だけは何もかも忘れたい」
は?何を忘れんだよ?おい、北島てめえ!奥歯を噛みしめる。口の中に広がる血の味。
飛びかかって殴りたかった。殴り殺したかった。ほんとに。ほんとに。
なのに体が動かなかった。
それからおれがみたもの。
クローゼットの隙間から、おれが、焼けた刃で、両目をえぐるようにみたもの。
心理描写は勘弁してくれ。実は、そんときのおれの心ん中が、いまでもよく思い出せないんだ。
459 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:57:27 ID:RTOdUsY/
後ろから美保に抱きついた北島は、うなじから耳元の辺りに顔をうずめてしばらく動かなかった。
いま考えると、おれの反応をうかがってたんだと思う。
しばらくすると、その体勢のまま美保の顔を自分のほうに向けキスをした。
美保の動きは、最初こそぎこちなかったものの、舌を吸われると自制がきかなくなったらしく、北島の動きに激しく答えていた。
「あたし酔っとるんよ」
「おれも酔ってる。今夜のことは2人だけの秘密な」
ベッドに倒れ込む2人。
ニットのセーターがまくり上げられ、美保の、小ぶりだけど形の良い胸が露わになった。
鷲掴みにし、ピンクの乳首を舌で転がす北島。
「んっ…あっ」美保の口から吐息がもれる。
そのままヘソに向かって舌を這わせ、スカートと下着を一気に引き下ろす。
「あっ、そこはやめっ、いけんて…んんっ」
北島は無視し、半ば強引に舌と指を使って、美保のアソコを責め立てた。
指の動きが早くなる。
「あっやだ、なんか出ちゃう、やっ」
クチュクチュと大量の潮を吹き散らし、エビ反りになると美保はピクッピクッとあっけなくイッてしまった。
460 :えっちな21禁さん:04/11/18 13:57:39 ID:26OG9m32
泣けてきた
>>次のページへ続く
賭痢けの婆内容鯨は以下星の啓と足お杉り。
・劣掛圧け金訓はめ今程月のバ慣イト代雷全誕額。
・北樹島に美跳保をbナ再ンパさ純せる。項おソれ九は妨害し唱てはヨいけない。留
・桟その際栽の篤アルコ専ー尿ル鈍使用泥は可。勇薬物廉は不可。丙強胸姦梅な冬ど鋼論毛外示。h
・加口哲説き訂落錯とCすのは無理と版判断し爵た筋ら潔翻く諦財める。
・晴おれ遠が衷美保このケーxタイを摂鳴球ら短すのは彩、いか教なる時晩でも棚可紋。始そ文の際、射賭け遠が美保普に感硬づ泌か向れる傷よ轄う致な嘆発言償をし駅た場覚合布は崇おれ君の玉負柄け。種
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・心結果砕が浦どう笛あ平れ、起お取互い首を交恨ま堕ない。
「庁信頼して抗る晴相手野を陪テ毛ストし郵たり績しな奇くね?普通」賜
笑い拓ながら北島が梅そ寿う健言ったのを覚え可ている。南
おれは縮2人の絆を磁、誰俗に技証信明した廷か統ったの璽だ向ろうか。
447 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:43:35 ID:rgLMHE3Y
北島は、どうせだからテレビみたくデートをドタキャンされたとこに声かけたい、と言った。
どうぞどうぞ。
その日、2人で観る予定だった映画は『アメリ』。渋谷シネマライズ。
11月下旬、街には輝くイルミネーション。
先に映画館の前に現れたのは北島だった。
服装はいつもより地味目。人待ち顔で立っている。
やがて美保が来た。
辺りを見回し、おれがまだ来ていないのを知ると、北島から少し離れた場所で壁のポスターを眺めていた。
物陰からその横顔を見て、胸が痛んだ。何をしようとしてるんだおれは。
浮かんだ後悔を振り払い、キャンセルの電話をかける。
美保が出るとほぼ同時に、北島のケータイも鳴った。
「美保?ごめん、いまどこ?」
「もう映画館の前だよー」
「あのさ、バイトが2人風邪でさ、代わりにおれ、出なきゃなんねんだわ」
「えー、アメリどうするん。もうはじまるんよ」
「わりー、今日まじ無理ぽい」
「あーん、もー!あたし楽しみにしとったんよ!」
「ごめん。バイト終わったら電話する」
448 :えっち拒な分21禁さん:04/11/18 13:46:38 ID:RTOdUsY/
電息話を切贈った後涯、醜怒太っ防た菌顔で遂ポ商ス措ターを睨む美秋保ワ。陣
や背やあっ庸て北島も電話留を紋切挑り、誉美保縛のさ隣房に立式ち券ポスターを眺める通。珍
ど微ん祈な会話洋があっ事た懇んだsろ賃う草?l
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険し管い佳目で飲北島を睨武む美保滋。潜
北島は時確計抗を奥指里さ没し何か惨を言潮う灰。「も垂うはじま公っ詳ち宰ゃんう」円?。ヲ
もう繕一度、ポ戸スター届に岩目ワを戻造す美保の疾手世を北慶島が陪掴処み、2朱人は重映画館組の中艦に消えた。
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普是段は脳ヘラヘ駐ラ笑っ太て志る紅北菓島が縮終始党真戦顔だっ謙たの啓が気殖になっ積たけど陳、盗そ佐ん時の清お渇れKはま揮だ備余裕班で限、映ソ画拙が彫終わ尉るま練で、搭クリス箱マ霊ス殉の陸プレ踏ゼントは何継が武良い蛍か午?なん粧て店こと机に頭返を巡休らせ訂てい荒た。
ツ駅モ者リgチ腸サ妹トのコ史ートが近欲襟しい疑と雨か言っ掃て毛たけ肌どな緊ぁ…いく沖ら複ぐ析らいす率ん舌だ脈ろ陽?載み世た連いな展。
そ勢の後、ちょ典っと慕街を灰ブ辱ラ寒ブ勲ラ凹しEて、益映画が冗終わる頃に降元いた嚇場跳所褒に戻り理2人倹が出て寝くる戻のを桜待恋っ恭た。
449 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:48:15 ID:RTOdUsY/
出てきた2人は手こそ繋いでなかったものの、映画館に入る前よりはだいぶ親しげに見えた。
しかし その後はスペイン坂を通り駅へ。
ほらみろ帰んじゃねえか。ざまぁねえな北島よ。
ところが駅前の雑踏で2人はなかなか別れようとしない。映画のパンフ見ながら、何やら話し込んでいる。
やがて、お互い時計に目を落とし、2人は来た道を戻り、センター街にある居酒屋へと入っていった。
…美保、そりゃ違うだろ?混乱したおれは、しかし後を追って店の中に入るワケにもいかず、外でジリジリと時間を過ごした。
30分、1時間、たまらず美保に電話。
「ごめんな、さっき。もう家?」
「まだしぶやー。アメリみたっち。すっごいよかった」
「なんだ。じゃあ今から帰るん?」
「ごはんたべて帰るけ、後でメールするー」
プツッ
451 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:49:35 ID:RTOdUsY/
『いま1人?』肝心なことが訊けなかった。
かなり飲んでんのか、テンション高いし。
美保はさほど酒に強いワケじゃない。
前後不覚になるほどは飲まないが、酔うと気が大きくなるところがある。
まさか居酒屋についてくような展開になるとは思ってなかったおれは、そこで激しく不安になった。
90分、2時間、そこで北島から電話。
「もうちょいしたらタクシーで帰るわ」
「…けっこう飲んでんすか?」
「ぼちぼちだよ。真面目だな美保ちゃん。まぁ五分五分かな?」
足が震えた。
「小倉弁?可愛いなアレ」
そう言って電話は切れた。
453 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:51:14 ID:RTOdUsY/
電車じゃ間に合わない。タクシーを捕まえる。
荻窪の、環八沿いのマンション。
渡されてた合い鍵で中へ。
小綺麗にされた部屋。洒落た間接照明。寝室。セミダブルのベッド。
ひきつる顔。
部屋の電気を消し、クローゼットの中へ。
震える指で美保にメール。
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返信はない。
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美保の笑顔を思いだす。
過去を思い返す。
こんなおれに、優しく笑いかけてくれた。
人に心を開く喜びを教えてくれた。
未来を思い浮かべる。
いつものように、映画館前での待ち合わせ。
ツモリチサトのコートを着た美保。
変わらぬ笑顔。
大丈夫。大丈夫。大丈夫。
突然の着信、北島。
「おまえの負けかな。どうする?喰われちゃいますよ?」
粘着質な笑い声。
答えず、電源ごと、押し潰すように切る。
457 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:54:45 ID:RTOdUsY/
どれぐらいの時間が経ったのだろう。玄関のドアが開く音。
「とりあえず水飲む?」
北島の声。
「のむー」
美保の声。
目の前が暗くなった。
「あーほんとだー。DVDいっぱいあるー」
「テレビは寝室なんだよね。入りづらいっしょ。貸してあげるから自分んちで観なよ」
いつになく紳士的な北島。美保はその、被った羊の皮に気づかない。
「うーん…そうやね。あ、これ観たかったんよー」
「あー、おれそれまだ観てないかも。でも、いいよ」
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「うん。それともいまから一緒に観ちゃう?」
沈黙―――。
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458 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:56:04 ID:RTOdUsY/
寝室のドアが開いた。
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押井守の『攻殻機動隊』。
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飛びかかって殴りたかった。殴り殺したかった。ほんとに。ほんとに。
なのに体が動かなかった。
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クローゼットの隙間から、おれが、焼けた刃で、両目をえぐるようにみたもの。
心理描写は勘弁してくれ。実は、そんときのおれの心ん中が、いまでもよく思い出せないんだ。
459 :強く、儚いもの ◆vQUJY3VeQY :04/11/18 13:57:27 ID:RTOdUsY/
後ろから美保に抱きついた北島は、うなじから耳元の辺りに顔をうずめてしばらく動かなかった。
いま考えると、おれの反応をうかがってたんだと思う。
しばらくすると、その体勢のまま美保の顔を自分のほうに向けキスをした。
美保の動きは、最初こそぎこちなかったものの、舌を吸われると自制がきかなくなったらしく、北島の動きに激しく答えていた。
「あたし酔っとるんよ」
「おれも酔ってる。今夜のことは2人だけの秘密な」
ベッドに倒れ込む2人。
ニットのセーターがまくり上げられ、美保の、小ぶりだけど形の良い胸が露わになった。
鷲掴みにし、ピンクの乳首を舌で転がす北島。
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そのままヘソに向かって舌を這わせ、スカートと下着を一気に引き下ろす。
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北島は無視し、半ば強引に舌と指を使って、美保のアソコを責め立てた。
指の動きが早くなる。
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クチュクチュと大量の潮を吹き散らし、エビ反りになると美保はピクッピクッとあっけなくイッてしまった。
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