実家にだけは意地でも帰らないという思いだけが、この状況の俺を支える唯一のバイタリティーとなっていたのだ。
電車に乗り、てきとうに色んなところをまわった。噂で池袋はホームレスが多いと聞いたことがあった。
わけもわからず池袋にたどりついた俺は気がつけばヘルス街付近を歩いていた。
きょろきょろと色んなところを眺めながら歩いていると20台後半って感じのお兄さんが俺に声をかけてきた。
男「お兄さんありますよ?」
俺「え...なにがですか?」
男「えー風俗お探しじゃないんですかー? 抜きですか?それとも本番?」
風俗のキャッチに捕まってしまったのだ。
俺「あ、いやそういうのじゃなくて...」
男「せっかくなんで息抜きしていきましょうよ?荷物たくさん抱えて夜逃げですか?(笑)」
俺「まあ、近いところではありますね...」
男「なにがあったんすか?」
俺「まあなんつーかいろいろと...」
男「お兄さん仕事してるひと?」
俺「あ、いや学生なんですが休学中でして...でもこのままだと学費払えなくて除籍になりそうなんです。」
男「へぇーなるほどねー、お兄さんよかったらこの仕事してみる?俺今グループ作ってんのさ!お兄さん頭良さそうだし、どう?けっこう稼げるよ?完全歩合だけどさ」
俺「え...いくらくらいですか?」
男「うーん、まあ最初は難しいかもしれないけどねー 稼いでる奴は月手取り100万くらいいってるよ」
俺「ほ、ほんとっすか!?」
男「な!どうよ?やってみる?てかもう今からやってみなよ?」
かなり悩んだが、とりあえずものは試しということでいきなりその日からやってみることにした。
男「ああ、俺コージってんだ。よろしくな。年は28さい」
俺「自分はたくまといいます。」
コージ「たくまだな。よろしく」
まあ、みんなてきとうにやってるからさ、どんな感じで声かけてんのかみてみ
みんながどういう風にどんな層に声をかけているのかを分析して、見よう見まねでやってみたら、意外とあっさりできてしまい俺は一日で手取り4万円も稼いだしまったのだ。
コージ「お前やるじゃんマジで!」
俺「ありがとうございます!」
コージ「で、どうする?この仕事しばらくやってみる?」
俺「はい!やらせてください!雇用手続きとかありますか?」
コージ「雇用手続き...?? はっはっは(笑)」
コージさんは爆笑した
コージ「そんなものあるわけねえだろ(笑) お前の身分証すらいらねえよ。てか、ここで働いてるやつらなんか身分証すらないやつなんかふつうにいるぞ?」
俺「そ、そうでしたか(笑)」
申し訳ない!ちょっと勉強してました!
寝落ちはしてないからご安心を!
いつも仕事終わってから勉強してるんです。
ネタバレにはなっちゃいますが、今はもう風俗のキャッチしていませんので
あと創作だのなんだと批判はありますが言っておきます。創作ではありません。
そもそも創作だと思って不愉快なら見なければいい話だ。仮に創作だとしても、そうだといって叩いてなにが楽しいんですか?
まあてなわけで、話はもう少しで終わります。今日で完結できるかはわかりませんがもう少しお付き合いいただければうれしい限りでございます🙇