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女だけどバイクの免許とったら人生が変わった話する

 

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http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/bike/1115563360/


504 :774RR:2005/06/02(木) 17:49:42 ID:hFVtQ8i6
あのー。読んでばっかりでしたがとうとう書きにきました。

携帯から書いても大丈夫でしょうか?



506 :774RR:2005/06/02(木) 18:02:02 ID:hFVtQ8i6
では。最初はバイクが絡んできませんがお許しを。。

昔、私はバイクの免許も無くペーパードライバーだったので、彼氏の車の助手席が指定席だった。

休みの日には二人でよくドライブをした。

四国に住んでいることもあり ツーリングのシーズンには手をあげて車を追い抜いていくライダーや、道の駅や観光地でたくさんのバイクを見かけた。



508 :774RR:2005/06/02(木) 18:09:26 ID:hFVtQ8i6
私はバイクと、バイクから眺める風景に憧れを持っていた。

「バイクの免許取って遠くに行ってみたいなあ。」と私が言うと、バイクにはまるで興味のなかった彼氏はいつも

「バイクは危ないよ。行きたい所には車で俺が連れて行くよ。」と優しく言った。

そのたびに私は、そうだねーと(´・ω・`)と答えて口をつぐんだ。

今では あの頃の自分をとても幼く感じてしまう。



510 :774RR:2005/06/02(木) 18:16:26 ID:hFVtQ8i6
季節が流れやがて別れがきた。彼は他の女性に心がわりした。

「嫌いになったわけじゃないけどごめん...。」

コンビニの駐車場に停めた車の中で、彼は鳴咽して泣いた。私も泣いた。

色んなことがあったし、お互いに苦しんだが修復はできなかった。

私たちは婚約していたので後の処理は大変な苦労だった。

私は眠れない食べない生活の末、急性胃炎と疲労で倒れてしまった。




511 :774RR:2005/06/02(木) 18:20:54 ID:hFVtQ8i6
また季節が移り変わり、一年経つと体は元気になった。だけど涙が出なくなってくると悲しみは虚しさに変わった。

旅行に出掛けても、お酒を飲んでカラオケではしゃいでも服を買っても、心にポッカリあいた穴はなかなか埋まることは無かった。

そんな冴えない日々を送っていた夏。私は自分を大きく変えてくれた人に出会った。



513 :774RR:2005/06/02(木) 19:07:23 ID:hFVtQ8i6
夕方、私は愛犬のナッツを連れて散歩に出た。

いつもの散歩コースの池のまわりは その年に工事があり、道が舗装されベンチが設置された。

私は真新しい屋根のあるベンチに座り、持ってきたペットボトルの水を愛犬ナッツと分け合って飲んで休憩するのが習慣になっていた。

しかしその日、いつものベンチには先客がいた。

ジーンズに白いTシャツを着た男の人。そばには黒いバイクがとまっていた。

隣のベンチに座るのは何となく気がひけたが、ベンチは二つしか無いので隣のベンチに座った。

m(__)mまたまだ続きますが長くなりそうなのでまたあらためてきます。。



526 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:33:12 ID:6T212ltU
支援下さった方ありがとうございます。書きながら名前を考えてきました!。携帯からなのでスローですがお許しをm(__)m

>>513
からの続き↓

男の人は煙草を吸いながら地図を広げて見ていた。ちらりとバイクのほうに目をやると◯◯(北陸)ナンバーだった。

私はペットボトルの水を飲みプラスチックの器にナッツの分も注ぎ入れて飲ませた。遠くに釣り人が見えるだけで あたりは静まりかえっている。

そこへ いつも会うおじいさんが現れた。おじいさんは柴犬のモモ(仮名)を連れて散歩に来ている。

私はいつものようにおじいさんとコンニチワと挨拶をかわした。ナッツとモモも犬どうしの挨拶?をして尻尾を振って喜んでいる。

「アンタのバイクか?大きいなー。」

おじいさんは男の人に話しかけ、同意を求めるように私にも笑顔を向けた。

その時私は初めてその男の人の方を真っ直ぐ見た。



528 :四国冬z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 00:42:12 ID:6T212ltU
眼鏡をかけた30代位の男の人は、「そすか。と、そうに言った。退

れか人といさ話しをはじめた。

陸か国までバイクで3日に帰省したのだけど実家にいてるこがなくて、盆休みの間にブラブラとツーングようい、に荷作りして出て来たということ、今夜に泊まると。おじいさんに聞かれる淡々とは語っ

は曖昧に微笑みながら会話には加らず、モモを撫でたりお手せたりしていんが行ってしまい二人なると気ずい空気が漂った



532 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 01:11:23 ID:6T212ltU
続き↓

しかし男の人がナッツを撫でると人懐っこいナッツはゴロンと寝転がり「もっとナデれ」のポーズをしたのでギクシャクとしていた空気はすぐに和んでしまった。

私はバイク乗りに対して どことなくクールなイメージを持っていたが、彼にはシャイで穏やかな雰囲気が漂っていた。

見た目を芸能人で言うとV6のイノッチが眼鏡をかけたといった感じだろうか。

「◯◯県(北陸)からバイクって、すごいですねー。」私は自然に話しかけていた。


。。。m(__)m今日はここまでです。またある程度書けたら書きにきます。支援ありがとうございます!書いて初めてわかる苦労と支援の嬉しさ(ノД`)・゜・



542 :四国 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 12:04:58 ID:6T212ltU
>>532
続きで

夏はだいたいクで帰省しますよ。帰省を兼ねたツーリングまあこの距離ごくもないですよ。

私「んなもんなすか

こ、バイクで走ってて煙草が吸いくなっからなく停まったんだけど きれすよねー。

「工事前は、草がぼうだったんですよそのの方だったんでど。でもベンチがあるですね

ベンチの背にもたると、彼も少しな隣に並で座た。

ナッツを連れているからなか 私は不思議と緊張していなた。



543 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 12:09:49 ID:6T212ltU
続き↓

彼は自分のバイクがZZRという名前であることや、学生時代からバイク好きだったことなどを話した。

「バイクに乗ってみたいけど運動神経が無くてトロいし、原付も乗ったことがないからなあ...」と私が溜め息をつくと

「その気にさえなれば、誰でも免許取れますよ。全然大丈夫。なんなら...試しにオレのバイクにまたがってみますか?w」と言いだした。

私は驚いて最初は遠慮したが、本当は乗ってみたくてワクワクした。

私はナッツの紐を彼に預けて、そおっとバイクにまたがらせてもらい恐る恐るハンドルを握った。

彼は
「せっかくだからエンジンもかけようか。」と、ポケットからキーを出し、エンジンをかけた。

ナッツは音に驚いて興奮したのか、跳びはねてキャン!と吠えた。



。。m(__)m続きがありますがまた書いたらきます!




547 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:10:36 ID:6T212ltU
543>>
の続き↓

私は生まれて初めてバイクにまたがりエンジンの振動を体に感じた。嬉しくなって気がついたら顔が笑っていた。このまま走り出すことができたらどんなに楽しいんだろうか...。


その後、彼は北海道のツーリングの話をしてくれた。キャンプ道具を積んで夜に出発し船の中で寝る話。ピースサインの話。。

私は北海道に行ったことも無ければテントで寝たこともなかった。

ピースサインというライダーの挨拶もその時に初めて知った。

「ツーリングから帰ると遊び過ぎた子供みたいにヘトヘトになる。もういいかげんいい年なんだけど、バイクは降りられないねw。」

「今、おいくつなんですか?」

彼は私より11才年上だと言う。

年齢よりずっと若く見えたが そう言われてみると低い静かなトーンで話すせいか落ち着いた雰囲気もあった。

日が沈みかけた頃、私は腰をあげた。


「バイク、ありがとうございました。」


。。続



548 :774RR:2005/06/03(金) 18:14:40 ID:UPCrb6Et



549 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:29:59 ID:6T212ltU
>>548
ありがとう!

続き↓

彼は慌てたように

「こっちこそ。」と立ち上がり財布から一枚の名刺を差し出した。

「もし本当に免許を取ってバイクに乗るんなら、わかんないことがあったら連絡下さい。ちょっとは役に立てるかも。」

名刺の会社は聞き覚えのある会社だった。名刺には

...部...課「○○ 春樹」と書かれていた。(※仮名です)

私はびっくりしたが「ありがとうございます。」と言って名刺受け取った。

春樹さんは名刺の裏に

「会社のメールでもいいけど オレの個人用のも書いとくね。」と言って携帯番号とアドレスも書いてくれた。私の携帯番号やアドレスは聞いてこなかった。

私は近くの神社のそばに住んでいること、0Lをしていることなどを話した。

。。続



550 :四冬子便z5/LX/5n.U :2005/06/03(金) 18:38:00 ID:6T212ltU
>>続き

クは面白いよー。」

れ際はそう言ってニ笑いナッツを撫でた

はグローブをした手気に入っのか入らなかったのか春樹さブに噛み付いた

ッ!...スミマン(汗)」

ナッツ叱る春樹さ

「散歩の魔してゴメンなー。」

とナッツの顔を寿んだ。

で目か見えったが優しいして

黒いZZRにまたがり去ていく春樹さん姿あっという間に見えなくなっ

私は名を手に持ったまま突立ってボー見送っ

。。まだ話は続き日はここまでです。m(__)m



565 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:06:31 ID:hV220HO9
>>550
からの続き↓

夏の間、何度も春樹さんの名刺を出して眺めたが連絡はしなかった。

街でバイクを見掛けると目で追って春樹さんを思い出していた。

私には免許を取りに行く勇気も、連絡する勇気も、無かった。私は自分に自信が無く、婚約者に振られてからは自分のことが嫌いになっていた。

赤皮のパスケースに春樹さんの名刺を入れて毎日持ち歩いた。

このまま春樹さんのことを忘れてしまえば、名刺はただの紙切れになってしまう。。

続く



566 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:10:24 ID:hV220HO9
9月の終わり頃。会社の所属の課でミスがあった。早くやり直さないと提出期限には間に合わない。

課長は「任せるよ〜頼むよ〜。」を繰り返しさっさと帰ってしまう。私は連日ひとりでパソコンに向かい続けた。



夜中、会社を出ると芯から疲れきっている。

トボトボと歩いてタクシー乗り場へ向かった。

今年も夏が終わったなあと思いながら空を見上げると月が綺麗だった。

(私、何をやってるんだろう...。)

無性に春樹さんに会いたいと思った。

一度しか会っていないのに、春樹さんの存在が私の中で大きくなっていた。





568 :四国冬子 ◆z5/LX/5n.U :2005/06/04(土) 17:30:29 ID:hV220HO9
10月。私は意を決してATMでお金を下ろし、自転車をこいで教習所に向かった。

お金さえ払ってしまえば もうやるしかなくなる!...そんなヤケに近い気持ちもあったかもしれない。

家族や友達に言わずにコッソリ申し込んだのは、「無理」「危ない」とか言われて気持ちが揺れるのが怖かったからだ。


受付で申込みを終え、順番があべこべなのだけど見学をさせてもらった。

車の免許を取りにきた時は じっくり見たことも無かったが、二輪の教習場は意外に狭く、バイクが大きいように感じた。見たところ転んでいる人はいない。

(こんな難しそうなことがトロい私に出来るのかな??)

テニスをすればホームランか空振りばかり。スケートは私だけが最後まで滑れ無かった。。そんなトロい歴史が急に蘇る。

不安にかられた私は、リュックからお守りのように持ち歩いていた春樹さんの名刺を取り出し、春樹さんの携帯アドレスにメールを送った。

緊張して打つのに時間がかかった。






>>次のページへ続く


 


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