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喪女だけど気付いたら妊娠、結婚、出産してた
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88 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 00:13:14.44 ID:???0.net
しばらくするとMがやってきて「妊婦のくせに何考えてんだ」と怒られた。

さすがに俺も逆ギレるでござるよ。

俺「お前と寝るのが嫌なんだよ。ストレスでまた発作みたいになったら怖いし、もう無理」

M「…俺がこっちで寝るから布団で寝ろ」

俺「ごめん、Mの布団で寝るのも無理だ。怖い」


Mの布団で寝たくないというのも本音だが、俺のせいで翌日の仕事に支障を来されても困るというのもあった。

(Mは普段から疲れたと言って夕食も食べず座椅子で寝たりしていた。しかし奴は腰痛持ちらしい。

きちんと布団で寝なければ疲れも取れないし、変な体勢では腰に悪いに決まっている。

明日も仕事があるというのに身体に余計負担をかけて…と、そういう自己管理力のなさにも俺は苛立っていた。)


結局 俺は余っていた掛け布団にくるまって横になった。かしわ餅みたいな形(※葉っぱ→布団、餅→俺な)でMに背を向ける。

Mは文句を言いたそうだったが、とりあえず俺が寝室に戻ったので諦めたようで自分の布団に横になった。



89 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 00:16:03.33 ID:???0.net
よく覚えていないが、深夜から早朝まで数時間、ぽつぽつと話をした。結局口論にしかならなかったが。

たぶんこの時が一番しんどかった。


とにかく「俺たちは価値観が違うけど、話し合えば理解出来るはずなんだ。俺は理解する努力をするけど それでも分からない事もあると思う。だから伝える努力をしてくれ。でなきゃ何も進展しない。」というような事を話したと思う。

今までにも散々話した内容だが、Mはいつでも自分に都合の良い(あるいは自分が傷付けられた)所しか覚えていないので相変わらずの平行線だった。


俺も今までの経験で「感情的になっても良い事がないから冷静に」と思っていたが、あまりにも話が通じない。

Mの罵詈雑言には及ばないが、思慮のない暴言も吐いたと思う。ここでの発言がまた後々まで根に持たれる事になって厄介だとかは後で話す。

まあ最終的に逆ギレされて物別れに終わった。



90 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 00:17:20.80 ID:???0.net
衝撃的だったから覚えてる所だけ晒すと こんな感じ。


俺「だからさ、Mが俺のために何か考えてくれてても、俺に不満があったり、気遣ってくれても、「分かって当然」じゃないんだよ。言ってくれないと何も分からないんだ。そのせいで いらんすれ違いが増えてく訳じゃん」

M「それは俺の伝える努力がたりないから。態度で示す努力をするしかない」

俺「ちょっと待て」

俺「俺はMを理解したいと思ってる。Mも理解されたいと思ってる訳だよな?」

M「うん」

俺「じゃあ言葉で伝える努力をしてくれないか?」

M「それは>>1の理解力が足りないから仕方ない」


Q.日本語でおk?

A.駄目なようです。



91 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 00:20:09.63 ID:???0.net
笑ってしまった。


俺「それじゃあもう俺たち一生分かり合えないよ」


自分は今まで人間と話をしているつもりだったが、どうやら相手は本当に宇宙人だったらしい。

言語が通じないってwwwwwww おまwwどんだけだよwwwwwwwwww


はは。笑える。

俺の今までの時間はなんだったんだろうって思った。

精一杯Mと向き合おうと努力して、考えて考えて言葉を重ねて、そういうの全部ムダだったんだよな。

こいつは端っから自分に都合の悪い話をするつもりなんてなかったんだ。



92 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 00:28:28.18 ID:???0.net
翌日は友人と約束があって地元に戻る予定だった。俺は持ってきた荷物を全部持ってまたMの部屋を出た。

膨らんだカバンと膨らんだ腹ひとつ。

置いていって困るものは冷蔵庫の中身ぐらいだった。


2週間ぶりくらいの実家は何も変わってなくてほっとする。

母親は俺が家出てから頻繁にメールくれてたけど、顔見るのは久々だったのでハグしてやった。

身内では おかんにだけ前々から愚痴零したり「出戻って来たらごめんなwww」って言ってたけど、この日は「厄介かける事になりそう。ごめんなさい」って言った。

この時に詳細もガーッと話したんだと思うが、よく覚えてないし うまく話せてなかったと思う。


友達とか家族が普通に笑ってくれて、気遣って優しくしてくれるのが物凄く身に染みた。

人間と当たり前の会話が出来る「日常」が本当に有り難いと感じる。

自分の部屋の自分の布団は涙が出るほど温かかった。

逃げ帰る場所がある自分は本当に恵まれているなと思った。

同時に家族や親戚に対して心底申し訳なくて胃が潰れそうだった。



93 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 01:01:26.63 ID:???0.net
あ。思い返したらMの部屋を出た日は俺、もっと毅然としてたわ。

実際 渦中にいる時は必死だし無意識に順応しようとして平然とした態度取ってたんだよな…。今思い返すとトラウマどころの騒ぎじゃないんだが、本当に異常だったな


朝飯とか弁当はその日は作らなかった気がする。

Mの出勤時間が早いから先に食って行くんだが、いつもはヘラヘラしてる奴がまぁうじうじした顔してらと思ってたら急に使い古したMP3やるとか言い出して

俺「なんで?」

M「この部屋に自分の物がなくて落ち着かないって言ってたからあげる」

俺「…ありがとう。でもそういう意味じゃないから。いらんし」

M「でも……」

なんかうじうじしてて(俺のせいで>>1ちゃんが苦しんでるなんて我慢できない〜仕事中も自分を責めちゃって集中できないし苛々しちゃうふじこry)とか余計な事考えてるんだろうな〜うざいな〜と思って両手で顔パチンてして

「俺は可哀相なんかじゃない。だから可哀相だとか思うな」って言って送り出した記憶がある。

どうせ最後だし?ふっきれてというか諦めというか、こいつに無駄な遠慮する必要ないやーって気分だった。初めてMの前で自分が出せた気分で晴れ晴れとさえした。

今考えるとMにとっては好意を踏みにじられて屈辱的な気分だったんだろうなー。



94 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 02:03:40.40 ID:???0.net
数日後は里帰り前の最後の健診日だったので、Mの家の近くの産科へ行かなければならなかった。

前日にMから「有給取ったから一緒に病院行きたい」とメールが届き げっそりする。せめてこっちが同意してから休み取れよ…

返信したのかしてないのか覚えてないけど、当日は最寄り駅前で待機されてて吐き気がした。


経過は順調で、それまで逆子だったのが直っていてほっとした。

すこし身体が小さいけれど他に異常はない。よく動く元気な子だ。


こんな状況でも先生や看護士さんには外面を繕う自分にちょっと悲しくなった。

でも「おめでとう」って言ってくれる人たちには何の他意もないわけだから、辛気くさい面しないで「ありがとう」って言いたかったんだ。出産自体は純粋に おめでたいありがたいことで、子供には何の罪もないんだから。



95 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 02:21:32.83 ID:???0.net
婦人科で思い出したけど、俺は案の定Mから病気を貰ってた。

HIVは引っ掛からなかったから油断してて、念のため調べてもらったらクラミジアにかかってたんだ。

すぐに夫婦で薬を飲んで下さい、再検査まで性交渉を控えて下さいと言われた。

子が産まれる前に気付けたのと、薬を飲めばすぐ直る病気だったから運が良かった。

M「自分が病気になるなんて考えた事もなかった」

素性も知らん女とホイホイ生でやっといて呆れた男である。

粘膜感染すると言ったら「じゃあキス出来ないね」と凹んでいた。

あまりのお花畑っぷりに殺意を覚えなくもなかったが、キスを要求されずに済むのはありがたかった。


とりあえず保健の教科書に書いてある程度の性教育と説教をしたが、全然こたえていない様子で怖気が立った。こんな人間が人の親になるつもりなのか…?

それに加えて海外でMにやられてしまった元カノがもし処女だったら、感染したまま次の彼氏とセクロス…どころか気付かないまま出産でもしてしまったら…と想像すると本気で居たたまれなかった。

M本人が反省していないのが余計居たたまれなかった。

M「でもキスで移るってことは男同士で間接キスしても移っちゃうわけだよね。歯ブラシも変えなきゃだね」

そうだな、お前が発展場にでも通ってるなら移るだろうよ。

まぁいつもの責任転嫁と話題転換だが、歯ブラシなんて細かい所によく気が付くなと感心した。そのマメさを他の所で使って欲しい。



96 : ◆jPpg5.obl6 :2011/11/24(木) 02:53:37.97 ID:???0.net
あと多分実家に戻った辺りでMとのマイミクを切って ついったぁに鍵をかけた。


うっかり魔が差して「見ないようにしとこう」と思ってたMのミクソを見たら

「嫁に散々俺の人生を否定されて云々〜(※当然記憶をねつ造したり曲解されている)」

「可哀相な俺の過去云々〜(※今となってはどこまで本当なのか分からない)」

みたいな日記がいくつか書いてあって自分の限界を悟りブチった。

まだMを理解しようなんて思っていた自分に対する失笑しか出なかった。

Mが苦しんでいようがなんだろうが、情けをかけたら泥沼に引きずり落とされるだけ。

今俺が出来るのは腹の子を守るためにMの手を離すことだと思った。



>>次のページへ続く
 
カテゴリー:人生・生活  |  タグ:これはひどい, 結婚, メンタル,
 


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