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バイトに出逢いなんてある訳ない
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122 :名も無き被検体774号+:2014/01/19(日) 14:02:29.65 ID:+qwvRRDuP
勝「だって翔太くんが意地悪するし・・・」

悠人「意地悪?」

勝「翔太くんケンカ強いし友達も いっぱいいるし・・・」

悠人「・・・(いじめ・・・なのかな?)」

悠人「その翔太って奴が どんなことしてくるんだ?」

翔太「最初はふざけてるだけだったんだけどね。だんだんやられることが ひどくなって行くんだ」

悠人「そっか・・・」

勝「でも塾やめたいって言うと おねーちゃんもお父さんも怒るし・・・」

悠人「だれか助けてくれる友達とか居ないのか?」

勝「友達・・・あまりいない」

悠人「・・・」


俺もこれくらいの頃は友達が居なかった

今もだが・・・


悠人「・・・本当に嫌か?」

勝「塾は嫌じゃないけど・・・」

悠人「・・・(困ったなぁ・・・)」


こんな状況見過ごせないけど・・・



123 :名も無き被検体774号+:2014/01/19(日) 14:41:31.03 ID:+qwvRRDuP
勝「悠人兄ちゃんからも おねーちゃんにお願いしてくれない?」

悠人「と言われてもな・・・」

勝「・・・もういい」

悠人「・・・あのさ!」

勝「・・・なに?」

悠人「勉強、俺が見るってのはどうだ?」

勝「・・・悠人兄ちゃんが?」

悠人「丁度最近小学5年の子に勉強を教えてるんだけど・・・」

勝「・・・塾の代わりに?」

悠人「いや、もちろん塾の方がいいに決まってるけど・・・」

勝「・・・いいの?」

悠人「勝くんさえ良ければ・・・あと舞さんとお父さんも許してくれたら、だけど」

勝「僕それがいい!おねーちゃんにお願いする!」

悠人「あ、あまり期待はしないでほしいけど・・・」

勝「小学5年生ってだれ!?」

悠人「俺のアパートの隣に住んでる子なんだけど・・・」

勝「やったぁ!今すぐおねーちゃんに言ってくる!」

悠人「まっ・・・!走ると危ないって!」



124 :名も無き被検体774号+:2014/01/19(日) 16:16:07.35 ID:+qwvRRDuP
そのまま別れ俺が家に着いたのは数分後の事だ


悠人「ノリでとんでもないこと言ってしまったか・・・?」


ただ勝の塾への嫌がり方が異常だったから そのままにはできなかった


悠人(そもそも勝のいう翔太ってやつが原因なんだけどな・・・)


ベッドに寝っころがり一息つく


美里「悠人・・・?」


玄関がそっと空き美里が顔をのぞかせる


悠人「ん?美里か?」

美里「なんか物音がしたから泥棒かと思った・・・」

悠人「今日は早かったんだ」

美里「バイトは?」

悠人「今日はないよ」

美里「じゃぁ暇だね」

悠人「まぁな」

美里「ここに居ていい?」

悠人「構わない」

美里「お邪魔しまーす」

美里「寝るところだったの?」

悠人「いや、一休みってだけ」



125 :名も無き被検体774号+:2014/01/19(日) 16:21:24.61 ID:+qwvRRDuP
悠人「今日の勉強は?」

美里「今日はしない〜」

悠人「毎日やるからこそ意味があるんだぞ?」

美里「最近調子いいし」


調子とはテストの事だ

実際点数が上がってきている


悠人「今日は お母さん遅いのか?」

美里「うん、いつも通り」


遅いんだな


悠人「・・・最近やってる勉強に もう一人仲間を増やしてもいいかな?」

美里「・・・だれ?」

悠人「知り合いの弟なんだけど・・・今小3かな」

美里「知り合いってだれ?」

悠人「バイトの仲間」

美里「いくつくらい?」

悠人「歳か?俺と同じだ」

美里「・・・女?」

悠人「そうだ」

美里「彼女?」

悠人「違う」

美里「ほんとに?」

悠人「なぜそんなに詮索するんだ?」



126 :名も無き被検体774号+:2014/01/19(日) 16:32:13.45 ID:+qwvRRDuP
美里「もし彼女だったら・・・気を使うし・・・」

悠人「バカかお前は」

美里「ばっ・・・バカだけどさぁ・・・」

悠人「それに来るのは その人の弟だ」

美里「どんな子?」

悠人「俺の知る限りでは活発な少年だが」

美里「・・・別に・・・いいけど」

悠人「そうか、ありがとう」

美里「・・・仲良くやれるかな?」

悠人「問題ないだろ」

美里「でも5年生と3年生だし・・・」

悠人「俺からしたら どっちもただの小学生だ」


ピロロロロ

携帯が鳴った

舞からだ


悠人「もしもし?」

舞『なんか勝が変なこと言い出したんだけど・・・』


俺は一部始終を舞に伝えた


舞『そうだったんだ・・・』

悠人「俺結構暇だし ついでに・・・どうかな?」


電話口の向こうで勝が『お願い!!』と叫んでいる


舞『わたし全く気が付かなかった・・・』

悠人「まぁいくら姉弟といえど それはしかたないよ」

舞『本当は私が見れたら それが一番なんだけど・・・』

悠人「舞さんは いろいろ忙しいでしょ?ここは暇人の俺に任せて」

舞『・・・わかった、お願いね』

勝『やったー!!』





>>次のページへ続く
 
カテゴリー:読み物  |  タグ:青春, 胸キュン, ほのぼの,
 


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