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何が本当に大事で何が俺に必要か。大事な人が側に居てくれる事がどれほど大切な事か、その時の俺は何も解ってはいなかった。
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762 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/14(火) 21:12:58 ID:h/dwsryG
続き↓

俺『なあ、ちょっと車で外に出てみないか?』

彼女『今から?、どこに?』

俺『さあ?、出てから考えたらいいでしょw』


その数分後には車中の二人、コンビニで飲み物とおやつを買い込んで真夜中のドライブ開始だ。

だんだん部屋から遠くなるにつれて、俺も彼女も口数が増えて来た 。

話題はほとんどがバイクの事だった、北海道の真っすぐな道、旅、林道、キャンプ、そしてハーレーの事。

なんとなく山に向かうことにして走っていると、だんだん空が明るくなって来た。



ここいらで一番高い山の中腹ににある駐車場の隅に車を止め、手を繋いで薄暗い遊歩道を歩きだす。

数分で海が見えて素晴らしく、見晴らしがいいはずの東屋に着いた。だが残念ながら、濃い朝霧で何も見えなかった。

俺は霧で濡れたベンチに構わず座り、彼女を片膝に座らせる。彼女はにっこりと笑い、ありがとうと言った。

つづく



764 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/14(火) 21:17:34 ID:h/dwsryG
つづき↓

その後しばらくは二人とも無言だったが、不意に彼女が淡々とした口調で語りだした。

・・・その後はもう夫とはほとんど会話が無かった事、そんな中で二人が別れる方向で話し合いを始めた事。


彼女『別れると決めたら、もうあなたの事が気になって仕方なかった・・。

あなたが居なかったらあの時絶対実家に帰って、二度とこっちに来なかったと思う。』


俺『そうだったのか・・・』


彼女『その後はお互いの両親も交えて何度か話し合って、しばらく別居して二人とも頭を冷やせという事になったの。

それで住んでたアパートを引き払ってあいつは実家に、あたしは改めて一回り小さい部屋を借りる事にした。』


俺『それが今の部屋ってわけか・・・』


彼女『あたしってずるい女だよね、大事なことを全部隠してあなたと付き合ってた。

・・・新しく部屋を借りる事にした時ね、もしかしてこのまま何も話さないで済むかもって勝手な事まで思ってたの。』


俺『・・・・』


彼女『その後は特に何も無かったから、もうあなたも知ってる通りよ。今年中には元の姓に戻るつもり、・・・これで全部話したわ。もうあなたに隠し事は一つもない、これからも絶対にしないわ。』


彼女は真っすぐ俺を見て、『いままで隠してて本当にごめんなさい、・・・こんなあたしでも一緒に居てくれる?』と聞いてきた。


俺は今までの疑念が一つ一つ腑に落ちていき、同時に心が晴れ晴れとしていくのを感じてた。

もちろん俺の返事は一つしかなかった、でも照れ臭いので明後日の方向を見ながら小さく頷いただけだったが。やはり何も言わず寄り添ってくる彼女、静かな時間が流れていった・・・。

周りは何時の間にかすっかり朝になっていたが、相変わらず霧が濃くて何も見えない。

彼女と手を繋いで車に戻りながら、そういえばもう夏も終わりなんだなあと思っていた。


つづく


--------------------

135 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/27(月) 02:14:50 ID:ReVdRQnb
全部吐き出して緊張感が切れたせいだろう、彼女は部屋に戻る道中ずっと可愛い寝息を聞かせてくれた。

俺は歯を食い縛り睡魔に耐えつつ部屋に辿り着き、一緒のベッドで泥の様に眠った。



夕方頃起きだして二人で買い物に出る、まず中古ソフト屋のワゴンセールでイージーライダーのビデオを買った。


スーパーで晩の食材を揃えた後、彼女にせがまれてバイク屋にハーレーを見に行く事にした。

彼女は店員を引きつれて、あれこれ跨がったり俺に跨がらせたり質問したりしていた。

どうやら彼女は俺を洗脳してハーレー乗りにさせたいらしい、買ったらあたしにもたまに乗らせてねとか言ってるし・・・。



俺『でもそんなに乗りたきゃ、自分で買って乗ればいいんじゃないの?』

彼女『だって・・・、あたしにはもうあの子(彼女のバイク)が居るもん』

俺『俺だって(ry』

彼女『だって熊男さん、オン車も一台欲しいなってこないだ言ってたでしょ。』

俺『そりゃー、確かにそうは言ったけどさ・・・』

彼女『熊男さんが乗ればかっこいいだろ〜な〜(はぁと)』


とまあ下心丸出しで口説かれていたのだが、俺と彼女では鈴鹿4耐でのグン&ヒデヨシ組以上に体(ry・・・まあ色々試してみた。

その結果あるモデルなら、無理すれば何とか二人とも乗れそうな感じだった。

だが当時の俺は、前の年に四輪を買い替えたばかり。下手な四輪より高価なバイクを買う余裕なんて無かったし、彼女には悪いが全く欲しくもなかった。

粘る彼女の首根っ子を引きずりバイク屋を後にした、その小さい手にはしっかり見積もり書が握り締められていたのだが。

つづく



136 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/27(月) 02:22:36 ID:ReVdRQnb
部屋に帰って缶ビールを飲みながら夕食、片付けおわると並んで座ってイージーライダーを見た。

『アメリカってテント無しで野宿しても平気なのか!?』

『おおっ!ジミヘンの曲も使われてたんだな〜俺好きなんだよ!、おまえパープルヘイズって曲知っ(ry』、


筋とはあまり関係ない部分にばかり気を取られつつ見終ったが、その時は正直あまり面白くないなと思った。

でもだだっ広いアメリカ大陸を楽しそうに走る映像を見ていると、何年か前に一度だけソロでツーリングした北海道が思い出されてくる。

北海道のあの真っすぐな道を、キャプテン・アメリカとビリーの様に。

彼女と二人で笑い合いながら走る姿を思い浮べ、俺は少しだけニンマリした。


そんなこんなで夜も更けて、明日の仕事の為に床に就いた。もちろん彼女と一緒だ、俺は彼女を抱き寄せて(ry

・・・・それまでの俺の人生の中で、一番長く感じた日がようやく終わろうとしていた。

つづく



161 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/28(火) 22:33:18 ID:ShAy4X2V
秋の日は釣瓶落としと言うが、雪国では秋そのものが釣瓶落とし。

短い秋が終わればすぐ冬だ、そうなればもうバイクは強制的に春まで冬眠になってしまう。



走りだめと言わんばかりの頻度で、休みの度に二人でツーリングに行った。

そして時にはかなり遠くまでキャンプをしに行く事もあった。



野宿初体験だった彼女、最初は何をしたらいいかわからず、現場ではおろおろするばかり。

だが二回三回と回数を重ねて行く内に、だんだん要領が良くなってきた。

そして雪国の短いシーズンが終わる頃には、テントの設営から撤収までスムーズにこなせるいっぱしの野宿ライダーに成長?していた。


そしてやがて冬が来る、雪国で冬の遊びと言ったらスキー・スノーボードだ。

毎週のように二人でゲレンデに通いつめ、バイクに乗れない時期もそれなりに楽しく過ごせていた。



その為さほどバイクに乗れないストレスを感じる事なく、バイクシーズンを目前に控えたていた頃の事。突然俺に、ある転機が訪れた。

つづく



162 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/28(火) 22:38:58 ID:ShAy4X2V
実は当時の俺にはバイクの他に、もう一つのめり込んでいる趣味がある。(登場人物の特定を防ぐため、内容は伏せさせて頂きます)

自分で言うのも何だが、俺はその世界では結構名が通った実力者だった。



そして何の世界でもそうだが、趣味の世界には必ず専門誌があるものだ。

俺は以前その趣味専門誌の編集長とイベントで話した事があり、その時別れ際に名刺を交換していた。

だがここんとこ色々有った俺はもうそんな事はすっかり忘れていたから、その編集長からメールが来た時はびっくりしたものだった。


『ご相談したいことがありまして、いま電話してもいいですか?』、不思議に思いながらも特に断る理由もないので了解の旨を返信するとすぐ携帯が鳴った。

かなりの長電話だったが、要約すると以下の通り。


編集長『熊男さんに是非、〇〇○の〇〇についての原稿をお願いしたいのです!』

俺『えええええ!何でまた俺に、無理ですよそんなの・・・』

編集長『誰に伺っても、○○なら熊男さんしか居ないとおっしゃいますよ!』

俺『・・・少し考えさせてください。』


編集長『よいお返事をお待ちしております!』

ざっとこんな感じだった、しばらく考えたがさっぱり考えがまとまらない。

こんな時には誰かに相談するに限る、俺は夜遅いのにも構わず彼女の部屋に車を走らせた。

つづく



164 :熊男 ◆45HBJQcJTY :2005/06/28(火) 22:53:36 ID:ShAy4X2V
通い慣れたアパートの部屋に着いて、驚いた顔の彼女に事情を説明した。


俺『どうしたらいいと思う?』


彼女『絶対やった方がいい、やるべきよ!いや〜やってください!お願いしますw』


俺『何だよそれ、おまえは編集長の回し者か!』


彼女『だって〜、自分の文章が紙に印刷されて本屋で売られちゃうのよ、素晴らしすぎるわ!』


俺『だっておまえ、俺がDQN工業高校卒の馬鹿だって知ってるだろが・・・』


彼女『そんなのあなたの趣味の事書くのに関係ないわよ、ああ〜んもう!あたしが代わりに書きたい位よw』


俺『是非やってください、お願いしますw』


彼女『おまえは編集長の(ry』


とまあ夫婦漫才のようなやりとりをしながら、俺は思っていた

『・・話が来ただけでこんなんだ、実際の記事になったらどんなに喜ぶんだろうなあ・・』

もっと喜ぶ顔が見たい、もっと喜ばせてあげたい。


人に読んでもらう文章に自信はなかった、でもこのチャンスに新しい事にチャレンジしたい気持ちはもちろんある。

こうして彼女の笑顔に後押しされた俺は、翌日編集長に電話して依頼了解の旨を伝えた。


つづく


>>次のページへ続く

 
 

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