オッサンの俺が嫁との馴れ初めを語る
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39 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:09:26.42 ID:1ixa6HIs0
結論として、どの女も駄目だったな。
結婚を匂わされると辟易して別れ話になる。
とっかえひっかえに近い生活になり、Aに説教される事しばしばだった。
諸事情で俺はAに頭が上がらないので、反論できず、正直ウザかった・。
どうでもいいがAはこの頃、15歳年上のお姉様と付き合っていた。
やっと若い女性に興味が出たそうだ。理解できなかった。
40 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:10:32.02 ID:1ixa6HIs0
飲み会の少し後から、嫁からたまにメールが来るようになった。
いかにも友達メールだった。
やめときゃいいのに、俺は律儀に返信した。
仕事で海外に行く時も前以て連絡した。俺の返信が無いのを気にしたら可哀想だと思って。
嫁の彼氏に見られたら、って遠慮は無くなっていた。
頭の良い女なんだ、不味かったらメールなんかしないって自分に言い訳していた。
41 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:12:09.89 ID:1ixa6HIs0
俺の女関係は相変わらずだったので、携帯を覗き見られては嫁とのメールがバレて喧嘩になったり何だり。
嫁が原因で別れる事がほとんどだった。
嫁は俺ほどではなかったが、それなりに男が変わっていた。
モテるし依存型だからね。男には困らなかっただろう。
何回目からはお互いに報告する様になっていたな。
42 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:13:07.07 ID:1ixa6HIs0
二人で出かける事も増えた。
買い物して飯食って酒飲んで。
嫁は彼氏の愚痴を俺に言い、俺は女関係の愚痴を嫁に言っていた。
海外から帰って来て一番最初に連絡するのは嫁になった。
44 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:14:52.32 ID:1ixa6HIs0
嫁はこの頃もまだ、酔うと「私なんか」「ごめんなさい」を言う。
俺は敢えて笑い飛ばしていた。
毎週何かしら時間を合わせて会っていた。
Aが俺を飯に誘った時に嫁が丁度一緒で、二人でAとの待ち合わせ場所に行った。
過去にない勢いで驚かれて、「理解できない」と言われた。
よりによってお前が言うかと。
45 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:16:26.22 ID:1ixa6HIs0
肉体的な接触は一切なかった。俺も嫁も異常に気を付けていたんだよな。
偶然指が触れるだけで、お互い慌てて離れていた。
不自然なのは分かってたし、お互いの相手に罪悪感があったのは当然だったが、もうね、駄目なんだよな。
とにかく会いたいんだよ。顔が見たい。
47 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:18:17.39 ID:1ixa6HIs0
一緒に買い物して飯食って酒飲んで、タクシーに乗ればいいのに、わざと駅まで並んで歩く。しかも牛歩。
でも絶対触らない。
別れてから6年、歪んでたな。
48 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:19:36.03 ID:1ixa6HIs0
嫁とそんな関係のまま、6年の間に俺は出世していた。
底辺がいつの間にか出世頭ですw俺頑張りましたww
嫁は自分の才能を活かせる仕事を見つけて楽しそうだった。
俺の女関係は寂しい物になっていた。家に女を入れるのが面倒になっていたんだ。
嫁は付き合って2年の男がいた。
49 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:20:21.35 ID:1ixa6HIs0
俺や嫁の職業なら、とっくに結婚していなきゃいけない歳だった。
特に俺は妻帯か否かで見る目が変わる業界だ。上司から早く結婚しろと頻繁に言われる日々。
どうでもいいがAはこの頃、18歳年上の未亡人と付き合っていた。
大人になっていた俺は理解に努めたが、無駄な努力だった。
51 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:21:07.07 ID:1ixa6HIs0
2月、嫁が一緒に飲んでる時に
「結婚するかも」と言った。
あっそう、って思った。
お高いホテルのレストランで酒も料理も美味いはずなんだがね。全く味がしなかったね。
シェフ変わったのかしらぁんって思っておいた。
53 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:22:39.57 ID:1ixa6HIs0
その夜は朝まで一緒にいた。
指一本触れなかったがな。
コンビニでホットのおーいお茶買って、公園でぶるぶる震えながら、どうでも良い話ばかりしていた。
いい歳して楽しかった。
楽しい振りをしなきゃいけないと思ってたんだな。
「あっそう」以外の事を考えたくなかったんだよ。
始発で帰った。
タクシーに乗ればいいのにわざと二人で電車に乗った。
俺は風邪を引いて上司に呆れられた。
嫁は引かなかった。解せぬ。
54 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:23:36.03 ID:1ixa6HIs0
それからはまた、相変わらずだった。
結婚の続報はなかったから、何も分からなかった。
55 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:26:10.06 ID:1ixa6HIs0
ここからなんだが、1に書いた通り、震災の話が入ってくる。
無理な人は読むのをやめて欲しい。
んじゃ再開します。
56 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:27:15.14 ID:1ixa6HIs0
あの日、都内の職場で本震を食らった。
俺の仕事は災害にも対応しなければならず、数時間後には現地に向かう事は明白だった。
家に帰る暇も家族に連絡する暇もない。
情報待ちの間にSkypeを立ち上げたら嫁がオンラインだった。
58 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:00.46 ID:1ixa6HIs0
職場で私用のSkypeを使うのはご法度だが、この時は構っていられなかった。他の同僚たちもやっていた。
俺も嫁も怪我はなかった。
俺「これから現地に行くから暫く連絡が取れない。帰って来たら連絡する」
嫁「行ってらっしゃい。立派に任務を果たして帰って来てね」
60 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:48.87 ID:1ixa6HIs0
こんな事を咄嗟に言える女は他に知らない。
この時に俺は決めたね。
俺、帰って来たらこの女と結婚するんだ…って。
フラグへし折ってやるってね。
当日夜、俺は現地に入った。
詳細は省く。
62 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:31:37.87 ID:1ixa6HIs0
取り敢えずの通信関連が確保され、俺が私用の携帯を使えるようになったのは半月後だった。
忙しすぎて携帯を触る暇もなかったとも言う。
で、予想されているとは思うが、実家の親よりも誰よりも先に嫁にメールした。
「やっと一息」と送ったら、すぐ返信があった。
「寝ろよ(笑)」と、嫁の近所の猫の写メだった。
癒された。猫可愛い。
現地を出るまでに数通、メールをやり取りした。
俺はほとんど返せなかったんだ。
嫁は毎日一通、俺が返信しなくても他愛ないメールをくれた。
64 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:33:43.50 ID:1ixa6HIs0
どうでもよくないがこの時、Aがメールをくれた。
震災から暫くして、嫁が彼氏と別れたとの事だった。
嫁からのメールには一切、書いていなかった。
65 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:34:56.40 ID:1ixa6HIs0
被災地の事は端折るね。
暫くして、俺は一度都内へ戻った。
職場へ報告をしてすぐに家に帰って休んで良いと言われた。
職場規定です。
66 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:36:13.73 ID:1ixa6HIs0
前日に嫁にメールを送っておいた。
「待ってるね」って返信があった。
滅茶苦茶顔が見たかった。
家に帰ったらすぐ電話しようと思った。
68 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:37:33.12 ID:1ixa6HIs0
この時の俺は、災害派遣者の中ではかなり優遇されている方だった。
俺よりずっと現地で頑張ってる人たちがいるのは充分知っている。
そういう人たちがこれを読んだら、気分を害するかもしれない。もし害されたら心からお詫びする。申し訳ない。
69 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:39:28.72 ID:1ixa6HIs0
タクシーで我が家へ帰る。
震度5強の地域だったが、築35年の賃貸マンションは無傷だったらしい。
日本の建築物って本当に凄いよな。
70 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:41:53.07 ID:1ixa6HIs0
続き。
俺の部屋の前に嫁がいた。
びっくりしたよ。夢かと思ったね。
俺まだ電話してねーよ?ってアホな事思った。
嫁が凄い勢いで抱き着いて来て、転ぶかと思った。
俺はもう頭が真っ白になってさ。
力一杯抱き締めてた。
6年振りに触れるにしてはやり過ぎ感。
でも止められなかったんだよな。
嫁は冷え切っていた。
結論として、どの女も駄目だったな。
結婚を匂わされると辟易して別れ話になる。
とっかえひっかえに近い生活になり、Aに説教される事しばしばだった。
諸事情で俺はAに頭が上がらないので、反論できず、正直ウザかった・。
どうでもいいがAはこの頃、15歳年上のお姉様と付き合っていた。
やっと若い女性に興味が出たそうだ。理解できなかった。
40 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:10:32.02 ID:1ixa6HIs0
飲み会の少し後から、嫁からたまにメールが来るようになった。
いかにも友達メールだった。
やめときゃいいのに、俺は律儀に返信した。
仕事で海外に行く時も前以て連絡した。俺の返信が無いのを気にしたら可哀想だと思って。
嫁の彼氏に見られたら、って遠慮は無くなっていた。
頭の良い女なんだ、不味かったらメールなんかしないって自分に言い訳していた。
41 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:12:09.89 ID:1ixa6HIs0
俺の女関係は相変わらずだったので、携帯を覗き見られては嫁とのメールがバレて喧嘩になったり何だり。
嫁が原因で別れる事がほとんどだった。
嫁は俺ほどではなかったが、それなりに男が変わっていた。
モテるし依存型だからね。男には困らなかっただろう。
何回目からはお互いに報告する様になっていたな。
42 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:13:07.07 ID:1ixa6HIs0
二人で出かける事も増えた。
買い物して飯食って酒飲んで。
嫁は彼氏の愚痴を俺に言い、俺は女関係の愚痴を嫁に言っていた。
海外から帰って来て一番最初に連絡するのは嫁になった。
44 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:14:52.32 ID:1ixa6HIs0
嫁はこの頃もまだ、酔うと「私なんか」「ごめんなさい」を言う。
俺は敢えて笑い飛ばしていた。
毎週何かしら時間を合わせて会っていた。
Aが俺を飯に誘った時に嫁が丁度一緒で、二人でAとの待ち合わせ場所に行った。
過去にない勢いで驚かれて、「理解できない」と言われた。
よりによってお前が言うかと。
45 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:16:26.22 ID:1ixa6HIs0
肉体的な接触は一切なかった。俺も嫁も異常に気を付けていたんだよな。
偶然指が触れるだけで、お互い慌てて離れていた。
不自然なのは分かってたし、お互いの相手に罪悪感があったのは当然だったが、もうね、駄目なんだよな。
とにかく会いたいんだよ。顔が見たい。
47 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:18:17.39 ID:1ixa6HIs0
一緒に買い物して飯食って酒飲んで、タクシーに乗ればいいのに、わざと駅まで並んで歩く。しかも牛歩。
でも絶対触らない。
別れてから6年、歪んでたな。
48 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:19:36.03 ID:1ixa6HIs0
嫁とそんな関係のまま、6年の間に俺は出世していた。
底辺がいつの間にか出世頭ですw俺頑張りましたww
嫁は自分の才能を活かせる仕事を見つけて楽しそうだった。
俺の女関係は寂しい物になっていた。家に女を入れるのが面倒になっていたんだ。
嫁は付き合って2年の男がいた。
49 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:20:21.35 ID:1ixa6HIs0
俺や嫁の職業なら、とっくに結婚していなきゃいけない歳だった。
特に俺は妻帯か否かで見る目が変わる業界だ。上司から早く結婚しろと頻繁に言われる日々。
どうでもいいがAはこの頃、18歳年上の未亡人と付き合っていた。
大人になっていた俺は理解に努めたが、無駄な努力だった。
51 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:21:07.07 ID:1ixa6HIs0
2月、嫁が一緒に飲んでる時に
「結婚するかも」と言った。
あっそう、って思った。
お高いホテルのレストランで酒も料理も美味いはずなんだがね。全く味がしなかったね。
シェフ変わったのかしらぁんって思っておいた。
53 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:22:39.57 ID:1ixa6HIs0
その夜は朝まで一緒にいた。
指一本触れなかったがな。
コンビニでホットのおーいお茶買って、公園でぶるぶる震えながら、どうでも良い話ばかりしていた。
いい歳して楽しかった。
楽しい振りをしなきゃいけないと思ってたんだな。
「あっそう」以外の事を考えたくなかったんだよ。
始発で帰った。
タクシーに乗ればいいのにわざと二人で電車に乗った。
俺は風邪を引いて上司に呆れられた。
嫁は引かなかった。解せぬ。
54 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:23:36.03 ID:1ixa6HIs0
それからはまた、相変わらずだった。
結婚の続報はなかったから、何も分からなかった。
55 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:26:10.06 ID:1ixa6HIs0
ここからなんだが、1に書いた通り、震災の話が入ってくる。
無理な人は読むのをやめて欲しい。
んじゃ再開します。
56 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:27:15.14 ID:1ixa6HIs0
あの日、都内の職場で本震を食らった。
俺の仕事は災害にも対応しなければならず、数時間後には現地に向かう事は明白だった。
家に帰る暇も家族に連絡する暇もない。
情報待ちの間にSkypeを立ち上げたら嫁がオンラインだった。
58 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:00.46 ID:1ixa6HIs0
職場で私用のSkypeを使うのはご法度だが、この時は構っていられなかった。他の同僚たちもやっていた。
俺も嫁も怪我はなかった。
俺「これから現地に行くから暫く連絡が取れない。帰って来たら連絡する」
嫁「行ってらっしゃい。立派に任務を果たして帰って来てね」
60 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:29:48.87 ID:1ixa6HIs0
こんな事を咄嗟に言える女は他に知らない。
この時に俺は決めたね。
俺、帰って来たらこの女と結婚するんだ…って。
フラグへし折ってやるってね。
当日夜、俺は現地に入った。
詳細は省く。
62 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:31:37.87 ID:1ixa6HIs0
取り敢えずの通信関連が確保され、俺が私用の携帯を使えるようになったのは半月後だった。
忙しすぎて携帯を触る暇もなかったとも言う。
で、予想されているとは思うが、実家の親よりも誰よりも先に嫁にメールした。
「やっと一息」と送ったら、すぐ返信があった。
「寝ろよ(笑)」と、嫁の近所の猫の写メだった。
癒された。猫可愛い。
現地を出るまでに数通、メールをやり取りした。
俺はほとんど返せなかったんだ。
嫁は毎日一通、俺が返信しなくても他愛ないメールをくれた。
64 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:33:43.50 ID:1ixa6HIs0
どうでもよくないがこの時、Aがメールをくれた。
震災から暫くして、嫁が彼氏と別れたとの事だった。
嫁からのメールには一切、書いていなかった。
65 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:34:56.40 ID:1ixa6HIs0
被災地の事は端折るね。
暫くして、俺は一度都内へ戻った。
職場へ報告をしてすぐに家に帰って休んで良いと言われた。
職場規定です。
66 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:36:13.73 ID:1ixa6HIs0
前日に嫁にメールを送っておいた。
「待ってるね」って返信があった。
滅茶苦茶顔が見たかった。
家に帰ったらすぐ電話しようと思った。
68 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:37:33.12 ID:1ixa6HIs0
この時の俺は、災害派遣者の中ではかなり優遇されている方だった。
俺よりずっと現地で頑張ってる人たちがいるのは充分知っている。
そういう人たちがこれを読んだら、気分を害するかもしれない。もし害されたら心からお詫びする。申し訳ない。
69 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:39:28.72 ID:1ixa6HIs0
タクシーで我が家へ帰る。
震度5強の地域だったが、築35年の賃貸マンションは無傷だったらしい。
日本の建築物って本当に凄いよな。
70 :1 ◆/rsh9Bexb. :2013/12/06(金) 00:41:53.07 ID:1ixa6HIs0
続き。
俺の部屋の前に嫁がいた。
びっくりしたよ。夢かと思ったね。
俺まだ電話してねーよ?ってアホな事思った。
嫁が凄い勢いで抱き着いて来て、転ぶかと思った。
俺はもう頭が真っ白になってさ。
力一杯抱き締めてた。
6年振りに触れるにしてはやり過ぎ感。
でも止められなかったんだよな。
嫁は冷え切っていた。
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