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中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
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325 :前々スレ846:2005/04/20(水) 01:29:54 ID:23gHgjyV
外からはパトカーのサイレンが聞こえてくる。誰かが廊下で笑いながら話をしている。全てが気になりまったく眠れなかった。

仕方なく電気スタンドをつけて本を読んだ。

直美ちゃんが寝返りしたり、布団を引っ張ったりする音にいちいち反応してしまい読書も ままならなかった。

腕時計を見ると、既に1時を回っていた。

そして本を読みながら結局は寝てしまっていた。


起きると朝の5時だった。毎日朝5時に起きるように習慣が付いていたが、さすがに眠かった。

仕事は前もって休みをもらっていたから もっと寝ようと思えば、寝ていられたが、どうせまた緊張して眠られそうにない。

テレビをつけて天気予報を見たりする。

そして朝食を作った。立派な朝食を作ろうとしたが、無理そうなので無難なものを作った。


そうこうしてると直美ちゃんも起き出してきた。

髪が爆発していて すごいことになっていた。

それを見て笑うと、「こういう髪型もよくない?」と朝から かなり明るかった。


テレビを見ながら朝食を食べた。

食べながら考え事をしていた。

いつかこうして毎日二人で朝食を食べることができるかな?そう考えると、自分が妙にバカっぽくなりテレビを見て忘れようとした。

「こんな英語だらけのテレビ見てわかる?」

直美ちゃんが難しそうな顔をしてテレビを見つめていた。

「慣れれば普通に日本語のテレビ見てるのと変らないよ」

少しだけ得意げに話してみた。

「じゃ後で英語教えてよ 外に出たとき使えるようなやつね。難しくないヤツ」

そう言うと直美ちゃんは、チャンネルをいろいろと変えてテレビに見入っていた。

つづく



366 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:19:40 ID:+52rYg6R
>>325から

コーヒーをすすりながら しばらくテレビを見ていた。

ニュースや天気予報を直美ちゃんは まじめに見ていた。それを見ると なんだかとても可愛く見えてどうしようも無かった。

「コーヒーお代わりする?」思わず声をかけてしまった。

直美ちゃんはテレビを見たままマグカップを差し出してきた。大まじめでテレビにかぶりついていた。


コーヒーを渡そうとすると、直美ちゃんがあっと声を上げた。

「これ見たことあるよ!」

テレビには天気予報と一緒にウェスト・ミンスター寺院が映し出されていた。

「ウェスト・ミンスター寺院だね。行ってみる?」と聞くと、直美ちゃんは子供のように はしゃいだ。

そしてまたチャンネルを色々変えていた。


まずは着替えて出かける準備をした。直美ちゃんは早く外に出たくてパタパタしていた。


アパートから出ると外はいい天気だった。

まさか直美ちゃんと二人でロンドンを歩けるとは思ってもいなかった。

まずは大英博物館をめざした。

「あぁ、気持ちいいね。なんかイギリスって感じするね〜」

直美ちゃんは、ロンドンの風景を全部楽しもうと必死だった。

YMCA前を通りすぎて大英博物館前にやってきたが、まだ開館時間まで余裕があったから、博物館前のベンチで少し休んだ。

人がごった返していた。

「あぁ来てよかった〜。ロンドンとかの街並みもいいけど、やっぱりヒロユキ(俺 仮名)と会えたのが一番嬉しいよ」

え?と思い、頭をかいて顔をゆるませた。

「俺もあえて嬉しいよ」

ただ一言しか言えなかった。

つづく



375 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:48:38 ID:+52rYg6R
「何顔赤くしてんの?」

直美ちゃんにこづかれた。そう言えば顔が熱くなっている。

でも とても嬉しかった。


少しして開館したようだったから、大英博物館を回ることにした。

まずはエジプトコレクションに行ってみた。

「うひゃーー、でかいし すごい!」と直美ちゃんはラムセス2世の胸像を見て驚いていた。

俺も大英博物館に来るのは初めてだったので。驚いた。

何か訳の分からない時で書かれた書物を直美ちゃんは一生懸命読もうとしていた。

「なんて書いてある?」と聞くと「ヒロユキはバイクで転んだって書いてあるよ」と笑っていた。


しばらく大英博物館見てから、バッキンガム宮殿に向かった。

そして直美ちゃん待望のウェスト・ミンスター寺院に着いた。

「これ朝にテレビで見たヤツだよね!」と大喜びだった。

一緒に見られて幸せだった。


「写真撮ってあげるよ、そこに立って」と言うと笑顔でカメラの方を向いた。

「可愛く撮ってね!」と言われたが心の中では、可愛く撮らなくても十分可愛いよ、とつぶやいた。

つづく



376 :前々スレ846:2005/04/21(木) 00:57:15 ID:+52rYg6R
今日はここまでです。


これからまた仕事です・・・。

最近は寝るのが朝の4時で起きるのが7時とかなり辛い生活を送ってます。

差し入れのユンケルを何本飲んだか分かりません。


>>328
誰も社長と呼んでくれません(泣 しかも お使い頼まれたりして、違うモノを買ってきて怒られたりします。

>>329
毎晩夜遅くて死にそうです。さっき夜食にカツ丼を食べて吐きそうになりました。素直にカレーにしておけばよかった・・・。

>>332
最近 法人化して有限会社になりました。一応社長の肩書きがありますが、それ以下の扱いをうけていますw

お金を勘定したり、色々帳簿を書いたりする機会が増えたので大変です。

計算は10本の指が足らず、足の指もry


おやすみなさい。



626 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:00:21 ID:NfXJfdh0
>>375からの続き

二人で色々と見て回った。

パーラメント・スクエアでは何枚も写真を撮った。

ウェスト・ミンスターブリッジあたりで少し座って休むことにした。

「ねぇ?あれって・・・」

直美ちゃんが指さす方には国会議事堂があった。

「あぁ、国会議事堂だよ。テレビとかでたまに見るよね」

直美ちゃんは嬉しそうに写真を撮り始めた。

直美ちゃんを横目で見ながら、幸せに浸っていた。


しばらくしてからテムズ川沿いをゆっくりと散歩した。

直美ちゃんは川面を嬉しそうにニコニコしながら見ていた。船が通ると いちいち、指さして嬉しがっていた。

そんな直美ちゃんを見ていると本当に幸せで、もう何もいらなかった。


「高志達は元気にしてる?」

失敗した。そんなことを聞けば空気が悪くなる、心の中で悔やんだ。

「元気だよ。ミカちゃんも久志も仲良くやってるよ!」

悔やんだ自分がアホらしくなった。

「そっか、バイクは乗ってる?いつもの土曜日」

安心して話すことができた。


直美ちゃんはバイクの話になると いつも止まらない。

「毎週ではないけど走ってるよ。私新しいヘルメット買ったよ。ついでにアルパインスターのブーツも買った」

と、ヘルメットとブーツの話に花が咲いた。

直美ちゃんは体を動かしてで話をわかりやすく俺に教えてくれた。

日本に帰ったら仕事よりも何よりも、早く直美ちゃんとバイクで走りたい、そんな思いが どんどんつのってくる。

つづく





>>次のページへ続く
 
カテゴリー:男女・恋愛  |  タグ:青春, すっきりした話,
 


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