妻がなかなか帰ってこないので不審に思いGPSで調べてみると
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8時近かったがまだ課長は残っていた。
「お疲れ様です、○○部のMです。お忙しいところ申し訳ありません、
××部のS主任のことでご相談があるのですが」
「ん?どんな相談?」
「彼が女子出向社員に対して行ったパワーハラスメントと、強制わいせつ、それと脅迫に関してです」
「...わかった。今から来なさい」
「判りました。いま彼と一緒にいます。15分ほどで参ります」
そう言うと俺は電話を切った。
隣では間男が泣きそうな顔をしている。
「会社に内緒にしてくれるって言ったじゃないですかぁ...」
「お前は自分のしでかしたことの重大さがちっとも分かっていない。尻拭いするのはやめた。自分の尻は自分で拭け!」
そう怒鳴りつけて俺は車を走らせた。
会社の人事課に行くと、課員はみんな退社していて奥の小会議室に人事部長と人事課長、それから法務の担当者が待っていた。
強制わいせつ・脅迫という話を聞いて、部長が呼んだのだろう。
程なくして間男の直属課長と部長がやってきた。
まずは俺からこれまでの経緯を説明し、証拠のメールも見せた。
ただし、俺をキレさせた間男の言葉は伏せておいた。
「M課長の言ったことに間違いはないかな?」と人事部長が間男に確かめた。
苦虫をかみつぶしたような顔をしている。
「はい....間違いありません」
他に色々問い詰めてみると、間男は深夜残業のときは無断で社用車で帰宅していたことが分かった。
つまりこの野郎は会社の車の中で事に及ぼうとしていたわけだ。
「事の詳細は分かりました。私の管理不行き届きです。大変申し訳ありません」
間男の上司の部長と課長がそろって深々と頭を下げた。
「今から証拠保全のためにS主任のパソコンとメールサーバーのログを調べます。S君、一緒に来なさい」
そう言って部長と課長は一礼すると、うなだれて声も出ない間男を連れて出て行った。
「君にも奥さんにも大変申し訳ないことをしたね。すまない」
3人がそろって私に向かって頭を下げた。
「いえ、家内にまったく油断がなかったといえば嘘になりますから....」
「いや、どういう理由があるにせよ、あのようなことをしでかしてはねぇ。会社の管理責任が問われても仕方ないよ。本当に申し訳ない」
「彼の処分はどうなりますか?」
「内規に従って処分するが、懲戒解雇は間違いないだろね。それで君は彼に対してどういう処分を望んでいるの?」
「おっしゃるとおり、内規に沿って厳正に処分していただければそれで結構です。」
「それはもちろんだけど、話は社内の問題だけではすまないようなので、それについてはどう考えているのかを聞かせてくれないか?」
強制わいせつと脅迫のことだ。
「はっきりとは決めかねています、今のところは」
「勝手なことを言って申し訳ないが、会社としては告訴を思いとどまって欲しいんだよ。
解雇された身ではあっても、元社員が刑事事件の被告になることはなるべく避けたい。
その代わりといっては何だけど、奥さんに対してはそれなりのことをさせてもらうつもりだが」
「...しばらく考えさせてもらえませんか?」
「分かった。奥さんとも相談してください」
なるべく早く返事する旨伝えて俺は人事課の部屋を出た。
ああ、ごめん。>559-560は俺のレスね。鳥つけるのを忘れてた
俺が描いていた筋書きというのは、事の重大さを間男に認識させて二度と(もちろん他の女性にも)同じようなことを繰り返させないようにすることだった。
直属ではないとはいえ、上職の嫁に手を出してそれが発覚すれば、かなり骨身に堪えるだろうという腹づもりだったわけだ。
しかし間男は俺の予想を遙かに超えるばかやろーだったみたい。
人事部長があんな提案をしたのには、俺もちょっと驚いたけどね。
ただ、詳しくはかけないけど、去年ちょっとした事件がらみで新聞に社名が載ったことがあって、今回も同じようなことを避けたいんじゃないかと思う。
>579
馬鹿というかお人好しだったのかもね。
まさかあいつがあんな事を言い出すとは考えても見なかった。本気でぶん殴ろうかと思ったよ。
>>581
強制わいせつは親告罪なので、それをふまえて「できれば...」といいたかったんだと思う。
それがコンプライアンス違反になるかどうかは俺にはわからない。
また懲戒解雇を確約したわけではない。
「内規に従えばおそらく」という話。
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