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何が本当に大事で何が俺に必要か。大事な人が側に居てくれる事がどれほど大切な事か、その時の俺は何も解ってはいなかった。
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557 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/04(土) 00:37:54 ID:fZXN1SuQ
週末同棲とでも言えばいいだろうか、そんな生活が始まって一ヵ月くらいたったある日の晩の事。

彼女の部屋でゲームをしていると、どうも彼女の様子が普段と違う。

気になって『どうした?』、と尋ねてみると『ううん・・何でもない』と言う答え。

俺は彼女の方に向き直り『何でもない顔じゃねえぞ、何でも聞いてやるから言ってみろ!』と、やや強い口調で言った。



すると彼女は、これ以上ない位言いにくそうにしながら。

彼女『あのね・・・実は言わないで済むのならそうしたかったんだけど』

俺『・・・・』

彼女『やっぱり、熊男さんには嘘をつけない、好きな人に隠し事出来ないよ・・・』

俺『・・・・』

彼女『あのね・・・結論から言うね、・・・・あたし、離婚する事にした』


意外な事に俺は冷静だった、お互いにしばらく口を開かず沈黙が続く。


彼女『驚かないって事は、やっぱり気付いてたのね?』

その質問で沈黙を破った彼女。

俺『まあ・・・ね』

それから、彼女の長い告白が始まった。


つづく



577 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/04(土) 21:00:17 ID:fZXN1SuQ
少しずつ、絞りだすように話しだした彼女。

長い夜が始まった。


彼女『あたしは高校を卒業して、○○○○(社名を言えば誰でも知っている家電メーカー)に就職したのね。それでね、製品の検査をする部署に配属されたの。

入社して1年くらいは、仕事を覚えるのに精一杯。免許を取ってバイクに乗り始めたのは仕事に慣れて、少し余裕が出てきた2年目の春だったの』


俺『今のバイクはその時に?』


彼女『ううん、最初は中古のアメリカンだった。でも凄いカスタムしててね、ぶらさがるようなハンドルでベタベタにローダウンしてたの。 すんごく乗りにくかったから、半年くらいで売って今のツアラーにしたの。イージライダーって映画知ってる?あれに憧れててね(ry』


俺は話がそれて来ても何も言わず、話したいままに話させていた。

そんな訳で彼女は、しばらくハーレー・ダビッドソンへの憧れに付いて熱く語っていた。

つづく



582 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/04(土) 21:14:21 ID:fZXN1SuQ
ハーレー話が一段落すると、また話が元に戻った。


彼女『でも周りにバイク乗る人が誰も居なくてねぇ、いつも一人で走ってた。

バイクは楽しいんだけど、仲間と楽しそうにしてるバイク乗り達を見てるとちょっと寂しくなったりもしたよ。』


俺『(うんうん)無言で頷く』


彼女『そんなときに、あたしの部署に新人が配属されたの。地方出身の男の子、二つ年下でひょろりと背が高い子。そう、熊男さんと同い年。

その子が高校時代に原付乗ってたって言ってたのね、大きいバイクにも乗りたいとか言っててね。

二人でバイクの話ばかりしてたわ、それでそのうち自然に付き合うようになって・・・・それがいまの夫』


俺『・・・・・』


彼女『付き合い初めて、すぐ彼も免許とって。二人であちこち走ったわ、そのまま付き合い初めて何年か経った。』


彼女『んで、一昨年プロポーズされた。田舎に戻って家業を継がなきゃならない、俺と一緒に来てくれって・・・悩んだけど、去年の春結婚してこっちに来た。』


彼女『彼の実家近くのアパートで、暮らし始めたんだけど・・・』


そこからは、特に話すのが辛そうだった。


彼女『楽しかったのは最初だけ、一ヵ月もすると様子がおかしいのに気付いたわ。

私がいる時には携帯の電源を切るようになって、パチンコしに行くと言って頻繁に出掛けるようになった』

つづく



583 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/04(土) 21:25:40 ID:fZXN1SuQ
彼女『でも去年の夏に、あいつが風呂に入ってるときに携帯のメールを調べてみたの。

たまたま電源切るの忘れてたみたい、すんなり見れたわ。

そしたら出てくる出てくる、浮気の証拠なんてもんじゃないわね。』


彼女『二人の将来を真剣に考えたいとか、奥さんには申し訳ないんだけどとか・・・

なんか浮気って言うより・・・本気で私と別れさせて一緒になりたいみたいだった』


彼女『風呂からあがってすぐに問い詰めたわ、するとあいつ即座に土下座して私に謝ったの。

ただの女友達なんだ、本気になられて俺も困ってる、もう絶対会わないし連絡もしないから信じてくれって私に言ったわ』


彼女『それで、今回だけは許すって事にしたの。

でもそれから夫婦仲がぎくしゃくしはじめて・・・

また一人でバイクに乗ることが多くなったの、そんな時に一人で道の駅にいる私をナンパしてきた、おっかない顔した大男が熊男さん・・・』


俺『うぅ・・・ナンパのつもりでは無かったのだが・・・』


彼女『いえ、間違いなくナンパされましたw』


つづく



659 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/07(火) 23:24:42 ID:ytQdNpYk
彼女『女一人でバイク乗ってるとね、男の人に声かけられるなんて事はしょっちゅう。

でも連絡先教えたのは熊男さんが初めてだったのよ、なんかこの人いいなあ〜って思ったから。』


俺『光栄ですw』

ちょっとおどけて言うと、彼女の表情が少し柔らかくなったような気がした。


彼女『でもその後も夫婦仲は相変わらずね、良く言えば淡々と、でも今考えると惰性で一緒に暮らしてるような感じだったわね。

でもその時はね、別れる気は全然無かったの。

・・・・(言いにくそうに)だって好き合って一緒になって、こんな遠くまでおヨメに来たのよ。』


俺『それはまあ・・・そうだろな』


彼女『だから熊男さんの事は気になってたんだけど、会わないでただのメル友で居ようと思ってた。

また会っていっぱい話せば好きになっちゃいそうな気がしたし、好きになると今よりもっと辛くなるから・・・

何より熊男さんに悪いと思ったし、でも結局はこうなってるんだけど(苦笑)。

何より今はぎくしゃくしてても、夫婦でお互いに努力してれば、また昔みたいに仲のいい二人に戻れると信じてたから・・・・』


ここでふと時計を見ると十二時を回った所だった、俺は無言で立ち上がって台所に行った。

やかんで湯を沸かし、なんて事無いスーパー産ブレンドのコーヒー豆を取出す。

カフェイン中毒の俺と彼女、かなり濃いめにいれたコーヒーをゆっくり飲んだ。

夜はまだまだ長くなりそうだった。


つづく



662 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/07(火) 23:38:42 ID:ytQdNpYk
カップを脇に置き、再び彼女が口を開く。


彼女『冬の間は何も起こらなかったわ、でも雪が溶けてこれから春って時だったんだけど・・・あたし、見ちゃったのよ。』


俺『何を?』


彼女『日曜だったんだけど、あいつ急ぎの仕事があるから行ってくるって言って出掛けて行ったわ。

あたしは一日ゲームしてるつもりだったのだけど、外見たらすんごくいい天気だったわけ。

だからね、寒いの我慢してちょっとだけバイクに乗ることにしたの。』


彼女『冬の間もまめにエンジンかけて整備もしてたからすぐに走りだせたわ、その辺一回りしてすぐ帰るつもりで出掛けたの。

でもホントお日様が気持ちいいんだよね、だからちょっとだけ遠乗りしようと思ったわけ。』


彼女『それでバイパスの入り口の交差点で右折しようとして信号で停まったら、隣の直進レーンにあいつの車が停まってたの。

バイクに乗ったあたしには気付いて無いみたいだった、見ると携帯で誰かさんと話すのに夢中でね。』


彼女『その顔がね・・・、仕事の話しする顔には見えなかったの。あたしピーンと来たわ、だから少し離れて後を付けてみたの。

・・・・ずっと電話しっ放しで、あたしには全然気付いてなかったみたいね。

それから後は予想どおり、ここと同じようなアパートの部屋に入って行ったわ。』


俺はもう口も相槌も何も挟まない、いや・・挟めない。固唾を飲んで、悲しそうに話す彼女の口元辺りを見つめていた。


つづく



759 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/14(火) 09:28:51 ID:h/dwsryG
彼女『その時はもちろんメチャメチャ腹が立ったわ、でもそれよりも・・・

ああ〜やっぱりもうダメなんだな〜っていうあきらめの気持ちの方が大きかったわ。

今思うとね、あの時あのアパートの前で別れる事に決めてたような気もするわ。』



俺はずっと、彼女の口元の辺りを見ながら話を聞いていた。

もちろん俺には、彼女がそんな辛い時期を過ごして居たなんて事は知る由も無かった。

だがそれでも他愛の無いメールのやり取りに一喜一憂していた自分、それが情けなく真っすぐ目を見れずにいた。


彼女『あいつの車の前に立って電話したらすぐに出たわ、車の前を見ろって短く言って部屋の方を見た。

すぐに例の部屋のカーテンが少し開くのが見えて、電話の向こうでなんかバタバタやってるのが聞こえた。』



彼女『それから部屋の前に行ってブザーを鳴らして・・・・後はお決まりの修羅場ね、この辺はあまり話したくないなぁ・・・ごめんね。』


俺『いいよ・・・、話せる事だけで。』


彼女『うん・・・、ありがと』


もう彼女の声は、静かな真夜中でなければ聞き取れない程に小さかった。

部屋の空気は重く、もう彼女に話の先を促すのは酷すぎると思った。

時計を見ると3時少し前、後もう少しで夜が明ける。そう思った時、ふと思い付いた事があった。

つづく



>>次のページへ続く

 
 

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