中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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534 :サボテン:2005/06/03(金) 01:36:45 ID:EHVpBiku
仕事中にバスケットに花を寄せながら、いつも考えることがある。
直美ちゃんはどんな花が好きなんだろうと。
直美ちゃんはひまわりのように元気だけど、わすれな草の花のように、可憐な部分もある。
帰りにテムズ川のあたりでわすれな草を探してみようと思った。
その日は、ひまわりを使った寄せ植えを五つも作ってしまった。
オーナーに訳を話すと、
「それはそれでいいんだよ。誰かを思って作ると、普段とは全く異なるデザインに仕上がる。私も妻を愛して、思っているからこそ美しい作品が出来ると思う」
オーナーは俺の手を握って熱く語った。
この言葉は生涯忘れることのない言葉だった。(事務所に綺麗にレタリングして飾ってたりします)
帰りに自転車を押しながら、わすれな草を探した。
ただの草は沢山あったが、なかなか見つからなかった。
雑草の生えていそうな公園や、路地を探してみたがやはり見つけられなかった。
だめだったか・・・と独り言を言いながら自転車を押して帰った。
部屋に帰り、さっそく机に向かった。オーナーが言った言葉を忘れないうちに日記に書き留めておいた。
わすれな草を結局見つけることが出来なかったから、日記帳に、わすれな草とひまわりの絵を描いてみた。
なかなか上手く描けず、何度も消しては描いての繰り返しだった。
時間はもう9時だった。晩ご飯も食べずに、バッグを肩にかけたままだったのに気付いた。
それも無視して、取りあえず描いてみたが、ダメだったので。バイクに乗ってる直美ちゃんを描いてみた。自分で笑ってしまった。クラッチを描くのを忘れていたり、手足のバランスがおかしかったり、表情が片桐はいりの笑った顔になってしまっていた。
捨てようと思ったが、後で見れば面白いだろうなと思い、そのまま残しておいた。
ベッドに入り、オーナーが言った言葉を何度も呟いては直美ちゃんを思い浮かべていた。が、自分の描いた直美ちゃんが出てきて片桐はいりになっていき、ブッと吹き出してしまった。
その日の夜は、笑ったり考え事をしたりと、妙な夜だった。
つづく
535 :サボテン:2005/06/03(金) 01:37:22 ID:EHVpBiku
帰国まで2週間を切っていた。
直美ちゃんに帰る日を伝えると、直美ちゃんだけで、空港に迎えに来るとのことだった。
当初、みんなで迎えに行く予定だったらしいが、他の連中が気を利かせてくれたのだと直美ちゃんは言っていた。
仲間の顔が思い浮かんでくる。しばらく会ってないから、直美ちゃんの以外の連中にも会いたいなと思った。
が、やはり一番会いたいのは直美ちゃんだった。
職場でオーナーや、同僚らがお別れ会を開いてくれた。
もう二度とイギリスに来るなよと冗談を言うヤツや、今度は私が日本に行くからと言ってくれる子、みなそれぞれの言葉で送り出してくれた。
オーナーがよく頑張ったなと言いながら、包みを渡してくれた。包みを開くと、テラコッタの鉢が二つ入っていた。
「君と君の恋人に何か作りなさい」と言われて涙した。
他のみんなも色々とプレゼントしてくれた。
俺がバイクが好きだと言うことを知って、グローブをくれる人もいた。
その日は最高な夜だった。
別れを済ませ、ゆっくりといつもの歩道を、自転車を押して歩いた。
直美ちゃんと歩いた道までやってくると、直美ちゃんがイギリスに来たときのことを思い浮かべていた。
日本の地元には、こんな洒落た場所はないけど直美ちゃんとどこかを二人で歩きたいな、と考えていた。
一緒の時間を過ごした公園を見ながら、いつものアパートに帰った。
部屋に置いてあったものは、全て日本に送り返していたし、借りた家具や家電も全て返していたから、部屋の中はガランとしていた。
布団も返してしまったから寝るときは寝袋で寝ていた。
唯一残った、備え付けの机で日記を書いた。
イギリスで書く日記も、あと少しで終りだった。
最後にと思い、英語で綴ってみた。
喋るのは完璧だが、書くのは少し不安だった。
日記を書き終えると、眠くなりそのまま机に突っ伏して寝ていた。
起きると、日記帳によだれの染みが出来ていた。
寝袋に入り、日本にいる直美ちゃんを思いながら寝た。
もう少しで会える、もう少しで一緒にバイクで走れる。
そう頭の中で言いいながら、眠ってしまったようだった。
つづく
536 :サボテン:2005/06/03(金) 01:39:17 ID:EHVpBiku
本当にあともう少しで終りそうです。
毎回もう少しもう少しと言ってるような気がしますが、本当にあともう少しです。ダラダラですいません。
今日はここまで。お休みなさい。
仕事中にバスケットに花を寄せながら、いつも考えることがある。
直美ちゃんはどんな花が好きなんだろうと。
直美ちゃんはひまわりのように元気だけど、わすれな草の花のように、可憐な部分もある。
帰りにテムズ川のあたりでわすれな草を探してみようと思った。
その日は、ひまわりを使った寄せ植えを五つも作ってしまった。
オーナーに訳を話すと、
「それはそれでいいんだよ。誰かを思って作ると、普段とは全く異なるデザインに仕上がる。私も妻を愛して、思っているからこそ美しい作品が出来ると思う」
オーナーは俺の手を握って熱く語った。
この言葉は生涯忘れることのない言葉だった。(事務所に綺麗にレタリングして飾ってたりします)
帰りに自転車を押しながら、わすれな草を探した。
ただの草は沢山あったが、なかなか見つからなかった。
雑草の生えていそうな公園や、路地を探してみたがやはり見つけられなかった。
だめだったか・・・と独り言を言いながら自転車を押して帰った。
部屋に帰り、さっそく机に向かった。オーナーが言った言葉を忘れないうちに日記に書き留めておいた。
わすれな草を結局見つけることが出来なかったから、日記帳に、わすれな草とひまわりの絵を描いてみた。
なかなか上手く描けず、何度も消しては描いての繰り返しだった。
時間はもう9時だった。晩ご飯も食べずに、バッグを肩にかけたままだったのに気付いた。
それも無視して、取りあえず描いてみたが、ダメだったので。バイクに乗ってる直美ちゃんを描いてみた。自分で笑ってしまった。クラッチを描くのを忘れていたり、手足のバランスがおかしかったり、表情が片桐はいりの笑った顔になってしまっていた。
捨てようと思ったが、後で見れば面白いだろうなと思い、そのまま残しておいた。
ベッドに入り、オーナーが言った言葉を何度も呟いては直美ちゃんを思い浮かべていた。が、自分の描いた直美ちゃんが出てきて片桐はいりになっていき、ブッと吹き出してしまった。
その日の夜は、笑ったり考え事をしたりと、妙な夜だった。
つづく
535 :サボテン:2005/06/03(金) 01:37:22 ID:EHVpBiku
帰国まで2週間を切っていた。
直美ちゃんに帰る日を伝えると、直美ちゃんだけで、空港に迎えに来るとのことだった。
当初、みんなで迎えに行く予定だったらしいが、他の連中が気を利かせてくれたのだと直美ちゃんは言っていた。
仲間の顔が思い浮かんでくる。しばらく会ってないから、直美ちゃんの以外の連中にも会いたいなと思った。
が、やはり一番会いたいのは直美ちゃんだった。
職場でオーナーや、同僚らがお別れ会を開いてくれた。
もう二度とイギリスに来るなよと冗談を言うヤツや、今度は私が日本に行くからと言ってくれる子、みなそれぞれの言葉で送り出してくれた。
オーナーがよく頑張ったなと言いながら、包みを渡してくれた。包みを開くと、テラコッタの鉢が二つ入っていた。
「君と君の恋人に何か作りなさい」と言われて涙した。
他のみんなも色々とプレゼントしてくれた。
俺がバイクが好きだと言うことを知って、グローブをくれる人もいた。
その日は最高な夜だった。
別れを済ませ、ゆっくりといつもの歩道を、自転車を押して歩いた。
直美ちゃんと歩いた道までやってくると、直美ちゃんがイギリスに来たときのことを思い浮かべていた。
日本の地元には、こんな洒落た場所はないけど直美ちゃんとどこかを二人で歩きたいな、と考えていた。
一緒の時間を過ごした公園を見ながら、いつものアパートに帰った。
部屋に置いてあったものは、全て日本に送り返していたし、借りた家具や家電も全て返していたから、部屋の中はガランとしていた。
布団も返してしまったから寝るときは寝袋で寝ていた。
唯一残った、備え付けの机で日記を書いた。
イギリスで書く日記も、あと少しで終りだった。
最後にと思い、英語で綴ってみた。
喋るのは完璧だが、書くのは少し不安だった。
日記を書き終えると、眠くなりそのまま机に突っ伏して寝ていた。
起きると、日記帳によだれの染みが出来ていた。
寝袋に入り、日本にいる直美ちゃんを思いながら寝た。
もう少しで会える、もう少しで一緒にバイクで走れる。
そう頭の中で言いいながら、眠ってしまったようだった。
つづく
536 :サボテン:2005/06/03(金) 01:39:17 ID:EHVpBiku
本当にあともう少しで終りそうです。
毎回もう少しもう少しと言ってるような気がしますが、本当にあともう少しです。ダラダラですいません。
今日はここまで。お休みなさい。
537 :774RR:2005/06/03(金) 01:58:43 ID:NHB11qXe
…もうすぐ終わっちゃうのかぁ。
結末を知りたいけど、終わってしまうのが悲しくもある。
花好きのサボテン氏に合わせて、ジャパハリネットのジオラマの花を聴きながら、しんみりと読んでます。
あと少し、頑張って下さい。
538 :774RR:2005/06/03(金) 02:07:38 ID:9Sie5oWA
サボテン乙。
いつも思うけど、しっとりした文章でいいね。
おれはBGMDefTechだから雰囲気でねぇ・・
場違いでスマン。
540 :774RR:2005/06/03(金) 06:28:46 ID:QlpUcBjl
ついにイギリスでの話しが終わるのか!?
乙です。
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643 :サボテン:2005/06/07(火) 19:04:03 ID:Vt1NOV8C
>>535 からの続き
いつもの時間に目が覚める。急いで、朝食の支度をする。
お湯を沸かしている間にカミソリでヒゲを整える。
そして、手早く歯を磨きつつ頭にジェルを付けて軽く整える。
時計を見ると、あと20分で仕事場に行かなければならない。
車道を自転車で飛ばせばまだ間に合う。
急いで朝食を食べて腕時計を見る。
ふと、気づきよく考えてみると、店にはもうやめていたので、行かなくても良かったのだ。
それに気づき急に力が抜けた。
取りあえず、朝食をゆっくりと食べた。テレビも何も無いので暇だった。
取りあえず、湧かしたお湯でコーヒーを入れ直して飲みながら、ラジオを聞いた。
そのうち、暇に耐えかねて外に出てみた。
自転車に乗ろうと思ったが、自転車も譲ってしまってもう無かった。仕方なく歩いてブラブラすることにした。
いつもと変わりのない歩道と景色、空には真っ白な雲とぎらぎらと照りつける太陽があった。
イギリスで見る、空と太陽ももう少しで終りだなと考えると、少し寂しい気持になった。
川沿いを歩いていると、ベビーカーを押す若い女性が歩いていた。ベビーカーをちらと見ると、可愛い赤ちゃんがキャッキャッとはしゃいでいた。
笑顔で見ていると、母親であろう若い女性は、笑顔で会釈してくれた。
それに笑顔で答え、そのまますれ違っていった。
赤ちゃん可愛かったなぁ・・・。
いつか、自分も直美ちゃんと自分たちの子供と一緒に歩きたいな。そんなことを考えていた。
少し恥ずかしくなり、早歩きでその場を離れた。
つづく
644 :サボテン:2005/06/07(火) 19:04:29 ID:Vt1NOV8C
近くの売店で、お菓子と新聞を買った。
ベンチに腰掛けて少し休んだ。とてもいい天気で暑かった。
汗を拭きながら新聞に目を通したが、あまり目新しい記事は無く、そのまま閉じた。
お菓子の袋を開けて、口に頬張る。クッキーより、堅焼きせんべいが とても恋しかった。
直美ちゃんが、お土産にせんべいを持ってきてくれたとうに切れていた。
市内をぐるぐるするために、地下鉄「チューブ」に乗る。
席は結構空いていて快適だった。目指すはシャーロックホームズ博物館だった。
しばらく歩いてはみたものの場所がなかなか分からず、親切そうな おばさんに聞いたら そばまで案内してくれた。
丁寧にお礼をして、ホームズ博物館に向かった。入り口で、5ポンド払い中に入った。
直美ちゃんと来たかったなぁ。そう思いながら一人寂しく、中を回っていた。
一通り目を通して、またチューブで帰った。
昼過ぎにアパートに着いた。
色々外を回ってみたものの、あまりしっくりと来なかった。
そのままベッドに横になって寝てしまった。
つづく
645 :サボテン:2005/06/07(火) 19:05:02 ID:Vt1NOV8C
起きると、4時を過ぎていた。
何もすることが無かったので、本を取り出して読み始めた。
直美ちゃんが差し入れで持って来てくれた、宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読んだ。直美ちゃんは俺が、宮沢賢治が好きなことを覚えていてくれたのだ。
そんな直美ちゃんに思いを寄せながら読みふけった。
ふと、直美ちゃんのことを色々考えた。
好きな食べ物は何だろうか、好きな動物は何だろうか、好きな色は?、好きな男性のタイプはどんな人?
直美ちゃんとは中学の頃からの付き合いだが、今まで友達として、つき合ってきたが、直美ちゃんについて知らないことが意外にも多かった。
日本に帰ったら、二人とも腹を割って色々なことを話したいと思った。
時計を見ると、夜の八時過ぎだった。と言っても、外はまだまだ明るい。
同僚から、プレゼントとして葉巻を数本もらった。
言われたとおりに、吸い口のところを切って、火をつけて吸ってみた。
美味いのか不味いのかも分からず、とりあえずはリッチな気分になれた。
葉巻をくわえたまま、本を置いて直美ちゃんが今まで送ってくれた写真を見ていた。
直美ちゃんは、どんな写真にも いつも変らない優しい笑顔で写っていた。
そんな笑顔が俺はとても好きだった。
そんな笑顔を見ていると早く会いたいという気持で一杯になった。
自分で言うのも恥ずかしいが、胸きゅんとは こんなことなんだろうか?と思った。
帰ったら、直美ちゃんの笑顔を死ぬほど見たかった。
そして直美ちゃんを抱きしめたかった。
暗くなると、会いたいという気持は一層強くなった。
それを紛らわせようと、煙草をプカプカと吸った。
数口吸うたびに、口の中が気持ち悪くなり水を飲んでそれを誤魔化した。
どうしようもなくなり、冷たいシャワーをずっと浴びていた。
その間は紛れたものの、シャワーを浴び終わると再び心臓が脈を早く打ち始めた。
寝れば楽になると思い寝袋に入ったが、結局朝まで眠ることは出来なかった。
つづく
646 :サボテン:2005/06/07(火) 19:05:34 ID:Vt1NOV8C
明日はいよいよイギリスを発つ日だった。
朝から、荷物を準備していた。
終わったのが、夕方になってからだった。
一人イギリス最後の夕食を食べていた。
ラジオからは軽やかなポップスが流れていたが、自分は複雑な気分に陥っていた。
日本に帰れば直美ちゃんとも会えるし、バイクで走れる。
だけど、イギリスを離れるのも少し辛かった。
イギリスであった出来事を思い出しながら、食事をしているとなんだか寂しい気分になり。泣きたくなってきた。
だが、グッとこらえて美味しくない夕食を無理矢理腹の中に詰め込んだ。
イギリス最後の日記を書いていた。
取りあえず今日一日のことを書き終わると、直美ちゃんに対しての思いを書きつづってみた。
スラスラと思った通りのことを素直に書きつづった。
不思議とこうしていると、寂しさは中和されて直美ちゃんと もう少しで会える、という気持が強くなり少しずつ明るさが戻ってきていた。
書きながら水を飲もうとして、水の入ったペットボトルを倒してしまい日記帳に水が流れて、濡れてしまった。
急いで、来ていたジャージの袖でぬぐうとインクが滲んでしまった。
仕方ないので、自然乾燥させようと洗濯ばさみでカーテンのレールに挟んでおいた。
それをみると、おかしくて笑いがこみ上げてきた。
直美ちゃんへの思いを綴った文章はミネラルウォーターが消してしまった。しかも読めなくなっていた。
だけど、なんがそのほうがいいような気がした。恥ずかしかったからだと思う。
もう一度トランクの中を確認した。忘れ物はなし、部屋に忘れ物もなし。
全てを確認してから、寝袋に入った。
そっとラジオを消すと、外からは時々車が走る音が聞こえてくる。
いつもは気にせず寝るのだが、その日だけは何故かその音が寂しく感じられた。
居たたまれなくなり、ラジオをもう一度つける。少し落ち着いて、そのままラジオをつけっぱなしで寝てしまった。
朝になると、ラジオは電池が切れたのか音が出なくなっていた。
つづく
717 :サボテン:2005/06/11(土) 01:16:50 ID:64GPaWu9
>>646からの続き
とうとう出発の日がやってきた。
待ちに待ったと言うのもおかしいのだが、とにかく直美ちゃんに早く会いたかったから楽しみではあった。
部屋を少し掃除して、寝袋をアタックザックに詰めて荷物を一つにまとめた。
部屋はカーテンも全て取りはらったから、日が差し込んでいた。
その日の差し込み具合と、ガランとした部屋を見るとなんとも虚しい気持に襲われた。
直美ちゃんがくれたシャツに着替えてみる。今の自分はこのシャツを着るのが一番好きだった。
それを鏡で見てひとり満足した。
結局出発まで部屋でぼーっと過ごした。
イギリスでの出来事を、思いだそうとしたが、何だか鬱な気持になりそうだったのでやめた。
ふと、自分のバイクのことが気になった。一応、長期保存に備えた整備をしてきたつもりだが心配だった。
でも、それを直すのもまた楽しみだろうなと思い、自分のバイクを思った。
昼を過ぎた。
やることがなかったので、お隣さんに挨拶してこようと思い、部屋の外に出た。
お隣さんの部屋をノックすると、黒人の女性が出てきた。
「今日、日本に帰ることになりました。お世話になりました」と、とっておきの、ごはんですよをプレゼントした。
「そう、あまりおつき合いは無かったけど気をつけて帰ってね」と握手してくれた。
もう隣に行く、中から出てきたのは普通の学生風の青年だった。何度か見たことはあるけど、話したことはなかった。
「今日、日本に帰ります。お世話になりました」
そう言うと、彼は片言の日本語で話し始めた。
「ニホンに帰りますか?あなた話したかったけど、なかなかむりでした。今度日本行きますから、その時話ましょう」と、笑顔でハグしてくれた。
そして、紙切れに名前と住所を書いた物をお互い交換した。
永谷園のお茶漬けをプレゼントしたら、えらく感激していた。
以前、日本で食べたことがあるらしい。
これもイギリスでの忘れられない思い出だった。
つづく
>>次のページへ続く
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