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バイトに出逢いなんてある訳ない
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98 :名も無き被検体774号+:2014/01/16(木) 01:54:53.21 ID:GUf/HevnP
勝「あと・・・りんごも食べるかも!」


薬とりんごをもって何処かに行こうとする勝


悠人「あ、まった!」

勝「なに?」

悠人「そのまま持って行くのか?」

勝「うん」

悠人「水とかは?」

勝「あ、忘れてた」

悠人「りんごも剥いていってあげないと」

勝「じゃぁ剥いて!」

悠人「お、俺が?」

勝「僕包丁使えないもん」

悠人「・・・わかった。キッチン借りるよ」


包丁ホルダー的なところに何本も包丁がある


悠人(あ、どれ使っていいのかわからない・・・)

勝「お兄ちゃん名前は なんていうのー?」

悠人「俺は悠人だ」

勝「もしかして おねーちゃんの友達のゆーちゃんってお兄ちゃんのこと?」

悠人「・・・多分そうだ」

勝「なんだぁ、おねーちゃんの友達かぁ!」

悠人「最初からそう言っている」



99 :名も無き被検体774号+:2014/01/16(木) 02:00:58.25 ID:GUf/HevnP
剥いたりんごを勝の出してくれた皿に盛る


悠人「舞さんは?」

勝「二階のおねーちゃんの部屋だよ」

悠人「じゃぁこれ持って行って」

勝「悠人兄ちゃんは来ないの?」

悠人「だって・・・ほら・・・な?」

勝「僕一人じゃ持ちきれないよ」


確かに・・・


悠人「・・・なんか勝手に上がって悪いな」

勝「おねーちゃんの友達なら大丈夫だよ。いこ!」


りんごの皿を持って行く勝について行く

階段を上がった二階には いくつかドアがあり一つに『MAI』と書いてあった

ガチャ・・・


勝「おねーちゃん、大丈夫?」

悠人「あ、お邪魔します・・・(いいのかな・・・?)」

ベッドに深く潜り込んでいる舞がいた


舞「・・・あ、勝・・・どうかした?」

顔が真っ赤だ

しかも まだ俺に気が付いていない?



100 :名も無き被検体774号+:2014/01/16(木) 02:06:20.45 ID:GUf/HevnP
勝「悠人兄ちゃんが お見舞いにりんご持ってきてくれたんだ!」


りんごを差し出す勝


舞「え・・・ゆーちゃんが・・・?」


のそりと身を起こす舞

その時・・・

舞と目があった


舞「・・・あ、ゆーちゃん?」

悠人「ど、どうも・・・」

舞「はぁ・・・わたし相当ヤバいのかな・・・?幻覚まで見えてきたよ・・・」

悠人(あれ?俺、幻覚扱いされてる?)

勝「食べる?悠人兄ちゃんが剥いてくれた!」

舞「ゆーちゃんが?」


再び再び目と目が合った


悠人「・・・大丈夫?」

舞「あ・・・あえ・・・?」


状況が飲み込めていないようだ


悠人「丸さん達に言われて・・・お見舞いに」

舞「・・・あわわっ!!」


慌てて布団をかぶり直す舞


勝「おねーちゃん!?」

舞「ゆーちゃんいたの!?」

悠人「いたよ・・・」



101 :名も無き被検体774号+:2014/01/16(木) 02:12:51.48 ID:GUf/HevnP
舞が状況を把握したのは それから数分後だった


舞「居るならいるって言ってよ〜・・・」

勝「言わなかったっけ?」

悠人「さぁ?」


舞は もしゃもしゃとりんごを食べている

ずっと何も食べていなかったらしい


悠人「りんごは丸さんが、これは店長からの栄養ドリンク」

舞「あぁ・・・なんでわたしパジャマなんだろ・・・」


どうやら だらしない格好なのがショックらしい


悠人「風邪引いて寝込んでるのにパジャマは自然でしょ」

勝「おねーちゃん、この人がゆーちゃんでしょ?」

舞「そうだよ」

勝「じゃぁおねーちゃんの彼氏じゃない人だ!」

悠人「なんだそれ?」

舞「ほら、この間お父さんが騒いでたでしょ?・・・それを聞いてた勝が変な解釈しちゃって」

悠人「なるほど」



102 :名も無き被検体774号+:2014/01/16(木) 08:22:11.40 ID:XWjroPXe0
続けたまへ



105 :名も無き被検体774号+:2014/01/17(金) 17:06:05.25 ID:yYow5mcy0
こういうの好きだわ


106 :名も無き被検体774号+:2014/01/17(金) 21:22:05.55 ID:grviLkaf0
気になる


107 :名も無き被検体774号+:2014/01/18(土) 02:23:25.27 ID:sc1NffU3P
舞「・・・まさかゆーちゃんが来てくれるなんて思わなかった」

ニコリと微笑む舞に一瞬見惚れてしまった

悠人「で、では俺は・・・」

帰ろうとすると腕を掴まれ・・・


勝「もーちょっと居てよ〜」

悠人「そう言われても・・・」


勝「なにか用事あるの?」

悠人「ないけど・・・」


勝「じゃぁ一緒に遊ぼうよ!」

舞「こら、勝。ゆーちゃん困ってるよ〜」


勝「じゃぁおねーちゃん遊んでよ!」

舞「風邪引いてるって言ってるでしょ」


勝「つまんなーい!」

悠人(このまま騒いでいて舞さんの具合が悪くなったら・・・)

悠人「わ、わかった。少しだけなら相手になる」

舞「せっかくバイト終わったのに・・・!」


悠人「本当にやることないし。舞さんがそんな状態で勝くんを一人に出来ないよ」

勝「やった!ゲームしよ!ゲーム!」


腕を引っ張られ部屋を出る


舞「・・・ありがとう」



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, 胸キュン, ほのぼの,
 


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