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バイトに出逢いなんてある訳ない
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82 :名も無き被検体774号+:2014/01/14(火) 01:50:21.25 ID:h4OuHW3hP
悠人「ここに越してきて一番美味しいです」
美里母「それは良かった」
美里「悠人!これも食べて!」
差し出されたのはポテトサラダだ
美里「私が作ったんだよ!」
悠人「ちゃんと たべれんのか?」
美里「当たり前じゃん!」
悠人「冗談だよ。・・・頂きます」
・・・ちょっと粗い感じが美里らしい
悠人「美味いよ」
美里「うっしゃぁ!」
何もガッツポーズまでしなくても・・・
美里母「いつも美里の面倒見てもらってばかりだからね・・・最近は勉強も教えてもらっているみたいだし。悠人君には頭が上がらないわ」
悠人「いえ、そんな大したことじゃ・・・」
美里母「美里が寂しい思いをしないだけでも凄く助かってるわ。ありがとう」
悠人「・・・///」
そんな・・・自分よりしっかりした大人の女性に頭を下げられては反応に困る
83 :名も無き被検体774号+:2014/01/14(火) 01:56:56.33 ID:h4OuHW3hP
今の会話を聞いてか、美里が赤いランドセルをひっくり返して何かを持ってきた
美里「悠人!見てみて!!」
美里が持ってきたのはテストの様だ
悠人「97点。」
美里「すごいでしょ!」
悠人「ああ、しっかり勉強したところを覚えてるな。・・・でもこの間違いは何度もやったとこだろ?」
美里「いいじゃん〜・・・!」
美里母「まるで兄妹みたい」
美里「そう?」
悠人「・・・」
急に何故だか切なくなって来た
美里「悠人・・・?どうしたの?」
悠人「俺・・・こういう家族みたいなの・・・始めてだから・・・」
美里母「悠人君ご両親とかは?」
悠人「うちは道場やってて、物心着いた時から両親とは師弟で・・・」
言わなくてもいいのに この時はなぜか止まらなかった
悠人「俺・・・家族とまともに会話すらしたことなくて・・・」
美里「悠人・・・」
悠人「ここに越してきて一番美味しいです」
美里母「それは良かった」
美里「悠人!これも食べて!」
差し出されたのはポテトサラダだ
美里「私が作ったんだよ!」
悠人「ちゃんと たべれんのか?」
美里「当たり前じゃん!」
悠人「冗談だよ。・・・頂きます」
・・・ちょっと粗い感じが美里らしい
悠人「美味いよ」
美里「うっしゃぁ!」
何もガッツポーズまでしなくても・・・
美里母「いつも美里の面倒見てもらってばかりだからね・・・最近は勉強も教えてもらっているみたいだし。悠人君には頭が上がらないわ」
悠人「いえ、そんな大したことじゃ・・・」
美里母「美里が寂しい思いをしないだけでも凄く助かってるわ。ありがとう」
悠人「・・・///」
そんな・・・自分よりしっかりした大人の女性に頭を下げられては反応に困る
83 :名も無き被検体774号+:2014/01/14(火) 01:56:56.33 ID:h4OuHW3hP
今の会話を聞いてか、美里が赤いランドセルをひっくり返して何かを持ってきた
美里「悠人!見てみて!!」
美里が持ってきたのはテストの様だ
悠人「97点。」
美里「すごいでしょ!」
悠人「ああ、しっかり勉強したところを覚えてるな。・・・でもこの間違いは何度もやったとこだろ?」
美里「いいじゃん〜・・・!」
美里母「まるで兄妹みたい」
美里「そう?」
悠人「・・・」
急に何故だか切なくなって来た
美里「悠人・・・?どうしたの?」
悠人「俺・・・こういう家族みたいなの・・・始めてだから・・・」
美里母「悠人君ご両親とかは?」
悠人「うちは道場やってて、物心着いた時から両親とは師弟で・・・」
言わなくてもいいのに この時はなぜか止まらなかった
悠人「俺・・・家族とまともに会話すらしたことなくて・・・」
美里「悠人・・・」
84 :名も無き被検体774号+:2014/01/14(火) 02:04:39.31 ID:h4OuHW3hP
悠人「兄とは仲が良かったけど、長男だからって色々あって・・・結局 兄は潰れちゃって・・・」
涙を堪えるので精一杯だ
ああ・・・俺って情けない・・・
悠人「こうやって、みんなと飯食うのが・・・憧れで・・・」
ふわっと・・・誰かが俺を抱きしめてくれた
美里母「事情はよく分からないけど・・・私達ならいつでも付き合うわ」
美里「そうだよ。悠人はもう他人じゃないんだから!」
悠人「・・・ありがとうございます」
その夜
俺は久しぶりに兄貴にメールをしてみた
返信なんか期待していなかったが家族が恋しくなったのだ
両親は好きじゃないけど兄貴は今でも大好きだ
周りからの重圧で潰れちゃってからはあまり会話も無かったけど・・・
悠人(とりあえず近況を報告して・・・)
悠人『俺は元気にやってます。』
数分後・・・返信が来た
ただ一言・・・
『頑張れよ』
85 :名も無き被検体774号+:2014/01/14(火) 02:09:08.19 ID:h4OuHW3hP
俺には その一言で十分だった
悠人『兄貴もな』
ボロボロの携帯を放り投げてベッドに横になる
悠人(頑張れと言われたからにはここで精一杯の成果を上げてやる・・・!)
翌日の学校に向けて眠った
その日は珍しく夢を見た
よくは覚えてないけど・・・
多分兄貴と・・・両親
みんなで楽しく食卓を囲んでた
いつか・・・
こんな風に・・・
88 :名も無き被検体774号+:2014/01/15(水) 02:11:14.95 ID:KnRVReDjP
学校・・・
野茂「なぁ?」
悠人「ん?」
野茂「お前、どこでバイトしてんだっけ?」
悠人「教えない。お前くるだろうし」
野茂「だって三木さんもバイトしてんだろ?遊びに行ってもいいじゃん!」
悠人「俺は遊んでるわけじゃない」
野茂「でも楽しいだろ?」
悠人「・・・楽しい」
野茂「それのおすそ分けしろっての!」
野茂がヘッドロックをかけて来た
悠人「やめろ・・・結構苦しい・・・」
野茂「おしえろよ〜」
悠人「なぜそんなに気にするんだ?普通のコンビニだぞ?」
野茂「くっそ真面目なお前がちゃんと接客出来るのか気になるんだ」
ニヤニヤ
悠人「絶対教えない」
野茂「ちょぉ〜w冗談だよ〜w」
野茂は唯一と行ってもいい友人だ
悠人「・・・お前はバイトとかしないのか?」
野茂「う〜ん・・・俺、そういうの苦手だし」
89 :名も無き被検体774号+:2014/01/15(水) 02:17:40.19 ID:KnRVReDjP
悠人「そうか」
野茂「バイト中三木さんどう?」
悠人「どうって?」
野茂「やっぱ可愛い?」
悠人「・・・」
なんと返して良いのやたら・・・
野茂「もぉ〜w恥ずかしがるなよw」
悠人「恥ずかしがらないお前がおかしい」
野茂「だって可愛いって思うことは自然じゃん?」
悠人「・・・そうだな」
野茂「で、可愛い?」
悠人「・・・ああ」
野茂「そっかぁ〜」
悠人「お前は三木さんが好きなのか?」
野茂「好きってか・・・可愛いなぁって。見た目だけでは好きにはなれないんだ」
悠人「・・・お前にしては まともだな」
野茂「お前こそ好きなんじゃないのか?」
悠人「俺がか?」
野茂「だって最近すげー仲良いじゃん」
悠人「特にそういった感情はないが・・・」
野茂「素直じゃねーなぁ」
悠人「・・・・」
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