こちらもどうぞ
中学時代の仲間でかけがえのない人が出来た話
(14ページ目) 最初から読む >>
\ シェアする /
627 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:03:07 ID:NfXJfdh0
そして昼ご飯を一緒に食べたり、色々と回ってると夕方になっていた。
最後にハロッズでお土産やら色々と買い物をした。
「ねぇ、服には あまり興味ないの?」
正直あまり興味はない。日本で仕事をするときはツナギにエプロンをしたりおかしな格好だし、普段はシャツとコットンのパンツがほとんどだ。
「そういえばコットンのパンツ何枚も持ってたよねぇ〜」
なんだか少し情けない気分になった。俺も少しは洒落っ気を出してみようかな・・・。
そう考えつつ直美ちゃんの買い物につき合っていた。
「疲れてるみたいだから、少し休んできたら?待ち合わせしよう」
直美ちゃんと別行動するのは寂しかったけど、本当に疲れていたから少し喫茶店で休んでいた。
直美ちゃんは しばらくすると、紙袋を沢山持って帰ってきた。
英語もままならないのに よく買い物できたなぁ、と感心した。
「たくさん買っちゃった」と照れ笑いする直美ちゃんを見ていると、抱きしめたくなった。
アパートに戻って二人とも、ゆっくりと休んだ。
直美ちゃんは買ってきた服やら化粧品を床一面に広げたまま寝ていた。
俺はテーブルにもたれたままテレビを見ていた。
国会での出来事を伝えるニュースを見ていると、今日見てきた国会議事堂が映った。
それを一人ニヤニヤしながら見ていた。
そして寝てしまった。
起きると夜の7時半だった。直美ちゃんは すっかり熟睡していた。
「晩ご飯どうする?今食べる?」
直美ちゃんの肩をポンと叩いてみた。
「あぁ、食べようか〜」と直美ちゃんが のそのそと起き出した。
そして、二人で晩ご飯を作った。
つづく
629 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:14:12 ID:D0SnWspv
二人で晩ご飯を作るとは・・・。なんだか夫婦みたいだ・・・。
そんな妄想をしつつ晩ご飯を作った。
テーブルの上には沢山の料理が並んでいた。
そして、直美ちゃんが日本からお土産に持ってきてくれたワンカップ。まさか酒が飲めるとは思ってもいなかった。
「ねぇ、何か音楽かけようよ」と言うので、CDを出して見た。
「取りあえず これかけてみようか」と直美ちゃんはプレーヤーにCDを入れた。
重厚な弦楽器の音が流れてくる。
「ん???」と思い二人とも聞き入った。管楽器のメロディーが流れ始める。
「ワルキューレの騎行・・・」
直美ちゃんがポツリとつぶやいた。
しまった・・・。もっとムードのあるCDを出せば良かった。
そう思い、何も言えずにスピーカーを見つめた。
「なんかリッチな気分だね。貴族の食事みたいw」と直美ちゃんはケラケラと笑いながら俺の方を見た。
俺もそれに応じて ただ笑ってごまかした。
ワンカップは すでにそこを付いて空になっていた。
その代わりウィスキーのボトルがテーブルに上がっていた。
なぜか、音楽は さっきからワルキューレの騎行がリピートで何度も流れていた。
直美ちゃんは この曲がかなり気に入ったみたいだった。
つづく
--------------------
そして昼ご飯を一緒に食べたり、色々と回ってると夕方になっていた。
最後にハロッズでお土産やら色々と買い物をした。
「ねぇ、服には あまり興味ないの?」
正直あまり興味はない。日本で仕事をするときはツナギにエプロンをしたりおかしな格好だし、普段はシャツとコットンのパンツがほとんどだ。
「そういえばコットンのパンツ何枚も持ってたよねぇ〜」
なんだか少し情けない気分になった。俺も少しは洒落っ気を出してみようかな・・・。
そう考えつつ直美ちゃんの買い物につき合っていた。
「疲れてるみたいだから、少し休んできたら?待ち合わせしよう」
直美ちゃんと別行動するのは寂しかったけど、本当に疲れていたから少し喫茶店で休んでいた。
直美ちゃんは しばらくすると、紙袋を沢山持って帰ってきた。
英語もままならないのに よく買い物できたなぁ、と感心した。
「たくさん買っちゃった」と照れ笑いする直美ちゃんを見ていると、抱きしめたくなった。
アパートに戻って二人とも、ゆっくりと休んだ。
直美ちゃんは買ってきた服やら化粧品を床一面に広げたまま寝ていた。
俺はテーブルにもたれたままテレビを見ていた。
国会での出来事を伝えるニュースを見ていると、今日見てきた国会議事堂が映った。
それを一人ニヤニヤしながら見ていた。
そして寝てしまった。
起きると夜の7時半だった。直美ちゃんは すっかり熟睡していた。
「晩ご飯どうする?今食べる?」
直美ちゃんの肩をポンと叩いてみた。
「あぁ、食べようか〜」と直美ちゃんが のそのそと起き出した。
そして、二人で晩ご飯を作った。
つづく
629 :前々スレ846:2005/04/28(木) 00:14:12 ID:D0SnWspv
二人で晩ご飯を作るとは・・・。なんだか夫婦みたいだ・・・。
そんな妄想をしつつ晩ご飯を作った。
テーブルの上には沢山の料理が並んでいた。
そして、直美ちゃんが日本からお土産に持ってきてくれたワンカップ。まさか酒が飲めるとは思ってもいなかった。
「ねぇ、何か音楽かけようよ」と言うので、CDを出して見た。
「取りあえず これかけてみようか」と直美ちゃんはプレーヤーにCDを入れた。
重厚な弦楽器の音が流れてくる。
「ん???」と思い二人とも聞き入った。管楽器のメロディーが流れ始める。
「ワルキューレの騎行・・・」
直美ちゃんがポツリとつぶやいた。
しまった・・・。もっとムードのあるCDを出せば良かった。
そう思い、何も言えずにスピーカーを見つめた。
「なんかリッチな気分だね。貴族の食事みたいw」と直美ちゃんはケラケラと笑いながら俺の方を見た。
俺もそれに応じて ただ笑ってごまかした。
ワンカップは すでにそこを付いて空になっていた。
その代わりウィスキーのボトルがテーブルに上がっていた。
なぜか、音楽は さっきからワルキューレの騎行がリピートで何度も流れていた。
直美ちゃんは この曲がかなり気に入ったみたいだった。
つづく
--------------------
67 :前々々スレ846:2005/05/11(水) 01:11:50 ID:LspkqOh2
こんばんわ。なかなか書けなくてすいません。仕事は今日やっと落ち着いたので、明日からまた書きます。
冗長してるわけではありませんが、色々と書いておきたいことがあったので長くなってしまいました。
なるべく、早く終われるように一気に書いて一気にうpします。レスくれる方、読んでくれてる方いつも有り難うございます。
名前が、気付くと前々々になってしまいました。さすがに読みにくいので前スレで、「サボテン」と提案してくれた方がいたので、明日からサボテンとします。ありがたく使わせてもらいます。
今日は他の従業員と打ち上げをして今帰ってきました。
明日は休日にしたので他の人たちは、朝まで飲むらしいです。お酒が飲める人がちょっと羨ましいです。おやすみなさい。
105 :サボテン:2005/05/12(木) 00:25:33 ID:4b7TBxoJ
俺は飲めいないアルコールをチビチビと飲みながら直美ちゃんと話しを続けた。
「なんだかロンドンに住みたくなっちゃった」と窓の外を見ながらつぶやいた。
ははっと笑いながら俺はイスから立ってCDを入れ替えた。YMOのワイルドアンビシャスが流れ始める。ちょっとだけ、ムードある曲をわざと選曲してみた。
直美ちゃんは それに気付く訳もなく、ウィスキーあおった。
「あまり飲み過ぎない程度にね」と言ったが。
えへへと締まり無い笑みを浮かべて更に飲んだ。
顔がうっすらと赤くなっていた。普段あまり見ることのない表情に少しドキッとした。
気付けば最後のウィスキーも尽きていた。
オレンジジュースを飲もうとしたが、直美ちゃんがウィスキーをオレンジジュースで割ったらしくて、それも空になっていた。
直美ちゃんは蛇口から直接水を飲もうとしていた。
「今、スーパーで飲み物買ってくるからちょっと待ってて」
直美ちゃんは、自分の財布をもって上着を着た。
「私も連れてって」と少しよろけながら、ドアの前に立った。
一人で部屋に残しておくと、何かありそうな感じがしたので、一緒に行くことにした。
つづく
106 :サボテン:2005/05/12(木) 00:26:26 ID:4b7TBxoJ
スーパーは歩いてだいたい15分くらいのところにある。
その15分の間、直美ちゃんと一緒に歩けるのがとても嬉しかった。
「はぁ、外の空気にあたったら酔い覚めちゃった」
直美ちゃんは ふーっと息を吐いてそう言った。
「覚めた方がいいって。あんなに飲んで大丈夫?」と心配して聞いた。
「大丈夫。最近多く飲んでも大丈夫になったから。女だからってバカにしてるでしょ?」
そう言って笑いながら俺を小突いた。
「バカにはしてないけど、大丈夫かなと思って」と言った。本心から心配だった。
男友達や他人だったら どうでもいいことだが、自分の好きな人だから心配で当然だと思う。
スーパーに着くと人がまばらにいるくらいで、買い物しながらおしゃべりするのに最適だった。
「何買うの?」とカートを押しながら直美ちゃんが聞いてきた。笑顔が最高に可愛かった。きっと買い物が好きなんろうなと思った。
「まずはジュースか何か飲み物と・・」と言いかけたら直美ちゃんが俺の言葉を阻んだ。
「ビールとかは???」と直美ちゃんは聞いてきた。
「お酒は明日。今日は十分飲んだから」と言ったら直美ちゃんは、「ちぇ」と笑いながらまた小突いた。
「外国製のジュースとかって何か変な物入ってそうだよね」と聞かれた。
確かにそういう物もある、どう考えても不自然な色の炭酸飲料や以上にしょっぱいスナック菓子とか。
「確かにあるけど、俺はあまりジュース類は飲まないから」と言うと、「じゃ、これ」と直美ちゃんは一本のペットボトルをカートに入れた。
それは、眩しくて目をそらしたいほど蛍光の黄緑色だった。
どうやら、青リンゴの炭酸飲料らしかった。
「こういう いかにもな色ってひかれるよね〜」と、今度は真っ赤なサクランボの炭酸飲料をカートに入れた。
つづく
107 :サボテン:2005/05/12(木) 00:27:07 ID:4b7TBxoJ
お菓子や飲み物を買ってスーパーを出た。
「何か魚とかヤバげなものとか多くない?」
イギリスのスーパーでは新鮮な魚介類はあまり無く、ロンドンに来たての頃は困った。
「確かに新鮮な物はないね。野菜とかは比較的に日本に近いけど、キュウリとかは大味だからあまり食べないね」
直美ちゃんは かなり興味があったらしく、スーパーの中でも いろいろな商品を見ては日本の物と比べてるようだった。
「スプリングオニオンってあったけど、これはネギみたいな物?」
直美ちゃんは試しに一本買ったらしくて袋から、スプリングオニオンを取り出して見せた。
「そうそう、それはネギだよ。日本のと同じだよ。よくみそ汁に入れて食べてるよw」と言うとなんだか残念そうだった。
「ねぇ、日本に帰りたい?」
突然聞かれてびっくりした。直美ちゃんの顔を覗くと笑顔が消えていて、まじめな表情が見えた。
「帰りたいけど、まだ勉強中だから・・・」
小さな声で答えた。
自分の心の中では、直美ちゃんと一緒に日本に帰ってしまいたいと思っていた。
そして、こんな楽しい生活を日本でもしてみたいと思ってた。
「そっか、勉強でイギリスに来たんだからね」
直美ちゃんはニッと笑って見せた。
そして直美ちゃんは俺の手を握った。
何も言わずに俺も直美ちゃんの小さな手を、植物のシブやハサミの傷が付いたゴツゴツした手で握った。
手は荒れ放題でガサガサしてたから ちょっと気が引けた。
つづく
>>次のページへ続く
\ シェアする /
関連記事
easterEgg記事特集ページ