まぁ、期間限定やし、ええやろーと思ってたんやけどな。
工場のプレス機から流れてくる部品を手に持って、キズついてないか確かめて、コンベアに戻して、手に持って、キズ確かめて、戻して、手に持ってキズ確かめて、戻して。。。
1サイクル5秒の作業を朝8時から夜10時までずーーーーーーーっとや
ほんまずーーーーーーーーーっっっっとや。
機械から吐き出される油まみれのガスにまみれて、くっそ暑い中、ワイは機械の一部になっとった。
考えたらあかん、人間やと思ったら精神が壊れる、いつか生産技術に戻れるんやと思てずーーーーっと部品だけ見てたわ
なぜ似非関西弁なのですか?
関西出身なんやで。
アメリカ長くて標準語混じってるけどな
そんな感じで3か月ほどほど経ったあと、人事に言われたんや「君の部品チェックの仕事、だれもやりたがれへんからあと半年延長な」ってな。
心がぽきーっと折れた瞬間やったわ。
めでたくニートの完成やな
で、まぁ地元の田舎の家に引きこもろうかと思ったんやけど、田舎すぎて噂なんかすぐ広まってまうからな。
当時付き合ったてた彼女のアパートに転がり込むことにしたんや。
これでヒモニートの完成や。
嘘やったら日本でのんびり暮らせてたんかな。。。
今更言うても仕方ないけど
で、半年くらい彼女と過ごしながらごろごろしてたんよ。
言うても彼女は昼間仕事行ってるからな。
朝ごはん作ってあげて、見送った後はテレビ見たりアニメ見たりしてたな。
あれやな、それまで知らんかったんやけど、朝のニュースって同じ内容を昼過ぎぐらいまでループさせてたんやな。
最初のうちは普通に楽しかったねん。
コードギアス全話一気見とかしてな。
でも、だんだん面白そうなアニメも無くなってきて、やっぱ働かなあかんのちゃうか、って思いだしてきたねん。
そんでも前おった田舎の工場とは勘弁やからな、今度はなんとしてでもホワイト企業に就職したる!思ってな
そんで彼女に相談したねん。
そしたら、その彼女が勤めてる塾の先生が足りひん、ってことで応募してみいひんかって話になったねん。
秒で「それええやん!」ってなったわ。
当時のワイは工場じゃなくて、職場にクーラーが効いてる、しかもかわいい子供と一緒に仕事ができる、ってだけで超絶ホワイトやと思えたんや。