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「機械と少年」
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308 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/25(月) 00:59:54.08 ID:1LgI5eQWP
勇「・・・俺は装備の換装を!」

クロム『Cユニットね?リートもスタンバイOKよ!』

リート『新しいEJでパワー満タンです!』

この展開は実は予想していた
確かに大型メルダーが来るのは予想外だったが
何かしらの反撃はあると思っていた
そのためのヴァルゴたちエアーホルン部隊でもある
素早く降下してきたクロムの輸送機に
ヴィントを突っ込ませ今のユニットを分離する

リート「頑張りましょうね!」

勇「敵はかなり大きい。正直撃てば当たると思うのだが・・・」

リート「むぅ・・・それじゃぁ私はいらない子ってことですか?」

勇「いや、一緒に居るだけでも少しは役に立つかもしれん」

リート「そ、それって・・・」

整備A「行けます!」

勇「よし、発進する!」

少し重く、遅くなったヴィントでブラウの隊列に加わる

ミーラ「確かに、あれ相手じゃ速さなんていらないかもね」

既にメルダーはここからでも見えていた



309 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/25(月) 01:05:18.20 ID:1LgI5eQWP
白銀の装甲に包まれた巨大な人型

しかし人間より足ががっしりしていて巨大な尻尾のようなものもある

ウェルス「尻尾・・・?何のために?」

ゴート「少なくとも飾りじゃねぇな」

勇「リート!とりあえず頭部に集中砲火だ!」

リート「はい!」

リートがヴィントとリンクし照準を合わせる
トリガーを引きミサイルが真っ直ぐにメルダーの頭部に向かう
しかしメルダーは寸前でカメラを守り装甲の厚い両腕で頭部を守る
意外と反応が早かった
巨大だからといって のろまでは無いようだ

そして この砲撃が開戦の合図となった



310 :名も無き被検体774号+:2013/11/25(月) 01:29:32.86 ID:CvMexNQ20
wktk




--------------------------------------------------------------



347 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/30(土) 00:25:39.75 ID:AV9nlJYGP
α「始まったようですね」

γ「やはり本部基地も参戦したようですな」

β「それは元より計算通り。我々には必要のない物です」

あのメルダーは基地を襲撃するように制御してある
目的は基地の完全破壊だ

δ「確かに・・・もうあれが完成すれば必要のない物ですな」


さて、人類軍の勇敢な兵士達よ
お前らがメルダーの初の餌食だ
存分に楽しませておくれ




----------------------------------------------------




348 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/30(土) 00:32:56.99 ID:AV9nlJYGP
基地から少し離れた戦場

ゴート「砲撃を右脚部に集中!とにかく足を止める!」

勇「聞こえたな!?脚部に集中砲火!」

リート『了解です!』

メルダー装甲は驚異的だった
攻撃の殆どが当たっても弾かれてしまう

ウェルス「化け物かよ・・・」


そもそも有効な攻撃が位置の低い脚部にしか当たらないのも苦しい
上半身はほぼ無傷だ
完全な人型メルダーが立つとここまで攻めづらいものだったとは・・・


ヴァルゴ「撃っても意味がねぇなら斬るしかねぇだろ!!」


カッターを引き抜いてメルダーにアタックするホルン隊
メルダーの無数の機関砲が弾幕を張り接近を拒む


勇「近づけたく無いようだな」

リート『弱点見え見えですね』

恐らくこの装甲は以前の雲型メルダーの物と同じで砲撃には強く切断には弱い

勇「だが近づけない・・・どうする!?」



349 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/30(土) 00:42:13.33 ID:AV9nlJYGP
ズンッ・・・ズンッ・・・!!


重い足音を響かせながらメルダーは進む
その先には本部基地


ヴァルゴ「都合が悪くなったら基地ごと始末・・・ってか?」

勇「リート!メルダーをスキャンだ!」

リート『スキャニングセンサーアクティブ!スキャンを開始します!』


このクロムユニットには新たに各種センサーが増設されていた
ほぼソルダート級のセンサーを持ち合わせている


リート『完了しました!』

どうやら動力は胸にあるようだ

勇「あの装甲なら切り裂ける・・・なんとか転ばして切り刻めば・・・!」

実村『メルダー!最終防衛ラインに到達!!』

勇「時間がない・・・!」

その時、メルダーの動きが止まった

ゴート「何だ・・・?」

頭部のした半分が展開し中から・・・

ミーラ「電子レーザー砲!?」

恐らくあのレーザー砲の射程に基地が入ったのだろう

勇「まずいっ・・・!!」

ここで基地を破壊される訳には!!



350 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/30(土) 00:48:52.54 ID:AV9nlJYGP
メルダーの頭部が輝き始める
発射まで十数秒・・・!


ゴート「ガイウス!ミーラ!ウェルス!追加ブースターを投げつけろ!!」

ミーラ「なるほど!」

ウェルス「とにかく転ばせればいいんだろ!?」

ガイウス「了解!」


4機のブースター付きヴィントがメルダーの背後から急接近する
機関砲が弾幕を張るが速度は緩めない


ゴート「リート!タイミングを!」

リートの演算処理システムが一番効率良くダメージを与えられる距離を算出する

リート『6!5!4!3!2!1・・・』

勇「今だ!!」


4機のブースターが切り離されメルダーの脛に向かっていく
ゴート達は素早く進路を曲げ脱出する
メルダーからレーザーが放たれようとした瞬間だった


ドドドドォォン!!!!


連続的な爆発
メルダーは膝から崩れ落ち、
レーザーは基地の手前の地面に突き刺さった



351 : ◆Z3ayXtoR4DEE :2013/11/30(土) 00:56:01.57 ID:AV9nlJYGP
レーザーはアスファルトを溶かし地面に大穴を開けたが
こちらの軍にダメージは全くない
バランスを崩してうつ伏せにメルダーが倒れる


勇「動力は胸だ!!」

ヴァルゴ「よし!一気に飛びかかって切り裂く!!」

「「「「「おおおぉお!!!」」」」」

雄叫びと共に倒れたメルダーに襲いかかる・・・・が
メルダーはうつ伏せのまま尻尾を勢い良く振った
それは一件攻撃のようにも見えたが


勇「そんな・・・・!」

巨大な尻尾の一振りの反動を利用して上半身が起き上がった
膝立ち状態のメルダーにヴィントやシュトロームが襲いかかる


メルダー「グオォォォォォォ!!!!」


メルダーが・・・
吠えた
飛びかかったヴィントを右腕で叩き落とし、
シュトロームを拳で叩き潰す

勇「っ・・・!あのメルダー・・・システムも普通じゃない!」



>>次のページへ続く
 
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