ブタとチビの話
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48 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 21:39:40.66 ID:1QAad3dBO
彼女は私の目を見て微笑んで はっきりと頷いて見せた。
ふぬぬ???と思っていると、屈んでカウンターの下から何やら取り出して一緒に袋に入れた。
ぽかんとした顔になって彼女を見ると、遠慮がちにやわらかく笑って
「もしお口に合わなかったら捨てて結構ですので」
「…。……ありがとうございます」
と私は言って、優しい笑顔をひきつった顔で見つめて袋を受け取った。
一刻も早く出たかったので、頭の隅でまぁいいかと思い抵抗しなかった。
この時の豚には理性が消えかけていた。
遠慮する余裕がなく、尿意が差し迫ってきていた。
今思えば感じが悪かったと思うが、そのまま軽い会釈をしてコンビニを出た。
やはりコンビニのトイレは借りれなかった。
彼女に以前トイレを借りたことがあると言ったあれは実は嘘だった。
…だって家近いし大人だし豚だし恥ずかしいし。
本当はコンビニのトイレなど一度も借りたことが無かった。
通りの向こうに視線を一直線に向けて、全身に力を入れながら競歩のように走らずに歩いた。
ガサガサ袋を鳴らしながら家路へと帰った。
用を足した後にいつもの豚に戻っていた。
袋を開けるのをためらってしまう(´・@・`)
49 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:02:36.56 ID:1QAad3dBO
自分の部屋に入ると、お菓子を置くには十分なサイズのミニテーブルに袋の中身をぶちまけてみた。
香典、ポッキー、じ○が、…そして透明な袋に入った上品そうな見た目のマドレーヌが入っていた。恐らく手作りだろうと思われた。
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…
一通り料理が出来るとはいえ、ケーキやクッキーなどの時間が掛かるお菓子は作ったことがない。
作ったら即食べるのが豚の流儀なので、オーブンの前で何時間も待っているのなんて出来ないのである。
いてもたってもいられなくなり香典袋を取って部屋を出た。
父の小さな書斎の部屋の机に、すちゃっと香典を投げ込むと そのまま玄関に向かって家を出た。
ンダッダッダダダッ
軽く息を弾ませながらコンビニに入ると、レジの前に客はいなく、不思議そうな顔で彼女が私を見ていた。
レジの前に行こうとすると、彼女がカウンターから素早く出てきてくれた。
「あ、あの、」
「…?」
困惑した顔でとりあえず息の荒い豚を宥めるように優しく肩を触ってくれた。
「ありがとうございます。さっきちゃんと言えなかったので」
と今度は はっきりと彼女の顔を見て言った。
すると彼女は表情を崩した感じで笑ってくれて、
「まぁ。わざわざ、ありがとう」と言ってくれた。
「あ、あ…じゃあ、まだ食べてないので失礼します」
と言い恥ずかしくてバタバタと店を出て、来た道をまた走って戻って行った。
彼女が焼いてくれたマドレーヌはそりゃあもう美味しかった。
スナック菓子は勢いでサクサクいくが、マドレーヌはじっくり味わって頂いた。あーざぁいまッす。
50 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:15:42.59 ID:1QAad3dBO
人と人との絆は胃から始まるものである。
すっかり(o^∀^o)な気分になって、それからも ちょくちょくコンビニで会うと自分からコンニチハーと挨拶するようになった。
豚は胃時計に合わせて行動するのでコンビニに行く時間もまちまちだった。
彼女は昼間にレジにいることが多かった。
眼鏡のオーナーがいても もう恐くはなかった。好きな物を買うのだから堂々としていようと思った。
以前もきっと顔を合わせていたが お互い知り合ってから、週に2、3ぐらい彼女と顔を合わせるようになってきた。
そんなこんなで1ヶ月ぐらい経った時に、 たーくん と遭遇した。
彼女は私の目を見て微笑んで はっきりと頷いて見せた。
ふぬぬ???と思っていると、屈んでカウンターの下から何やら取り出して一緒に袋に入れた。
ぽかんとした顔になって彼女を見ると、遠慮がちにやわらかく笑って
「もしお口に合わなかったら捨てて結構ですので」
「…。……ありがとうございます」
と私は言って、優しい笑顔をひきつった顔で見つめて袋を受け取った。
一刻も早く出たかったので、頭の隅でまぁいいかと思い抵抗しなかった。
この時の豚には理性が消えかけていた。
遠慮する余裕がなく、尿意が差し迫ってきていた。
今思えば感じが悪かったと思うが、そのまま軽い会釈をしてコンビニを出た。
やはりコンビニのトイレは借りれなかった。
彼女に以前トイレを借りたことがあると言ったあれは実は嘘だった。
…だって家近いし大人だし豚だし恥ずかしいし。
本当はコンビニのトイレなど一度も借りたことが無かった。
通りの向こうに視線を一直線に向けて、全身に力を入れながら競歩のように走らずに歩いた。
ガサガサ袋を鳴らしながら家路へと帰った。
用を足した後にいつもの豚に戻っていた。
袋を開けるのをためらってしまう(´・@・`)
49 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:02:36.56 ID:1QAad3dBO
自分の部屋に入ると、お菓子を置くには十分なサイズのミニテーブルに袋の中身をぶちまけてみた。
香典、ポッキー、じ○が、…そして透明な袋に入った上品そうな見た目のマドレーヌが入っていた。恐らく手作りだろうと思われた。
おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ…
一通り料理が出来るとはいえ、ケーキやクッキーなどの時間が掛かるお菓子は作ったことがない。
作ったら即食べるのが豚の流儀なので、オーブンの前で何時間も待っているのなんて出来ないのである。
いてもたってもいられなくなり香典袋を取って部屋を出た。
父の小さな書斎の部屋の机に、すちゃっと香典を投げ込むと そのまま玄関に向かって家を出た。
ンダッダッダダダッ
軽く息を弾ませながらコンビニに入ると、レジの前に客はいなく、不思議そうな顔で彼女が私を見ていた。
レジの前に行こうとすると、彼女がカウンターから素早く出てきてくれた。
「あ、あの、」
「…?」
困惑した顔でとりあえず息の荒い豚を宥めるように優しく肩を触ってくれた。
「ありがとうございます。さっきちゃんと言えなかったので」
と今度は はっきりと彼女の顔を見て言った。
すると彼女は表情を崩した感じで笑ってくれて、
「まぁ。わざわざ、ありがとう」と言ってくれた。
「あ、あ…じゃあ、まだ食べてないので失礼します」
と言い恥ずかしくてバタバタと店を出て、来た道をまた走って戻って行った。
彼女が焼いてくれたマドレーヌはそりゃあもう美味しかった。
スナック菓子は勢いでサクサクいくが、マドレーヌはじっくり味わって頂いた。あーざぁいまッす。
50 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/23(金) 22:15:42.59 ID:1QAad3dBO
人と人との絆は胃から始まるものである。
すっかり(o^∀^o)な気分になって、それからも ちょくちょくコンビニで会うと自分からコンニチハーと挨拶するようになった。
豚は胃時計に合わせて行動するのでコンビニに行く時間もまちまちだった。
彼女は昼間にレジにいることが多かった。
眼鏡のオーナーがいても もう恐くはなかった。好きな物を買うのだから堂々としていようと思った。
以前もきっと顔を合わせていたが お互い知り合ってから、週に2、3ぐらい彼女と顔を合わせるようになってきた。
そんなこんなで1ヶ月ぐらい経った時に、 たーくん と遭遇した。
54 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:39:04.76 ID:v4MPGHBwO
その日コンビニへ行くと、
普段控えめに一番隅に停められていた軽自動車が入り口のすぐそばに停まっていた。
その車の中に たーくん がいた。
嬉しくて自然と笑みを顔に浮かべながら、車の横を歩き出すと
Σおおう(・∀・*)
車内の彼もこちらを見ていた。
ノ゛思わず手を振ると、恥ずかしそーうな顔で笑った。
ちょうど そこへ母親がやってきた。
笑顔で会釈し合うと、そのまま運転席に乗り込んだ。
これから病院に行くのか。
車が出るまで何となく見送っていると、方向転換をして車が出ていく寸前に たーくん が後ろを振り返って手を振ってきた。
久々に ぽかぽかした気持ちで店内に入り、アポ○とおっと○とを購入した。
じ○がは何となく最近買っていない。
55 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 02:42:28.77 ID:u/1lBp260
お菓子名伏せてるけど、ポッキーはいいんだw
57 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:48:08.33 ID:v4MPGHBwO
>>55
すまない。
○ッ○ーへの配慮が足りなかった。
しかしあなた、○ッ○ーはいっぱい種類があるからいいのよw
56 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 02:42:45.94 ID:v4MPGHBwO
私は夏に向けて目標を立てていた。
8月頃に期間限定のバイトをしてみようと考えていた。
それまでに役立たずな脂肪を少しでも落とそう!!
気が向いたら近所を散歩、気が向いたら近所を走り込むことにした。
日差しが暑い昼下がり、あのミニ公園のそばを通りかかった時に たーくん を見た。
今日は帽子を被っていた。ちょろちょろと公園の中を動き回っている。
何やら熱心に下を見ているから、面白い虫でも見つけたのかな。
危ないぞう 連れ去られたらどうすんじゃ
心配になり公園に入って近づいた。
傍に行くと自分の足元に急に現れた豚の影に!ビクッと驚いて、振り返った。
こんにちはーと微笑んでみると見覚えのある豚に ほっとしたらしい。
辺りに落ちてる小枝を拾い、雑草の生えて無い空間の前に腰を屈めた。
「お母さんは?コンビニ?」と書いて たーくん の顔を見ると私の方を見てウンと頷いた。
58 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 03:15:53.50 ID:v4MPGHBwO
気づいたら地面に向かって2人で並んでしゃがんでいた。
(タ・д・)〜φ(・@・ブタ)
《なんかみつけた?》
意味が分からない様子でこちらを見てくる。
《なにやってるの?》
もう一度たずねると、 たーくん は傍の石を拾って書き始めた。
《はっぱ》
あ?なんだそりゃ、と思い たーくん を見ると顔を上げてどこかを指差した。
その指の先を見ると、緑色の雑草が生えていたがそれだけだった。わからん。
《どんなはっぱ?》
と聞くと、 たーくん は片手で4本の指を立てた。
4?それがどうしたよ。
真似して4本の指を立てて首を傾げて彼を見る。
…すると、もう一度今度は図らしきモノを書き出した。
三角かハートのような形が4つ集まって花びのようになっている。
そして またさっきと同じように雑草を指差した。
なるほどね。やっと理解した私は、《クローバー》と横に書いた。
彼はウンウンウンウンと頷いた。
なんとまあ懐かしいイベントだこと(*・o・*)
59 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 04:15:19.20 ID:l8BylX2h0
四つ葉のクローバー…
何度となく探した記憶はあるけど見つけられたかどうかわすれちゃったなぁ
懐かしい
60 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 07:41:29.14 ID:v4MPGHBwO
立ち上がって雑草の方に行き、白詰草が生えている一帯にしゃがんで目を凝らした。
草や土を間近で見るのは何年ぶりだろう。
私のすぐそばに たーくん も屈み込んで探している。
フムフムなかなか無いもんだな〜…
うしッと立ち上がって たーくん の肩を軽く叩いて雑草が無い場所に移動した。
《お母さんしんぱい。》
と指で書いてその下に
《コンビニいっしょ行こう!》
と書いた。
じっとその文字を見たまま数秒動かなかったが、私が立ち上がるとつられて立ち上がった。
ウシッ行くべ、とぱっと手を差し出すと迷わずに素直に握ってくれた。
お互いに少し壁が無くなったように思えた。
トイレ事件の時もそうだけど、ダダをこねたりしない素直な子だなと感じた。
こちらが提案したことは すっと受け入れようとしてくれる。
でも だからお母さんは心配なんだと思った。
61 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 07:51:41.41 ID:v4MPGHBwO
紙とノートがあれば良かったのにな〜。
ドコドコトコトコ一緒に歩きながら思った。
数分後、コンビニ辿り着くと今日は駐車場の一番隅に車が停まっていた。
もしやと思い、車に歩み寄りドアに手をかけたが鍵は閉まっていた。
盗難の心配が無くてほっとした。
いや子供が居ないことが問題なんだけど。
私の視界下の方に手が のーんと伸びてきた。
手の中に黒いキーが犬のぬいぐるみのキーホルダーと一緒にあった。
たーくん はキーを持ち直して軽く指を動かした。
機械音がしてライトが二度点滅。
そして またポチッと押し、やや小さめな音とライトの点滅が…。
おいおいwという顔で眺めていると、今度は得意そうな顔でもう一度押した。
こらこらこら。
埒があかんのでドアを開けて、 たーくん に乗るように手招いて促した。
後部座席にひょいっと身軽に乗り込んだ。
指をさしながらマッテテ!っと口を大きく動かすと頷いた。
コンビニに走って飛び込み、インスタントの味噌汁を陳列中のお母様を発見。
「こんにちは。公園にいた たーくん 連れて来ました。今車の中にいます」
というなり お母さんはすぐに立ち上がり、眼鏡店長に一声掛けて外に出て行った。
店長の視線を感じながら私も追いかけた。
62 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 08:23:17.21 ID:v4MPGHBwO
私には分からぬ手話のやり取りで、車に乗り込んで二人が話している。
激しく叱ってる風でも、心配して泣いてる様子でも無かった。
…大丈夫そうだ。
車の運転席に近づいてみると、お母さんが気がついて窓を開けてくれた。
図々しいのは承知でたずねた。
「あの、もし宜しければ私の連絡先を控えて頂けませんか?」
え、という顔をされるので、
「またこういう事があった時にすれ違う可能性もあるので…」と付け加えた。
「是非、お願いします!」
私は散歩中で携帯を持っていなかったので口頭で伝え、連絡先を書いた紙を貰った。
その後、お詫びや感謝の言葉をいわれたがトイレの時よりも それはくだけたやり取りだった。
「あと どれぐらいでお仕事は終わりますか?」
「ええ、もう後少しです」
「それまで私、ここにいますよ。またどっか行っちゃうとあれなんで^@^」
「お願いしても、いいですか…?」
「はい。待ってます」
私は たーくん のいる後部座席に乗り込み、お母さんはコンビニへ戻って行った。
63 :名も無き被検体774号+:2012/03/24(土) 08:57:55.74 ID:tCCRcoh4O
人のいいニートだな
ほっこりするわ
66 :1 ◆yq3nyLskLY :2012/03/24(土) 11:37:56.81 ID:v4MPGHBwO
………………………こまった。
口以外でコミュニケーション…
手だけでコミぬケーション…
あや取りヒモないし
ん〜…と手をぐーぱーしながら考えて苦し紛れに思い出した。
両手の5本の指同士、指先だけで合わせるでパカパカと動かす。
当時とある短編映画がお気に入りだった。
http://www.youtube.com/watch?v=9DxOPMVn3Es&sns
そのワンシーンを真似てパカパカやってみた。
単なる指のストレッチにしか見えないから、 たーくん もぼんやりと見てるだけ。
真似してごらんと促すように繰り返した。
たーくん も なんとなくつられて真似し始めた。
うまくいくと指の中の空間にボールがあるような感覚がするんだけど、それを説明できなくて。
意味なく二人で指のストレッチのようにそれをしながら過ごしていたw
なんだったんだろう あの空間は。
逆にそれが面白くなってきちゃって、私はちょっと吹いたのね。
そしたら人懐こい笑顔で たーくん も笑ってた。
そんなこんなで おばさんが戻ってきて、おばさんから じ○がりこを一箱お礼に頂いて二人を見送った。
走り去る時に車の中で まだパカパカ手を動かす たーくん が可愛くて面白かった。
…で、 じ○がりこ を食べに私も家に帰ったのでした。
まあこんな日はダイエットも保留ということでね。
ちなみに関係ないけど、さっき母がいきなり入ってきて…
「ブタヒメ起きてるのか!」って怒鳴って消えた。
姫なんて言われたの初めてだわ
うれしいうれしい豚王国の姫になろう。
>>次のページへ続く
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