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元カノにばったり会ったら未亡人になっていた件
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110 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:47:11.21 ID:mLbuWsMi0
満場一致、オールグリーンの進路クリアで“全軍全速前進!”の一択であったw


こうなると、もう止まらない。

どちらからともなく近づいて、唇を重ねた。

オレは20年前に果たせなかった思いを込めて燃え上がった。全身が熱くなる。

そしてオレは彼女を寝室までいわゆる“お姫様だっこ”で連れて行く。



112 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:49:44.45 ID:OgxXtfmm0
そうなるか……


113 :名も無き被検体774号+:2012/09/06(木) 23:49:45.20 ID:rxrW2oIA0
何がオールグリーンなんだw

お前、既婚者じゃん


116 :名も無き検体774号+:2012/09/06(木) 23:51:02.56 ID:i5r5E6kO0
>>113
く同意


115 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:50:37.33 ID:mLbuWsMi0
彼女はこんなに華奢だったのか?とその軽さに驚きながらもベッドに降ろす。

その瞬間、彼女の何かが弾けた感じがして瞳が突然潤みだす。

彼女が急に積極的になりオレの首に腕を絡めて強く引き寄せる。

オレは彼女の反応に若干驚きながらも、さらに気合いを入れたのだが・・・



119 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:54:59.65 ID:mLbuWsMi0
オレは彼女の焦点が、オレには合っていないことに気づいた。

涙に濡れた瞳は確かにオレを見つめているのだが、オレを見ているわけではない。

オレは、戸惑った。




120 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/06(木) 23:58:54.60 ID:mLbuWsMi0
彼女が急に遠ざかる気がした。

確かに彼女はオレの腕の中にいる。

いや逆だ、彼女がオレに抱きついているのだが心はどこか違うところにあったのだ。



123 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:00:36.56 ID:eUhtegpu0
そして、次の瞬間・・・

彼女は号泣し始めた。

激しい嗚咽を漏らしながらオレに激しくしがみついたままオレの知らない男性の名を何度も何度も叫んだのだ。

それが、この寝室の主であろうことは想像に難くない・・・



125 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:03:08.46 ID:OgxXtfmm0
っぱまんわ…


126 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:04:26.69 ID:vy3kAt2WP
パンツ履いた




コンビニで買い物したからまだ表だけど…


127 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:05:55.58 ID:eUhtegpu0




オレは、ただ呆然と彼女を見つめていた。

別に腹が立ったわけではない。悲しかったわけでもない。

惜しかったなんて、とんでもない。

うまく言葉にできないが、愛する人を失った女性の辛い心の中を 素手で触ってしまったような切ない、やるせない気分だったのだ。

やがて彼女の腕から力が抜けてオレからするするっと外れた。



128 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:06:57.95 ID:AxN5umYX0
せつないなぁ、、、


129 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:07:18.45 ID:ysSun/+U0
俺、以前高校時代の元カノのことすっかり忘れてて誰お前状態だったとき酷い修羅場があったが

これ実話なら、それ以上にキツいな


130 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:11:42.36 ID:eUhtegpu0
残念ながら、この状態から一仕事できるほど、オレは太い神経の持ち主じゃない。

いや、10代の頃ならこんな状況でもマグロ状態の女を抱けたかもしれない。

でも、もうすぐ40だもんな。

亡くなった人の名を叫んで号泣する女性を、どうにかするなんて悪趣味なことはできんわな。

オレは、ただ彼女に寄り添い、ずっとその髪を撫でるしかなかったのだ。



133 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:19:08.12 ID:eUhtegpu0
して、朝来た


引越しのトラックがや、オレ普通にれを手たわけだが員に主人』と呼には、かなりてた。

なぜなら傍にいたミソノピクッと反応したような気がしたからだ。

ソノはエプロン姿で忙しそうにしていた夜のこと言わない。

ソノ、相変わらずオに纏わりついていた、そは無邪な仔犬のようあり 以前の小魔的な雰囲気ことはなかった

そらく母ミソノが亡呼ぶ悲しいび声は彼女に聞こただろうから



134 :台風29号Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:23:56.61 ID:eUhtegpu0
大きなにもかかわらず荷物は少なく業は午前で終わた。


ソノ「レくん、色々とありがとうねふふ

小ミノ「オレん、落たらまたねっ

「おおぅ! じた」

ミソ、小ノ「西〜!!

何事もなかのよな明るい笑顔を残てミソノと小ミソノは 引越しのトラッ同乗ていった。

うやら、最寄駅までは乗せてもらえるらしい。

レは、るこはなく二人とトラック見送りながらそうば、引て聞のな・・考え



135 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:27:42.07 ID:eUhtegpu0
・・・

そして土曜日・・・ミソノは受付に居なかった。

なんとなく覚悟はしていたが、きちんと別れを告げたかった。

正直に言うと未練がなかったわけではない。

でも、それは是が非でも食ってやろうとか、そういう感じではなく

なんだか母子が心配だったような、本当に何かできることはないのだろうかとか・・・

いや、理屈では分かってるんだ。オレには何もできないことくらい・・・

でも、ホントに何もできなかったんだよねぇ・・・

結局、最後の夜も悲しい思い出をつくっちまっただけだし。



136 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:29:28.17 ID:eUhtegpu0
オレは、携帯を取り出してみた・・・ミソノに掛けてみる

・・・『お掛けになった電話番号は現在使われておりません』

小ミソノの番号も、同じであった。


受付の女性に「ミソノさんは、どうされたんですか?」と聞いてみた。


女性「ミソノさん?私、今週入ったばかりなので古い人のことは分からないんです」


オレ「そうですか・・・」




138 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:32:05.35 ID:eUhtegpu0
オレは、いつもの喫茶店で独り放心状態だった。

20年前の半年間と、ついさっきまでの半年間が頭の中で絡み合っている・・・

高二のミソノと現在の小ミソノの姿が被ってしまい、現在と過去、夢と現実が混乱している。

つい先日まで、向かいの席に美しい母子が微笑みながら座っていたのが現実のことだったのか どうかすら定かでなくなってきた。

ひょっとしたら、オレは毎週この時間にココで、うたた寝をして夢を見ていただけなのかもしれない

そんなことを考えていると・・・



139 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:33:23.31 ID:eUhtegpu0
そこへ、教室のマネージャーらしき男性が走ってきた。

男性「オレさんですよね?これミソノさんから預かってます。彼女は昨日辞めたんですよ」

男性「彼女、急に転居が決まったようで、オレさんによろしくお伝え下さいとのことでした」

と言うと1枚のCDを差し出した。

男性「ちゃんとお渡しできてよかったです。末っ子ちゃんは来週で終わりでしたよね?」

オレ「そうでしたね。来週で卒業でしたね。ありがとうございました」

その言葉を聞くと、男性は教室に戻っていった。

オレの手にあるのは、何の変哲もない普通の音楽CDであったが・・・

オレは「ハッ」とした。



140 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:36:48.02 ID:eUhtegpu0
まさかと思って中を開けると、小さく折られた手紙が入っていた。

急いで開けると・・・そこには、見覚えのある文字・・・

「あなたとの関係は、友達以上だけど恋人ではない」

「例えると家族みたい」

「なくてはならないけど、特別な存在ではない」

「例えると空気みたい」

という内容が書かれてあり、最後に

「ありがとう」

で締めくくられていた。


-------完--------



141 :名も無き体774号+:2012/09/07(金) 00:37:47.14 ID:MjJqAjTn0
なかなかい話だ

だが切ないな…


142 :名も無774号+:2012/09/07(金) 00:39:51.91 ID:pXkQ7oIJ0
せつないな。


ひとつ質

越し前夜のは外泊だよね?

嫁さんて


145 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:44:06.74 ID:eUhtegpu0
>>142
それは、シンプルに「出張」ですw



143 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:40:47.48 ID:o5aBN5Vk0
休館3階に行ってこい!ミソノは待ってるぞ


145 :29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:44:06.74 ID:eUhtegpu0
>>143
そうすね。“あ3階にってら彼女人生わってしたね?

そううとちょっと辛いかもです。



144 :名も無き被検体774号+:2012/09/07(金) 00:42:08.13 ID:QHhDa27D0
台風29号とは?


145 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:44:06.74 ID:eUhtegpu0
>>144
なんでも、めったにない号数らしいですw

最近はそうでもないみたいですけど。


あと、ヨメとのエピローグありますけど、入り用ですか?



147 :名も無き被体774号+:2012/09/07(金) 00:45:11.06 ID:FfoUy4KT0
り用です


148 :台風29号 ◆Tp9piHFiRU :2012/09/07(金) 00:48:30.32 ID:eUhtegpu0
では、ちょっとバカップル気味ですけど、明るく終われると思いますのでw


エピローグ


予定のない休日の午後、俺は嫁と二人でボーっとテレビを観ていた・・・

嫁「・・・アンタ、最近変じゃない?」

俺「なにが?」(動揺を悟られないように、あくまでも自然体を装う)

嫁「こないだまで妙にイキイキしてたかと思えば、最近は溜め息ばかり吐いてるし」

嫁「それに・・・なんか・・・激しいし///・・・」

モジモジ

俺「おまっ、ひっ、昼間っから何を言・・・」

言いかけた言葉を待たずに嫁が俺の胸に飛び込んできた。

嫁「何があったか知らないけど、誰にも渡さないんだからっ!」

俺の胸に顔を埋めた嫁が言う。

もしかして泣いているのか??

俺「・・・うん」

急に嫁が愛おしく感じて、ぎゅっーと抱きしめる

嫁「もふっ・・ぅん・・・」

艶っぽい声を出したかと思うと、頭を俺の胸にグリグリしながら俺の顔の辺りまでズリ上がってくると

嫁「ねぇ! 今度、家族でテーマパークに行かない?」 

満面の笑みであったw


どうやら、何もかもお見通しのようであるw

ちなみに、その夜のメニューはカニすきであった。

女の勘は恐ろしいw

以上です。




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